2023

2023年散財記録

2023年は自分にとってそれなりに大きな年で、しかも忙しかった。忙しさの代償として色々と弄り回したんだけど、感想文を書くのは面倒で、大抵は弄ってるうちにメルカリ行きになって、考えるともう書く気すら起きなかった。 忙しいと言ってもいいし、怠惰だと言ってもいい。自分でもこの手のものにさしたる見どころも書く必要性もないと思っている。とはいえもう年末だし、今年のことを来年に持ち越すのもなんだから、総括という形で、今年弄った中で触れる価値のあるものを振り返ってみよう。ついでに辛口評価と、おすすめランキングなんかも付けたりして。もちろんここに書くのは寸評だけで、画像は付けない。じっくり書く価値のあるものは別途詳評を書くつもりだ。

『ましろ色シンフォニー REMAKE FHD SANA EDITION』レビュー

なんとなく覚えている。たぶん11年前の夜のことだ。当時の俺はまだ純粋な二次元の童貞だった。 アニメ『ましろ色シンフォニー』を最後まで追いかけて見ていた。当時アニメを追っていた大半の童貞オタクと同じように、赤毛の最後の泣き顔がすべての始まりだった。 そしてアニメの最後には、赤毛の攻略ルートが追加されたPSP版ゲームが発売されるという告知があった。当時の俺はPSPを持っていたが、日本語はあまり分からず、今の多くの人と同じように翻訳を待つしかなかった。 そうして待つこと2年。

RG35xx と Miyoo Mini Plus:買ってよかった点と微妙な点

ここ数年、「オープンソース携帯ゲーム機」という言葉はほぼ本来の意味から外れてしまっている。 もともと「オープンソース携帯ゲーム機」とは、オープンソースのシステムが動くレトロ携帯ゲーム機を指していた。初期の小霸王 RG97 のように市販品にサードパーティ製システムを入れたものもあれば、後の Odroid Game シリーズのように最初からオープンな姿勢のものもあった。 ところが今「オープンソース携帯ゲーム機」と聞いて思い浮かぶのは何か。共通の金型、RK3566 の SoC、そしてごちゃ混ぜのエミュレータの数々。近年は Android 搭載が標準にすらなっている。 外観が権利侵害かどうかはさておき、その SoC 自体のオープンソースコミュニティへの態度が微妙なので、海外ではこうした製品を「Opensource Handheld」とは呼ばず、「Retro Handheld」、つまりレトロ携帯ゲーム機と呼んでいる。 レトロゲームを遊ぶための携帯ゲーム機、だからレトロ携帯ゲーム機。実に合理的だ。 今回取り上げるのは「クローズドソース携帯ゲーム機」と呼べる2台のレトロ携帯ゲーム機。ひとつは Anbernic の周兄弟こと RG35XX、もうひとつは周兄弟の宿敵 Miyoo の Miyoo Mini Plus だ。
広告

『サクラノ刻』レビュー

考えてみれば、『サクラノ詩』からもう8年も経っている。 当時、俺はこのゲームにかなり高い評価をつけたし、自分の経験と重ねて共感もした。 それにこのゲームからは多くを学んだ。特に「数学」と「美術」の関係、黄金比とフィボナッチ数列の対応なんかは、「創造主」や「神」の存在を信じたくなる衝動にすら駆られて、多くの科学者が最終的に神頼みになる理由も一瞬で理解できた。 だってこの世界には不思議で神秘的で説明できないものが多すぎる。 とにかく『サクラノ詩』からは很多を得たし、このゲームは物語の面だけでも十分に面白い。むしろその面白い物語があったからこそ読み進められたわけで、話が進むにつれていろんな興味深い知識も得られた。 この物語はもう終わったと思っていた。最後の終わり方はどう続ければいいのか分からないくらいだったから。そんな時、『サクラノ刻』の噂を聞いた。 このゲームに続編があるだと?続編は何を語るのか?正直分からなかった。元の本筋であまり存在感のなかった女子学生たちの話なのか?それとも、すでに十分に完成されている「藍先生」を無理やり攻略させようというのか?主人公と彼女の家族以上家族未満の関係は良かったのに、いわゆる「攻略可能」のために無理やり恋愛劇を作るのか? まさかね?そんな陳腐なことする必要ある?そんなことしたらゲーム全体の格が下がるだけでなく、主人公のキャラまで壊してしまう。もともと御桜稟を攻略するだけでもかなり無理があると思ってた。あれは「R18ゲームの売上」への妥協だった。そこまでやる必要はないだろ? 特にその後『终の空 Remake』が発売されて、俺は『サクラノ刻』への信頼をさらに深めた。絶対に蛇足の詐欺作品じゃないし、特定のキャラを攻略させるためだけにプレイヤーに媚びるような無理やりな作品でもないと信じていた。 もちろん、『サクラノ刻』は発売された。その後の話はだいたい分かるだろ。 俺は間違っていた。しかもとんでもなく。

