『ハナヒメ*アブソリュート!』レビュー
ハナヒメ*アブソリュート! 戦闘感想
『ハナヒメ*アブソリュート!』が発表されたのは2014年だったはずで、それから延びに延びて今に至る。
開発会社のMiraなんて誰も知らないだろうけど、このゲームの紹介とOPを見れば、どこかで見たことあるような既視感を覚えるはずだ。どこで見たかって?そう、ティンクル☆くるせいだ……閃光十字軍だ。
同じ絵師、同じシステム、同じ塗り、同じOPアニメ監督、同じOP音楽……要するにこれは閃光十字軍の精神的続編ってわけだ(「精神的続編」って言葉、間違って使ってないよな)。
そう、精神的続編なんだから、閃光十字軍が戦闘システム主体のゲームだったのは知ってるだろ?だから今回の『ハナヒメ*アブソリュート!』も戦闘主体なんだよ。
ストーリー?そんなもん誰が気にするかよ……

まあ、ストーリーも一応説明しとくか。
要するに主人公の学校でVirtual Realityを媒体にした対戦ゲームの大会が開かれて、「花姫」と「星王子」のランキングを争うって話。第一段階は野良モンスターを狩ってポイントを稼ぎ、第二段階ではPVPが解禁されて他人のポイントを奪い合う。主人公は「王」に選ばれて、指揮はできるけど戦闘には参加できない(まあコーチみたいなもんだろ)。「王」がいれば「女王」もいるわけで、ゲーム後半は主人公が自分のハーレムを率いて全部倒して、最後にラスボスの「女王」をぶっ倒すってストーリーだ。

女王に会うには2周する必要がある。1周目は適当にヒロインを攻略して(誰でもいい)、2周目で生徒会長EVAのルートが解放される。その生徒会長EVAは「女王」が憑依していて二重人格、最後には「女王」が生徒会長EVAから分離して、VRゲームを通じて現実を支配しようとして結局倒される……ゲーム終了。
要するに日常でダラダラ喋って、戦闘でひたすら周回して、突然ボスが出てきて、あとは殴り合うだけだ!
大事なのは戦闘だから、まずハナヒメの閃光十字軍に対する戦闘システムの進化について話そう:
- まず画面に3Dキャラが並んで対峙するようになった。閃光十字軍みたいにキャラの顔だけ向かい合わせて殴るんじゃなくて、半リアルタイムRPGっぽく見える。
- 画面に大量の3Dエフェクトが増えて、戦闘がより派手になった……ちょっとした打撃感もある。元みたいにCGが一瞬出てダメージ数字が浮かぶだけじゃない。
- スキル発動のQTEみたいな操作を廃止して、マウスで直接クリックする方式に。これはマジで正解。前のはスキル名もろくに見えなくて、方向キーだけ見て押してたから、意味不明だった。
- 毎回の対戦で登場キャラと援護キャラを選べて、さらにチームのリーダーを指定できる。リーダーによってチームに不同の補正がかかる。例えばダメージ増加、防御増加、クリティカル増加とか。陣営システムがあればもっと完成度が上がる気がする。
- 戦闘はユニット攻撃、剣戟モード、ノックバック、Ready Go時のフライングスタート機能を維持。閃光十字軍をやったことがあればすぐ慣れる。
- 属性相克は維持しつつ修正が加わり、最弱の闇属性と既に最強の神属性が追加された(神属性は元からあったけど)。

今回の戦闘変更について簡単に感想を言うと、全体的にはより洗練されたって感じ。ただ難易度は簡単になった気がする。洗練された戦闘でより計画を立てやすくなったし、前みたいに(フライング+無限ノックバック+運ゲー)じゃなくなった。Unisonの数も援護システムの追加で出しやすくなったし、チームオーラはマジで世界を救う。選び方が本当に大事。

ゲームはEasy Normal Hardの3難易度。実は戦闘を全部スキップしてもいいんだけど、おすすめしない。日常会話が白开水すぎて、完全にハーレム逆張り展開の弱智レベルだし、ネタも特別面白くない。まあ向こうも日常会話に重点を置いてないから、ちょっとした掛け合いで終わり。演出戦闘にもCGはない(当たり前だろ、すぐ戦闘に入るんだからCGなんていらない)。音楽はなかなか良いけど、個人的には戦闘曲の方が好き。Xの軌跡シリーズの戦闘曲より良いと思う。OPと挿入歌は言うまでもなくfripSideで品質保証。
タイトルが「戦闘感想」だから、このゲームをやってて遭遇した問題と対策を書こう。難易度はHardで。NormalとEasyは弱智すぎるからな。

