最近やったギャルゲーの簡評……
正直に言えば、俺は本来もっと小説寄りのはずなんだ。ギャルゲーをやるときはいつもすごく真剣にシナリオを読むタイプで、たぶん多くの人は抜きゲーとして使ってるんだろうけど……俺はHシーンになると全部早送りで飛ばしてる。内容がクソ単調すぎるんだよ、要するに:胸揉んで服脱がせて押し倒して挿入……あああああX主人公の名前を連呼、イッた後もしばらく体位をキープ……お前ら、もっといろいろ書けねえのかよ?11区のシナリオライターをSIS文学板にでも見学させてやるべきだわ……
ゲホッ、話がだいぶ脱線しちまった。で、何が言いたいかっていうと……最近いくつかギャルゲーをやったんだよ。感想をちゃんと書く価値があるものもあれば、長々と語るほどでもないものも多い。でも、何も書かないとやったことすらない気がしてくる。ってわけで、ここで軽く触れておく。興味があるやつは参考にしてくれ、地雷を踏まずに済むいいアドバイスになるはずだ。
内容はできるだけネタバレしないようにして、おすすめ・レビュー向けに。興味ある人が参考にしてもいい感じで。取り上げるゲームは以下:
『夏空彼方』 『硬要无视与你的未来』 『死神の接吻は別離の味』 『秘密游戏:杀手女王』 『隙間桜と嘘の都市』 『明日の世界』 『片輪少女』 『3Days』
夏空彼方
おなじみの萌えゲーブランドの初期作品で、設定にはこれまたおなじみの「N日間の記憶喪失」属性まである。みんなが『一週間フレンズ。』に向かって「切ない切ない」と騒いでいた4月に、似たような設定のゲームを進めるのは妙にグッとくるものがあった。

夏空彼方のポスターは、どこに行ってもほぼ上坂茅羽耶だらけだった。もちろん俺が最初にこのゲームの紹介を見たときも上坂茅羽耶のルートだった。黒髪ストレート、麦わら帽子、白いワンピース、田口宏子のおばさん——全部が合わさると、もう完璧な異性としか思えない。ところが実際にプレイし終えてみると……上坂茅羽耶のシナリオはせいぜい番外編だった。本編は紗々羅のほうにある。

シナリオに大きな破綻はない。ただ設定と描写がやや唐突で、科学と神話を掛け合わせたような妙な違和感がある。とはいえ大意を掴むのに支障はない。後のゆずソフト作品――天神乱漫とか、吸血鬼ものとか、天色*アイルノーツとか……と比べても、天神乱漫の会長√の深さがかろうじて紗々羅√のレベルに届く程度だ。言ってしまえば、紗々羅√が一気にこのゲーム全体のシナリオ水準を引き上げた。

制作面で言えばこのゲームの誠意はかなり高い。Wikiで調べてみたところ、ゆずソフトは『夏空彼方』を作るためにわざわざ沖縄までロケハンに行ったらしい……ゲーム内の海岸線や森林、神社なんかも実在の風景が見つかるし、一部のゲーム内ボイスも実際の現場で録音されている。どうりでこんなにリアルに聞こえるわけだ。
ちなみに『夏空彼方』のOSTはかなり出来がよく、ヴァイオリンが奏でる主旋律にピアノの伴奏が絡む構成で、何度も聴き返したくなる。
やるなら、まず上坂茅羽耶√、次に由比子√、最後に紗々羅√の順がいい。そのほうが唐突な感じがしない。
硬要无视与你的未来
このゲーム、中国語化が出た当時から妙だった。「どう?」と聞かれても、返ってくる答えはどれも同じで「小品級の作品」——褒めているのか貶しているのか、さっぱり分からない。それでもまあ、そんなこんなで最後までプレイした。しかも八月社のゲームをやり終えた直後に、だ。

最初に感じたのは、八月社がゲーム作りに込めている誠意だった。ああそうだ、こう言うのは八月社と比べると、蜂巣のこのゲームがあまりに粗雑だからだ……背景画像は明らかにデジカメで撮った実写に油絵フィルターをかけて誤魔化したもので、キャラクターの描画でさえ八月社より何段階も落ちる……BGMに至ってはもう悲惨の一言、まあ車輪の国のあの会社よりはかなりマシだけどな……

