Lenovo M73 を使ってみた
デスクの小さな鉄砲:Lenovo M73 組み立て記録
前書き:
最近、職場が新しいオフィスに移転した。引っ越しの途中で元のPCが起動しなくなった。もともと古いAMDマシンで、今の低電圧Celeronより遅い代物だ。前から買い替えたいと思っていたので、これを機に新しいマシンを組むことにした。
とはいえ職場で新しいマシンを導入するとなると、机のスペースが限られているし、足元にもPCを置く場所がない。だからこの「新しいPC」にはいくつか条件がある:
- 設置面積はとにかく小さく
- 設置面積が小さいことを前提に、性能はできるだけ高く
- Win10が問題なく動く
- 価格はできるだけ安く、1000元以内が理想
あれこれ見比べた結果、少し前に話題になっていたLenovo M73が実は良い選択肢だとわかった。情報を集めていくうちに、結局沼にハマることにした。

パーツ選定:
M73本体の購入については特に語ることもない。メルカリには山ほど出回っていて、メモリやHDD、CPUまで標準搭載しているものも少なくない。自分はDIYするつもりなので、HDDなし・CPUなし・メモリなしで、高ワット電源だけ付属するセットを買った。
M73にとってCPU選びは実は簡単ではない。マザーボードのチップセットはH81だが、1150のCPUを好き勝手に挿せるわけではないらしい。ただ、あるまとめ記事によると、M73にはノートPC用の魔改CPUが載せられ、Iris 5200内蔵GPUまで有効にできるとのこと。ほとんどのノートPCのエントリー向け単体GPUと同等の能力で、これはかなり魅力的だった。そこでメルカリで魔改版のi7 4750HQを購入した。
メモリは一番安い協徳の8G×2。まあ「そこそこ信頼できて」「一番安い」のはこれくらいしかない。
SSDは職場の倉庫で拾った240GのLenovo SSDで、これもなかなか純正っぽい。
WiFiカードの選択はM73では微妙なところ。ホワイトリスト制限があるので、Lenovo FRU品が買えるならそれが一番いい。自分はHackintoshをやらないので、当然Intelのカードを選ぶ。ベストはIntel 7260のFRU品だ。個人的には咸魚で「M72 無線」と検索して絞り込むのを勧める。最安値でFRU付きの7260 Msataが買えるし、十数元追加で純正アンテナも付けられる。これは重要。
通常シリコングリスはわざわざ言及しないが、魔改CPUを載せる以上、冷却は考慮必須。信越7921を用意した。粘度はセメント並みだが、持ちはいい。
これで大体のパーツが決まった。組み立てに入ろう。
組み立てと設定
M73の取り付けは複雑ではない。ネジ1本で開けられ、HDDとメモリも所定の位置にある。WiFiカードの取り付けが変わっていて、ネジ不要の膨張クリップで固定する仕組みだ。唯一注意が必要なのはWiFiアンテナ。HDDマウンタの横にアンテナ用のクリップがある。M73の内蔵アンテナは2本で、1本は背面、もう1本はフロントパネルにあり、スポンジと両面テープでパネルに貼り付ける。
ここで特に説明したいのは、M73にi7 4750HQという魔改CPUを載せる際の問題だ。
魔改品なので、このCPUは通常のCPUより厚い。そこで売り手はCPU全体のマウント高をかさ上げして、CPUが圧迫されないようにする案をくれている。しかし残念ながら、売り手のCPUネジ用スペーサーを使うと、M73のネジ長が足りなくなり、クリップをマザーボードに固定できなくなった。これは頭が痛い。
そこで気づいたのが、CPUクリップのバックプレートを裏返せばネジがギリギリ締まるということ。バックプレートの絶縁テープを剥がして裏面に貼り、プレートを反転させてクリップを固定。最終的に固定に成功した。

ファンとヒートシンクを取り付ける工程は完璧で、マシンも一発で点灯した。CPU、16Gメモリ、無線LANカードはすべて完璧に認識された。ただ唯一の違いは、起動のたびにエラーが出ること。内容はCPUのMicrocodeが見つからないというもの。魔改CPUだから当然だ。

それとM73のBIOS設定について何点か書いておきたい:
- メモリが16Gあるので、GPUのVRAM共有を最大にした
- いわゆるIntel Smart Boot系の機能は必ず無効にすること。そうしないと起動時にDP出力が出なくなる
- M73には3つの冷却モードがある。第二段階を推奨。第三段階のフルパワーだと、この小型機は音が飛び立つ。信じられないなら試してみるといい
あとはWin10 2004をインストールし、ドライバを入れたらすべて完璧だった。

そうそう、もう一点触れておきたい。M73にはスピーカーが内蔵されているが、音はかなりゴミだ。音が出れば十分というレベルで、音楽を聴くのはやめたほうがいい。すぐ音割れする。このスピーカー自体の問題なのか、もともとこうなのかはわからない。メルカリで15元のスピーカーを買ったので、届いたら交換して試してみる。
最終的にマシンは1週間ほど稼働して絶好調。性能はDota2を走らせたり、World of Warcraft Classicを遊んだりする分には全く問題ない。温度はゲームをしない時で約60度、ゲームをすると80度まで跳ね上がるが、爆発まではまだ遠い。

費用とまとめ:
最後にいくらかかったか計算しよう:
| パーツ | 入手先 | 価格 |
|---|---|---|
| Lenovo M73 メモリ・HDD・CPUなし(ケース電源付き) | Taobao | 289 |
| 魔改CPU i7 4750HQ | Taobao | 480 |
| 協徳 DDR3 1600 ノートPCメモリ×2 | Taobao | 337 |
| Lenovo SSD 240G | 拾い物 | 0 |
| Lenovo M73専用無線LANカード(内蔵・外付けアンテナ付き) | 咸魚 | 78 |
| Lenovo M73内蔵スピーカー | Taobao | 25 |
| 信越7921 シリコングリス | Taobao | 18 |
| 合計 | 1227 |
全体として、価格は別に安くない気がする。主にCPUに金をかけすぎた。性能にそこまでこだわらないなら、200元未満のCPUにしたほうが適切だろう。
そういえば最初はChuwiのLarkboxを考えていた。あちらの方がさらに小型だが、性能が貧弱すぎるし、トータルでもこのマシンより安くならないようだったのでやめた。あとこのマシンは実はHackintosh化も可能だが、その場合はWiFiをBroadcom製に替える必要があり、さらにホワイトリストを書き換える必要がある? ただFRU版ならホワイトリスト不要だった記憶がある。
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