『うたてめぐり』レビュー
宿命、結局は宿命なんだよな
東洋系の文化にはちょっと独特な現象がある。それは「転世」という設定を持つことだ。もちろんこれを決めているのは文化ではなく宗教で、「転世」は仏教でよく説かれていて、東洋には仏教を重んじる国も多い。だから自然とこの設定は多くの人に受け入れられるようになった。
「転世」とは何か。言葉の通り、人が死んだ後、その魂が別の人間の体で生まれ変わることだ。前世の記憶がある場合もあれば、ない場合もある。どことなく「魂の保存則」みたいな響きがある。
「転世」は多くの文学作品で恋愛と結びつけられがちだ。前世の恋人が次の輪廻でもまた恋に落ち、数千年を巡り、二人は数百回出会い、あるいは成就し、あるいは一度も本当に寄り添うことなく、無限の輪廻の中で右往左往する。聞き手である我々はただただため息をつくしかない。
なぜため息が出るのか。ひとえに造化の皮肉さを噛みしめるからで、ついでに「これが運命なんだな」とも思ってしまう。
面白いことに「命」というのはつまり「運命」のことだ。この手の「転世の縁」を掲げる作品が描くのは、むしろ「あらかじめ決められた運命の中でキャラクターがもがき、奮闘し、運命に抗おうとする」物語だ。この点では東洋も西洋も一致している。西洋の作品にも運命に抗い自己を求めるものは多い。結末はたいてい運命の渦に落ち着くのだけれど。
そういえば西洋には明確な「転世」設定はない。代わりに「預言者」がキャラクターに運命を告げる。西洋の作品では予言者がしょっちゅう出てくる。神出鬼没で、キャラクターに彼らが背負うべき運命を告げる。悲惨な未来を知らされてもキャラクターは戦いを選び、最後には自由を手にし、成就する。まあ大抵は最後にキャラクターが美しい未来のために犠牲になるんだけど……
でもそれでいいじゃないか。何しろ波乱万丈の物語が残るんだから……
東洋文化と西洋文化は、ある種の物語を描くとき、期せずして「運命」というメインラインを使う。Galgame だって例外じゃない。運命に絡むゲームは数え切れないほどあるし、直接「Fate」と名乗るゲームすらある。「転世」に絡むものも多く、千年の恋だのという枕詞もそこら中で見かける。何せ「転世」の劇情が絡めば、簡単に雰囲気を盛り上げられるからだ。男女が知り合って恋に落ちるまでを書くのは難しいと誰でも知っている。しかしこの二人は前世の恋人だと言い、さらに前世の回想シーンを挟めば、それ以降どんなにベタベタに描いても合理的になる。誰もツッコまないどころか、感動が上乗せされる。これ以上便利な道具はない!
というわけで、また「転世」という万能薬でゲームを作ったところがある。今回は FLAT、ゲームは『うたてめぐり』。

FLAT 社といえば、私の中ではずっと各種「シークレットゲーム」的なバトルロワイアルのイメージだった。何せこの会社はそういうタイプのゲームばかり出している印象がある。『うたてめぐり』も最初はそうだと思った。何せこのゲームの OP『Causal Chain』 が「シークレットゲーム」シリーズとあまりにも似ていたから……OP のタイトル「因果連鎖」と相まって、あれこれサスペンスや推理、人と人との信頼と戦いを連想させる。
ところが遊び終わってみると、この OP の詐欺要素が本当に多い……OP の映像のことだけど、実際 OP の歌詞は全劇情のネタバレだった。
どこから話せばいいか……章ごとに話すとしよう。
第一章は DUEL SOUL RESONANCE、決闘の魂の共鳴。主人公が通う学校に奇妙な外国からの転校生リベカがやってくる。後にこの転校生がとある組織の人間だと判明する。その組織の目的は世界に存在する「異人」を消すこと。「異人」とは何か。超能力を持つ非人間と定義される。人間の外見をしているが人間ではない。(吸血鬼みたいなものと理解した方がいい気がする)。ある日、主人公は幼馴染の恋花がこの転校生に屋上まで連れて行かれ殺されるのを目撃し、自分も二太刀追加される。殺したのはリベカ。その後、主人公は奇跡的に自分が死んでいないことに気づく。恋花も死んでいない。しかもその後の恋花はまるで性格が変わったように戦闘の達人になっていた。

