『ラブピカルポッピー』レビュー

うわ、原!SMEEの原点作『ラブピカルポッピー』を爆速で語る

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実はこのゲーム、とっくにプレイ済みで、商業記事まで書いたんだけど、ブログにはずっと書いてなかった。単純に忘れてたからだ。

というか、このゲームのシナリオすらほとんど忘れかけている。今日ファイルを整理していなければ、自分がこれをプレイしたことすら忘れていただろう。

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どんなゲームかって?SMEEいわく、これは普通のゲームじゃない。記念すべきゲームなのだそうだ。何を記念しているのか?

まずSMEE創社15周年記念作。 そしてSMEE全作品の累計販売本数15万本記念作。

この二つの「記念」を初めて見たとき、思わず吹き出しそうになった。何の記念だよ。15周年って記念するようなものなのか?しかも本当の「15周年」でもない。よく見たら、この企画が立ち上がった時点で15周年だったってだけ……うわ、それもありなんだ。さらに「累計販売本数」を記念の理由にするのも初めて見た。どう見てもネタ切れで無理やりひねり出した感がすごい。

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で、最後はやっぱりゲーム本体の話だ。このゲーム、プレイ時間は短いんだけど、「新しさ」は満載。はっきり言えば「全然SMEEのゲームらしくない」。

まず画風が大きく変わった。絵師が変わっただけじゃなくて、彩色のスタイルまで違う。「白っぽい二次元」路線とでも言うか、ぶっちゃけるとあの「青いフォルダ」ゲー的な雰囲気がすごい。しかも本編には8bitの要素もたくさん取り入れられていて、一気に作品全体の「味」が出ている。

これが今一番流行りの「高ガンマ値の白っぽい二次元」+「テクノロジー」+「ピクセル風」+「エレクトロなBGM」という王道の組み合わせ。SMEEが従来の「谷山さん」を切り捨てて徹底的に自分を変えたのは、素直に称賛に値するし、このゲームを2024年のゲームらしく見せている。

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次にシナリオ。話はすごくシンプルで、主人公の家が火事で焼け落ち、女子寮の管理人として住み込むことになる。妹もその寮に住んでいて、いわゆる恋愛劇はそこで繰り広げられる。従来の「学園もの」+「生徒会」みたいなベタな路線ではないけれど、管理人として女子学生の恋愛に介入するのは「純愛感」に欠けるというか、むしろ「背徳」すら感じる。なにせ1990年代には『臭作』というゲームがこのルートだったからな。しかも今回のSMEE、シナリオに「七央結日」や「中島大河」といった、SMEEやHOOKとほぼ絡みのない外注を連れてきたのには目を開かされた。

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SMEEのゲームだから、もちろん彼らが得意げに推しまくる「ゲーム性」もある。案の定、今回も「選択肢の着せ替え」だ。大地図でヒロインのアイコンを選ぶやつ、10年前にSaga planetsがやり尽くしたアレ。もちろん本作にも流行っぽい要素はあって、会話中にヒロインの心の声を漫画みたいな吹き出しで演出したりする。正直ほとんど意味はないし効果もいまいちで、『聖娼女』のHシーン dialogue box を思い出したけど、少なくとも制作陣が努力しているのは伝わる。「古いものを新しいものに見せかける」ための努力には、労い点をあげてもいい。

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本作の最大の長所はプレイ時間。どの個人ルートもほぼストレスなく、遊んでいるうちに終わる。頭を使わなくていい。某「中国資本・韓国開発・日本発売」のソシャゲを遊んだ楽しい日々を思い出す。実際、キャラデザも音楽もプレイ体験も、あのソシャゲを思い出させる。攻略対象の中に、あのピンク髪で縛られ待ちなオッサンの影を見ることもできるし、黒髪ロングのツンデレ女タンクが持つ六根の化身を見ることもできる……

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まあ、それも悪くないと思う。なにせ2024年だ。ソシャゲはとっくに旧来のギャルゲーのシナリオ演出を完璧に実現できる(R18は無理だけど、不可能でもない)。現代的な審美のギャルゲーでソシャゲ的な感触があっても不思議じゃない。問題は本作の公式のあの一言だ。

SMEEは『ラブピカルポッピー』を、会社の初心と「原点」に回帰した作品だと言っている。

この言い方には正直戸惑う。その「原点」はどこなんだ?記憶が正しければ、SMEEはインタビューでこう言っていた。HOOKは「ファンタジー路線」、SMEEは「リアルな恋愛路線」だと。だからSMEEでは様々な「社会人」や、社会に出てからの「婚活恋愛」が見られる。舞台も大体大学前後。しかもSMEEの売りは1対1で、ヒロインのルートに入ると他の攻略対象が消えるのが常だ。

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でも『ラブピカルポッピー』を振り返ってみて、これにSMEEの「原点」なんてあるのか?

大地図の選択肢か?ステレオタイプな女子学生か?既視感満載のビジュアルか?それとも印象に残らないCVか?

どこに「原点」があるんだよ。過去のSMEE作品の影すら見当たらない。10年前の作品ですらそうだ。原点原点って、どこが原点なんだ?

「シャーレへの原点回帰」って言うならまだわかる。

とにかく俺の経験から言うと、HOOK/SMEEのプロデューサーインタビューや宣伝は一切信じるな。全部、俺みたいに真面目な顔でくだを巻いてるだけだから。

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