『公務員辞めて、穴を掘ることにしました』レビュー

公務員を辞めて穴を掘ることにした俺が、新しい人生を掘り当てた話

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なんでこんなゲームを遊んだのか自分でも謎だ。好奇心だろうな。

『公務員辞めて、穴を掘ることにしました』

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タイトルからしてネタ丸出しだが、実際その通りで、いわゆる 4399 の同人小品ゲームだ。かつての「橙光(チェングアン)」というプラットフォームがまだ生きているのかは知らないが、この作品はまさにああいう場所でしか生まれない代物だ。

ゲームの流れは短い。アホ面の主人公が、家のオタク嫁を置いて玄関先で穴を掘り、異世界へ冒険する話だ。マルチエンディングで、地下に潜って帰宅したら嫁が他の男と逃げていたパターンもあれば、時空を超えるパターンもある。ただ単にツッコミとネタで構成された作品で、面白いものなど期待するだけ無駄だ。

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それに、このゲームの「ネタ」がマジで理解できない。俺が日本の若者じゃないからか、遊んでいる間ずっと表情は「電車でスマホを凝視する老人」のままだった。

「なんだこのクソ案件、これのどこが面白いんだ?」

みたいな感想しか出てこない。ストーリーは正直、中二病の精神異常児が適当にこねくり回したようなレベルで、驚きは一切ない。

ただ、俺が驚いたのは内容ではなく素材だ。このゲーム、いわゆる「フリー素材」で作られていることを知って愕然とした。しかもさらに驚いたことに、その「フリー素材」が……普通に良い。

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殴りたくなる主人公、ヘッドホンをつけたヒロイン、リュックを背負った女の子。どれもどこかの日本のフリー素材サイトから引っ張ってきたものだと分かるが、それがなぜかこのデタラメなストーリーと妙にマッチしている。本当に予想外の一言だ。

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制作者は他にもフリー素材を使って似たようなゲームをいくつも作っている。最近のだと筋肉質の男のゲームがある。過去作も見てみたが、全部自分の手描きイラスト風だった。自分の絵が下手すぎて、フリー素材に頼るしかなかったのだろう。

しかもこのゲームには OP 曲まである。これもフリーだ。よくもまあこんなに大量のフリー素材をかき集めて一つのゲームに仕上げたものだ、作者は神かよ。

そういえば、昔の橙光プラットフォームなんて、素材の多くがパクりだったよな。

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