性格の変わった恋花は学校で直接リベカに宣戦布告し、夜に決闘すると約束する。主人公は板挟みで意味不明。実は私も当時意味不明だった。リベカは恋花というアマがばけものだから死ぬべきだと言い、恋花は今の自分の性格は二重人格の一つで、本当の恋花を守るために呼び覚まされたものだと言う。毎晩リベカと学校で激しくやり合う。主人公は夜に学校へ観戦に行き、二度とも「話し合いで解決しろ、ケンカはやめろ」と忠告するが、二人に無視される。

面白いのはリベカが言うには、二人が戦うこの学校は変わっていて、夜は生徒が残ることを許されないが、夜に学校でどれだけ暴れて破壊しても、翌朝には壊れたものが全部元に戻る。だから二人は非常に本気で戦う。リベカは兵器流で各種武器、恋花は体術流で各種技。電光石火のバチバチである。

とうとう一度、恋花がやられて逃走。リベカが追う。主人公はますます合点が行かず、リベカに、なぜ自分の彼女を殺そうとするのかと問う。リベカは話し始める。自分はドイツの対異人組織のメンバーで、両親もそのメンバー。幼い頃から体の遺伝子を改造され、改造人間の戦士として異人に対抗する専用だった。しかしある実験で自分の各種指標が不合格と判定され、戦場の前線に送られて死ぬことを命じられる。リベカの両親は悲嘆に暮れる。自分の実験の改造結果の失敗だけでなく、娘を失うことになるからだ。リベカは逆に割り切っていた。
「私が戦場で生き残れば、両親も悲しまないでしょ?」
そうして何度も死地へ送られる中でリベカは生き残る。研究所も彼らが「不合格な改造人間」と判断したサンプルを見直し始め、リベカの両親も相応の地位を得る。そしてついに、リベカは最後の任務を命じられる。研究所曰く、今回の戦場での異人殲滅任務を完了すれば自由になり、もう戦わなくていいと。

戦闘は困難を極め、リベカ一人が生き残る。最後にリベカは戦場で、死んだ母親に向かって泣く小さな女の子を見つける。その子は異人で、母親も異人だったがすでに死んでいた。リベカは自分の境遇を思い出し、その異人の女の子を殺さず、逃がしてやった。
戦闘終了後、リベカは復元の資格を得る。家に帰って両親に吉報を伝えようとしたところ、両親が死んでいた。小さな女の子が両親の血の海に立って笑っていた。

その子はリベカが戦場で逃がした異人だった。女の子は言う。「あんたが私のママを殺したから、私もあんたの家族全部殺したよ。気持ちいい?悔しい?私を逃がしたからって恩返しされると思った?甘いわ!あははははは!」
リベカは怒りに任せてその子を攻撃し始める。しかし異人は身体能力が高く、逃げられてしまう……
その後、リベカは復元を捨て、異人殲滅部隊に戻り、すべての異人を仇敵として、容赦なく殺戮する。

そうしてリベカはこの学校にやって来て、偶然恋花が異人の混血だと気づく。異人の血を引く以上、皆殺しにする、情けは無用。任務であると同時に宿願でもある。
回想が終わり、主人公はリベカがなぜ恋花をそこまで憎むのか理解したと示すが、それでも口先で平和を受け入れさせようとする。
もちろん失敗!
最後に二人はまた乱闘。要するに主人公も恋花もリベカに打ちのめされた後、口先でパワーアップして立ち上がって反撃するアレ。そうそう、『とある魔術の禁書目録』見たことある?あの feel だ。最後にリベカは反撃されてなぜか恋花を受け入れ、自分もあれほどの巨大な恨みを捨てたと言い、飛行機で帰国する。

第一章終わり……次は第二章。
魔剣の巫女と黒の遣い魔。タイトルは簡単に理解できる。魔剣の巫女と黒い使い魔だ。
この章は百合の篇章……主人公は相変わらず役に立たない。第一章と同じ……しかしゲームのメインラインに近づき始める。うん、そう、第一章はほぼ何の意味もなかった。
物語はやはり学校。主人公は学校で弓道部の後輩、琴子を見つける。琴子は大名家・神無城家の娘で、自分は大きな家の使命を背負っているから学校で努力していると言う。琴子のそばには焔(ほむら)という女の子がいて、琴子と親密だ。
ある夜、主人公は偶然学校で、琴子が巫女服を着て巨大な剣を持ち、黒い四不像の獣と戦っているのを目撃する。しかも琴子はあまり優勢でもない。その後も主人公は気をつけて観察し、こうした戦いが琴子にとって日常だと知る。

