2026

万物には始まりがあり、必ず終わりがある

人生で最も印象に残っている英語のフレーズを挙げろと言われたら、『Matrix』の預言者のあの言葉だ。「Everything that has a beginning has an end」——日本語なら「始まりがあるものには必ず終わりがある」ってところか。 この言葉がすごく好きだ。クールな形でクソみたいな台詞を表現している。ただ、哲学なんてものは大抵クソみたいな台詞で、現実のどうでもいい言葉は誰も気に留めない。特殊な立場の人間がオカルトじみた言い方で口にしたときだけ、人はそれを深く信じて真理として崇める。 この言葉を口にしたのは、2013年のことを今でも覚えているからだ。当時、片思いしていた腐女子と腹を割って話をしたら、完全にフラれた。そのとき感じたのは悲しみよりむしろ解放感だった。今思えば、彼女はとっくに俺が自分に気があるのを知っていたはずなのに、はっきり断らず、ただキープしておいて、遊びに付き合わせたり、飯を奢らせたりしていたんだよな……そこまで悪質とは言わないが、確かにちょっとした計算はあった。あの日から、俺は何かやろうと決めた。ちょうどその頃、DellのV8pというWinタブレットを買っていたので、恋愛で成功したことがないならゲームに心の拠り所を求めようと考え、当時出たばかりの漢化新作『初雪桜』を始めた。それがGalgameのブルドーザーモードの始まりでもあった。Windows、PSP、PSV、はてはiPad、そして後にSwitchまで、俺のGalgame攻略は今に至るまで止まったことがない。

『かなちゃんの完全吸血マニュアル』レビュー

以前このブログで何度も書いた気がするけど、俺が人生で最初に遊んだエロゲーの話。 小学6年生の頃、『Recoil』っていうゲームのCDを買ったら、その中に入ってたんだよ。あのゲームは「CD版」であって合集版じゃなかったし、海賊版のジャケットにもそんなこと書いてなかったのに、CDには別のゲームも入ってた。 ゲーム名は覚えてない。「完全吸血」って四文字だけ覚えてる。内容は、開くとまず女二人が百合してて、その後ヒロインと男主が会って、ヒロインがいきなり男主のモザイクを食べ始める……そして「アレ」な展開。 当時小学6年生だった俺は、テレビショッピングで「フィーゴパス ブラジャー」みたいなのを見た程度だったから、この画面は衝撃が強すぎた。もう我慢できずに見続けようとした瞬間、遠くから親の足音が聞こえて、慌ててPCを強制再起動した。母が来たとき、青いディスクチェック画面を見て不思議そうだったから、さっきフリーズしたとしか言えなかった。

『透明的她与真实的我』レビュー

このゲームはかなり前から注目していたが、買わなかった。理由は例のアレな国産クラウドファンディング騒動のせいだ。摩点のトップページを開けば、半分以上が「感動的な国産ギャルゲー大作」の鋭意開発中で埋め尽くされている。そんなの、完成するかどうか分かったもんじゃない。もしかしたらもう逃げ出してるかもしれないだろ? その後、このゲームが発売されて、しかも冬セールで値引きまでされた。なら買って遊んでみるか、と。ゲームのボリュームは思っていたよりずっと長く、遊び終えてみると、さすがは日本に留学したことのある制作チームだなと感慨深い。あらゆる面で従来の国産ギャルゲーよりずっと良く出来ていて、かなり優秀な部分も多い。少なくとも「正しい」方向には進んでいる。主に以下の点について個別に語っていく。本作はネタバレすると楽しさが半分失われるので、できるだけネタバレしない前提で書いていく:
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天鈹 RX 7600 XT eGPUドック レビュー

正直、なんでこれを買ったのか自分でもよく分からない。たぶんダブルトゥエルブ(12.12)のセールで安くなってたからだと思う。自分でeGPUドックを組んだらこれより高くつくのは計算済みだったし、最近ゲームをやる需要があって、LinuxノートだけじゃなくWinの携帯機でも使えて、拡張の余地も残したい。色々見て回った結果これが条件を満たしてたので買った……。 買ったのはいいとして、主に使用感の話をしたい。多くの人が気になってるはずだし、ネット上にはこれのLinuxでの対応状況を書いたものがほとんどない。だから使ってみた感想を書いて、eGPUドックに興味があるLinuxユーザーの参考になればと思う。

