『ガールズ・ブック・メイカー ~グリムと三人のお姫さま~3』レビュー

ガールズ・ブック・メイカー ~グリムと三人のお姫さま~

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ガールズ・ブック・メイカーは原作発売から半年後、金を巻き上げるためのDLCシリーズを出すと宣言した……

金を巻き上げると言っても、まあこれも今さらというか、よくあるやり口だ。何しろこの何年かで似たようなものは散々見てきた。今回のDLCのタイトルは『ガールズ・ブック・メイカー ~グリムと三人のお姫さま~』。つまり世界で知られた『グリム童話』の話を扱うわけだ。

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「グリム童話」そのものが寄せ集めの短編集で、一人のキャラでまとめるのは無理がある。だから中の「姫」を切り出して三巻に分けて個別に売る。聞き覚えがあるだろ? いかにも金を搾り取るやり口だ。三人の姫は「白雪姫」「眠れる森の美女」、そして最後が「シンデレラ」、みんなお馴染みの灰かぶり姫だ。

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ゲームの設定について語れることは実はそんなに多くない。相変わらず前作の世界観で、男主は「書物の司書」として本の世界に入り、原作者と協力して物語の中の問題を解決する。ただ今回の依頼は少し様子が違う。『グリム童話』に入った男主は、問題が以前のような「虫」ではないことに気づく……

童話の「王子」がいないのだ!

最初は王子が虫にやられたと思っていた男主だが、調査の結果、『グリム童話』全体で「王子」はただ一人しかおらず、童話の様々な物語の「王子」は全部そいつ一人が演じていたことが判明する。王子いわく、マジで疲れた。どう見ても残業代が足りない、毎日996より酷い暮らしで体が持たないと、さっさと匙を投げたのだった。

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そこで『グリム童話』の作者である「グリム兄弟」が男主に声をかけ、まず王子役を代わりにやってくれと頼む。応急処置というわけだ。こうして男主は晴れて三人の姫の「男主角」となった。

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三巻に分かれているとはいえ、それぞれの姫ルートの出来には雲泥の差がある。個人的に一番良いのは「白雪姫」だ。もちろんそれがCV夏和小だからという理由では一切ない。もしそんな理由があったら、王さんにすぐ女装させるところだ。白雪姫の話は姫の可愛さと「自意識過剰」ぶりをたっぷり描いている。とはいえこの「過信」は不快ではなく、むしろ「ドジっ子で可愛い」と感じさせる。男主が白雪姫に対して性欲ゼロの反応しかしないと、姫は不満げにこう言う。

「私だよ、白雪姫だよ! あの……みんなが知ってる白雪姫だよ、何か反応してよ!」

男主と鶏尿という二人のホモ以外の男なら、多少は反応するに決まっている。

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ただ白雪姫編の後半はやや「抜きゲー」寄りになる。このゲームのDLCの位置づけを考えれば当然で、間違いとも言えない。幸い最後はちゃんと話を締めてくれて、プレイヤーとしては満足できた。

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白雪姫編はリソースを全部つぎ込んで「可愛さ」を押し出した。だから当然、後の二人の姫にも期待が膨らむ。

しかし世の中は移り変わりが早い。分からないのは俺だけではないのだ。「眠れる森の美女」編、これが本当に退屈なのだ。

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退屈すぎて何の話かも分からない。おそらく「眠れる森の美女」そのものに広げる余地がないからだろう。内容の大半は男主と姫の同棲生活で、物語全体が「同棲もの」だ。二人で適当にイチャついて、ついでにエッチして、それで終わり……

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「眠れる森の美女」編の催眠効果を経て、今月は皆さんお待ちかねの「シンデレラ」編、王さんが一番好きな「灰かぶり姫」だ。

「シンデレラ」の話は誰でも知っている。特に真夜中の馬車とガラスの靴が有名だが、特筆すべきは『グリム童話』版ではガラスの靴ではなく金の靴だということ。そもそもグリム兄弟は「童話の運び屋」にすぎず、多くの話は彼らが書いたものではなく、集めて編集しただけだ。原作を尊重する点ではこのゲームはよくやっている。グリム兄弟は二人とも女ではないのに!

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ところがこのゲームの「シンデレラ」編は驚くほど短い上に、原作の内容にもほとんど触れていない。大体はシンデレラが家で床掃除をして、たまに城でダンスの練習をして、白雪姫編のような話の進み方は全くない。ゲームが佳境に入ろうとしたところで、姫は家でオナニーを始め、そのままエッチ、舞踏会、そしてジェットコースターのような展開で、男主がシンデレラに金の靴を履かせて終わり……

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正規ライセンスのスマホゲー配信を控えて、本気のDLCを作る金が本当になかったのか、それとも制作陣が最初は壮大な計画を描いていたけれど、DLCの後半でやる気が尽きて最後の一巻を適当に出して体裁を整えたのか、そこまでは分からない。ただゲーム自体を見る限り、予算は決して高くはない。

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エンジンは原作のあの高級なものではなく、ごく普通のものを使い、異世界に入る演出もカットされ、マウスの光るエフェクトも消えた。背景画の多くは原作の使い回しで、どう見てもコストを最小限に抑えている。新作DLCで最も誠意があるのは新しい絵師を呼んだことで、最も豪華な顔ぶれは白雪姫編、籠目+夏和小というほぼ最強の布陣だ。だから一巻目の評価がこれほど高く、後の二巻が平凡なのだろう。もう一つの見どころは秋刀魚の二役で、グリム兄弟を一人二役で演じ分けている。片方は柔らかい女の子、片方は女の変態。これもゲームの大きな見どころだ。

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当然、ゲームのDLCとしては、一巻でも見る価値のある内容があれば十分だ。もし君も俺と同じで白雪姫が好きなら、俺たちは友達だ。

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