Linuxでの複数サウンドカードのサンプリングレート自動処理……とFiiO E17
内蔵でも外付けでも、USBデコードの中には24bit 96kHzどころか24bit 192kHzまで対応するものがある。LinuxのPulseAudioでも設定次第でちゃんと設定できる。以前も書いた:LinuxでのPulseAudioの音質処理
既知の情報: 1、Sony PHA-2とASUS Xonar U7はUSBデコード時に最大24bit 192kHzまで対応。 2、FiiO E17はUSBデコード時には最大24bit 96kHzまでしか対応しない。

そこで問題になるのが、PulseAudioの設定ファイルをどう書けばこの2台を同時に自動適応させられるのか、ということ。
前の記事でも触れたが、/etc/pulse/daemon.confに以下を追加するとサウンドカード既定の24bit 192kHzサンプリングレートを有効にできる。
default-sample-format = s24le
default-sample-rate = 192000
ここに新しいパラメータを1行足す:
alternate-sample-rate = 96000
公式ドキュメントによると、default-sample-rateが既定値、alternate-sample-rateが代替値で、つまり既定値で失敗したら代替値にフォールバックするという仕組み。
設定が終わったらPulseAudioを再起動:
pulseaudio -k
pulseaudio --start
これでFiiO E17とASUS Xonar U7が同じマシン上で平和に共存できる。情報を見れば実際の効果が確認できる(2つのオンボードサウンドカードの32bitは無視してくれ):
pacmd list-sinks | grep sample

実際には自動適応する製品もある。まあ適応しないと分かったらこのパラメータを試してみるといい。
次はFiiO E17という耳放について:
なぜE18ではなくE17かというと、1つはE17が同軸に対応していて遊べるから、もう1つはE18が在庫切れだったから。
E17の音の傾向はSony PHA-1と一致していて、やや濃厚な暖色系の音。無理もない、使っているチップがまったく同じだからだ。ただ筐体はPHAシリーズより一回り小さく、重量もずっと軽い。まあPHAの外観は重厚な素材をかなり使っているからね。

PHAシリーズと違い、FiiO E17は液晶ディスプレイとメニューボタンで耳放の各種機能を操作する。Sonyのようにスイッチとロータリーつまみを使うのではなく、正直操作はやや面倒。とはいえデコード耳放としては頻繁に操作するものでもない。
面白いのは、これがUSBデコード時には最大24bit 96kHzまでしか対応せず、同軸など他の接続の場合にのみ24bit 192kHzまで出せること。まあ個人的にはそこまで違いは聴き取れないが。
最初は画面に表示されるデコードサンプリングレートは偽物だと思っていたが、Surface Pro 3に挿してみたら表示が変わったので本当だと信じた。

製品自体の価格は非常に安く、作りもまあまあ。FiiOはなかなか面白いメーカーだと思う。分解写真をいくつか見たが、内部回路に特に黒い点はなさそうだし、外観も国産製品の中ではかなりかっこいい方。さらに良心的なのは価格設定がずっと高くないことで、コスパに巨大的な優位がある。音も可もなく不可もなくといったところで、あまり味付けはなく、使ったチップそのままの音。付属品でもFiiOは多くの中国人の心理をよく分かっていて、シリコンケースと各種画面フィルムを同梱、しかも2枚付き。1枚貼って1枚予備だ。こういうものは実際たいした値段ではないが、まさにメーカーの気配りを表している。
オカルト領域では、ソフトの最適化やドライバの調整が絡まない分野なら、安心して国産を買っていい。本当の良心とは何かを体感できるはずだ。
FiiOの足りないところもある。プレーヤー本体のシステム開発で、これはずっと国産の弱点だ。インターフェースはダサい、機能は欠けている、フリーズしやすく不安定。これがずっと中国製DAPを買えずにいる理由でもある。今後のFiiOがこの見方を変えてくれることを願う。
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