『DEAD DAYS』レビュー

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CLOCKUPがまた来た、昏式龍也もまた来た。前回の「狼と羊」のゲームに続いて、両者がまたタッグを組んで新作を出した。

もちろん俺はCLOCKUPのほうが強いと思うけど……昏式龍也?どちらさん?

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ゲーム名はDEAD DAYS。最初の宣伝を見たときは、あの有名な漫画とその実写化作品「学園黙示録」をどうしても思い出してしまった。頭の中は「街中ゾンビだらけ、主人公一行がひたすら逃げ回る」映像でいっぱいだった。ところがゲームを開いてクリアしてみると、膝を叩いて叫ぶしかなかった。

「騙された!」

厳密に言えばこれは「ゾンビサバイバルゲーム」なんかじゃない。むしろ「チンピラが更生するゲーム」で、せいぜいちょっとSFっぽい外皮を被せただけの代物だ。

ゲームが始まるとすぐ、主人公には「真魚」という幼馴染がいることが紹介される。彼女はどうやら主人公のことが好きらしい(当たり前だ、主人公を嫌うヒロインなんてエロゲーに存在しない)。残念ながら、俺たちの主人公はクズだ。チンピラ、人でなし?いや、弱い者いじめをする不良青年と言ったほうが正確か。顔がいいのをいいことにあちこちで遊びまわり、「真魚」をまともに見もしない。むしろからかって、辱めてばかりいる。

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天網恢恢疎にして漏らさず。ほどなくして主人公はヤクザまがいの暴力組織に目をつけられる。組織は主人公を捕まえて拷問し、「女を何人か紹介しろ」と迫った。主人公のスマホにあった「真魚」の写真を見て、そいつらは股間を叩いて言った。「よし、この女だ」

ここで主人公は突然良心を取り戻し、幼馴染を売るのはよくないと断った。そしてそのまま暴力組織に殴り殺された。

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そう、主人公はこの瞬間すでに死んでいる。でもゲームは終わらない。

再び目を開けると、周りには見知らぬ人たちがぐるりと立っていた。

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話を聞くと、周りの連中はみんな現実世界で「死んだ人間」だった。彼らが「生き返った」のは、「死者のゲーム」に巻き込まれたからだという。

  • 死人はすでに死んでいるが、ある特殊技術で生かされている
  • 生きるには電力が必要で、リストバンドに残量が表示される。そのリストバンドこそが蘇りの要
  • 死人のスマホには強制的にアプリがインストールされ、班長から「タスク」が配られる。達成すれば超すごい「遠隔充電」でリストバンドを充電でき、延命できる
  • すでに死んでいるので定期的に体内細胞を強制活性化する必要があり、時々「発情状態」になる。これも正常な現象
  • 「タスク」の大半は武器(刀・銃・棍棒)を持って、人間に紛れた「ゴースト」(普段は人間に見えるが実は人外)を狩ること

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つまり主人公は死んだが蘇らされ、延命のために「タスク」をこなさなければならない。タスクの内容はネットゲームに似ていて、ボスがどこにいるか教えられ、誰を殺すか指示される。やるだけだ。倒せなければ「追加電力で一時的にEX状態を発動」もできる。完全にゲームと同じだ。あの「わけのわからない発情」は完全にHCGのためのサービスだろうから、ここでは省略する。

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ゲームは序盤から中盤以降までずっと「タスク」をこなす。最初は面白いが、だんだん飽きてくる。もちろん毎回成功するわけではなく、途中で二回「横取り」の失敗がある。

一回目はバイクに乗った黒肌の女で、「何とかQ」という。「第三勢力」を自称し、主人公たちのためでも黒幕のためでもない。そいつがある「タスク」中に現れてターゲットのボスを殺し、主人公一行はタスク未達成で充電できなくなった。

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二回目は「Nobody 66」という白髪の女。「人造ゴースト」を自称し、他のゴーストを狩って感情をクローン学習している。ある「タスク」中にこの「66」が突然現れ、手に持った「吸星大法」のようなもの(※原文ママ)で主人公が狩るはずのゴーストを吸収。またしてもタスク失敗だ。

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こうして「死人狩りゲーム」の説明が終わると、内容はただの「狩り」→「日常」→「狩り」→「日常」の繰り返しになる。最初は新鮮でもすぐに飽きる。このループの中で時々「Q女」と「66」の会話があり、終盤の黒幕に関する情報も得られるが、本筋には相変わらず不明瞭なままだ。