もちろん、これはこのゲームが面白くないと言いたいわけじゃない。シナリオ的にはまともな内容はほぼ皆無で、あの手の青春読み物を見たことはあるか……新華書店に置いてある中学生向けの恋愛小説、読んだことない?『草样年华』は?ほら、主人公がずっとだらだらしてツッコミばかり入れてるやつ。え、それも読んだことない?じゃあ郭敬明の『夢里花落知多少』は?ヒロインが「私、クソ」しか言わなくて、主人公が受けみたいなやつ。そう、あのスタイルだ。ゲーム全体がだらしなくて緩い内容で埋め尽くされていて、主人公とヒロインたちの間にまともな恋愛劇はほぼなく、ずっとツッコミや小芝居が繰り広げられる。リラックスして笑い話として見る分にはかなりいい。しかも顔芸が多くて、俺が一番嫌いなQAQの表情まで含まれている。もし「○○の時の俺の顔」みたいなスクショを撮りたいなら、このゲームを試してみるといい。

ただ恋愛ゲームである以上、最終的にはルートに入るわけで……そこでシナリオライターの適当さが滲み出る。妹には一応ストーリーをこしらえてあるのに、幼馴染の真鍋計ときたらもう完全にシンプル極まりない。ここまで告白がめちゃくちゃなゲームは見たことがない……とにかく、ちょっとした笑いを求めて女の子たちがワイワイやってるのを眺めたいだけなら、このゲームはなかなかいいと思う……
OPは普通、EDはもっと普通、BGMも普通……OSTは買ったけどな。
プレイするなら妹と真鍋計(桐谷華)の√だけ回せばいい、他はCtrlで飛ばせ。
死神の接吻は別離の味
とても淡々としたゲーム……相変わらず田口宏子おばさん、それに小野涼子おばさんも出ている。シナリオは王道の恋愛劇で、死神だのなんだのという設定は全部ブラフ。死神の正体なんて3分遊べば尻の穴で考えたって誰か分かる……ネタバレしても全然意味がない……

ゲーム自体がかなり古いらしく、作画も古めかしい。それでも比較的丁寧に描かれている方だ。恋愛劇はぶっちゃけ、主人公とヒロイン以外は全員がアシスト役で、たまに出てくる敵役もただのギャグ要員……TRUE ENDのサスペンス演出も平凡。淡々と遊びたいだけなら悪くない。
それに……このゲーム、Hのプレイがめちゃくちゃ多い……

ルートは3本しかない。長くはない。二人をクリアしたらTRUE ENDへ……やって損はないが、やらなくても別にいい……
秘密游戏:杀手女王
もしあるゲームについて、本体はOPだけだと言われたら、信じる?
『秘密游戏:杀手女王』はまさにそういうクソゲーだ……同人サークルから転身したFLATが作った作品で、このシナリオにやられてなお続編を応援する人がいるとは信じられない。いくつか挙げておく。
1、主人公は超大聖人様で、マジでクソみたいな大聖人様。大聖人様すぎて人間離れして見えるレベル、大聖人様すぎてシナリオライターの頭に水でも入ってんのかと思うレベル。 2、そんなクソみたいな大聖人様が幸運値10000%とか、なんで死なねえんだよ! 3、CV表を見ると、一番有名なのはTrue Endのキャラ。 4、ゲームは謎を解くのに一番アホな並行世界を使っていて、しかも最後はEver17みたいにそれらを繋げてくれない。大失敗だ!
あとCGが少なすぎるし、立ち絵は崩壊してるし、逆にCGのほうが立ち絵よりよっぽど綺麗なんだよな。絵師が手抜きしたのか手抜きしてないのか、マジでわからん。

要するに、このゲームはシナリオにこれと言った取り柄がなく、謎解きパートの解密の過程は俺が書いた「両小儿対日」を参照してくれ。もしこのゲームをやる気なら、本当に暇で仕方ないかをよく確認したほうがいい。

このゲームに関しては、このアルバムさえあれば十分だ。ゲーム本体は捨てていい。
隙間桜と嘘の都市
うん、俺のアイコンの出典のゲーム。ずっとこのゲームについて感想を書くかどうか迷ってたけど、結局単独で書く価値はないなと思った。

ゲームの絵柄はかなり独特で、キャラクターは主人公組とモブ組に分かれている。モブ組の絵柄は『ハヤテのごとく!』第3期に近く、主人公組はどことなくまどかフェイス寄りで、目がやや小さい。正直、主人公組の絵柄は可愛い。ただモブ組の絵柄が主人公組と違いすぎて、なんだかパラレルワールドにいるような気分になる。