あれこれ話して距離を縮めた後、神無城琴子は主人公に自分のことを話す。自分は神無城家という、世界の「鬼」と敵対する家系で、代々世界の「鬼」を掃除する役目を負っている。家系は人間だが超能力の血統を持ち、その血統があるから異人と戦える。これが家の使命だ。しばらく雑談して分かったのは、ここで言う「鬼」は「異人」のことだ。
しかしリベカと違い、神無城琴子は言う。「異人」には組織があり、目的もある。「異人」は「鍵姫」を探していて、「鍵姫」を通じてこの世界と異人の世界をつなぐ「門」を開ける。その後、より多くの異人がこの門を通って人間界に来て、人間界を完全に地獄に変える。

神無城琴子は、自分はすでに「鍵姫」が最近覚醒したことを突き止めたと言う。「門」もこの学校にある可能性が高く、毎晩「鍵姫」の「使い魔」と戦いながら、鍵姫を探し、鍵姫が例の「門」を開けるのを阻止しようとしている。

物語が進むにつれ、琴子はあの使い魔の操者があの親友の焔だったことを知る。ずっと自分のそばにいた親友の焔はスパイで、もともと異人組織の一員。鍵姫が門を開けるのをカモフラージュする役目で、肝心な時に鍵姫が現れ、琴子が出撃して阻止しようとすると焔が立ちはだかる。一戦の後、使い魔に敵わないが、最後に焔は友情を顧みて琴子を逃がし、そのために神無城琴子の兄に傷つけられ自害する。そして神無城琴子の兄は、鍵姫は自分が見つけて解決した、すべて解決したと告げる。

最後の結末は、焔は死んでおらず、琴子も使命を果たし、二人はぴょんぴょん跳ねながらまた親友に戻る……そして主人公はここでもほぼ観客状態。面白いのは、学校で出会った保健室の先生、男で、主人公に実は君にも超能力があると言う。能力は「転眼」で、他人の能力をコピーできる、超すごい。同時に、主人公と鍵姫はとっくに会っていて、歴史の中で何度も会っており、鍵姫のために多くの人が死に、主人公は鍵姫を何度も殺している、blah blah blah、と。詳しく聞こうとすると先生は「私は君がもっと知りたくて知りたくてたまらない時の困惑した顔が好きなんだ」と言って去っていく……この謎は次の章に持ち越しのようだ。

つまり第二章の最大の役割は「鍵姫」と神無城家の絡みを展開し、同時に百合を披露すること。次は第三章、鍵姫が登場する章だ。第二章で鍵姫が誰かすら分かってないからね。
RIGHT ANSWER CHRONICLE はゲームの第三章、「正しい答えの記録」という意味。第三章の冒頭で鍵姫が現れる。実は主人公の学校で体調不良でよく学校を休むお嬢様、由衣音。主人公と出会った後、主人公は隠さず由衣音が好きだと告白し、見事にフラれる(よし!!!)。由衣音は最後にもじもじしながら、自分には使命があり、その使命は巨大で、しかも寿命が長くないかもしれないから告白は受け入れられない、でも嬉しいと言う。

その使命とは何か。由衣音が鍵姫の意味を語り出す。世界には二つの世界がある。一つは人間の世界、もう一つは「異人」の世界。異人の世界では誰もが超能力を持つ。ずっと昔、およそ千年前、一部の異人が「門」を越えて人間の世界に来て、最後に人類と衝突。人類は「異人」討伐を始め、残った異人は離散した。だから転生を繰り返す鍵姫を探す必要がある。鍵姫の能力は時空の裂け目を開けること。異人たちは鍵姫を利用して異人世界への門を開け、残った異人たちが故郷に帰り、もう人類と戦わないようにする。

由衣音もそう信じている。自分が門を開けば平和が得られると。もちろん、リベカはそうは思わないし、神無城家もそうは思わない。
由衣音が門を開こうとした時、巨大な抵抗に遭う。主人公は助けようとするがどうすることもできない。神無城家は家の禁忌魔法まで召喚してでも由衣音の開門を阻止し、門を開けて得られるのは戦争だけだ、何が平和だ、と由衣音に告げる。
由衣音の執事メイド・神代巴は、鍵姫は門を開けるべきだと頑なに主張する。門を開ければ平和が得られるというのも彼女がずっと言っていることだ。実は神代巴自身が異人で、神無城家は神代巴が鍵姫を騙していると考えている。

