『夕凪荘のS級の彼女たち』レビュー
周树人はかつてこう言った。Moonstone Cherryはいい会社だ、と。
この会社には妹ぱらだいす!というシリーズの名作がある。このシリーズのおかげで当ブログは大量のアクセスを獲得できた。信じられないならサイドバーの「全サイト人気記事」を見てほしい。タイトルが堂々と載っているから。
もちろん『妹ぱらだいす!』(妹天国)が人気なのは妹系抜きゲーというだけではなく、「実用性」の面での進化によるところが大きい。キャラデザイン自体にこれといった亮点はないものの、HCGはかなり力が入っている。10年前の時点ですでにEmotionを採用していたし、「発射カウントダウン」機能まであった。画面越しのヒロインと相思相愛になれるというわけだ。10年前にしてこのゲームにクタクタにされた記憶がある。
その後続編も2作出ている。初代ほどのインパクトはないが、当代最高クラスの声優に入れ替え、そして「実用性」という伝統はしっかり守っている。特に3作目は音楽のクオリティも上がっていて、まさにクラシックの再復刻といった感じだ。
しかしMoonstone Cherryも一本の木に縛られるのは良くないと思ったのか、その後「妹ぱらだいす!」シリーズは出さなくなり、企画「呉老二」の指揮のもと、どう見てもおかしいゲームをリリースし始める……。

「性開放世界へようこそ」だの「性地下世界へようこそ」だの、わけがわからない。そして今回リリースされたのがこの『夕凪荘のS級の彼女たち』だ。
タイトルから見ると、夕凪荘のS級の彼女たちはつまり「夕凪荘のS級の美女たち」という意味だ。絵師はどうやら『妹ぱらだいす!3』の人らしい。ストーリーも至ってシンプル。主人公が新しい街で部屋を借りることになり、偶然「夕凪荘」という場所に入居する。ところがこの場所は誰でも住めるわけではなく、ある方面で「S級」に達した者だけが入居資格を得られる。現在住んでいるのは全員巨乳の女の子。唯一の「S級」男性である主人公は、まるで大妓楼に落ちたかのように、桃色の日々を始めるのだった。
個別ルートはあるものの、語るべきことはほとんどない。毎日会話して、それぞれのヒロインの生活状態を知るくらいのものだ。しかもルートに入らなくても、ヒロインのほうから夜に積極的に体験しに来てくれる。まるで会所の技师のようだ。

抜きゲーとして、『夕凪荘のS級の彼女たち』の実用性が大幅に下がっているとツッコまざるを得ない。なんとHCGのときにemotionを削除しているのだ。発射カウントダウンは残っているが、動的な内容がないせいで刺激は大きく減退する。「膣内分鏡」など持ち出したところで、股間を固くする欲望は高まらない。
しかもEDもなくなった。一人のキャラのルートを終えると個別ルート選択に戻り、次の相手を選ばされる。全員ヤリ終えると、そのまま最後の「ハーレムエンド」に突入する。

このゲームがここまで粗製濫造だとは思わなかった。emotionの不在、個別キャラルートEDの省略、そしてあまりに安っぽいHCG発動イベント。これには僕という古参の童貞も、軽く見られたような気分になった。伝説の「S級専用」夕凪荘は、実のところ低級な会所に近い。いわゆる「S級」のヒロインも所詮は乳のサイズの話でしかなく、主人公のアレも僕より短い。どこが「S」なのかも分からない。
ここで思わずMoonstone Cherryの過去作が懐かしくなる。ある意味では、この2022年の新作は、2011年の初代『妹ぱらだいす!』よりもクオリティが低い。
コメントは中国語の本家サイトで受け付けています。このミラーは閲覧専用です。