2022

『LUNARiA -Virtualized Moonchild』レビュー

松山剛という人は知っている。彼の書いた『君死にたもう流星群』を読んだからだ。あの小説が完結しているのかどうか、いまだにはっきりしない。5巻まで出て止まっているし、自分は3巻で止まっている。公式の話では完結しているらしいけど。 あの小説の筋もまあシンプルで、男主の幼馴染が死んで、その心の傷から抜け出すまでを一冊まるごと使って描く話だ。その小説で一つ斬新だと思った設定があって、ヒロインは実は本当の意味での「地球人」ではなく「宇宙人」で、ヒロインの母親が宇宙空間でヒロインを産んだというもの。ここが一番印象に残っている。 正直、あの小説は1巻で終わってよかったと思う。1巻まるごと、とにかく説教くさい話が多すぎたし、男主も最終的にヒロインの死から立ち直った。ところが最後に物語は超展開を迎えて、ヒロインを救う方法があるかもしれない、と男主に告げるんだ。 それで自分はその後を読む気が失せた。想像するに、続きは男主が超自然的な能力(タイムリープとか宇宙跳躍とか)を使ってヒロインを救い出す……そんなところだろう。 俗、俗すぎる!

『ウチはもう、延期できない。』レビュー

Sonoraというブランドは最初、どちらかといえば「今どきの若者」に寄せたノリを作ろうとしていた気がする。1作目が「ソシャゲ課金」ネタ、2作目が「二次元アイドル」ネタ。どれも今どきの若者が大好きで流行っている題材だ。ギャルゲーメーカーが新ブランドを立ち上げて新規ユーザーを取り込みたいなら、そういう動きは至って普通だ。 ところが3作目で様子がおかしくなり、「エロゲーショップを開く」みたいな妙にコアな話題を出してきた。そして今回の4作目で完全に解き放たれた。エロゲープレイヤーにはお馴染みで、若者は全く興味を持たないあの領域、「エロゲー開発」へと踏み込んだのだ。 『ウチはもう、延期できない。』 タイトルは、今のエロゲー開発会社の現状の一部をそのまま表している。コロナで人手不足、金も足りない、斜陽産業に追い打ち、開発はたびたび延期、発売日は飛びまくる。もはや業界の日常だ。 このゲームのテーマは発売前から想像できた。Sonoraの前作エロゲーショップゲーのノリからして、エロゲー制作会社の日常をギャーギャー笑い飛ばしつつ、前作のエロゲーショップや一部アイドルキャラをカメオ出演させる。仕事が忙しい描写も少しはあるけど、すぐに危機を脱して最後はハッピーエンド……。 で、このゲーム……本当に想像通りだった。

『創作彼女の恋愛公式』レビュー

2021年の初め、ギャルゲーを遊んでいて思わずこう呟いた。 「今年の序盤のゲーム、こんなにクソじゃ、下半期の大作しか今年の評価を救えねえだろ」 そして下半期まで待った。伝説の「大作」がついに現れた。 『創作彼女の恋愛公式』 発表時はバフがてんこ盛りだった。「G線」の絵師、新島夕の専属プロデューサー、誰よりも恋愛を分かっていると豪語し、小品作の数々でLightを一年延命させたCampusの脚本、そしてAkabesoft2が本社最高のアシスト資源を投入。すべてがこのゲームに年末の一撃を託していた。 その後体験版が公開された。正直、体験版には鼻につくところもクソなところもあったが、全体としては悪くない出来だと思った。何より女二号の「桐葉」が目を引いた。上半期には絵師としてゲームのデバッグに参加していることを突っ込んでいたのに、下半期には主人公を繰り返しPUAするゲームのヒロインに変貌し、シナリオにハイライトを生み出していた。 だから発売を楽しみにしていた。そして年末、製品版が来た。攻略にシナリオロックがあると書かれているのを見て、嫌な予感がした。後に公開されたOPのタイトル「奇跡なんて、いらない」を見て、その予感は確信に変わった。 「まさか、このゲームまたクソみたいなことやってんじゃねえだろうな」 残念ながら、予感はまたも的中した。
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Surface Pro 4:ファーストインプレッション

