2017

2017年にプレイして一番好きだったギャルゲー

集計してみたら、今年遊んだギャルゲーは64本だった。前年と比べると2016年は77本、2015年は80本なので、予想していた目標どおり、遊ぶ本数はどんどん減っている。今の生活がどんどん充実してきている証拠だ。 プレイ本数は多くないが、大作の大半はやった。総合すると、今年はかなり期待外れだったという感想だ。 まず大手の多くが新作を出していない。老舗の廃萌え系会社も動きがなく、ゆずソフトのゲームは出ておらず、SAGA PLANETS は月末発売。今のところ悪くないと思っているけど、まだクリアしていない……間に合わない。 他のプレイした作品はほとんどがファンディスク、ファンディスク、そして「第二作」の看板を掲げた「偽ファンディスク」ばかり。こうした続編の金儲けを除けば、残るのは萌えゲーと地雷だけだ。 あれこれ考えたけど、正直なところ勧めるのは本当に難しい。一日悩んだ末、とりあえずかなり個人的なリストをまとめてみた。気にしないなら参考にしてくれてもいい。 (順位あり)

『夜巡る、ボクらの迷子教室』レビュー

Galgameをいくつか遊んで、いくつか罠を踏んで、いくつかクソを食らって、振り返ってみると色々と面白いものが見えてくる。 Galgame好きのほとんどは中国語翻訳版から入る。最初はアニメや漫画を見て、それから「あのゲームにはエロいやつが出るらしい」と聞きつけて触り、そういうルートでシナリオ重視のGalgameに出会う人もいれば、より多くの人はGalgame=AVだと完全に思い込む。 今どき「Galgameって何?」と聞けば、おそらく80%は「ネコぱら」と答える……残りの18%がシュタゲと答え、その2%の中にようやく『メモリーズオフ』が出てくるかどうか、ってところだ。 そう、ここでハッキリ言うが「ネコぱら」はクソだ。ただのエロゲーで中身も議論の価値もない。絵柄も個人的には好みじゃないし、抜くことすらできない。だから今のところ2分くらいしか遊んでいない。もっと悲しいのは、あまりにも多くの新規がネコぱらに釣られて、ネコぱら=Galgameとまで思い込んでいることだ。思い出すだけでため息が出る。 Galgameの多くにエロ要素があるのは確かだが、HしかないGalgameに立ち位置はない。Galgameを知りたいなら、入門にはもっと面白い作品が必要だ。 『メモリーズオフ』シリーズはGalgame入門として良い作品だし、この特殊なジャンルの一番素朴な形でもある。音楽に問題はないし、シナリオもまあまあ、大きな波はないが起伏はそれなりにあって、多くの人が最初に触れる作品としては確かに向いている。これでGalgameに興味を持った人は、もっと「似たようなゲーム」を探すだろう。そこで色々と問題にぶつかる。

『ルリのかさね ~いもうと物語り』レビュー

ねこねこそふとのゲームはいつも、なんと言えばいいのか分からなくなる。 まず、脚本はたいてい悪くない。多くの場合片岡ともで、彼の語り口が巧いのは否定しない。しかも「親しみやすく、少しだけ切ない」語りでじわじわと泣かせにくる。内容はだいたい前向きで、目の前の人を大切にしろとか、生活とその美しさを愛せとか、そういう類のものだ。 ただ、ねこねこそふとに一つムカつく点があって、それは原画だ。いつも秋乃武彦という人を連れてくるんだけど、この人が描くキャラが……時には及第点ギリギリ上くらいの出来なのに、時にはめちゃくちゃ不細工になる。彼の同人誌を見てみたけど、別に悪くないんだよ。なのになんでゲームに入るとあんなに不細工になるのか。ヒロインの一部は豚の腎臓みたいな顔になってて、趙本山みたいに見える。めちゃくちゃ気まずいだろ。 そんなこんなで悶々としながら、ねこねこそふとのゲームや子会社のゲームをいくつか触ってきた。総合的にはシナリオは悪くない。ただ絵柄がちょっと悲惨で、たぶん彩色のせいだと思う。 で、今回またねこねこそふとが新作を出した。実は今年『ラムネ2』という新作も出してるんだけど、それはやってない。俺が言ってるのは先月発売の『ルリのかさね ~いもうと物語り』のことだ。 正直、このタイトルの意味がよく分からない。特に「かさね」の部分。俺が思ってる「重ねる」の意味なのかどうか。まあそんなのは重要じゃない。サブタイトルがすべてを語ってくれている:いもうと物語り、妹との物語だ。
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『Pure Marriage ~赤い糸物語~セリカ編』レビュー