エンジン面でもちゃんと気を遣っていて、桜が舞い散る演出や背景のぼかし効果なんかはどれも絶妙で、まさに夢幻の都市って感じがする。音楽もOSTを買う価値あり。OPもEDも、序盤のあのFairy Cityの旋律も、どれも聴き入ってしまうし、何度でも思い返したくなる。

さて、ここまでで褒めることはほぼ言い終わった……次はシナリオの話だ……はっきり言おう、このゲームのシナリオは、脚本家が神展開を思いついたはいいものの、他の部分の空白を埋める方法が自分でも分からなくなって、無理やりこじつけてあれこれ書き殴り、ゲーム全体を埋めた結果生まれた代物……という感じだ。

たとえば、うまい目玉焼きが作れたとする。でもその目玉焼きで一卓のごちそうを組もうと思ったら、道端でジャンクフードを山ほど買ってきて数合わせするしかない、みたいな感じだ。とはいえ、その目玉焼きがうまいのは間違いない。ただ、多くの人はそのジャンクフードに気持ち悪くなって離れてしまうだけ……

このゲームは「嘘」というテーマを掘り下げようとしている。主人公以外のルートでも、物語は嘘に寄っていくんだけど、テーマとはほど遠い。嘘に寄るのは簡単だ、誰だって平気で嘘をつくしな……
しかしTrue Endルートでこそ、嘘についての描写にハッとさせられ、なかなか考えさせられる。
人は嘘をつくとき、自分の至らなさを隠すためなのか、それともただ自分が望む願いを語っているだけなのか。
ありがたいことに、このゲームにはまだ舵を切る余地がある。なにせ舞台は「嘘の街」だ。だから他のルートも、街に住むそれぞれの人間の伝説なんだと解釈できなくはない——たとえそのシナリオの質が低く、本筋から大きく外れていたとしても……
プレイするなら、由良妹ルートをまっすぐ行って、あとは他のルートをCtrlで飛ばしてTrue Endに入ればいい。
最後に、嘘の都市という設定はほんと便利だよな。実妹とヤっても「嘘」で済むんだから。俺が縁の空以外で実妹とヤるのを見たのはこれが2作目だ。
明日の世界
以前、私が「G+でエレガントに人叩きする方法」を書いたとき、ある人から軽蔑の目を向けられた:
「なんでこんなに陰気なやつがいるんだよ、巻き込まれなくてよかった、マジで気持ち悪い」
どう返せばいいか分からない。ただ、世界観は人それぞれだと言うしかない。現実の残酷さに正面から向き合って生きている人もいれば、自分の夢の中に生きている人もいる。
夢から覚めると落差を感じるけれど、現実で少しずつ前に進めば、そのぶん強くなれる。
たぶんこう返すべきなんだろう:「俺は人を吊るし上げる方法を書いたが、その手段を実際に使ってるところを見たことがあるか?」
法医学者が人を最短で殺す方法を知っているからといって、彼らが殺し屋というわけではない。
世界は残酷だ。だからこそ僕らは美しい夢の中に生きていられるし、残酷なものから目を背けていられる。でも同時に、これは夢なんだと理解しなきゃいけない。夢はいつか覚めるものだから。

『明日の世界』が語るのは、夢の中の物語だ。冒頭から地球がまもなく滅亡すると言っているのに、ゲームを進めている間、その滅亡の絶望を感じることは一度もない……ゲームは優しすぎる。サブキャラもモブも優しすぎるし、ヒロインも優しすぎる。誰も彼もが優しすぎて、この世界はまるで夢の中のように穏やかだ。たとえシナリオライターが「孤立した小さな島」という便利な設定を引っ込めても、「世界の終わり」が来る前に大衆が落ち着きすぎているこの空気は隠しきれないし、特権を持つ人間への復讐が石を投げるだけだというのも説明がつかない。

もっととんでもないのは、『明日の世界』の人々の態度が信じられないほど良いことだ。二人の娘を持つ父親が、自分から進んで主人公に二人とも娶らせようとする。たとえ自分の妻が主人公の父親と関係を持っていて、自分はただの"受け皿"にすぎなくてもだ。そんな奴がどうやって他人と平穏に共存できるのか、想像もつかない。しかしこれもまた、このゲームが掲げる真善美の一つの表れなのだ。

多くの人は『明日の世界』を通して人間性の美しさを語るけれど、俺に言わせれば、人間性の美しさってのはそういう嘘っぱちの賛美だけで表現できるもんじゃない。もっと暗い面を増やして、その暗い面に正面から向き合い、立ち向かうことでこそ、美しさの本質が見えてくる。毎日砂糖ばかり食ってたら、塩の存在なんて分からないだろ。毎日夢の中に生きてたら、残酷な現実なんて分からないんだよ。

