『恋爱猪脚饭』レビュー
一生モノだわ
黄侠の動画を見たのは、彼がなんと鄭州の張荘で「挂逼」(底辺生活)してるのを見かけたからだ。うちの職場ももうすぐそこへ行く予定だったので、偶然にも黄侠を見つけたわけだ。
結局その後、コロナのせいでうちの職場の計画はご破算になり、黄侠も徒歩旅を始めた。
黄侠はバカだの、怠け者だの、クズだのと言う人もいる。それは定かじゃないが、確かなのは黄侠が「愚か」ではないということだ。彼の動画はすごくお決まりのパターンなのに、なぜか不思議な荒唐無稽さと芸術性があって、カメラワークも内容も、その日の状況の語り口も、すごく映像が目に浮かぶ。黄侠は視聴者が何を見たいかよく分かっていて、みんなが見たいものを撮って見せる。そしてみんなが彼を叩くと、今度は哀れを誘う。黄侠だけじゃない、黄侠の周りの「好厚米」たちもみんなそうだ。張工帽だの、とにかくああいう連中も大体同じ。
今の若者は脱構築だの何だのと言う人が多いけど、実は黄侠こそが真のポストモダニズム芸術家だ。
特に、みんなが毎日「黄侠はろくでなし」と叩いていたのに、大胃袋良子が突如現れてからというもの、実は黄侠もなかなか悪くないと思わせられた。
話がそれた。本題に戻ろう。去年、ある国産ゲームがクラウドファンディングを始めた。タイトルは『恋爱猪脚饭』。土木工事の底辺青年「黄霞」が、猪脚飯好きの女神施工員「陳嘉怡」と出会い、工事現場での逆転人生を始める物語だ。ゲームタイトルに「土木兄貴」のネタがふんだんに盛り込まれていて、ポストモダニズム抽象作品の代表として、クラウドファンディング開始直後から大きな注目を集め、かなりの熱量を叩き出した。まあ、大半はネタ目当ての野次馬で、このゲームに大した期待なんてしていなかった。
ところが後になって、ゲームに大量のAIコンテンツが使われていること、内容が粗製乱造であること、制作チームが音信不通で逃げたことなどが暴かれ、一躍ホットな話題になった。
これを見て、なんだか釈然としなかった。このゲームの紹介や画面をちょっとでも見れば、制作チームが本気で作るつもりだったなんて思うわけないだろ?99%ネタだよ。あのAI生成まる出しのヒロインの画風を見れば、まさか制作チームに金があってはすねを雇えるなんて言わないよね。そもそも短編の物語で、シナリオにネタと小技をちょいと入れておけばそれで十分。さらに地雷選択肢でも入れて、配信者が遊んだときに映えるようにすれば、なお良い。もう期待以上だ。
その後、制作チームは戻ってきて、ゲームは発売され、そして冬のセールでものすごく安い価格になっているのを見つけた。Galgame食い倒れ界の達人としては、試さないわけにはいかない。

ゲームの尺はとても短い。というか、見終わってみて、何かを見たような、何も見ていないような、いや、何も見ていないような気がする。
覚えているのは、主人公が黄霞で、工事現場で働いていて、偶然お嬢様に逆ナンされて……それから小帽と飯を食ったような……あとは覚えていない。
はっきり言っておくが、このゲームに唯一期待していたのは、セリフでいかにネタを盛り込むかということだけだ。キャラデザも深みも一切期待していない。ただ、黄侠のあの定型的な動画をネタにしたツッコミをもっと見たかっただけだ。
しかし、そんなものは一切ない。むしろ、このゲーム全体が黄侠の動画よりも面白くない。セリフも、展開も、各種のネタも、どれもできていない。彼らはネタすら分かっていないんじゃないかと思う。黄侠でさえ無理やり便乗しているだけなのに。工事現場のつらさと言えば、思い浮かぶのは黄侠じゃなくて大猛子だろ!
中学生の作文の流れ作業のような文章力が、ほぼこのゲームに死刑を宣告している。読了後は、先生が作文に付ける「ご苦労さま」点みたいなものだ。彼らが何を表現したいのか分からないし、何をしたいのかも分からない。画面もキャラデザも音楽も全部AIで作って、声も全く感情がこもっていないのに、シナリオでちょっとしたネタを入れてユーモアのある文章を書くことすらできないのか?じゃあ、このゲームは何が目的なんだ?

まさか本当に、このゲームで純愛を見ようとする奴がいるのか?これは「任丘大胃袋恋愛物語」を作るのと同じだ。誰が純愛を見に来るんだ?絶対ネタを見に来るんだろ。そのネタすらないなら、このゲームは即死宣告でいいんじゃないか?
だから『恋爱猪脚饭』は、こういう気まずい作品なんだ。たとえ数元で売っていても、中身がとにかく退屈で、実績も何もなく、遊んでいると時間の無駄にしか感じない。黄侠をパロディにしたと言っても、その面白さは黄侠が動画でこのゲームを実況したほうがよほどマシで、しかも黄侠本人にガッツリ流量を吸われた。形勢逆転されるとか、完全に制作チームの無能さだ。
せめて、主人公が毎日底辺でネットカフェに出勤してブルーパンチのプランナーを罵り、夜は炭水化物をがっつり食らう、みたいな話を書いてくれれば、今のこのゲロみたいなシナリオよりよっぽど面白かったのに。
制作チームが最後に私にくれた慈悲と言えるのは、ゲームをクリアした後、まだ2時間経っていないことに気づいて、速攻で返金申請したことくらいだ。このゲームを最後まで遊べる奴は、本当に一生モノだわ。
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