老呉、30歳、非モテです。 老呉は俺の高校の同級生で、特徴は助平なくせに小心者なところ。限られた記憶の中で最大の印象といえば、高校の授業中にボロボロになるまで読み込んだ「エロ本」を片手に、自分の性体験の思い出を嬉しそうに語っていたことだ。 高校で性体験を自慢するのは、もう優越感の塊で、ヤバいレベルだった。 天朝の高校と日本のギャルゲーに出てくる高校は別世界で、彼女がいる奴の方が少ない。性生活なんて、憧れても手が届かない。 当時は俺も老呉を羨望の目で見ていたが、今思うと自分は純粋すぎた。老呉の高校時代の振る舞いは、とても性体験のある人間のそれではなかった。 何しろ、手元のエロ本を弄る以外の最大の趣味が、ベランダに突っ伏して女の子を眺めることだったのだ。 隣のクラスに転校してきた娘がいた。黒髪ロングストレートで、オシャレ好きで、ちょっとクールビューティー系。高校の段階で制服のチェック柄スカートを履きこなし、白い太ももと絶対領域を披露するなんて、時代を先取りした人だ。誰だって彼女を見れば、誠意を示すためにちょっと微妙に反応してしまうだろ? 老呉は隣のクラスのあの娘を見つけて以来、毎日心の中で思って口に出して、まるで自分の女にでもなったかのようだった。

『絆きらめく恋いろは』レビュー

AMUSE CRAFTって会社はなかなかヤバいらしい。少なくとも傘下にいくつかイカしたブランドを持ってるし、何人かヤバい絵師が協力してくれてるし、新島夕をはじめとする有名どころも引っ張ってこれる。 あ、そういえばこの会社、新しいブランドの馬甲を開くのが好きなんだよな。新島夕のあの二作品も、一回使ったらポイの新馬甲だったじゃん。 で、今回もまた新馬甲を開いた。名前はCRYSTALiA。で、いかにもイキりながら「今回の新作のコードネームはKatana、つまり日本語で『刀』だ」とか言ってる。 だからコードネームが「刀」のゲームのフルネームが、このダサすぎる『絆きらめく恋いろは』なわけ。中国語の意味はどう訳したらいいかわからんが、まあ「輝く絆が恋を芽生えさせる」みたいな感じだろ。

『Making*Lovers』レビュー

少し前にこんなことを考えた。 いったいどのギャルゲーが、リアルの恋愛にいちばん近い恋愛体験を提供しているんだろう? 無理やり考えてみると、真っ先に浮かんだのが SMEE という会社のゲームだった。 そう、SMEE は HOOKSOFT と実質同じで、「段階的な恋愛」を描くことに重きを置いていると謳っていて、「主人公とヒロインが、出会いから知り合い、知り合いから恋に落ち、恋から……いや、恋からゴールインへ」みたいなスタイルのゲームをよく出す。ただし口ではそう言うものの、ゲーム自体はあまりそう見えないんだけどな。 なんだろう、SMEE のゲームは日常の中でギャグや小ネタをやる感じのものが多い。最初のフレラバ friend to loverの頃はまだそこまで露骨じゃなかったけど、後のPureXConnectだのステップ彼女だのからは、ゲームのギャグ部分にどんどん重心が移っていって、ヒロインの個性や主人公のツッコミをより誇張した表現で見せるようになった。中には主人公まで変態みたいにして、そっちにツッコませるものまである。 SMEE はギャグ路線でどんどん逸れていってる感じがある。特に前作の「田舎恋愛」なんかはもう小ネタの集合体で、ヒロインたちにもこれといった特徴がないし、絵柄も怖いし、プレイしててマジで苦痛だった。本田さんが演じる田舎のお嬢様がゲーム中ずっと下ネタを連発するのを見せられて、しかも精子を観察するらしい小ネタとかもあって、泣くに泣けず笑うに笑えず、最後の告白もすごくお約束で気が抜けてて、わけわからんまま終わった。 個人的に好きなのは SMEE 初期のフレラバのスタイルで、ゲーム中の会話は「女の子を知る」ことが中心、選択肢も「女の子とコミュニケーションを取る」ことが核になっている。しかも多くの女性キャラの造形がリアルの恋愛にかなり近い。特に望月里奈、それに野菜を売ってる沢渡岬先輩あたりだ。これが SMEE のゲームがリアルな恋愛に近いと言っている理由でもある。 そして今回 SMEE がまた新作を出した。Making*Lovers だ。これもプレイヤーが恋愛対象を探すのが主導で、スタイルはやっぱりあの軽妙でユーモラスな会話タイプ。しかもゲーム開始時にすごく簡単なプレビュー版が配信されて、各ヒロインと数分ずつ会話する程度のもので、正直何がなんだかわからなかった。その後体験版も出たけど、もうすぐ発売だし見る気も起きなかった。 製品版をプレイして言えるのは、これは近年の SMEE でフレラバの次に良いゲームだということだ。

