『PriministAr -プライミニスター』レビュー

いかにも Hook らしい

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HookSoftのゲームはかなり早くに触れていた。当時はまだ童貞だった。

覚えているのはHoneyComingというゲーム。学校のFTPで見つけたもので、グリーン版(インストール不要のやつ)だったが、中国語化はされていなかった。

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内容は読めなかったけど、これには澄空の中国語翻訳漫画があった!退屈だったからその漫画を読んだ。設定が単純だったおかげで、漫画を読めば、ゲームの台詞も語気と表情、そして散りばめられた漢字で大体意味が分かった。バカな主人公が学校で女の落とし方を教える授業を受けるとか、そういうクソみたいな話だ。

頭に箸を刺したような髪型の女の子が可愛くて好きだった。名前は忘れたが、何とか谷だったような。

とにかく最初はこのゲームを良いと思っていた。主に絵が良くて、女の子が萌えだったから。当時は日本アニメもほとんど見ていなかったけど、このゲームは俺の中の萌えへの憧れを刺激し、萌え豚の遺伝子を目覚めさせた。懐かしい話だ。ちなみに当時は確かに18禁版で、女の子がモザイクを大口で食べるシーンを初めて見たときは、あまりの衝撃に下半身が硬くなってしまい、しばらく擦って落ち着かせたものだ。

しかし時は流れ、あれからもうすぐ10年。当時Hookのゲームに触れた童貞も成長し、今や古株の童貞だ。Time flies だとしみじみ思う。ただ、なぜ感慨にふけっているのに目尻に涙が浮かぶのかは分からない……

その後、HookSoftはあまり追いかけていなかった。ずっと潰れた会社だと思っていた。SMEEやAsa Projectが同じ系列だと知ったときは驚いた。あの二つの歪んだ会社は、俺に初恋の女神のような清純な少女を感じさせてくれたHookとは別物に見えたからだ。それでも再びHookを見たのは去年、中国語化されたLovelyQuestと新作『トラベリングスターズ -Traveling Stars-』だった。両方とも少しやったが、正直、かなりクソ。前者はまだマシだが、初期のHoneyComingの設定のままだし、後者は……何だあれ……

しかし最近、日本人の感想を読んでいて、Hookの数年前のゲーム『PriministAr -プライミニスター-』を見つけた。やってみようと思った理由は三つ。一つは絵が良いこと。二つは日本人が「一人のルート以外は全部クソ」と言っていたこと。三つは、古株の童貞として、まだ童貞だった頃の自分を懐かしむためだ。

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『PriministAr -プライミニスター-』の名前の由来は知らない。読んでいてカッコいいし、見た目もカッコいいが、特に意味はない。ゲームは最初から、お前はハーレムの主人公だと言う。幼なじみのかのこがいて、慕ってくる後輩の枝那森千里がいて、ツンデレの同級生がいて、他の部活のクールな先輩もいる。とにかく世界はお前の為にある。ゲーム開始時の設定もそうだ。高貴な主人公は他の男子が企画した「学校女子スク水制服強制計画」に参加せず、文化部の校舎に一人残された男子となる。そして自分の素晴らしい生活を始める。

だからこのゲームにはメインストーリーも伏線も、ましてや少し複雑な世界観もない。学校のとある校舎、他の男子は追い出され、残ったのはお前だけ。あとはどうするか、お前次第だ。

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共通ルートの感想は非常に奇妙だ。日常会話が低レベルで退屈。ネタは基本的に中国の春晩のコント並み(しかも軍人系)。展開は先が見えない。そもそもメインストーリーも終わりもないから、好き勝手に書いている。あっちへフラフラこっちへフラフラ。未来に何を言いたいのか、脚本家が何を伝えたいのか分からない。ヒロインの設定もあまりにステレオタイプで、彼女が口を開く前からどんな性格か分かる。それに多くのCVが酷すぎる。秋野花のかのこはまだマシだが、俺が初期にあまり好きじゃなかった声質だ。青葉りんごの女の子の取り巻きは珍しい声だが、特に光るものもない。残りは枝那森千里以外は二流レベル。流々子は性格設定に個性があるが……精神病すぎる。

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日本人の中には流々子を好きな人もいる。退屈な日常のエンジン役だからだ。俺は個人的に大嫌い。うるさいし、低レベルだし、分からないネタが多すぎる。それに流々子の顔はどこかで見たことがある気がする。すごく意地悪で気持ち悪くて粘っこい空気を感じて、見るたびに殴りたくなる。

おそらくPriministArのあまりにバカな日常を補うためか、ゲームにはP.I.TというBBS掲示板システムが実装されている。いつでもゲーム中に確認でき、日常会話中に右上にリアルタイムで更新表示させることもできる。学校の他の人のチャットや議論を見られる。時には男主のストーリーに関係する(学校の門でハーレムを作るとか)こともあるが、関係ないただの雑談の時もある。ただ……特に意味はない。誰が毎日あんなの見るんだよ。しかも本編との分離がひどい。基本ストーリーを放棄して別の場所で新しい戦場を開くという行為が理解できない。そして一番重要なのは、右上に更新表示させるとか、ポップアップ広告みたいな行為が本当にウザい!

