ThinkPad X1 Carbon 2017 の画面を HDR パネルに換装する
俺の ThinkPad X1 Carbon 2017 は最上位の WQHD パネル搭載モデルだ。だがその次の世代、ThinkPad X1 Carbon 2018 では Lenovo が WQHD HDR パネルの選択肢を用意している。輝度 500 nit、グレア(鏡面)で、超広色域。もちろん欠点は……この構成が ThinkPad X1 Carbon 2018 にしか存在しないことだ。
とはいえ ThinkPad X1 Carbon 2018 と 2017 は筐体の 90% が同じで、バッテリーやファンなど多くの部品の FRU が共通だ。ならパネルも共通のはず。ただ誰も試していなかったところに、最近になって 51nb から朗報が届いた。
メルカリ(中国の EC サイト)ではすでに「B140QAN02.0」という型番のパネルが売られている。調べたところ、これが ThinkPad X1 Carbon 2018 の HDR パネルらしい。2017 の X1 Carbon に載るのかどうか、51NB では「できる」と言う奴がいて、そいつは鄭州の人間だった。聞いてみると、画面の換装は完璧にやると保証するが、全部で 830 元かかるとのこと。鄭州の近くだから出張で交換も可能で、作業はおよそ 30 分、先に 350 元の手付金を払え、という話だった。
こいつの言い方から、いくつかポイントが見えてきた。
1、交換作業が 30 分で済むということは、単に外して新しいのを付けるだけの速さだ。筐体が合わないなんてことはない。 2、350 元の手付金はおそらくパネル本体の仕入れ値か原価で、メルカリの同型パネルの価格と近い。 3、俺が 2017 の WQHD モデルだと伝えたら、換装費用を 890 から 830 に下げた。つまり 60 元はパネルケーブル代ということだ。
なら自分でパネルを買って換装すれば可能なはずで、手数料 400 元近くも浮く。というわけで自分でやってみることにした。

メルカリでパネルを買う。注意すべきは型番「B140QAN02.0」のパネルで、これが ThinkPad X1 Carbon 2018 HDR WQHD 最上位のパネルだ。
届いたら分解して換装すればいい。
1、まず BIOS でバッテリーを切断する。(じゃないと燃えるぞ) 2、それから裏蓋を外し、ヒンジ部分を探してヒンジを外す。(ヒンジを外すとパネルを外しやすい。外さないと隣のカバーを割る) 3、ヒンジを外したらパネルケーブルとカメラケーブルを抜けば、パネルが取り外せる。 4、爪や小さなカードでパネル端に沿って切り込み、内側からこじ開ける。 5、そうするとノートの B 面をゆっくり剥がして外せる。そして悲しいことに気づく。B 面は両面テープで貼られている。 6、B 面を外したら LCD パネルのケーブルを抜き、パネルを外して新しいのに交換する。 7、WQHD モデルでないならパネルケーブルも交換が必要。メルカリで買える。 8、WQHD モデルでもケーブルは剥がして付け直す必要がある。位置が合わないから、少し伸ばして背板に貼り直す。 9、パネルモジュールの底板カバーは横にスライドして外す。その中にケーブルを収める。俺みたいにうっかり折るとメルカリで買うしかない。 10、最後にパネルを付け、カバーを付け、B 面をとりあえず嵌め、パネルを戻せば完了。

なぜ「B 面をとりあえず嵌め」なのかというと、そもそも嵌まらないからだ。あの B 面は両面テープ貼りで一度きり。剥がしたらどう貼っても浮きが出て、すごく気持ち悪い。
じゃあどうするか。メルカリで買う! メルカリでは ThinkPad X1 Carbon 2017 の B 面が買えるが、IR カメラなしのバージョンしかない。俺のは IR カメラ付きだ。そこで気づいた。ThinkPad X1 Carbon 2018 の IR カメラ付き B 面には Shutter がない。つまり、この二つはおそらく共通だ。
実際に共通だった。
X1C 2018 の B 面、IR 付きを買えばいい。

届いたら元のクソ B 面を剥がし、新しいのを貼って平らに押さえればいい。
ついでにスピーカーも交換した。元のスピーカーが音割れしていたからだ。
今回の改造はかなり成功だ。新しいパネルは完全に認識され、色調整も待機も問題なし。Intel の PSR パラメータにも対応している。ただし有効にすると Youtube 動画がカクつく気がしたので、結局切った。
換装後の最大の感想は二つ。
1、うわ、明るい! さすが 500 nit 2、マジか、赤い。画面がひどく赤い。
赤みが気になるなら Notebookcheck から ThinkPad X1 Carbon 2018 HDR パネル用の ICC ファイルをダウンロードして使えば許容範囲になる。それでも赤は鮮やかすぎるので慣れが必要だ。

このパネルに換装する価値があるかだが、1080P なら換装をおすすめする。ついでにパネルケーブルも買おう。元が 2K パネルなら状況次第。元のマットパネルは押されるとキーボードで跡が付くし、時間が経つと醜い。換装してもいい。グレアパネルはもうガラス面だからプラスチックよりずっと丈夫だ。
最後に最後に最後に最後に大事なこと:必ず新しい B 面を買うこと。あの B 面は一度きりで、剥がしたら貼り戻せない。
実は最初は 4K パネルに換装したかった。Yoga 920 Pro の 4K パネルも載るらしいと知ったからだ。でも……そのパネルの色域は普通、輝度も普通、しかも PWM 調光。やめた……ThinkPad X1 Carbon 2019 の 4K HDR を待とう。
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