Galgame デバイス をしばらく使った感想

ネットでよく見かける質問スレ: 「ギャルゲーを遊ぶためのデバイスを探してます」 「エロゲーを遊ぶならどのタブレットがいい?」 「この携帯ゲーム機はいいね、完璧なエロゲー専用機だ」 …… 時々自分でも不思議に思う。Galgameというジャンルはとっくに斜陽で半死半生なのに、なぜネット上にはまだこんなに支持者がいて、しかもそのためにわざわざ高価な専用デバイスを買うのか。 実際、このブログの古い読者ならご存知かもしれないが、私は10年以上前に似たような記事を書いた。当時簡単に自分の意見をいくつか述べたが、今見ると正しいものもあれば、不十分なものもある。 それから何年も経ち、私もそれなりのギャルゲー経験を積み、大量のギャルゲー用デバイスを乗り換えてきた。そろそろ腰を落ち着けて、この問題について改めて語り合い、自分の経験を共有すべきだろう。

『ハッピーライヴ ショウアップ アンコール!!』レビュー

『ハッピーライヴショウアップ!』の続編が出ると知ったとき、意外な気もしたし、そうでもない気もした。 意外だったのは、原作の物語がすでに十分に完結していて、続編の入り込む余地なんてほとんどないからだ。主人公はソフィアと結婚して子どもまでいる。続編で何を語るっていうんだ。まさか主人公が学校の教師に戻って女学生に囲まれ、その中の一人——しかも前作ヒロインの娘——と恋に落ちる、なんて悪臭漂う展開をやるわけじゃないだろうな? もちろん、納得できる部分もはっきりしている。前作でかなり出番のあったヒロイン、ミヤビが攻略対象にならなかったことだ。彼女の振る舞いはあまりにも魅力的で、魅力が抑えきれず、しばしば主役を食うほどだった。 俺は夏和小の熱烈な支持者だが、このゲームでの彼女の出番はもう十分だと思っている。「直男の強迫観念」のためにわざわざ「攻略可能」な筋書きを作る必要なんて全くないし、むしろ物語がちぐはぐになるだけだ。 だが、そんな俺の意見は通らない。F社は商売だからな。ミヤビの専用ルートを引っ提げた新作『ハッピーライヴ ショウアップ アンコール!!』は堂々と発売された。

Steam Deck レビュー

前書き:俺が Win 携帯ゲーム機を買ってきた歴史 私が最初に買った Win 携帯機は、たぶん 2015 年のときで、業界初の Win 携帯機でもあった GPD Win の初代 だった。 indiegogoでクラウドファンディングに参加したんだが、正直なところ、これは中国深圳の会社がやっているものだと知ってはいたものの、その後国内市場で販売されることになるとは思っていなかった。購入価格はドル換算で、発送は半年後だった。 その後のことは多くの人が知っているかもしれない。GPD はこのマシンを中国本土に持ち込み、京東(JD.com)で予約販売を開始し、さらに Discord グループまで作って、あの手この手の節操ないマーケティングを始めた。 私はDiscordグループの最初の一批ユーザーで、創業者二人のDiscordも追加した。一人は「旺財」、もう一人は「老祝」だ。Indiegogoのユーザーだが大陸にいるので、国内の宅配で直接送ってもらえないかと伝えたところ、老祝は問題ないと言って、SF Express(順豊)で送ってくれた。 すぐに機械が届いて、私は簡単なレビューも書いた。この機械には実はかなり満足している。主に小さいのが良くて、しかも必要なものは一通り揃っている。いくつか品質管理の問題はあったが、大した問題ではない。一番不満な点を挙げるなら、画面の色ずれがひどくて、ほぼ色調整がされていないこと、それに画面解像度も低めで、多くの Galgame が全画面で見られないことだ。 その後、私は GPD Pocket 初代のクラウドファンディングにも参加した。この製品の作りは Win よりはるかに良く、オールメタルボディで、小さなパソコンとして使うなら本当に悪くない。ただ一言付け加えると、GPD は性能のために多くの製品でかなり攻めた電力設定にしており、そのせいでバッテリー持ちはまったく芳しくない。 その後も私は GPD Pocket 2 MAX、Chuwi minibook、GPD Pocket 3 と次々に買い、最近は格安で Ayaneo Air plus も手に入れた…… Win のポータブル機はそれなりに使ってきたつもりだが、どれも不満が色々あった。GPD Win ですら、これで最後までクリアしたゲームは数えるほどしかない。熱すぎるし、バッテリーは持たないし、いじらないといけない箇所が多すぎる。一つのゲームのために一日中いじって、やっと動くようになった頃には、もう遊ぶ気が失せている、なんてこともざらだった。 かつてはWin携帯機、いわゆるX86携帯機なんてこんなもんだろうと思っていた。そんな私がSteam Deckに出会うまで。こいつは本当に、AAAタイトルを何本もクリアさせてくれたし、Steamでゲームを結構な額買う気にすらさせてくれた。 同時に、ひとつの信念と主張を固めることにもなった: Steam Deck は現在、唯一買う価値のある X86 携帯ゲーム機だ。