本当の転換点はTrue Endの前奏部分だが、そこに到達するには他のルートを先に進める必要がある。まあ、語る価値があるのは二つだけだ。

一つは「人妻」、もう一つは「ギャル」。二人とも「死人メンバー」だ。「人妻」ルートでは、この「死人ゲーム」に参加している人間が世界中に大勢いるが、大半は完全に死亡している。最大の原因は「充電不足」ではなく「自殺」だ。参加者は「死人」という身分のために家族に理解されず、誤解され、最後には耐えきれず自ら命を絶つ。

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班の「人妻」が典型例だ。彼女の死因はエレベーターで人の波に押されて踏み殺されたこと。もともと幸せな家庭があり、子供も夫もいたのに、突然死んだ。蘇らされたものの、様々な「狩り」タスクを課される。人妻が毎晩出かけて人を殺すなど想像しがたい。奇妙な行動はすぐに夫に感づかれる。夫は浮気を疑うが、人妻が「死人ゲーム」の設定をどう説明しても、夫はあまりに非現実的だと信じない。人妻も自殺を考える。そして最終的に主人公がつけ込み、人妻の新たな精神的支柱となる。二人はそのままわけもわからず死人ゲームに参加し続け、黒幕も明かされない。

もう一つの「ギャル」ルートはもっと純粋だ。主人公は「ギャル」と志を同じくする。自分たちはもう「死人」で、常人を超える超能力もあるのだから、なぜ義侠心を貫かないのか?

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そこから二人は社会のクズや殺人犯を探し、タスクの合間に殺していく。「死人」の身分はもう世界から消されているから、人を殺しても問題ない。

最初の標的は主人公の家の近くにいる「猫虐待犯」。猫を虐待し、その動画をサイトにアップする変態だ。その後も二人は同じ道を進み、物語は終わる。謎はやはり解けない。

もちろんTrue Endで謎は明かされる。そこへ入る前の共通ルートで押さえるべき情報がいくつかある。大半はあの「何とかQ」の女の口から出たものだ。

  • 主人公が復活したグループに殺人犯、死刑囚がいる。そいつは日本の「福建幫」と一緒に犯罪で金を稼いだが、独り占めして金を隠し、警察に捕まって銃殺され、復活した
  • 主人公の「死人グループ」にタスクを配る奴がいる。そいつも「死人」で、女の変態、キルルという。主人公のことが好き
  • 「Nobody 66」は上流社会のある階級が「不老不死」の可能性を探る実験。 「死からの蘇り」も含み、主人公のような「死人」を通じて実験を重ね、身体技術を改良している
  • 「Q」という女は「上流社会」側でも主人公側でもない。第三勢力の立場で、漁夫の利を狙う独自の計画がある
  • 主人公の幼馴染「真魚」はずっと、近所に「猫虐待変態」がいて毎日猫を虐待する動画を上げていると言っている。真魚は猫が好きだから非常に嫌っている
  • Nobody 66はゴースト回収中に猫のゴーストを発見する。苦痛に満ちた死に方だったため、好奇心から猫虐待犯を追跡し始める
  • キルルとQ女は主人公に告げる。上層部が進める「完璧な死人」がもうすぐ完成すると。充電不要で定期的な発情もなく、普通の人間とまったく同じに見える。完璧な蘇りだ。しかし実験が成功すれば、今の実験体たちは捨てられる

True Endの始まりは、主人公が真魚の突然の死を知ることからだ。

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犯人はおそらくあの猫虐待犯。猫虐待の快感では足りなくなり、無差別(?)殺人を始めたのだ。悲しみに暮れる主人公は自分の経験を思い出し、班のタスク配布役キルルに、真魚も復活させて「死人」の仲間にできないかと尋ねる。

キルルは最終的に同意する。死んだものは死んだのだ。それよりもキルルが気にしていたのは、自分たち「死人」グループがまもなく捨てられるのではないかということ。実験成功の噂があり、上からのタスクや充電の機会も減っている……

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しかし主人公は奇妙な現象に気づく。班の「殺人犯」がほとんどタスクに参加しなくなっているのだ。

「タスクに参加しないのに元気にしている。まさか充電していないのか?」

どうやら殺人犯はもう充電不要で、定期的な発情もないらしい……つまり、彼こそが成功した「完璧な死人」だ。

主人公が殺人犯に話を聞きに行くと、ちょうどQ女が迎えに来ているところだった。連れて行かれれば実験体の主人公たちは捨てられる。止めようとした主人公はQ女のEMP弾を食らい、吹き飛ばされる。

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目を覚ますと、主人公は死んでいなかったが、ゴーストになっていた。「死人」に狩られる側のゴーストだ。そこへ奇妙な人物が現れる。「殺人犯」と瓜二つのゴースト。話を聞くと、復活した「殺人犯」は間違いで、元の「殺人犯」の多重人格の一つにすぎず、本当に復活させたかった人格は復活できず、さまようゴーストになったという。しかもこのゴーストはマッドサイエンティストで、「死人技術」の核心を持っている。ゴーストと主人公は手を組む。主人公が肉体を取り戻すのを手伝えば、復活後、主人公の仲間全員(ゲームに登場するヒロインたち)に「完璧な死人」の復活資格を与えるという。