リキッドオプティカルジェル(白縁修復液) を使ってみた

以前書いたけど、OnePlus 5 に貼るなら公式のフィルムがおすすめだ。Sony XZP ならBanana のソフトフィルムがおすすめ。 ただソフトフィルムには欠点があって、すぐ変形するし汚れやすい。だいたい一ヶ月で交換することになる。 そうなるとガラスフィルムの良さを思い出す。でもガラスフィルムを貼ると白縁が出るんだよな。白縁消しオイルという手もあるけど、あれは効果が短すぎる。長くても二週間で消えて、また塗り直さないといけない。しかも白縁消しオイルの成分はどう見てもただの油で、全く信用できない。そんな中、XDA でソニー XZP 用の完全透明・全貼合ガラスフィルムの動画が公開されているのを見つけた。 そこで気づいたのが、このフィルムの貼合工程で「光学膠」を充填材として使っていること。普段は液体で、固まると半固体になる。油よりはるかに信頼できる。 それからメルカリで扱っている店がないか探したら、白縁を修復する液体光学ゲルを売っている店が本当に見つかった。 早速試してみたところ、なかなか良い。普通の白縁オイルより粘稠で、それでも白縁への浸透はスムーズ。適度に力を入れて押せばいい。

『且听琴语』レビュー

『且聴琴語』、別名『純粋な心のマウント合戦音楽界(juan)』。あらすじはこうだ。文学的なのに教養ゼロ、性志向不明の浮浪者が、中国の城管がいたりアメリカのゲイバーがあったりするのに全員が日本語を話す、どこの国かもわからない、たぶん東海の中心にある无名の小島の海辺都市の音楽学校に紛れ込んで、女の子を口説いては発狂する話。

『桜ひとひら恋もよう』レビュー

Parasolがまた新作を出した。正直、Parasolにはもうそこまで期待していない。作品から特色も売りも失われているからだ。最後に爆点があったのは『晴のちきっと菜の花びより』、通称「晴菜花」だ。あのゲームは物語の論理に大きな問題があって、地雷と言ってもいい出来だった。それ以降のParasolはぱっとしない。出てくるのは小品ばかりで、適当に作ったようなものだ。設定も陳腐で、これといった見どころもない。たとえば前回の「水泳部」とか、年明け前の「彼女との恋愛日常」みたいなやつ。学校の設定をテキトーにこしらえて、ハーレムを用意して、ハーレムにはあらゆる女の子が揃っていて、自分の好みで一人選んでヤって、それで終わり。 この感じはなんだろうな……恋愛というより、風俗である。 そんなわけで今回Parasolが出した新作が『桜ひとひら恋もよう』。タイトルはどう訳せばいいのか分からない。桜の花びら一枚が恋の形?桜ひとひら恋模様?まあそんな意味だろう。しかし新作の設定を見ても、やはり興味は湧かない……ゲーム内に9歳の幼女小学生がいるのを見つけたが、よりによって攻略できない。 設定はこうだ。主人公は普通に学校に通っていたが、進学率だの経営難だのを理由に、突然別の学校に統合されることになる。主人公は納得せず、同級生たちを引き連れて抗議する、という話。 日本の少子化はますます深刻で、学校統合の設定も珍しくない。この設定は要するに、従来の「女子校が統合してくる」というのを「女子校じゃない学校との統合を拒否する」に変えただけじゃないか。何が違うんだ。焼き直しもいいところだ…… 最初は確かにそう思っていた……後にゲーム内に大きな仕掛けがあると気づくまでは。
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『ノラと皇女と野良猫ハート2』レビュー

『ノラと皇女と野良猫ハート』については、俺の評価はかなり高い。たとえアニメ版であってもだ。 脚本のはとが話のテンポを作る能力について疑ったことは一度もないし、このはとは本当に頭がいいと思っている。特にアニメ版で出した成果は、最小のコストで最大の効果を上げていた。 で、すぐに『ノラと皇女と野良猫ハート2』が来た。スタッフも元のままで、相変わらずの原液そのまま。どの面を見ても、一作目の肩に乗って一作目の栄光を再現できそうに見える。超展開なんて要らない、一作目のパターンをもう一回コピーすればほぼ安泰! ……安泰だったか? 俺はそうは思わない。