『保健室のセンセーと小悪魔な会長』レビュー

続編は良かった、次はもう出さないでほしい

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『保健室のセンセーと……』のシリーズはこれまでに3作出ている。

1作目は1年ちょっと前の『保健室のセンセーとシャボン玉中毒の助手』。

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2作目は先月の『保健室のセンセーとゴスロリの校医』。

そして1か月も経たないうちに3作目が出た。タイトルは『保健室のセンセーと小悪魔な会長』で、その名の通り今回のヒロインはゲーム内の「生徒会長」、月森 鈴だ。

この鈴会長のキャラ設定は前2作でほぼ語り尽くされている。彼女の血統は特殊で、「魂人」と「人間」の間に生まれた混血児。魂人の能力と人間の身体を併せ持つ。それが彼女の最大の強みであり、同時に最大の葛藤でもある。

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ゲームのテーマの一つが「魂人」と「人間」の間の不可避な対立であり、本作が打ち出したいのも、つまり「魂人」と「人間」の Love and Peace の実現だ。

だが分かる通り、現実社会の人間同士の憎しみを思い浮かべれば、そんな「愛と平和」の世界が本当に実現できるのか。本当に持続するのか。

人間同士は理解し合えない。遅かれ早かれ誤解から再び戦火が燃え上がる。ましてや片方はあの世、片方はこの世だ。

でも日本はこういうのが好きで、みんな愛を持て、平和にしろと唱える。このテーマ自体はありふれているが、それがこのゲームの最大の欠点というわけではない。最大の問題はもっと単純な一点、とにかく退屈。

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3巻目なのに、ゲーム開始時には超長い共通ルートが待っていて、前2巻の内容をほとんどやり直させられる。1巻のロリと男主の「前世の百合な因縁」はまだしも感動的な展開だったし、2巻のゴスロリの「アイヌ民族滅亡の悲しみ」も感慨を呼んだ。では3巻は……この会長が唱える「愛と平和」には、あまり心を動かされない。

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このゲームについて語ることはあまりない。会長が自分の正体をはっきりさせようとこだわり続け、ずっと「魂人」と「人間」の架け橋になりたがり、あれこれごちゃごちゃやる。特に変わったこともなく、無理やり恋愛を始めて、ヤって、終わり。

なぜこのゲームがわざわざ要らない3巻目を出したのか、私にはよく分からない。最初から企画がそうだったのか。それとも「壮大なテーマ」で作品を昇華させ、締めくくりたかったのか。

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個人的には後者だと推測している。でなければこの3巻目がこんなに早く出るはずがない。2巻の発売から1か月で慌てて売り出したのは、さっさと売り切って、それで全部おしまいにしたかったからだろう。

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私はあの「小七菜」が今でも好きだけど、このゲームはもう出さないでほしい。このまま終わりでいい。各作の感想で書いてきた通り、この設定が好きなら1巻だけやれば十分だ。

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