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こうして主人公はゴーストの姿で偽の「殺人犯」を見つけ、1対1の勝負を挑み、チートじみた力でぶちのめす。そこへ本物の殺人犯のゴーストが入り込み、望みの肉体を手に入れる。この男は律儀にも約束を守り、主人公の仲間たち全員に「完璧な肉体」を与える。つまり生きている人間と何ら変わらず、充電も発情も不要になった。

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主人公はというと、肉体をEMP弾に撃ち抜かれたため、ゴーストとして永遠にさまようしかない。復活したヒロインたちは自分を救ってくれた主人公を想い続ける。だが、主人公はもう復活できない……

そんなわけあるか!

最終結末は強引にハッピーエンドへと曲げられる。説明によると主人公の肉体は失われておらず、変態キルルが保管していた。最終的に主人公は復活し、永遠の肉体を手に入れる。かつての「死人」たちは集まって不思議な日々を語り合い、復活した殺人犯は謎の研究博士となって同様の研究を続け、金も稼いだ。みんな幸せに暮らしましたとさ……

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ゲームはここで終わるが、この結末は本当にベタすぎる。


まず、このゲームは何を言いたいのか考えてみよう。

ゲームは最初から主人公を「チンピラ」に仕立てる。弱い者いじめで、臆病で、女にだらしない。やれる相手とはやる。ゲーム内では「死人」は細胞が不安定で突然発情すると説明されるが、主人公に良い印象は持ちにくい。

本当のヒロインは「真魚」だ。彼女はずっと主人公を気にかけているのに、主人公はそっけない。時にはわざと侮辱する傾向すらある。

脚本が何を描きたかったかはわかる。主人公のような「放蕩者」の心のどこかに、純粋な「真魚」への良心が残っている。だから真魚のHCGは必ず主人公とのもので、二人は正常な恋愛関係(?)で、その落差を作る。

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ゲーム後半、真魚の死を知った主人公が彼女の復活を決意するのも、主人公の気持ちを示している。二人の描写は最も多いし、よくある日本の「告白」パターンでもないが、俺が感じたのは恋愛よりも、主人公の「良心の発露」による真魚への報いだ。恋愛面はあまり描かれていない。

それに、このゲームの設定には不可解な点が多い。まず「死人」の設定、本当に必要だったのか?

設定では主人公たちは「死後に蘇り、社会から存在を消された」人間だ。しかしゲーム中、主人公たちが集まってタスクをする以外、普通の人間との違いが見えない。以前の『ソードアート・オンライン』の劇場版の設定を思い出す。ゲームは最初、辺り一面の死体で血みどろの「生ける屍」感を演出しておきながら、最後は失望させられた。この失敗がゲームへの好感度を50%以上削いだ。

しかも後半に突然ロリアイドルが仲間に加わる。このキャラは物語を進めるのに何の役にも立たない。HCG以外では、肉を売るためだけにいるようなものだ。最後にはアイドルが復活して大ヒットし、主人公が「身体で出世した黒歴史」をからかっても、彼女は平然としている。皮肉な話だ。

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後半は緊張感も欠ける。同じ死人なのに特別な描写もなく、「電池切れで完全ゲームオーバーになるかもしれない中で人性を試す行動」も感じられない。最後はすっかり、放蕩息子が改心してヒロインを救うというお決まりの筋書きだ。

しかもCLOCKUPのゲームとして、背景で節約するのは理解できるが、以前の「狼と羊」の画像まで使っている。節約しすぎでは?主人公の声優を起用しているあたり、金がないようには見えない。結局のところ不可解だ。

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テーマ自体は明確だ。死人の半死不活な日々を描いているからDEAD DAYSというタイトル。ただ、DEADのインパクトは弱い。あるいはDEADという言葉が期待を膨らませすぎたのかもしれない。最終的な平凡でお決まりの設定には、大きな失望を感じた。

物語に問題があると言いたいのではない。ただ、このゲームの話はベタすぎる。 「死人」の皮を被っているのに、中身は「ソードアート・オンライン」級の物語構造だ。

「成人向けゲーム」としては、正直合格点には届かない。

あ、そうそう。OPは文句なく合格だ。Liar Liar、めちゃくちゃいい曲。

ちなみに、DEAD DAYSというバンドが歌うLiar Liarというのもある。このゲームと関係があるのかは知らないが、企画段階でのインスピレーション元だったりするのだろうか?

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