『ハッピーライヴ ショウアップ アンコール!!』レビュー

真ヒロイン育成計画

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『ハッピーライヴショウアップ!』の続編が出ると知ったとき、意外な気もしたし、そうでもない気もした。

意外だったのは、原作の物語がすでに十分に完結していて、続編の入り込む余地なんてほとんどないからだ。主人公はソフィアと結婚して子どもまでいる。続編で何を語るっていうんだ。まさか主人公が学校の教師に戻って女学生に囲まれ、その中の一人——しかも前作ヒロインの娘——と恋に落ちる、なんて悪臭漂う展開をやるわけじゃないだろうな?

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もちろん、納得できる部分もはっきりしている。前作でかなり出番のあったヒロイン、ミヤビが攻略対象にならなかったことだ。彼女の振る舞いはあまりにも魅力的で、魅力が抑えきれず、しばしば主役を食うほどだった。

俺は夏和小の熱烈な支持者だが、このゲームでの彼女の出番はもう十分だと思っている。「直男の強迫観念」のためにわざわざ「攻略可能」な筋書きを作る必要なんて全くないし、むしろ物語がちぐはぐになるだけだ。

だが、そんな俺の意見は通らない。F社は商売だからな。ミヤビの専用ルートを引っ提げた新作『ハッピーライヴ ショウアップ アンコール!!』は堂々と発売された。

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ゲーム全体の筋書きを見れば、完全にミヤビありきで作られているのは一目瞭然だ。非常に完成度が高く、メインストーリーと絡んだ恋愛物語で、最初から主人公はミヤビと同棲している。そして同棲生活の中で「バカップル」の甘いやり取りが繰り広げられる。パターンの繰り返しがやや多いのは否めないが、中盤以降できちんと告白し合い、ちゃんと最後まで行く。

甘い言葉を交わし合う中、主人公とミヤビが見つめ合い、画面が白くフェードアウトし、穏やかなEDが流れ始める。追加キャラクターの恋愛ファンディスクはこうしてハッピーエンドを迎える……

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……わけがない!

ここでF社の今回のネタを褒めざるを得ない。主人公とヒロインが幸福な結末を迎えた後、まるで「後日談」のような小片で、原作の真のヒロインである「ソフィア」が突如乱入してくる。彼女は「私が先だったのに、なぜミヤビのような小悪魔に割り込まれたのか」と恨みがましく呟くだけでなく、あらゆる後悔の中で完全にメンタルをやられ、月夜の街で涙を流しながら疾走し、挙げ句に主人公の先生に告げ口までする。

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この発狂ぶりに、画面の前のプレイヤーはポカーンとしながらも、なぜか罪悪感を覚えてしまう。自分がミヤビに執着したせいで、主人公とソフィアというお似合いの完璧なカップルを壊してしまったのではないか、と。

しかも最後の結末はソフィアの逆転勝利ではない。彼女は身を引き、魔法・魔術の腕を磨き、最終的に主人公とより大きな舞台で頂上決戦を迎える……。そして「もう刃物は出ないだろう」と思った矢先、章のタイトルは「夢物語」だ。

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なるほど、本当にただの夢かよ。目が覚めてもまだ感動している。

つまりミヤビのルートでは、主人公はミヤビと幸福を手に入れる……。喜ばしい、めでたい話のはずなのに、先ほどのソフィアのメンタル崩壊小劇場がプレイヤーの心をざわつかせ、しかもこのタイトルが「これも現実じゃないかもしれない」と暗示しているようで胃が痛い。

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ソフィアというキャラが苦手な人が多いのは知っている。だがギャルゲーにおいて、複数ヒロインの中の一人とその専用ルートで熱恋している最中、二人の幸せな結末の肝心なところで別のヒロインが突如現れ、浮気現場でも押さえたかのように「なぜ私じゃないのか」と問い詰めてくる——こんな超展開に耐えられる奴がいるだろうか。プレイヤーがこのゲームを終えた後の、あの何とも言えない酸っぱい気持ちも理解できる。

なぜこんな演出を入れたのかも分かる。一つにはF社が物語に刃物を仕込むのがもはや企業文化であること。もう一つは、俺は脚本家の「復讐」だと解釈したい。

原作で脚本家が推していたヒロインはソフィアであり、彼女の成長と変化が物語の軸を貫いていた。他の脇役は削除しても差し替えても大した影響はない。ところがゲームが発売されると、自分の推しヒロインが多くのプレイヤーに最も嫌われるキャラになり、逆に敵役として描かれたミヤビが爆発的な人気を得た。これは腹が立つ。

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もちろんF社は商売だから、ミヤビ中心の続編を脚本に書かせる。だが脚本家は自分の真爱を手放せず、物語の尻にこんなものを仕込んだ。

プレイヤーを不快にさせるって? そこまででもない気がする。ミヤビ好きの多くはソフィアが嫌いだ。ソフィアに負け犬の味を味わわせるのは、むしろ爽快じゃないか。

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純愛を求めるプレイヤーに罪悪感を抱かせるって? それも違う。ミヤビはるばる日本からロシアまで主人公を追いかけてきた、つまり愛人になるためだ。純愛作品のヒロインが愛人なわけないだろ?

そう考えると、脚本家は「黙って苦い薬を飲ませる」方式で見事に目的を達成したわけだ。まさに完璧な「真ヒロイン育成計画」。

そして「真ヒロイン」が誰かという点も、微妙にバランスが取れている。自分の推しが真ヒロインに見えるのだ、誰にとっても。

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