『恋想リレーション』レビュー

負けましたわ

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恋想リレーションは方糖社……じゃなくて Lamp of sugar の最新作。実はこの制作会社の前作運命線上のφはすでに一度ディスった。理由はシナリオがアホすぎたからだ。

で、恋想リレーションはどうなのか。シナリオはマシになったのか? 答えはもちろんノー。相変わらずアホだ。ただ今回は、設定の力で「アホでいい理由」を用意してくれている。

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恋想リレーションの主人公はクソ無職オタク。毎日家に引きこもってエロゲーをやるだけの無能。受験勉強もせず浪人し、美女を見れば胸をガン見、口は卑猥、態度も悪い。どう見ても社会のクズである。

だが忘れてはいけない。このクズは主人公なのだ。だから恋想リレーションのキャッチコピーは「あなたの(恋愛への)妄想、私たちが叶えます」なのである。ゲーム後半、このクソ主人公にはラッキーな遭遇やエロい展開がこれでもかと用意され、クズの人生を強引に軌道修正していく。

「聞こえたか? このギャルゲーをやる引きこもりどもよ、このゲームはお前らみたいな、家から出る勇気も女に手を出す度胸もないクズどもの妄想を叶えるためのものだ。だからシナリオがクソだと文句を言うな、お前がクソだからだ。主人公がクソだと文句を言うな、お前がそうだからだ。クズとして、このゲームの中でやりたくてもできなかったことをやる。それがスバラシイじゃないか!」

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Lamp of sugar のこのゲームの企画はたぶんこういうノリなんだろう。正直、妙に現実的だし、方向性としては間違ってない。ただ表現方法に問題がある。

羅永浩先生が昔の講演で、自分がデザインした宣伝ポスターの話をしていたのを覚えている。もちろんスマホを作る前の話だ。

「特別な人間は理解されない。老羅英語に来るまでは。」

このポスターのコピーは実に巧妙で、羅永浩自身も説明していた。誰しも多かれ少なかれ自分はちょっと「特別」だと思っている。だから本当に特別でも凡庸でも、この世界にはどこか理解できない部分があり、高慢な自分を受け入れられないと感じる。だから最終的には老羅英語に行って、自分のための理解を探したくなる、と。

だから……たとえこのゲームがクソオタク向けだとしても、彼らをクソオタクと呼ぶのはやめてほしい。引きこもりの内心はみんな、中退したけど将来ビル・ゲイツになると思っているんじゃないか?

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自分がバカだと認めたい人間はいない。バカでもバカだと認めたくない。

だからこのゲームは体験版の段階から中二空間でボロクソに叩かれまくった……

ただ俺には関係ない。俺は澤沢紗羽を舐めに来ただけだ。シナリオがクソならクソでいい。クソシナリオなんて見飽きてるし、そもそも体験版の時点でシナリオはクソじゃない。ただベタすぎるだけだ。

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そう、ベタの極み。主人公には妹がいる、主人公は突然お嬢様女子校に放り込まれる、主人公は外出すれば必ず妹にぶつかる、主人公は偶然出会った女の子とお茶して語らえる……などなど。

大体このゲームの展開はチンコで考えても8割は読める。主人公は最初落榜するが、すぐに特殊な入学資格をラッキーにもらう。クラスで下品に女の子のパンツを掴んだのに、相手は全く嫌がらない。街をうろつけば自分に興味を持つ天然ボケに会える。妹も自分を愛している。学年トップの生徒会長でさえ頻繁にサービスしてくれる……

こんなこと現実に起きるわけない。しかもこの無能クズ主人公に対して? だからこのゲームは妄想リレーションと呼ぶべきだ!

このゲームは方糖社恒例の「選択肢が複雑でクソかっこいい」伝統を継承している。運命線上のφと違い、今回はキーワード+メインブランチ方式だ。

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どういうことか。日常会話の中で時々赤く表示されるキーワードが出る。検索ボタンを押してそのキーワードをキーワードスロットに入れる。スロットは最大3枠。しばらくすると大きな選択肢が出るが、その選択肢の中身は集めたキーワードによって変わってくる……

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要するに、このゲームには大量の小選択肢があり、小選択肢を正しく選んで初めて大選択肢を選ぶ資格が得られ、大選択肢を選び終えてようやく女をヤれる、と。

一つ言い忘れていた。大選択肢の時はセーブできない。

さらにキーワードは効果音と赤表示以外、一切の通知がない。

つまりキーワードを Skip したらそのまま飛ばされる。わざわざ戻って選び直さない限りな。そしてキーワードを一度間違えれば、大選択肢から欲しい内容が消える。一歩間違えば、全部間違える。

では攻略を参考にできるのか?

