『Suite Life』レビュー

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はるか昔、あるゲームが目に留まった。まだ潰れる前の MME が出した、この『Suite Life』だ。

俺は英語がからっきしで、高校の頃は Suite という単語をずっと「Suit」と読んでいた。間違いに気づいたのはずっと後のことだ。そんなわけで、このゲームのタイトルにも興味を持った。Suite Life、直訳すれば「パッケージされた生活」だ。同じ名前の海外ドラマがあるが、どうやらそれとは関係なさそうだった。

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正直に言うと、Suite Life は発売されてすぐに遊んだ。そして……放置した。

放置したのは本意じゃない、興味はあった。ただ単純に、このゲームがつまらなすぎたのが主な理由だ。

それから何年も経って、またこのゲームをクリアした。その主な理由も、最初に放置した理由と似ていて、やっぱり俺が退屈していたからだ。

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ゲームは最初からわけのわからない始まり方をする。「とあるテレビ番組の企画で、無関係な人間たちが一緒に住み、家族となって Suite Life を始めた」というのだ。

しかしクリアしてみても、「このテレビ番組の企画」が一体何なのかは最後までわからなかった。芒果テレビのリアリティ番組みたいな感じだろうか。だがそれに何の意味がある? 赤の他人がテレビ番組のせいで一緒に住む? リアリティ番組なら、少なくとも何かしら交流があるべきだろ。この設定を消して、ただ家賃の都合で一緒に住んでいるとかに変えても何も変わらない。どっちにしろ同じだからな。

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それなら『恋愛公寓』みたいなルームシェア生活に変えた方がよっぽどマシだ。このくだらない「テレビ番組の企画」よりは絶対にいい。

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実はこのゲームについて語れることは、もうここまでだ。ゲームの本体部分は本当に語ることがない。つまらなすぎて、5分以上はとても見ていられなかった。

ヒロインそれぞれに一整套の設定を用意したのは斬新だが、ヒロインの内面にはほとんど踏み込まない。ただ男主が彼女たちとの同居生活の中でひたすら「桃色イベント」を発生させるだけ。パンツが見えたり、下着選びを手伝ったり、とにかく Low すぎる。

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ゲーム後半の個別ルート選択はさらに手抜きで、いきなり名前を出して、選んだ相手がそのままルートになる……。選んだ後は他の脇役が水蒸気のように全部消えて、ますますわけがわからなくなる。

「同居から芽生える恋」を書きたいなら、なぜ同居生活がこんなにつまらないんだ? 脚本家は欧米の TBBT やフレンズを見たことないのか? ネタがあってこそプレイヤーは見入って、物語に没入できる。そういう物語の中でこそ、キャラ同士の感情を上手く積み上げられるんだ。

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その上、このゲームは最後まであのくだらない「とあるテレビ局の企画」が一体何なのか説明しない。リアリティ番組なら、男主が部屋でヤってるのを生中継するのか?

总而言之、このゲームは本当にわけがわからない。わけのわからない設定に、わけのわからないシナリオ、そしてわけのわからない人設。ヒロインには女優だの OL だの巨乳人妻だの金髪ギャルだの、たくさんタグを貼っているが、そのタグはほとんど何の役にも立たない。シナリオがつまらなすぎて、ゲームを通して何かを印象に残すのは難しい。最後に印象に残るのは、結局 OP だけだ。

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そう、このゲーム最大の見どころはOP だ。OP はとても良い。強くて無敵、特にあの強調された「だから」が、いつでもこう告げている——このゲームはこんなもんだと……。

このゲームに興味があるなら、OP を聴くだけで十分だ。もし OP を聴いてこのゲームに興味を持ったなら、やめておけ。OP の良い印象の中に留まっておくんだな。

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