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全体的に見ると、PriministArはキャラゲーだ。攻略したい相手に会いに行けばいい。日本人の評価が一番高いのは枝那森千里のルートなので、他の人には特に興味を持たず、千里ルートだけやった。正直、そのルートもかなり……あれだ。

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枝那森千里のルートは想像以上にずっとずっと単純だった。子供の頃の千里は目が悪く、色盲のような症状があった。それで少し劣等感があり、閉じこもりがちだった。男主は彼女を差別せず、自分が作った手芸部に引き入れ、セーターの編み方を教えた(ここで『セーター編み』を歌うべきか)。手芸を教え、そんな自分を積極的に助けてくれる男神に千里は惚れた……色々とくっついてくる。そしてこれらの話はゲーム開始前にすでに起きていて、後の回想シーンで明かされる。つまり共通ルートの最初から、千里の男主への好感度はMAX。後の展開は言うまでもない。自然に告白し、恋愛する。

恋愛の話も普通だ。しかし後日、男主は千里が一部の色を識別できないことに気づき、彼女を馬鹿だと思って愚痴をこぼす。すると千里は、実はもう色が見えていないと告白する。子供の頃から目が悪く、先天性の病気で、進行すると悪化し、失明する可能性があると医者に言われていた。千里は男主を騙したと思い、外に飛び出す。そして雨、交通事故、病院へ……。男主は千里の母親に会い、千里の全ての状況を聞く。将来失明する可能性が高いこと、娘の世話を感謝すること、そして男主が娘と別れても娘は咎めないこと。

最後はもちろん、男主は離れずに千里の世話を続け、普通の恋人として恋愛を続ける。最後の夜空の下、千里は男主の胸で「ずっと私を普通の女の子として恋してくれてありがとう」と言い、その後千里は失明する。

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それでも最後は男主と千里は結婚し、結末は幸福だ……

だからこのルート……ツッコミどころがありすぎる!

そもそもどんな先天性色盲が失明につながるんだよ?調べても関連する医学的症例は見つからなかった。しかも失明も「はいそうですか」とすぐなるもんじゃないだろ。泣かせたいならもっとマシな展開にしろよ、せめて信憑性を出せよ。

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しかもこのルート、断層が大きすぎる。共通ルートはずっとあっちフラフラこっちフラフラの楽しい感じで、千里個人ルートの前半もそうだった。しかし「千里は色盲」という点から急転直下、すぐに悲劇モードになる。そして最悪なのはリズムもなくなり、強引に終わらせて泣かせようとする空気を感じる。千里ルートだけを抜き出して見れば、前因後果は繋がっていて悪くない。ただこのゲームは共通ルートと千里の前半でそれを散らかしてしまい、最後にはあまり泣けなくなってしまった。

じゃあ千里ルートは完全にダメか?そうでもない。これは千里のCV、白月かなめのおかげだ。

白月かなめの千里の演技は本当に完璧だ。あの声は本当に優しい。別の言い方をすれば、千里のキャラがそこに立っていて、こういう声だろうなと思ったら、白月かなめがまさにその声を出してくれる感じ。優しい、片思いの、少し薄幸な弱い女の子を見事に演じている。

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ちなみに白月かなめ(本名は松山紗香)もなかなか悲惨だ。このゲームで彼女の声優としての実力はなかなかのものだと分かった。声優学校の優等生だったらしく、公式サイトで推薦されていた。書かれていたのは「ゲーム・TVアニメなどに出演中!」だが、全部エロゲー、エロアニメ……。そして白月かなめは今月のゲーム以外、他の配役は本当に悲惨で、演技も良くないし、キャラ自体も良くない。発揮できていないのか、キャラが悪いのか。同じ会社の秋野花はずっと成功している……ただこの「黄尾巴」の会社はほとんどエロゲーばかりだな……

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とにかく、PriministArについては日本人の評価にかなり同意する。千里以外は全く興味が持てないし、千里ルートも彼らが言うほど良くはない……。画風は良いし、音楽もまあまあ。CVの千里は大きくプラス。ストーリーは大きくマイナスではないが、総合すると普通の美少女ゲームという感じだ。

最後に、昔良いと思ったHoneyComingの実況を何気なく見てみた……すると……PriministArと同じくらい退屈だった……いや、PriministAr以下かも。「なんで当時は面白いと思ったんだ?」という疑問すら湧いた。後で考えたが、たぶん当時はまだ童貞で、世間知らずだったからだろう。

日本人のHookに対する感想を見ると、この会社の特徴は「純愛」「催眠」「可愛い」だそうだ。自分が最初にやったHoneyComingとPriministArを比べて、言えることはただ一つ、「いかにも Hook らしい」ということだけだった。

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