あるよ。ほら:

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What the fuck?

ついでに下にはキーワードに対応する解放イベントの詳細が並んでいる。ゲーム内にも方糖社おなじみのフローチャートがあるが、全く役に立たない。

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ちなみにキーワードを正しく選ぶと、章と章の間の小劇場が解放される:

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しかし女を落とすのには全く役に立たない。そして各章の大選択肢では、昔テレビにあった『人生AB劇』みたいな形式で、選んだ選択肢に視聴率評価までついてくる。スタイルのあちこちにある小さなテレビも、今見ているのが自分で決めるドラマだと告げているようだ:

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もちろん役には立たない。

実際、大半のギャルゲーの性として、適当に一人を選んで死ななければ、多少はルートに入れる。だから最初は苦労して、主人公の入学後の試験を越え、水着回を越え、最後に町のレンガ祭での公開演劇を越えて、ようやくエンディングに辿り着いた。そして……どうもおかしい。

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親友エンドって何? 主人公が親友と一緒になる、親友は……

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男の子? CV は松田里沙だが確かに男の子! これって従来のギャルゲーのバッドエンドじゃないか。二周目で再戦だ。すると二周目のエンディングはもっと酷い:

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これならまだホモエンドの方がマシだ!

だから三周目、四周目……五周目。ここでようやくこのゲームのクソさに気づく。

まずさっき言った通り、ルート選択は章ごとに一回。章の進行中に会話へキーワードが出る。各章に三つキーワード枠があり、三つ埋めると章末の選択肢で分岐できる。キーワードが違えば選択肢も変わる。全部で五章ほど。選択肢の時はセーブ不可!! Skip 中はキーワード無視。

だから真面目に、あるいは慎重に一人一人ゆっくり見るか、Skip でキーワードを拾って選択肢を揃えるかしかない。しかも攻略の記述は嘘が多い。ちょっと油断すると大選択肢に攻略通りの内容が出てこない。セーブもできない。どうやり直せばいいかもわからない。適当に選ぶしかない。そしてルートが合わない結果は……

またホモエンド……

このレベルになると、一度間違えたら最初からやるのが一番いい。ついでに Skip でも結構な時間がかかる。焦れば焦るほどキーワード選択を忘れ……最後はホモルートに近づいていく。

しかしホモルートもそう簡単じゃない。ある時、ようやく直接ホモエンドじゃなく、主人公と親友が距離を縮め、親友をヤってしまったルートだと気づいた。

俺はもう頭がおかしくなった! 初めて男×男の CG を見た!!!

そしてゲームは、お前には受け入れられないだろうと、主人公が妄想したシーンで親友が女になった、二人でまたヤった、とフォローする。

ふざけんな、もう男のアレを見たんだぞ、今更戻して意味あるのか? ああ? 意味あるのか???

こうして俺はこのクソゲーで何度も何度も繰り返した。超長い共通ルートが完全に俺の忍耐を削っていく。最後の親友エンドで、俺は絶望に陥った。

この時、ネットでは相変わらずシナリオがベタだと叩いている連中がいた。俺にとってベタとかもうどうでもいい。女の子のルートに一つも入れないんだから。

最後、仕方なく全通データを落とした。回想が見当たらなくて……小さい文字の中に見つけた。ただ H だけで、シナリオはやっぱり見られない。この時、なぜ共通ルートに裸のサービスシーンが山ほどあるのか理解した。個別ルートが入れなさすぎるからだ!

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完璧だ。実に完璧だ!

恋想リレーションは、シナリオがベタだと言えるし、展開がアホだとも言える。だが独自の設定があり、それで筋は通っている。システムがクソだとも言える。だがそれこそ、昔俺がイキって追い求めていた「ギャルゲーのゲーム性」じゃないか。分岐が錯綜しているとも言える。人生という巨大ギャルゲーの分岐は、これよりはるかに高みにあるがな。

結果、俺は男を一人ヤっただけで、女の子は一人もヤれなかった。

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一言で言えば、ゲームはすごいゲームだ。ただ俺という人間がバカすぎて、攻略できなかった。

そう、負けましたわ。

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