『セレクトオブリージュ』レビュー

亀男チー牛の成神への階段:セレクトオブリージュ

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このゲームが発表されたとき、自分は期待で胸がいっぱいだった。何しろまどそふと制作、品質は保証済み。柚子奈の原画は目に優しい。そしてシナリオも自分がめちゃくちゃ興味ある「逆襲もの」だ。脚本家は以前エロゲーで調教・凌辱ものを書いていた人らしく、その匂いがまたたまらない。最初の宣伝で流れたあの燃えまくりのOPも相まって、期待値はもう振り切れていた。

そしてゲームが発売。期待に胸を膨らませてすぐにプレイしたのだが、進めていくうちにどうも様子がおかしい。「能ある鷹は爪を隠す」的な、貧乏人が上流階級に成り上がる爽快なストーリーはどこにもなく、むしろゲーム全体が「音符社」によくあるパターンと化していた。主人公がまたしても学園のサキュバスと化し、女全員が夢中になり、挙げ句の果てには生徒会に直で招待される始末。

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そこから物語は自分が一番よく知る、しかし全く期待していなかった方向へ進んでいく。主人公は逆襲したいと言うが、階級を飛び越える方法が上流社会のお嬢様と交尾すること。血統的にも婿入り的にも最適らしい。しかも妄想まで始める。また妄想かよ。学園の種馬になって、女全員が自分の嫁で、産む子どもの数まで考えている……。

何だその山東人ロジック……。

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物語には悪役っぽいいじめっ子の男2号が用意されているのに、主人公は男1号でありながら個別ルートで超亀男と化す。例えば秋野花の金髪ルート。警察の潜入捜査官である彼女が、恋愛したせいで後輩に下剋上され、そこから再度奮起して返り咲く――それが主人公と1ミリも関係ない。主人公は彼女の前では意味不明な雑魚だ。ピンク髪ルートも相変わらずの「美少女生徒科学者」路線。ピンク髪はAIチップを研究していて、よりリアルにするため、ちょうど恋の仕方が分からないから、ちょうど以身試法でチップを自分に挿して主人公と恋愛する。主人公は相変わらず何もせず、まるで喋るペニス。会長ルートに至ってはもっと酷い。会長はストレートに主人公を気に入ったと言う。実は会長も主人公も「計画嬰児」の産物で、社会のエリートの精子と卵子を選別して培養した「トップ天赋モンスター」らしい。ゲーム内では会長と主人公に兄妹関係があるかもしれないと示唆までする。だがそんなことはどうでもいい。大事なのは、会長が主人公を気に入った後、物語にこれといった見どころがなくなることだ。会長はただの発情した女になり、主人公は喋れるバイブになる。

一番腹が立ったのはこの「妹ルート」だ。もし本当に妹ルートと呼べるならだが……。

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最初に妹と主人公は貧民窟の孤児院出身で、義妹で血縁関係なしと言う。次に妹は孤児院のシスターによってこの学園に送られたが、主人公は抽選で選ばれた……。ちょっと聞くけど、シスターそんなに凄いなら、会長ルートでもシスターは実は上流社会の人間だと示唆されてたじゃん。そんな凄い人なら、主人公を抽選で選ぶ必要ある?妹と同じように直接送り込めばいいんじゃないの?

もちろんそんなことはどうでもいい。妹ルートに入ると、全面的なベタ惚れが始まる。関係を確定し、全員が知る中、兄妹は恋人になる。そして妹の話もだいたい終わり、ゲームは学園で誰かがソシャゲ会社を立ち上げる、会計が一人足りない、会計にちょうどいいのが最初いじめっ子だった男2号しかいない、主人公に男2号を探させたら、彼は貧民窟でデリヘルやってて、しかも依存症になっていた。男2号と主人公は仲が悪いが、2人はついでに和解を果たす。男2号はデリヘル中に黒帮に学園を恐喝すると脅され、男2号はここでヒーローぶりを発揮して完全にホワイト化。最後はみんなで楽しく戻ってソシャゲ会社を立ち上げてカモる。妹はというと、とっくに道端の一匹になっている。これ妹ルート?まさかあの男2号のルートじゃないよね?

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このゲームを終えて自分は憤慨した。ギャルゲーをやって「看板に偽りあり」と感じたのは初めてだ。話が違うだろ、「底辺からの逆襲」はどこ行った?なんで亀男がお嬢様の家に婿入りする話になってるんだ?主人公はどのヒロインムートでもほぼ何の見せ場もなく、「undergroundから奮闘してきた」意味が全く見えないし、どこが人より優れているのかも分からない。共通ルート序盤のいじめっ子男2号との対決でさえ、普通すぎて普通のレベル。

話が違うだろ、「反抗」は?「爽文」は?こんなもん?OPアニメに申し訳ないと思わないのか?

主人公は一部ルートで勃起不全の症状まで出る。エロゲーで主人公がEDって、これを爽文展開と言うのか?これこそ釣り文学だろ?主人公は成都出身の0かよ?

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もちろんここで言っておくが、ゲームの原画と制作水準は健在だ。柚子奈の画風は相変わらず強いし、BGMもシステムもいつも通りの高水準。CVの質も良く、宣伝もまどそふとのよくあるリソースの套路だ。シナリオ以外の制作陣は仁義を尽くしたと言える。

だがこのシナリオが馬鹿すぎて、嘘っぽすぎて、内容と題名が違いすぎるのには耐えられない。

逆襲爽文だと思っていたら、亀男文学だった。共通ルート終盤で主人公が「目標は女を見つけて交尾して逆襲を目指す」と言ったとき、初めて「勁爆大象部落」な気分になった。

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このゲームはSteam公式中国語版も出てるらしく、あるレビューは「原神級の文学レベル」と評価していた。

言っておくが、これは原神が最も酷くdisられた回だ。


長所:

  • 画風、画風、そしてクソったれの画風
  • CV、CV、そしてクソったれのCV
  • 制作、制作、大盤振る舞いの制作

短所:

  • シナリオ、シナリオ、言ってるのはシナリオのことだ

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