『かなちゃんの完全吸血マニュアル』レビュー
俺の人生初のエロゲー:かなちゃんの完全吸血マニュアル
以前このブログで何度も書いた気がするけど、俺が人生で最初に遊んだエロゲーの話。
小学6年生の頃、『Recoil』っていうゲームのCDを買ったら、その中に入ってたんだよ。あのゲームは「CD版」であって合集版じゃなかったし、海賊版のジャケットにもそんなこと書いてなかったのに、CDには別のゲームも入ってた。
ゲーム名は覚えてない。「完全吸血」って四文字だけ覚えてる。内容は、開くとまず女二人が百合してて、その後ヒロインと男主が会って、ヒロインがいきなり男主のモザイクを食べ始める……そして「アレ」な展開。
当時小学6年生だった俺は、テレビショッピングで「フィーゴパス ブラジャー」みたいなのを見た程度だったから、この画面は衝撃が強すぎた。もう我慢できずに見続けようとした瞬間、遠くから親の足音が聞こえて、慌ててPCを強制再起動した。母が来たとき、青いディスクチェック画面を見て不思議そうだったから、さっきフリーズしたとしか言えなかった。

何年経ってもあのゲームが忘れられない。当時は日本語なんて全然分からなかったし、ゲーム内も全部文字化けしてた記憶がある。ヒロインの名前が「香菜」だったのは覚えてる。いつかあのゲームのストーリーがどんなだったのか見てみたいと思い続けて、名前を検索で見つけたこともあったけど、あまりに古すぎてリソースが見つからなくて、永遠の心残りになってた。
でも転機は来る。先日、誰かがこのゲームのリソースとイメージを再アップロードしてるのを偶然発見して、興奮しながら再入手できた。動かすために86Boxで純度100%のWin98SEエミュレータも組んだ。ゲームが始まると、あの遠い記憶のホコリもまた払われた。
正式名称は『かなちゃんの完全吸血マニュアル』、中国語名は「香菜酱的完全吸血手册」。倒産したセグエラボラトリーから1998年5月15日発売のエロゲーで、原画は高岡基文。もちろん彼は今もエロ絵を描いてるから、興味がある人は自分で検索してくれ。

動作環境はWin9Xのみ。86Boxならハードウェアエミュレーションで完璧に互換できる。珍しいことに日本語システムじゃなくても完璧に動く。北極星フォントとかを入れる必要もない。インターフェースもシンプルで純粋なテキスト操作。セーブスロットはなんと3つだけ。設定項目も少なく、早送りすらできない。
ここからが本番:シナリオだ。正直全く長くないし、内容もシンプル。ヒロインの香菜一族は吸血鬼で、吸血して生きる必要がある。最初は姉に吸われる、俺の記憶にあった百合のシーンだ。姉は香菜に、吸血一族は吸血して生きる一方で、吸血時に性欲が湧いて相手を押し倒したくなる、と教える。
そこで香菜が姉に聞く:初めては誰だったの?
姉は平然と:お父さんだよ。
香菜も平然と:へえ、お父さんとね、いいね。
画面の前の俺は平然としていられなかった。なんだこの高度な展開は?
次に香菜と母の会話。母は吸血鬼の常識を香菜に強調する。吸血後に性欲が湧くこと、自分も昔彼氏(つまり今の香菜の父)と吸血して一発やったら、止まらなくなったことなんかを話す。
そして香菜は学校へ行き、ある男子に声をかけられる。その後男子を家に招いて勉強を教えることになり、勉強してるうちに香菜は吸血鬼として手を出す決心をする。男子を押さえつけて一気に吸う。吸い終わると二人に性欲が湧き、そのまま一発やる(これが俺が見たモザイクを食べる部分だ)。激しい中出しの後、香菜と男子は服を着て付き合うことになり、ゲームは終わる……

もちろんゲームはこれで終わらない。2周目と3周目がある。2周目は最初の姉との会話に戻り、姉が初めては父と言うと選択肢が増え、姉と父の初めての回想が展開される。特別なCGが追加される。内容は父と風呂に入ってるときに突然父に吸われ、性欲が湧いて、前戯をして挿入しようとしたところで母が現れて止める(ちゃんと倫理観あるじゃん)。3周目は香菜と母の会話で、母が父との初めての出会いを話し、回想が発生する。ここは本当に中出しのCGシーンで、若い頃の母と父の話だ。
ここまででゲームに他の内容はない。驚いたのはこのゲームが「全ボイス」なこと。文字通り、ナレーションにも声が当てられている。残念ながらCVリストは見つからない。公式には非公開と書いてある。
画風は今見ても意外に古くない。しかも800x600解像度に対応している。1998年のゲームなのに、2008年のエロゲーでもこの解像度のものは多い。全ボイスも相まって、ある意味業界をリードしていた。

欠点がないわけじゃない。最大かつ最も抽象的なのは「吸血鬼」設定。最初から最後まで言及されるのに、ゲーム内に吸血のCGが一枚もない。全部口だけで説明していて、言われなければ誰も吸血鬼一家だと分からない。しかも香菜一家に吸血鬼の特徴、例えば鋭い牙とかが一切描かれない。だからこの「吸血」設定は完全にセックスするために無理やり付け足したように感じる。2000年以前のエロゲーにはまだ道徳規制が多くて、設定が不完全だと審査を通らなかったのかも。父のシーンCGも倫理問題でカットされたらしい。今のゲームみたいに、父どころか爺とのセックスも不可能じゃない。義妹も実妹も同じようにヤる。
再びこのゲームを遊んで、当初の夢を果たせた気分だ。人生最初のエロゲーがこんなにヤバいとは、百合、近親相姦、吸血鬼純愛、いろんな設定が詰まっていて、全く想像できなかった。
ちなみに人生二本目のエロゲーは『女子高校性日記』で、蔵経閣Gamez88のディスクに入ってた。本当は同じディスクの『三国群英伝2』のHDD版を買うためだったんだが、あのゲームは今は本当に見つからない。同人作だったのか?それとも臭作鬼作だったのか?あのゲームについては記憶がもっと少ない。北極星みたいな外部ツールがなかったから、日本語が表示できなかった。
でも世の中わからないもんだ。もしかしたらいつかまたこのゲームに出会うかもしれない。
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