ゲームの序章はチュートリアル対戦。参加を勧める。ゲームシステムを理解して素早く慣れられるし、ストーリーもある(唯一の世界観紹介)。序章の後、戦闘が本格的に始まる。実は最初の戦闘の核心は「陽良子」(妹……つまり新田恵海CVの子)+あやね(MikuのコスしてるDJ)+大锤妹(清水愛CVの子)の連携が必須。妹が回復、あやねが全体シールド、大锤が全体AOE。これでほぼ難易度なし。その後、雷属性の「玲奈」が仲間になる。玲奈はゲーム中で敏捷速度が最高のキャラで、ほぼ毎回先手を取れる。玲奈はAOEスキルで集団ノックバックもできるから、すごく楽。
最初に難易度を感じるのは「鳳杏子」との戦闘だろう。鳳杏子はゲーム中最強のキャラで、後半戦闘のチーム核心。彼女がいないと多くの戦闘は不可能。彼女との対戦が一番嫌らしい。速度も遅くないし、攻撃で集団ノックバック、しかも各種自己Unison連続技で一気に連撃で殺される。
鳳杏子対策はDJ妹でシールドを張り、大锤と玲奈で鳳杏子の連携攻撃をそれぞれ分散させるしかない。絶対に鳳杏子にUnison攻撃のチャンスを与えるな。一気に持って行かれる。必ず分散させろ、各種ノックバックで分散だ。 どうしてもノックバックできないなら、自分でUnisonを組んでレベルを確保しつつ彼女と真っ向からやり合って気絶させる。要するに(シールドで自衛+相手の集中攻撃を分散+消耗)。この戦闘は最終ボスより難しいと思う……でも根気よくやれば勝てる。

勝つと鳳杏子が仲間になり、ゲームの難易度は大幅に下がる……
鳳杏子+玲奈+DJ+妹を選び、リーダーは好みで攻撃力か防御力かを選ぶ。この二輔助二輸出で大半の対戦をこなせる。鳳杏子が先手で黄色のEXスキルを使って相手全体を減速させ、玲奈が集団ノックバック。二人でほぼ相手を行動不能にできる……不安ならDJが全体シールドを張る。相手がたまに行動できてもシールドに当たってダメージなし……妹は継続回復。最後には相手は行動機会ゼロどころか、こっちのHPがボスより高くなってる……不安なら鳳杏子に毎ターン減速スキルを使わせてもいいし、イキりたいなら鳳杏子に攻撃させてもいい。彼女の連続攻撃スキルと全体AOEスキルのダメージも恐ろしく高い……このキャラ完全にバグだと思う。
しかし鳳杏子がバグすぎるから、ゲームの合宿では内部練習試合がある。鳳杏子+玲奈+メア(存在感ゼロの女剣士)を選ぶか、大锤+妹+DJを選ぶか。前者は難易度ゼロ……鳳杏子がいるから。後者は悪夢難易度だ。

考えてみろよ、足の短い懲戒騎+神聖司祭二人で、獣王ハンター二人+盗賊と戦うようなもんだ……完全に地面に叩きつけられるだろ……
でも全く手がないわけじゃない。戦略が必要だ。
出場は大锤二人+DJを選び、新田恵海の妹を唯一の治療として援護に置く。オーラはDJのリーダーオーラ「キセキ」を選んで、援護機会を大幅に増やす。
だから回復は妹がたまに援護で回復するのに頼る。これが実際すごく使えるし、攻撃の邪魔にもならない……

あの高速二人への対策は、まず先手を取ること。ready goの音が鳴った瞬間にマウス左クリックを連打。それでも先手を取れずに一ターン殴られるかもしれないが、とにかくDJでシールドを張る……
シールドを張ったら防守反撃に移る。大锤二人が交互にノックバック。やはり相手のUnisonを分散させる。この時大锤はエネルギー(SPだっけ?)を溜めておくこと。「気絶攻撃」が使えるようになったら、交互に相手の鳳杏子と玲奈を気絶させる。死ぬ気で叩く。叩けるなら叩く。エネルギーが足りなくてもシールドを張らずに叩く。相手に行動機会を一切与えず気絶させる。信頼できるノックバックがないなら気絶しかない……
そうすれば勝てる……
この戦闘を経れば、後の戦闘は難しくない。
最も使いやすい組み合わせは玲奈+鳳杏子+メア+DJ。リーダーはDJの「援護確率大幅増加」オーラを選ぶ。すると絶えず誰かが出てきて回復やバフをくれ、Unisonの時には毎回二人増えて手伝ってくれる。最高すぎる……

