『恋愛、借りちゃいました』レビュー
お前も愛してるし、あいつも愛してる
去年『恋愛、借りちゃいました』を遊んでいた時、ひとつ疑問が浮かんだ。
「なんでこのゲームにハーレムルートがないんだ?」
要するに、男主角が二人のヒロインの札束を前にして、なんでどっちか一人を選ばなきゃいけないのか、全部まとめて受け取ればいいじゃないかと。「礼多人不怪」って、アンディ・ラウが何年も歌ってるのに、なんでみんな分かってくれないのか。
とはいえ Asa Project は HOOK の子会社だから、HOOK の伝統をしっかり受け継いでいる。発売から数ヶ月以内に Mini Fandisk を出して、ちょっとでも金を稼ごうという魂胆だ。
最初の女教師 Fandisk に続いて、二人のヒロインを連れた二枚目の Fandisk がついに出た……

この Fandisk の中身はかなり少なくて、まあ予想通りではある。やることは本編の二人のヒロインから一人を選んで、その後の話を続けるだけだ。
ただし続きといっても、本編の個別ルートを延長しただけのもの。八純とえみがバチバチやり合うのも含めてな。個人的にはやっぱり「金髪を選んで赤髪に噛みつかせる」パターンを推す。その方が話としても面白いし、何より赤髪の戦闘力が金髪より圧倒的に高い。

特に四六時中男主角の別れを待ち構えていて、ちょっとでも状況が怪しくなると「浮気しない?」と聞きに来るストーカーっぷりがいい。
時々思うんだが、このゲームで「恋愛」って実はそんなに重要じゃなくて、純粋な「コメディ効果」の方がよっぽど人を引きつける。

だがポイントはそこじゃない。このゲームには3Pルートも追加されている。
もっともこの3Pルートは、本編で男主角が選択を迫られた瞬間から続く。二人のヒロインの告白を前に、男主角はほとんどの男が思ってもやらないことをやってのける。

そこからの展開はもう非常に乱暴で、三人で一緒にいろんなことをして、意味深なエンディングを迎える。

Galgame に現実を求めすぎるのはよくない。そもそも現実じゃないんだから、むしろ幻想の世界でもう一歩踏み込んで、大好きな女の子たちを前にバカな選択をやめて、王さんにしか言えないあのセリフを堂々と叫べばいい。
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