『一途な(処女→)彼女と恋したい ver.広橋るな』レビュー

17の質問で小波すずへの愛を証明せよ

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正直、このゲームをいつやったのかも忘れている。最近はとにかく忙しくて疲れていて、ゲームはたくさんやっているのに記事を書く時間がなくて、スクリーンショットを整理しながら思い出すしかない。

このゲームはたぶん「分巻販売の小品抜きゲー」だ。こういう商法にはもうほとんどの人が慣れっこだろう。昨年発売された第一巻『一途な(処女→)彼女と恋したい』はなかなか良かった。俺が「媚びすぎだろ」とかなり強引にツッコんだ以外は、大きな問題はない。最大の長所はあの極めて美しいCGと、特別に綺麗で心がときめくヒロインの絵柄だ。ギャルゲーとしては可もなく不可もなくといったところ。

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それから1年以上経ってこのシリーズは第二巻を発売した。しかも名前すら変える気がない。『一途な(処女→)彼女と恋したい ver.広橋るな』

しかもこの「ver」を前に置く書き方が正しいのかも分からない。もし「ver」を分巻の接頭辞にするなら、第一巻の名前にも付けていなかったじゃないか。名前が統一されていないのはまだしも、こんなシンプルな恋愛小品を、よく1年もかけて開発して出せたな。

さて、軽く眺めてみようかと思ったら、このゲームは想像とまったく違っていた。

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第一巻の内容は前にも話した通り、純粋な恋愛もので、有名なエロ変態脚本家「保住圭」の某ライトノベルの設定を借りていて、なかなか面白く読めた。ところが第二巻では話の流れが変わり、前作のような甘さはなく、代わりに妙に変な感じがする。ヒロインがなぜか無理やり主人公と一緒になろうとするのだ。簡単なGirl meets boyすら書く気がなく、最初から二人が付き合っている前提のようで、語るべきことも特にない。よくある付き合う、ヤる、ENDを迎える、の流れだ。

まあ小品作ならそれでも大したことではない。問題はこのゲームが全然「小品」じゃないことだ。大量の選択肢がある。そう、「大量」の選択肢だ。デートのたびに、ほとんど会話もしないうちにゲームが次々と選択肢を出してくる。この選択肢のノリは、はるか昔に俺がやった『俺の妹がこんなに可愛いわけがない PSP』版の中身とよく似ている。会話を選び続けてヒロインとコミュニケーションし、没入型の恋愛を味わうという趣向だ。

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しかしこのゲームの選択肢は何の役にも立たない。メインのストーリー中、俺は何度かかなり「悪意」のある内容を選んでみたが、主人公が大屌を出して彼女をヤることにまったく影響しない。

前作から受け継いだ唯一の要素は、ヒロインを「十八摸」するミニゲームだ。ほぼ静止画のCGをクリックして、おっぱいを突ついたり、へその緒を突ついたりして、ヒロインの喘ぎ声やうめき声を聴く。なぜこんな子ども騙しみたいなもので勃起する奴がいるのか分からない。もしかしたら黑鯊宅ならいけるのかもしれない。

要するに、本編ルートには大量の無意味な選択肢と、ものすごくバカなタッチミニゲーム、さらにド土臭い恋愛のセリフが合わさって、なかなか恋愛の感覚は得られない。せめて黒タイツのエロ画像があり、慰めにはなるが、第一巻と比べると目に見えてクオリティが落ちている。

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ところが「役に立たない」選択肢を盛り込んだこのゲームをツッコもうとしたとき、After Storyなるものが存在し、しかもそこに大きな仕掛けがあることに気づいた。

普通、エロゲーのAfter Storyと言えば水増し会話にHCGが少し、というところだが、このゲームは違う。用意されているのは17の質問で、ヒロインとの会話から出題される。この17問はランダムに登場し、答えを間違えると最後の結末に影響する。正解数に応じて、ゲームは程度の異なるご褒美を展開する。選択肢の後に「ピンポン」という効果音が鳴るかどうかで、正解かどうか確認できるのだ。

ここで気になった。全部間違えたらどうなる? Fandiskの中で孤独に老後を過ごさせられ、黑鯊宅みたいにカミングアウトしてホストクラブの常連になるのか?

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ところが制作陣は一枚上手だった。そのうち3問は必答問題で、何を選んでも正解になる。つまり最低保証で3点は取れる……実のところこれも問題ではなく、ただのくだらない選択肢だ。どれを選んでも可愛い、抱きしめてキスするときに「今回は小さなキスか、大きなキスか」と聞いてくるようなものだ。

最後にこのゲームの文章についてツッコみたい。とにかく「土臭い」。シリーズ第二巻とはいえ、制作陣は第一巻から大きく変わっていて、脚本も企画も別人になっている。さらに妙なシステムまで増えている。制作陣がこのシリーズをどう捉えているのか分からないが、元のスタッフが逃げ出した可能性もある。

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なのでこのゲーム唯一の楽しみは、この17のランダムな質問の中で、自分の異なる配点の答えを探すことだろう。今回のヒロインのCVは、黑鯊宅が葉公好龍よろしく好きな小波すず。ある意味、このゲームは「17の質問で小波すずへの愛を証明せよ」と言える。

黑鯊宅は何点取るのだろうか。

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