結局、鍵姫の開門は一時的に失敗。神代巴が鍵姫を掩护して撤退し、主人公は重傷を負った由衣音を連れて野原の花畑へ逃げる。そこで突然、ある記憶が呼び覚まされる感覚に襲われ、この章は終わり、次の章が始まる。
ANOTHER SIDE CHRONICLE はゲームの終章、「もう一側の記録」という意味。この章は回想から始まる。千年前の回想だ。
実は主人公の最初の前世は「爽」、由衣音の前世は「鈴葉」。当時村には「鬼」が猛威を振るっており、村一番の神無城家が鬼を討伐していた。爽はその家に門客として仕え、鬼殺しに貢献しようと決める。最初に爽は鈴葉と出会う。出会った後、鈴葉は主人公に刀を借りたいと言う。自分には村の皆を守る力があると。ところが主人公に、刀すら持てないくせに、と嘲笑われる。

その後の物語は長いが、説明するのは簡単だ。主人公の前世・爽もまた、法术をコピーする転眼の能力を持つ。その鈴葉こそ初代鍵姫。鍵姫の誕生には人間と異人の混血が必要で、鈴葉の父は異人、母は人間。村で猛威を振るう「鬼」は異人組織が放った使い魔に過ぎず、目的は鍵姫をおびき出し、見つけ、異世界への門を開け、新たな戦争を引き起こすこと。何せ異人には超能力があり、人類など彼らの前ではザコだ。鈴葉も自分の身分が重要だと知っており、自分は武器を自由に振り回せると思い込んでいたから、最初に主人公に刀を借りたのだ。

最後に異人組織は鈴葉を見つけ、彼女が鍵姫だと知り、捕まえにかかる。神無城家が阻止し、騙し合いの末、双方痛み分け。しかし鈴葉は異人組織の首領の手に落ちる。異人の一人「零」が自らの肉体を犠牲にして鈴葉に憑依し、彼女の体を操って門を開けようとする。

主人公は鈴葉の前に来る。目の前には操られた鈴葉。操者は高らかに宣告する。主人公は最爱の女・鈴葉を殺して鍵姫の開門を阻止するか、おとなしく鍵姫が門を開けるのを見ているか、どちらかだと。同時に鈴葉を操る異人は、自分は鈴葉に酷い呪いをかけたとも言う。もし鍵姫が開門の使命を果たせなければ、彼女の魂は絶えず転生し、転生のたびに開門の義務を果たし続け、あの「門」を開けるまで終わらない、と。
主人公は鈴葉を殺すに忍びず、門が開くのも望まない。心は激しく苦しむ。しかしその時、鈴葉が突然体の意識を取り戻し、ナイフを手に取り自らを刺す。主人公が手を下せないのなら、自分でやるしかない。
死にかけた鈴葉は、自分がまた転生して次の鍵姫になることを知っている。そこで主人公は鈴葉に転眼を使い、彼女の転生の呪いをコピーし、同時に自害する。
二人の転生の呪いに憑かれた者はこうして死に、その後は果てしない転生に陥る……
その間千年の転生の結果を知る者はいない。知っているのは「聖」という男、後の先生だけ。面白いことに、この男は千年前の初代鍵姫の時代にすでに陰陽師と自称して存在していた。

「輪廻のたびに君は鍵姫を殺し、自害して門の開門を阻止してきた。君と鍵姫の存在ゆえに、すでに非常に多くの人が死んでいる」と「聖」という男は言う。
最後に前世の記憶を取り戻した主人公は、自分が何をすべきかようやく理解し、あの門は勝手に開けてはいけないことも知る。戦争を阻止するために千年の間にあまりにも多くの人が犠牲になった。ゲームの時間軸も現代に戻る。そこへ「聖」という男も現れる。主人公が彼にどこから来たのか、目的は何かと問うと、彼は実は未来から来たと答え、人類が過去に犯した過ちを変えるために、時間の流れの中で観察と修正の役を務めていると言う。ここの説明はむしろプレイヤーに向けて言っているように感じる。まあ設定は「大図書館の羊飼い」みたいなものだ。
最後は前世の記憶を取り戻した主人公と鍵姫の最終決戦。この時の鍵姫にはまだ呪いがあるが、主人公が覚醒したことで、鍵姫に憑依して一緒に転生してきた「零」という陰陽師が再び現れ、本性を現す。主人公は一闘の末「零」に勝利する。同時に「零」が勝手に現れたことで、彼女の呪いが消え、鍵姫はもう転生の影響を受けなくなり、最後の呪いも解かれる。主人公はようやく最爱の女を救う。千年経ってしまったけれど。
「問題はまだ終わっていない」と鍵姫は最後に言い、まだやるべき問題があると告げ、門を開けて主人公の前から消える。

