『宅男的人间冒险』レビュー

オタクと、ファンタジーと、大冒険!

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何度言ったかわからない決まり文句をもう一度言う。このゲームもいつ買ったのか覚えていない。たぶんセールのときだろう。とにかく最近ライブラリに入っていることに気づいて、遊んでみることにした。

毎回この台詞を書くと、QZXXのコスプレをしている気分になるが、実際その通りなのだ。タイトルが面白そうで、絵もそれっぽかったから買った、というだけ。

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それがこの『オタク的人間冒険』である。

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プレイ前は「陰キャが白富美(金持ち美人)に逆転される」的な古典的ストーリーを想像していた。しかし実際に遊んでみるとそうではない。別に詐欺でも何でもない。むしろゲームはタイトルに忠実で、本当にオタク層にしか理解できないファンタジー冒険になっている。

序盤は相変わらずの独身男のお見合い展開だが、そこから先は奇妙なルートへ。いわゆる「冒険」が始まる。村へ魔王退治に行ったり、宇宙で怪獣と戦ったり、ロケット、タイムスリップ、奇妙なスイッチや超展開、そしてぐちゃぐちゃのミニゲーム。特に罠だらけの直感に反する選択肢。ゲームは「罠」だらけと言えるが、本物のオタクにとってはむしろ「ネタ」に近い。

難易度の高いバトルもあり、正確な弾き返しを要求される場面も。実績も用意されている。やり込み要素もあるし、罠選択肢は配信素材としても悪くない。背景には明らかな南方の気配。ヒロインのボイスには珍しく広東語と上海語が含まれ、広州でよく見られる「打機(ゲームセンター通い)」文化もある。制作陣がかなり力を入れたのは間違いない。

ただ、遊んでみると「恋愛」要素はほとんどないと感じた。ヒロイン別ルートはあるものの、恋愛らしい恋愛はほぼ皆無で、むしろ強引な「大団円」感。でも途中で納得した。タイトルの主眼は「オタク」と「冒険」だし、ゲームもそれを貫いている。本物のオタク文化を知らないとわからないネタが満載で、ネタまみれの冒険を複数用意してくれている。これ以上何を望むというのか。酸っぱい恋愛を入れろと?それこそ愉快な要素が浮いてしまうだろう。

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制作陣は間違いなくオタクであり、オタクを理解している。作られたゲームもオタクのためのものだ。ひょっとすると制作陣は5ch(日本の5chにあたる掲示板)を覗いているんじゃないか。そんな匂いがゲームのあちこちから漂ってくる。だがまさにそのせいで、このゲームはある種の広がりを制限されている。オタク文化では面白いネタも、一般大衆や非「オタク」層には意味不明だろう。TikTokの土臭い動画の面白さがわからない人がいるのと同じで、部外者にはこうした「オタク的」表現、直感に反する冷笑話のテンプレ、下ネタ気味のユーモアが理解しにくい。

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ああ、「下ネタ」といえば、本作には明らかに独特な匂いがある。「戦網魔」「超有病」「糞海狂蛆」などの言葉が頭に浮かぶ。そう、肥満から糖尿病を患った孫渣主席だ。このゲームの多くの部分、物語や絵コンテ、画風までもが、まるで孫渣がやりそうなことばかり。しかしスタッフロールに彼の名前はない。ただ、いくつかのセーブデータページを検索すると、制作側が孫渣に特別に感謝している記述が見つかる。何かあって縁を切ったのか、単なるオマージュなのか。自分にもわからない。だがそういえば、作者の史悲は以前に非常に暗い『Kio的人間冒険』を出しており、ブラックリストにも載ったことがある。それを考えると、本作の尺度も彼らしいもので、むしろ大幅に抑制されて正常になった方だろう。

总之、オタク向けの小品インディー冒険ゲームとしては、制作も内容もなかなか良い。OSTも悪くない(メルカリで販売中)。唯一の残念な点は、匂いが純度100%すぎて全員には勧められないこと。まあ「オタク」は元々マイノリティを意味するのだから、必然だろう。ゲームは後に審査を通すためか、モバイル版展開のためか、自主規制して名前を『少年的人間奇遇』に変えたが、それで新規プレイヤーが増えたわけでもない。「オタク族」とはそういう周縁的な集団なのだ。

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