最終ボス女王戦は語る価値があるが、別に語ることもない。ストーリー通り、神聖版生徒会長EVAが仲間になる。彼女はゲーム中で最も図々しいダメージスキルを持っている。「相手のHPを33%削減し、ダメージの50%を自分のHPに変換する」。
ちなみに最終ボス女王はHP99999。わかるだろ。

最終戦で注意すべきことがあるとすれば、「シールドを張る前に女王に攻撃されるな」ということ。女王は「スキル封鎖」を使ってきて、こちらの全体スキルを封殺する。通常攻撃すらできずに殴られるだけ……
閃光十字軍のボス戦と同じで、出招させないこと。基本的に出招されたら負け……

ただし最終ボス戦では鳳杏子の減速が免疫されるかもしれないから、彼女は攻撃に回していい。それでもダメージは不俗。
神聖版EVAのEXスキルは早めに使う。33%比例ダメージだから、ボスのHPが高いほどダメージが強く、しかも自分のHPも回復する。使わない手はない。EXを使った後は二番目のスキルでボスのバフを全部消し、さらにスキルを封鎖できる。相手はますますスキルを使えなくなる。

要するに最終ボス女王戦は相手のHPが多い以外に難易度はない。閃光十字軍の神々の戦いよりずっと簡単……あっさり勝てた。God評価が取れなかったのは残念。
戦闘が終わってから、このゲームが元々18禁だったことを思い出す。最後に簡単にやっちゃって終わり……ちなみに鳳杏子ルートは未完成で、公式は9月末にパッチを出すと言っている。その時新しい戦闘があるかはわからない。
全体的に見ると、ハナヒメは閃光十字軍よりかなり進歩しているが、新エンジンが多くの新問題ももたらしている。
3D効率が低すぎる。いくつかのマシンで試したが、Surface Pro 4ではゲーム中に温度が上がってGPUがクロックダウン、X230もクロックダウン、AMD 5770はなんと動かない。最終的に快適だったのはNVIDIA 1070搭載機。ふざけるなよ?エロゲーにこんな高いハード要求?日本人もなんでこのゲームこんなに遅いんだと罵ってたのを見た。これでもエンジン最適化後の結果で、最適化前は体験版がSurface Pro 4で動かなかった……
バグが多すぎる。テクスチャエラーやら、勝手にクラッシュやらがかなりある。でも戦闘をスキップできるし、クリア後にセーブを忘れても困らない。各戦闘で自動セーブされるから。

- 難易度が低すぎる。マジで低い。閃光十字軍PSSの難易度は虐められて気持ちよかった……このゲームは完全に俺がボスを吊るし上げてボスの頭を地面に擦りつけてる……達成感がない。桐谷華が演じる女王に擦りつけられるのを期待してたのに!
時々思うんだ……ハナヒメや閃光十字軍の戦闘システムはなぜこんなに爽快なのか……しかもやるのに負担がない。才能もレベル上げもアイテムも立ち位置もない。勝てばそれで制御、負けてもどこかでレベル上げして再挑戦なんてできない……
この感じ、すごく懐かしい……先日暴白が「Heroes of the Storm」がダメなのは政策が重視しないからでゲームが面白くないからじゃないと愚痴ってるのを見て思った。もしBlizzardが半リアルタイムRPGを作ったらこうなるんじゃないか……Heroes of the Stormみたいにアイテムを削ぎ落とし、才能もあまりなく、あれもこれもない……会ったら即戦うだけ……
その可能性は本当にある。このゲームが2年以上延びたのと合わせると、「Blizzardの衣鉢を継ぐ」感がある。(笑
でも幸いハナヒメは日本の小さなメーカーが作った小規模ゲームだし、戦闘システムも退屈じゃない、なかなか面白い。「不要なものを削除し、戦闘の爽快感だけを残す」のが目標だったのかもしれない。あるいはマップとアイテムを作りたくてもプログラマーができなかったのかもしれない……ともかくこの簡略化された戦闘はなかなか良いし、スマホゲーで人対人のPVPも可能性があると思う。この会社にその気があるかはわからないけど。
もちろんその前にハナヒメの続編を出して、ゲーム難易度を上げてほしい。俺は欲求不満なんだ……
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