『蚕の贈り物』レビュー

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『蚕の贈り物』は偶然見つけたゲームで、インディー系の小品……

設定はすごくシンプル。妖精の森に蛾の妖怪がいて、蛾だから寿命がとても短い。だからその蛾の妖怪は死ぬ前に、自分が生きていた証を何か残したいと思っている……

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このゲーム、「蛾の寿命は短い」という設定に忠実なのか、なんと制限時間を用意してくる。しかも……1分だけ。

そう、プレイ時間はたったの1分。

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ゲームは典型的な「セミRPGギャルゲー」みたいな作りで、会話とシーン切り替えで物語が進む。基本は喋って選択肢を選ぶだけで、しかもその短い1分のうちにクリアしないといけない。画面右上にカウントダウンがあって、時間切れになると蛾の精は死ぬ。

会話はほぼ選択肢を選ばせる形で、選び間違えるとバッドエンドにもなる。

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ありがたいのは、各選択肢の前にセーブできること。つまり手が速ければまあ問題ない。

流れは、最初の妖精から葉っぱをもらい、二人目の妖精がその葉っぱで錬金し、三人目の妖精が赤い紐をくれて、最後に蛾が蚕になって、糸を吐いて自分の新しい服を織り、生きた証を示してエンド。

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正直、流程はめちゃくちゃ短い。それでもいくつか光る点はある。まず全編ボイス付きなこと。こんな小さいゲームでフルボイスなのは姿勢がいい。BGMも悪くない。無料素材を拾ってきたようにも見えるけど、それでも制作への本気は伝わる。一番の「面白ポイント」はやっぱり「1分」の設定だ。現実の蛾や蚕の寿命はそんなに短くないけど、この1分がゲームに十分な話題性を与えている。制作側も自信がないのか、「ゲームは無料です。遊びたい人は遊んで、文句があるならやめてください」と書いてある。まあ、このゲームに文句を言うところもないだろ。

とにかくゲームに上下貴賤はない。同人の小品だって、工夫次第でいい効果を出せる。前回の「一千字探偵」と同じだ。

ゲームリンク: https://shiraga.stars.ne.jp/moss/

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