『アインシュタインより愛を込めて APOLLOCRISIS』レビュー
もう憂鬱になるなよ、新島君
俺は新島夕に対してかなり思い入れがある。彼が書いた『初雪桜』が、初めて「うわ、ギャルゲーってこんなこともできるんだ」と思わせてくれたゲームだったからだ。何しろそれまで俺が遊んできたギャルゲーは、ありきたりな学園恋愛もので、毎日ヒロインと会話して、時間が来たら告白して、そのままエッチして終わり、というパターンばかり。ところが新島夕はなんとかなり特殊な展開をぶち込んできたので、俺の中で彼の印象はすこぶる良くなった。
その後も新島夕は次々と新作を出した。『魔女恋愛日記』だの、あの『しんあい彼女』だの、評価は彼を叩くものが多かったけど、俺は彼には才能があると思っていた。ただギャルゲーのユーザー層に理解されていないだけで、時には小説でも書けばいいのに、ギャルゲーなんていう安っぽいものを作るべきじゃないとすら思っていた。
そしたら新島夕がクソ野郎の麻枝准とつるみ始めたと聞いた。二人で商業互賛して、Summer Pocketsをでっち上げ、さらには新島夕が枕のホモどもと一緒に『サクラの刻』を作るだとか……

俺が新島夕のことなんか忘れかけていた頃、今月発売のゲームに『アインシュタインより愛を込めて APOLLOCRISIS』なんてものがあるのを見つけた……
そういえば、あのクソみたいな「アインシュタイン」にDLCの続編があったな、と思い出した。続編は無料と言いつつ実は有料で、グッズを買うとゲームがついてくる感じだったのも覚えている。
あの『アインシュタイン』があまりにもクソすぎて、俺は脳内からその痕跡を消し去り、新島夕への好印象を汚さないようにしていた。しかしこのDLCの発売で現実に引き戻された。以前の『魔女恋愛日記』の出来を見る限り、新島夕はこのDLCで原作を補完し、あのクソ展開を救ってくれるはずだ。

そんな期待を抱いて、俺はこのAppend DiskなるDLCをプレイした。結果には満足している。もちろん、満足したのはストーリーそのものではない。
まずはこの「Append Disk」のストーリー構成について話そう……
原作の結末はもう忘れた。尻切れトンボで、突然終わったような気がする。ところが意外なことに、今回の新作は原作の続きだった。主人公は宇宙人が地球を改造する要求を断り、ラスボス(つまりもう一人の自分)を倒して元の場所に戻り、日常を続けている。そして恋人らしき「有村ロミ」も消えていた。

ゲームの冒頭で、例の「彗星機構」のリーダー、ミコ(巫女)が何かの任務と計画があると言って主人公を探しに出発する。
そして日常に戻った主人公の前に二人の女が現れる。一人はロミ、もう一人はミコ。二人は似ている……ただロミは普通に見えるが、ミコは高慢で腹黒い。ここでゲームは公式に、ロミと主人公は恋人同士だと宣言する。俺の過去のストーリー考察を狠狠とぶん殴ってくれた。
そしてゲームは核心部分、「科学特搜部」の掛け合いに入る。
理由はよくわからないが、ロミの提案らしく、ミコが突然現れた問題を解決するために「科学特搜部」を再始動させることになり、メンバーを集めて毎日シットコムのような日常を繰り広げる。

中には「MCストーン」にそっくりな彗星機構の「エージェント」も登場し、毎日の活動の合間にプレイヤーの気になる質問にいくつか答えてくれる。この質問が一日一回のペースで終わると、ゲームは本題に入る……


その「本題」とは何か? 主人公がわけもなく戦争に巻き込まれるのだ。かつて宇宙から来た宇宙生物Σは、主人公に地球改造を断られた後、主人公の叔父(叔父だったっけ? 原作も忘れた)に目をつけた。叔父は「俺が新世界のカミになる」とクソ格好つけて言い放つ。そしてミコが彗星機構のエージェントを率いて、この新世界のカミとΣの背後にある宇宙勢力に立ち向かう。ロミも飛び出して参戦し、主人公も参戦。めちゃくちゃな戦いの末、Σは撃退され、ロミはこの戦いでチートを使いすぎて自身に深刻な損傷を負い、消滅する。

そうそう、ゲームはロミとミコの設定も補完している。二人は実はロボットで、テレパシーのような超能力で自我を持った。ロミとミコは「比村茜」の二つの人格であり、「比村茜」は新世界のカミになろうとした「叔父」の娘なのだ……
要するに、この後半は大量の独白と説明があり、人間関係はめちゃくちゃ。とにかく、ロミもミコも存在せず、二人とも昏睡状態の「比村茜」の人格投射にすぎない。そしてロミもミコも、機械が壊れた後、あるいは能力を使いすぎれば消える。もともと人間ではなく、虚ろな魂にすぎないからだ。