そしてある日、もう砂糖を口にしなくなって、塩を口にしたとき、そんな味を一度も味わったことのないあなたは、一瞬で受け入れられなくなるかもしれない…… 夢が覚めて現実を見て、多くの人が崩れて自殺まで考えてしまうのと同じように。
『明日の世界』が訴えている内容は間違っていない。間違っているのはシナリオがあまりにも嘘くさいことだ。もちろん値田亮の絵柄は最高だし、I’veの音楽も最高。
絶対に純粋な心を持っているなら、このゲームを遊んでみるといい。
片輪少女
片輪少女は4chanの鬼佬がRen’Pyエンジンで開発したギャルゲーで、現時点では完全な英語版しかない。 正直に言うと、俺は1本ルートをクリアしたけど、なんか訳が分からなかったし、他のルートをやる必要もないと感じた。 このゲームは悪意に満ちている。鬼佬の悪意だ。オマージュじゃなくて、悪意。

英語のセリフがわざと日本人の喋り方を真似ていて、人名は全部英語なのに kun とか sensai を付けちゃう。だったら城TeacherとかMr.で呼べよって話。シナリオにもこれといった見どころがなく、意味不明な恋愛、意味不明な黒化、意味不明な展開。 脚本を書いてる最中に誰かが「おい、今黒化が流行ってるから俺らも入れようぜ」と言い出して、そのせいで黒化展開が生まれた——そんな風にしか感じられない。

あまりにも雑すぎる。シナリオってのは全体を通して厳密であるべきだろ、たとえギャグでも一気呵成に流れるもんだ……
とにかく異国情緒を味わいたいなら推せる。OSTはまあまあかな、でもロスレスはなくて……Twitterでプロデューサーに聞いたら、もうないって言われた……
3days
一群人から神作と持ち上げられている作品。正直に言うと、この作品の絵はかなり雑で、後の11Eyesとはとても同じレベルとは言えない。多くの小学生がこれを神作だと崇めているのは、無限に繰り返す三日間のせいなんだが、しかしな……
神ゲーには見えなかった。プログラマーがサボってるのが見えただけだ。
俺も昔、ギャルゲーを作りたいと考えたことがあった。すべての分岐を踏破しないと真のエンディングにたどり着けない、なんて絶対クソかっこいいに決まってる。じゃん。
でも3Daysをやり終えたあと、そんなことを思ってた自分はマジでバカだったなと痛感した。特に、主人公があの忌々しい夢を何度も何度も見るのを目にするたびに。

ゲームのシナリオはシンプルで、とにかく三日間をずっとループし続ける。ループするたびに物語が少しずつ進み、ある程度まで進むと新しい要素が解禁される。要するに延々と周回を繰り返して、すべての分岐を踏破したとき、この無限ループの袋小路から抜け出せるというわけだ。
袋小路から抜け出したあとは、シナリオにこれといって新味がなくなる。ぶっ飛び展開がすぎて、しまいには前半とはまったく別物になってしまった。

実は序盤をバッサリ削って後半のシナリオだけにしても、そんなに違和感はないんじゃないかと思う……クリア後に振り返ってみると、自分は完全に弄ばれていたんだよな。延々と続く3日間はただ時間稼ぎをしていただけで……本当にシナリオを凝縮すれば、3周目の復活だけで十分語り切れる。
物語の設定はLassお得意の中二病スタイルを踏襲しているが、まだ少し青臭さが残る。ちょっと手を加えればかなり良くなるはずで、後の『11eyes』が大ヒットした理由もそこにあるんだろうな。

ぶっちゃけ、中身なんてほぼないし、OSTも微妙。OPは普通にいい曲だけどな。要は終わりのない3日間ループに、妙に怖すぎるCGを組み合わせて、小学生が目新しさにテンション上がるだけの代物だろ……
プレイするなら、数日前の3日間の周回を進めて、梨花のことをだいたい把握したら、そのまま真理の扉のセーブデータを開いてエンディングを見るのがおすすめ。心配しなくていい、エンディングは長い……
結末
というわけで、基本的に言いたいことはもう言い終わった。今もいくつか積んでるゲームがあって、毎回これが最後のギャルゲーだと言いながらも止まらない……『朝色』とか、『君と僕と基家のポニーテール』とか。
あと『車輪の国』についても触れてないけど、それはこのゲーム単体で一本記事を書く価値があるから……
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