上半期にまた試験があるので、最近また勉強モードに入っている。 ずっと「全デジタル」のペーパーレス学習を試したかった。つまりタブレットでPDF資料や書籍を読むというやつだ。もともとはあのLenovoのChromebook Duetを使っていたのだが、スタイラスがクソすぎるし、解像度のアスペクト比も4:3じゃないから少しもったいない。 そこで思い出したのが、手元にあるあの微妙なSurface Pro 4だ。3:2の画面に12インチというサイズは、書籍を読むのにちょうどいい。 まずこいつの基本性能を見てみよう: CPU:Skylake i5-6300u RAM:4GB Storage:128GB NVMe SSD 見ての通り、2022年の今、4GBメモリのWindowsマシンはほぼ使い物にならない。CPUの方はまだ救える気がする。古いとはいえ、実績のある14nmだしな。ストレージ容量も足りないから、なんとかする必要がある。それにこのマシンが何年使われてきたか分からないが、バッテリー容量もほぼ60%しかないので、交換して解決する必要がある。

RG351MP の正直な感想

周哥(Maxzhou)は「オープンソース携帯ゲーム機」界隈で、愛すべき存在であり同時に恨めしい存在でもある。 愛すべき理由は、彼が常に新しい製品を出し続けていて、しかも新製品はどれも悪くなさそうに見えるからだ。 恨めしい理由は、出てくる新製品がどれも高くて、性能の向上はごくわずかで、「搾取」だとツッコミを入れられているからだ。 正直に言えば、周哥のマシンには利益はあるものの、搾取とまでは言えない。彼のマシンはオープンソースの方案に独自の改修と最適化をかなり加えているからだ。例えば品質の高い金属外殻に交換したり、触り心地のいい導電ゴムやメタルドームを入れたりしている。この手の携帯ゲーム機にそんな金額の価値はないと言うこともできるが、自分で買ってModした費用は実は周哥から直接買うのと大差ない。周哥はオープンソース携帯ゲーム機を全部Mod済みの完成品として売ってくれて、後のいじる手間を省いてくれると捉えられる。 そういう目で見れば、確かに高くはない。

Surface Pro 8:買ってよかった点と微妙な点

これを買った理由は単純で、前のSurface Pro 4の代わりだ。あのSurface Pro 4は、DingTalkで授業を1つ開くだけでひどく過熱した。それどころか画面がちらつく問題まで出た。後で調べて分かったのだが、この画面のちらつきは持病みたいなもので、当時「張ちゃん」もこのせいで本体を交換している。自分はこれまでこのタブレットで「重い作業」をしたことがなかったからか、この問題には遭遇していなかっただけらしい。 とにかくSurface Pro 4はもう要求に応えられなくなったので、Surface Pro 8を買った。 構成はi5 + 256GB + 16G RAMで、標準のキーボード・ペン・カバーが付属。ダブルトゥエルブ(12月12日)のセールで、全部込みで9998元だった。なかなかいい価格だろう。

『星の乙女と六華の姉妹』レビュー

そういえば、女装潜入モノをプレイするのはもう10年近くぶりだ。 え?「Monkeys?」のこと?あれはノーカウント。あれは精神病ゲーだから。 いわゆる「女装潜入」ものを長年にわたって作り続けている会社といえば、みんなおなじみの音符社こと ensemble だろう。この音符社のゲームはなんというか、感想をうまく言葉にできない。会社はずっと牙膏メーカー Intel の TikTok のようなペースでギャルゲーを出し続け、「女装潜入」と「お嬢様」の2つの要素を交互に組み合わせて作品を作ってきたのに、これだけ長いことやってても印象に残るものが少ない。多くの人はこのブランドを意識的にスルーしている節すらある。 理由は簡単で、同質化がひどすぎるからだ。 いわゆる「お嬢様」ゲーは、とても華やかな絵柄に「性転換小時代」レベルのシナリオを合わせたもので、プレイヤーはズボンを脱いでシナリオを C し、一発抜いて終わり。 「女装潜入」も同じく華やかな絵柄に「百合小時代」レベルのシナリオを合わせたもので、プレイヤーはズボンを脱いでシナリオを C し、一発抜いて終わり。 そうこうするうちに、このブランドのゲームは「シナリオなんてほぼない、とにかく女の子の絵が華やかで、ところどころ実用的、見た目目当てでオカズにする」というのがデフォルトになっていった。OP と ED は永遠に Duca、タイトルは永遠に「乙女」「花咲く」のたぐい。ensemble という会社は、そうやってぬるま湯で細々と生き長らえてきた。 ところが最近、何かを変えようとしているらしい。ゲームのシナリオと語りの力に手を入れ始めていて、前回は忍者モノを出し、そして今回の「女装潜入」作品はさらにガラッと変わっていて、なぜか妙に……刺さった。 『星の乙女と六華の姉妹』 タイトルはありがちだし設定もありがちだが、この ensemble をよく見ている人なら一目でわかる違いがある。 「このゲーム、絵柄が目に見えてクオリティダウンしている。」 絵のクオリティが下がった代わりに、ゲーム全体が変革されている。好奇心からプレイしてみて、本作はまさに ensemble の「女装潜入」……いや、全シリーズを通して最大胆な作品であり、最も奇妙な作品だと思わざるを得なかった。 ゲームのシナリオは簡単に言うとシンプルだが、そう単純でもない。

