さようなら、井ノ上花

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声豚ではあるし、声優の大半は決して恵まれた暮らしをしているわけじゃない、この仕事だけでは食っていけない人も少なくない、というのも知っている。それでもCVみたいなものについて俺がずっと思っていたのは、収入は低くても大半は看板を一生背負い続ける職業だということだ。

つまり何が言いたいかというと、辞めたくなったら仕事を減らせばいいだけで、自分から完全に「永遠に引退します」と飛び出してくるケースは存在しない、いたとしてもごく稀だ、ということ。

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なのに引退が出てしまった。しかも個人的に結構印象に残っているCV、志村由美。

もちろんギャルゲーでは井ノ上花という名前のほうが多い。

まずは俺が印象に残っているキャラをいくつか挙げよう:

Your Diary - ゆあ

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一番印象に残っているキャラ。シナリオの手柄かもしれないが、彼女の演技の貢献も大きい。擬音語の読み方がもう、完璧な無邪気な小女孩を体現していた。


ピュア X コネクト - 篠崎あゆみ

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献身的な妹キャラの代表格の一人。俺が見てきた他の妹はどれもやりたい放題寄りで、こういう献身系はほとんどない。俺の中でとても印象深い妹系だ。


LoveRec. - 芳永千穂

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主人公でもメインルートでもないし、個別ルートも別に光るものはない。だが……このキャラは実用的だ。もう一度言う、実!用!的!だ!俺は使った!何回も!


天色*アイルノーツ - フランチェスカ・パラミディ

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これもまた脇役で、やりたい放題路線。発言が神がかっていて、セリフは多くないのに印象に残る。


恋剣乙女 - 神代透子

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俺が最後に彼女を記念してプレイしたゲーム。なのにセリフが驚くほど少ない。性格設定がクーデレだからとはいえ、クーデレでも語調はあんなに甘い。


もう一つ、知名度がもっと高いキャラは eden の シオン* だろう。だが俺は後で「中二社のゲームをまたやったら股間を切り落とす」と言ったので、このゲームもやっていない。

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志村由美の声はそんなに多変とは言えない。もともと声が甘いので非常に識別しやすく、声質を変える幅も少ない。大半は語気と話す速度の変化だ。ただ言えるのは、演技は確かにうまいということ。高慢な姫でも、やりたい放題の女変態でも、天真爛漫な小女孩でも、純潔な後輩妹でも、あるいはちょっとHなお姉さんでも、彼女は見事に生き生きと演じ分けてみせる。ここでおすすめなのがLoveRec.の初回特典に入っている立体音声音声ドラマで、志村由美が収録している。実用性は……いや臨場感がもう最高すぎて飛ぶ。

志村由美は自身のブログの最後に、長いと自称する4本の記事を書いて声優人生を振り返っている(正直全然長くないと思う。俺の書くものと比べれば、だが)。第一篇では子供の頃、高校卒業時に他人に声がいいねと言われたので声優を目指して養成所に通い始めたこと。第二篇では初めて声優事務所に入り、最初の役、魔法先生ネギま!の長谷川千雨を貰った時の気持ち。続く第三篇では、この仕事をしてきた何年もの間たくさんの役を演じてきて、どれも好きで、声優はいい職業だと思っている、と語っている。もちろん俺はお世辞だと思うし、多くのゲームや裏番組の作品はとても表に出せない、表番の作品は本当に少なすぎる。最後が第四篇、声優人生の終わりを宣言するもの。前の記事からすると突然すぎる感じだが、結局は声優活動を終えると言っている。

結婚したんだろうか。考えてみれば志村由美ももう33歳。結婚して嫁に行くならそのほうがいいのかもしれない。誰もが仙台エリみたいに結婚しても表に出てきて節操を落としまくるわけじゃない……

だからこそ、一部の声は失って初めてその良さを思い出す。今年の作品は声豚として非常に不満だ……もう妥協して藤咲ウサを追いかけようかというところまで来ているのに、今度は井ノ上花までいなくなった。もう今後は新人をどんどん掘っていくしかないな。まあ多くはまだまだ火候に欠ける気がするけど。

とにかく、志村由美さん、これからの生活がうまくいきますように。彼女はTwitterもやっていないから@で祝福を送ることもできない。

さようなら、志村由美。さようなら、井ノ上花。

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