『天使騒々』レビュー

俺の過去のブログを読んだことがある人なら分かると思うが、俺は別に「ゆずソフトアンチ」ってわけじゃない。ただ、熱烈な信者でもないってだけだ。 これまでのゆずソフト作品に対して、俺はずっと抑えめの批判的なスタンスを取ってきた。『天色』の頃はゆずソフトは廃萌だと言い、『魔女』の頃は「もうちょい真面目にやれ」と言い、『千恋万花』の頃は「テンプレすぎる」と言い、『Riddle Joker』とあの名前すら覚えてない全年齢作品の頃にはもう「ゆずソフト終わったな」と嘲笑い始めていて、『死神の蝶』の頃には完全に「やらかした」と言っていた。 「ゆずソフト」の作品に対して自分がかなり否定的なのは見ての通りだ。内心では同業の中でも優秀な部類だと思っているのに、それでも自分が求めているあの「点」には届いていないらしく、作品への「称賛欲」が湧いてこない。 気づけば2023年、ゆずソフトは生き残っていて、今も1〜2年に1本のペースで新作を出し続けている。今回のタイトルは『天使騒々』。正直、めちゃくちゃダサい。あの頃の『天神乱漫』っぽいStyleを感じる。特にゆずソフトのゲーム紹介を読んだ後は、本作はゆずソフトが「原点回帰」した“寝そべり”作品だとほぼ確信した。

Logicool M575:買ってよかった点と微妙な点

ずいぶん前にロジクールのトラックボールシリーズを使っていた。評判の良かった M570 だ。しばらくの間ずっとこれを使っていて、何個も買ったし、挙げ句の果てにいい感じのマイクロスイッチに換装までした。 それから……いつからか分からないけど、だんだん使わなくなった。毎日あの球を掃除するのに飽きたからかもしれないし、Bluetooth がなくて常に USB ポートを1つ潰すのが不便に感じたからかもしれない。とにかく「トラックボール」は静かに俺の周辺機器リストから消えていった。 その後、ロジクールが新しいトラックボールを出したと聞いた。電磁ローラーだかなんだかを使っていて、値段がとんでもなく高かった。そしてこれ、M575 だ。M570 をベースに Bluetooth を足して、外観をちょっといじっただけで、これといった進化はなさそう。 旧製品の Bluetooth の欠点を埋めるのに、ロジクールは少なくとも5年以上かけたわけで、まったくたいしたもんだ。
広告

Lenovo Chromebook 10e を使ってみた

HP Chromebook X2 11 を手放してすぐ、めちゃくちゃ後悔した。要件を満たすタブレットがもう見つからなくなったからだ。あのHPのパクリSurfaceにはクソみたいな不具合が山ほどあったけど、ゲームと動画鑑賞しかできないAndroidタブレットに比べれば、長所ははっきりしていた。 そんなとき、メルカリでこんなものを見つけた: Lenovo Chromebook 10e これもChromebookタブレットで、性能は当時のDuetとほぼ同じ。違うのは3.5mmイヤホンジャックがあること、そしてかなり頼りがいのありそうなキーボードカバーが付属していること。唯一タッチパッドがないけど、まあいい、これはタブレットだ、タッチスクリーンがあるんだから!