鍵姫はどこへ行ったのか。実は時空を超える力を使って異人の世界へ行き、最初に人間の世界に来た者たちと対話したのだ。自分の力で最初の悲劇を阻止した。つまり、あの門は一度も開かなかったことになり、自分はやはり転生し、再び主人公と出会う。
時間軸は主人公と初めて出会った場所に戻る。主人公と由衣音は再び出会い、ゲームは Happy End を迎える。
正直に言おう……『うたてめぐり』のシナリオは強い。並の強さではない。
物語を大胆に三つの部分に分解している。面白いことに、どの部分も合理的で、それぞれがメインラインの一部を明確に説明できる。最後にそのメインラインの断片をすべて組み合わせて、はっとさせる。
最近この感覚を得たのはサクラノ詩だろう。脚本家の物語の大枠を構築する深い力量を示している。
しかし、このゲームには問題も多い……枠組みは良いのに、テンポがやや悪い……いや、かなり悪い。
ゲームの第一章は明らかに OP に合わせて没入感が大きいが、第一章は逆に一番短い。これが尴尬で、第二章から物語が長くなり、第三章第四章と長さが増していく。しかし増えるにつれてだれが目立つ。最後の前世回想篇は人の意志をすり減らして読む気を失わせる。会話もあまり栄養がない。何せこれは前世回想篇のはずなのに、ここで新登場の人物たちと「一から」の感情劇をやり直す。作者もきちんと塑造したいようだが、無理だと分かってるでしょ。プレイヤーが求めているのは前因後果であって、もう一度恋愛をやり直すことじゃない。何せ前世は前菜で、本番は後ろなのだから。しかし前世篇が終わった後の最終決戦も雑で、なぜか終わってしまう。その後の收尾も良くない。無理やり Happy End な感じ。なぜ鍵姫に再度世界を救わせる必要がある?世界はこんなに乱れているのに、さんざん手間をかけて開門させまいとして、結局鍵姫が一人で簡単にどこでもドアを開けて帰っちゃうのは、あまりにも雑だ……

偶然かどうか、このゲームの話には既視感がひどい。『Warcraft』と後の『World of Warcraft』を遊んだことがあるなら、この話は…………ちょっと…………覚えがあるはずだ。
ドラノーのオーク、アゼロスの人間、暗黒の門を開くメディヴ、両者の戦争を引き起こし、無数の深い恨みを生み、人間とオークの衝突を永遠に調和できないものにした………………
まるで『うたてめぐり』の人間と異人のように……
この強い既視感のせいで、ゲーム後半はずっと見ていて辛かった。いつもメディヴ、グルダン、ドラノー、そしてガローナなどなどが思い浮かぶ。ほぼすべてのキャラクターに対応する人物がこの物語に見つかり、しかもやっていることはだいたい同じだ。
この話が Warcraft の世界観を参考にしたとは言えない。何せ Warcraft に転生なんてないから。それでもやはり……既視感がある。
もちろん、ゲームが最後に強調するのは「転生」の一点。千年の転生は二人の再会のため、同時に相手の呪いを消し、二人を本当に結びつけるため。
タイトルがすでにすべてを物語っている。
うたてめぐり
うたて=転 めぐり=巡り
最後の鍵姫の台詞「私には世界を救うことや二つの世界の間に平和を築くことには興味がない。私にとって本当に大切なのは、やっぱりあなたよ」も、まさに主題を言い当てている。結局のところ、これも「転生」に基づく恋愛物語に過ぎない。
とはいえ、このゲームと『Warcraft』『World of Warcraft』などはやはり少し似ている。ただ前者は転生に頼り、後者は各路の神棍の予言に頼る。
転生であれ予言であれ、最初に言ったように、強調しているのは「宿命」であり、それに従うか抗うかの主人公たちの物語なのだ。
宿命、結局のところ、やはり宿命の物語が一番面白い。
コメントは中国語の本家サイトで受け付けています。このミラーは閲覧専用です。