Wangxin Cloud の正直な感想

2021年の3月初旬あたり、とにかく貧乏だったので小銭を稼げないかと考えていた。とくに「不労所得」的なやつ。当時はマイニングが全盛だったけど、手元には1070tiのグラボが1枚あるだけで、そいつを飯のタネに酷使する気にもなれず、結局マイニングの沼には飛び込まなかった。 そんなとき「迅雷赚钱宝」という代物が目に入った。当時すでに「网心云」に名前が変わっていたけど、家庭でルーターみたいな小さい機械を動かすだけで毎月100元以上稼げて、複数台ぶら下げれば月1000元以上いく人もいるらしい。正直かなり魅力的だった。 で、2021年にこの案件を追いかけてみた。手元の余り物を使って、投入したのはだいたい120元。最終的な収益は1600元ちょっと。ぶっちゃけ想定よりかなり少ないけど、まあ「ネット自由」は達成できた。ブロードバンド代もスマホ代も全部相殺して、まだお釣りが来るくらいにはなった。 ネット上ではこの「网心云」についていろんな説がある。詐欺だという人もいれば、毎日ザクザク稼げるという人もいる。これはマイニングだとか、マルチ商法だとか。まあ俺の知る範囲で、自分の経験と考えを書いてみようと思う。

『思い出抱えてアイにコイ!!』レビュー

前置きすると、実はこのゲームはやりたくもなかった。Hookにはもうがっかりしていて、高凝集低結合の流水線モードで開発されたシナリオを見るだけでうんざりするし、あの万年変わらない最大解像度720Pが合わさって血圧がMAXだ…… でも「地雷」があると聞いたので突っ込んだ。わかるだろ、俺は「地雷」を遊ぶのが大好きなんだ。これが「ドM」の一種なのかは自分でもわからん。しかももっと気まずいことに、このゲームを遊んでしばらくしてから原稿依頼が来た。 だからわかるだろ、すでにこのゲームについてそこそこ長い商業稿を書き上げたところで、もう一度このゲームについて語れと言われると、正直めちゃくちゃ疲れる。しかもこのゲームはシナリオ面で本当に語るところが少ない。無理に言うなら、ゲームの「立意」と「翻車」ポイントから話してみよう。
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Lenovo Chromebook Duet を使ってみた

以前、私はかなり怒りながらAndroidタブレットの生産性なんてクソだと書いた記憶がある。 もちろん、後日Xiaomiストアに行って実際に触ってみたときも、自分の考えは変わらなかった。そもそも「Xiaomi Pad 5 Pro」でも、生産性はクソのひとつもなかった。最大の不満は、Androidでは入力メソッドが依然としてカーソル追従を完璧には実現できず、多くの場面で「上で打って、下で変換候補を選ぶ」というアホみたいな状況になることだ。ましてやブラウザがまともに使えない問題については言うまでもない…… 結局俺が選んだのは Chromebook Duet を試すことだった。メルカリで1台入手して、USI タッチペンも1本買った。値上がり前に買ったんだけど、売り手は最初50で出してて、翌日に安すぎたと気づいて慌てて値上げしてた。まあ俺は早めに手を打ってたからな。