ゲームの結末は当然、「比村茜」が再び目覚め、主人公も「比村茜」と出会い、恋をしようとする。しかし「比村茜」は自分が好きだった「有村ロミ」ではない。「有村ロミ」は「比村茜」の一つの人格であって、彼女自身ではない。主人公は「有村ロミ」を待つため、研究の道を選び、最後にはあるハイテク(宇宙の真理を見たと自称)を完成させ、「有村ロミ」を復活させる。彼女は実体を得て本当の人間となり、恋人たちは結ばれる。

最後にゲームはこのテーマをまとめる:
「これは機械の少女と、自分を天才だと思い込んだ少年の物語だ。」
しかし俺に言わせれば、このゲームの後半はせいぜい膏薬のようなものだ。新島夕は多大な労力を費やして、ようやく原作の穴だらけの物語を無理やり辻褄合わせした。しかも後半は戦闘シーンがやたら多いのに、このゲームには金がない。みすぼらしいことこの上ない。戦闘のCGは前作の使い回しで、多くの場合立ち絵が揺れているだけで戦いになる。戦いにすらならず、延々と口論だけの場面もある。ラストボスの戦いなのに、俺は思いっきり寝てしまった。

前の話がクソすぎたせいか、新島夕は最後に必死で設定を補完し、大量のキャラの内心の独白、回想シーン、突然登場する新キャラが素早く責任を取るなど、てんこ盛りにした。しかし前述の通り、大枠としては物語を整理している。叔父がなぜ主人公の父を殺したのか、あの「巫女」はなぜあんなに賢いのか、なぜ主人公が子供の頃に出会ったヒロインは「比村茜」で、後に出会ったのは「有村ロミ」なのか、ほぼ説明されている。もちろん、原作の意図的な「糞展開」は依然として許せない。このゲーム、最初から後半が宇宙人との戦いだなんて言ってなかっただろ? みんな文芸作品だと思ってたんだから。
本作は選択肢をたくさん用意しているが、実際は一本道で意味がない。途中のキャラ選択肢は、ストーリーを一日早く見るか遅く見るかの違いだけ。どうせ全部クリックすることになる。参加している気分にさせているだけで、実際には何もない。
もちろん、本作にも多くの長所はある。新島夕は「恋愛ネタ」を書くのがどんどん上手くなっている。これがさっき、ゲームの核心は「科学特搜部」の部分だと言った所以だ。新島夕は今や、「強気攻め」の「天然ボケ」な主人公と、「弱気受け」の「軟妹」なヒロインの物語を書くのがやたら得意らしい。主人公はいつもあんなに低EQで、ヒロインはいつも主人公にツッコミを入れる。このギャップが大笑いを生む。
例えばどう言えばいいか、「人再囧途之泰囧」の王宝強と徐錚のコンビみたいなものだ。ギャップ萌えで、笑いどころが満載。

この例えがわからなければ、BL小説をたくさん読めばいい。中には天然ボケの攻めが、もう一人の受けを完全に掌握している話がたくさんある。だいたいそんな感じだ。
とにかく、「科学特搜部」の日常パートこそこのゲームの醍醐味だ。後の「地球を救う」だの「新世界のカミ」だのは、くそくらえだ。めちゃくちゃで、雷電将軍のストーリーでも見た方がマシだ。
もちろん、ゲームのメインストーリーとして、新島夕が書いたこの「宇宙勢力との対決」設定についても思うところを言わねばならない。この物語は本当に「新島夕らしくない」、むしろ非常に「麻枝准」だ。俺の印象では、新島夕の物語の大半は特別に宏大な世界観を持たず、男女の恋愛や「一人を救う」ことに重点を置いていた。やたら「新世界の扉を開く」だの「世界の真実」だの「宇宙のカミになる」だの、そんなのは全部クソ麻枝准が毎日やってるパターンだろ。新島夕が麻枝准とSummer Pocketsで組んでからバカになったのか知らないが、元々恋愛ネタ職人で両性の話題に特化したロマン脚本家が、どうしてこんな自己陶酔して無駄に憂鬱になる脳足りんになったんだ。

『サクラの刻』では新島夕には扶他自学をもっと見習ってほしい。彼も相当頭がイカれてるが、それでも新島夕よりはまだ受け入れられる。
頑張れ新島君、あのクソ麻枝准から離れて、毎日そこで自己陶酔して無駄に憂鬱になるのはやめろ。
コメントは中国語の本家サイトで受け付けています。このミラーは閲覧専用です。