『一途な(処女→)彼女と恋したい』レビュー
ここ数年のエロゲー市場はマジで縮む一方で、多くの会社が「シナリオもの」なんて作るのを諦めて、こぞって「短小精悍な売り肉抜きゲー」に転身してる。美名その名も「甘い恋愛を追求」だそうだが、実際は抜きゲー製作の低コストで回収してるだけ。みんなこの手の作品に中身なんてないって分かってるし、エロCG見たさに来てるんだってのも分かってるから、製作側も分かっててゲームにエロCGを詰め込む。小品作なら一巻じゃ足りないわけで、ヒロインをまとめて何人も描いておいて分割販売、薄利多売、これ最高じゃん?
今回語るのは『一途な(処女→)彼女と恋したい』、風車社ういんどみるの傘下ブランドCOSMOSから。ぶっちゃけこのゲームの最大の見どころは2つだけ。ひとつは原画の月杜尋、絵がマジで上手いしヒロインがマジで美しい。もうひとつが原案の保住圭。この保住圭は筋金入りのエロ野郎だが、「甘い恋愛」みたいなのを書かせると中々いい。かつての『俺もおまえもちょろすぎないか』なんか良かった。彼女がほしくてたまらないけど軽薄で、見る奴見る奴に告白しまくって、挙げ句の果てにひょんなことからヒロインに告白して、ヒロインがこれまたマジメに騙されてOKしちゃって、二人は先にやっちゃってから付き合い始める的な恋愛物語……
というわけで『一途な(処女→)彼女と恋したい』を始めた。ゲームの冒頭もシンプルで、彼女がほしい主人公が同級生に「母胎単身」と煽られ、ひょんなことからヒロインに告白して、ヒロインがこれまたマジメにOKしちゃって、二人は……
ちょっと待て!
プレイ中は気づかなかったんだよ、なんかイチャイチャのパターンがどれも見覚えあるなーくらいで。二人がひょんなことから告白して付き合ってデートして致すまで、って流れなんだけど、振り返るとこのゲームの大枠は完全に『俺もおまえもちょろすぎないか』じゃん。ただヒロインの「マジメに」の部分を改変して、「ヒロインも実は主人公にちょっと気があった」にしただけ。二人はひょんなことからの両想い。ぶっちゃけこの改変、あのラノベより面白くないと思う。ここで気づいたよ、このゲームの原案は保住圭だけど脚本は別人だって。保住圭が自分の過去作のアイデアをちょっと喋って、あとは別の脚本家に埋めさせただけなんじゃねえの。その後のゲームのシナリオは、まあデートと致すのが半々ってとこ。具体的に何を語ったかは正直よく分からん。俺はリア充じゃないし、リア充生活なんて送ったことないからな。大阪で毎日JKとバイトしてデートしてる黒鯊の死宅の方がよっぽど経験豊富だろ。

このゲームを一言で言えば、「恋の序曲」を投げて(しかもパクリ疑惑付き)、あとは全部恋愛。原画がマジで良いのと、高解像度対応のシステムがしっかりしてるのを考えると、エロCGと可愛い女の子が見たいだけなら試す価値はある。しかもゲーム内で「続いて攻略できるヒロインがあと二人います」って教えてくれる。次巻がいつ発売かは知らんけどな。

もちろんツッコミどころも多い。初期設定が保住圭のあのラノベと激似すぎる点を除けば、このクソみたいなゲームタイトルだよ。『一途な(処女→)彼女と恋したい』、どう訳せばいいのかすら分からん。「一途」は一途な愛情って意味で、要は「一途な彼女と恋したい」ってこと。でもここに「処女」を入れる意味が分からん。俺たち誠実な肥満オタクは、エロゲーやるのに好きな女の子に一途であれと要求するだけじゃなく、処女まで要求しなきゃいけないのか?「非処女は娶れない」のアントニオおじさんはもはや5chですら誰も知らない伝説と化してるが、このゲームは俺たち誠実な肥満オタクを舐めすぎだろ。死宅としては、女の子が話しかけてくれるだけで嬉しくてX(旧Twitter)に連投するレベルだし、JKが笑いかけてくれるだけで興奮してXで恋愛報告するレベルだぞ。何の徳があって「処女」必須なんだよ。女の子に相手にされないルーザー死宅にとっては、ネトネトでも幸せなんだよ!

続編では「処女」を消すことを勧める。目障りなだけじゃなく、フェミニストに叩かれやすいし、なにより俺たち誠実な死宅が選り好みしてるみたいに見えるのが良くない。
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