『虹彩都市』レビュー

Keyがテンセントに買収されてから、ビジネスの方向性は完全に変わった。妙な……しかし妙に現代的なやり方に舵を切ったのだ。 ひとつは古いIPの熱に便乗して残りカスを絞り取ること。もうひとつは「短くて早い」小規模作品を次々と出し、高速でイテレーションを回して全体の売上を押し上げること。たとえば「Kinetic Novel」という新シリーズは「選択肢なし」のビジュアルノベルを売りにしていて、シナリオと演出を主軸に、より立体的なゲーム体験を提示する。 まあ、これも理解はできる。ゲーム、とくにビジュアルノベルってのは一度開発してしまえば複製コストはほぼゼロだ。作品数さえ多ければ、定期的にセールを打てば多少は売れるし、後の不労所得も期待できる。伝統的なギャルゲーメーカーにとっては悪い話じゃない。だから昨年から今にかけて、Keyの新作が次々と出てくるわけで、今回の新作が『虹彩都市』だ。

『宅男的人间冒险』レビュー

何度言ったかわからない決まり文句をもう一度言う。このゲームもいつ買ったのか覚えていない。たぶんセールのときだろう。とにかく最近ライブラリに入っていることに気づいて、遊んでみることにした。 毎回この台詞を書くと、QZXXのコスプレをしている気分になるが、実際その通りなのだ。タイトルが面白そうで、絵もそれっぽかったから買った、というだけ。 それがこの『オタク的人間冒険』である。

『恋爱猪脚饭』レビュー

黄侠の動画を見たのは、彼がなんと鄭州の張荘で「挂逼」(底辺生活)してるのを見かけたからだ。うちの職場ももうすぐそこへ行く予定だったので、偶然にも黄侠を見つけたわけだ。 結局その後、コロナのせいでうちの職場の計画はご破算になり、黄侠も徒歩旅を始めた。 黄侠はバカだの、怠け者だの、クズだのと言う人もいる。それは定かじゃないが、確かなのは黄侠が「愚か」ではないということだ。彼の動画はすごくお決まりのパターンなのに、なぜか不思議な荒唐無稽さと芸術性があって、カメラワークも内容も、その日の状況の語り口も、すごく映像が目に浮かぶ。黄侠は視聴者が何を見たいかよく分かっていて、みんなが見たいものを撮って見せる。そしてみんなが彼を叩くと、今度は哀れを誘う。黄侠だけじゃない、黄侠の周りの「好厚米」たちもみんなそうだ。張工帽だの、とにかくああいう連中も大体同じ。 今の若者は脱構築だの何だのと言う人が多いけど、実は黄侠こそが真のポストモダニズム芸術家だ。 特に、みんなが毎日「黄侠はろくでなし」と叩いていたのに、大胃袋良子が突如現れてからというもの、実は黄侠もなかなか悪くないと思わせられた。

『何度目かのはじめまして』レビュー

紫社がなんとも奇妙な作品を出してきた。『何度目かのはじめまして』。いつものクソみたいなファンタジー路線じゃなくて、タイトルからしてタイムリープ系、「何度目の初めまして」ってやつだ。 これまた奇妙なことに俺もこれをプレイした。シナリオは簡単といえば簡単、複雑といえば複雑。 大まかに言うと、人生に希望が見えない社畜の主人公が、まるで生ける屍のように生きていたところ、ひょんなことから黒猫みたいなヤツに出会う。黒猫はしゃべり、主人公と契約を結んで願いを叶えると言う。主人公は当然、今の自分はクソみたいな生き方だと答える。すると黒猫は、契約を結んで過去へ、人生で一番楽しかった時期……高校時代へ戻してやると言う。期間はだいたい7日間。