『私が好きなら「好き」って言って!』レビュー
最近、純愛告白ゲーにハマっている。たぶん純粋な私が純粋すぎるからだろう。
『私が好きなら「好き」って言って!』はまさにそんな告白育成系のゲームで、名の知れた美少女ゲーム聲優の杏花の言葉を借りれば「恋愛シュミレーションゲーム」、つまり恋愛シミュレーションゲームだ。これまでにも「恋愛シミュレーション」系はいくつか遊んできたが、大体は小説のように物語が進むのではなく、主人公の行動によってヒロインたちの好感度が動的に変動し、最終的にヒロインが主人公にどれだけ好感を持っているかで恋人になるかどうかが決まる……というものだった。
要するに以前のPurely X CationやPure X Connect、さらに遡ればフレラバも同じ套路で、これといった物語はなく、ただ純粋な恋愛を描く。もちろん学園生活も欠かせない。
しかし『私が好きなら「好き」って言って!』自体にはいくつか独特な点がある。ひとつは物語、もうひとつはシステムだ。

ゲームの設定は異常なほどシンプル。主人公がある日、学校のリンゴの木の下で恋愛妖精と名乗るQPに出会い、QPが主人公の恋を成就させるとか、各女子の好感度を調べられるとか言い出し、このクソ野郎の助けを借りて恋愛の道を歩み始める、というものだ。
フレラバのようなゲームをやったことがある人なら分かるだろうが、物語はセグメントに分かれていて、つまり全体を繋ぐものはなく、すべて「好感度」が駆動源になっている。途中の話はすべて断片として切り取られ、毎日の各選択肢の中に配置されている。『私が好きなら「好き」って言って!』も基本的には同じだが、違うのは:このゲームの断片の質が非常に高い……

笑えるだろ……フレラバの断片の質が悪いみたいに言って。そういう意味じゃない。ただ、『私が好きなら「好き」って言って!』の日常会話の断片の質は、私が見てきた恋愛育成系ゲームの中で最高で、脚本の腕前がよく分かるということだ。

つまり、脚本家が会話の書き方とキャラクター造形に長けていて、毎日女の子と会話するのがとても楽しい。物語は断片で繋がっていないけれど、それでもこういう日常がとても面白いと感じる。4コマ漫画風と言えなくもないが、むしろ……「シットコム」風だろうか。
うん、テレビで見た葛爺さんの『我爱我家』や『ビッグバン・セオリー』みたいなシットコムのスタイル。基本設定の枠組みの中で日常会話の物語を展開し、どの断片を先に見ても後で見ても大差ない。そしてこの断片の組み合わせこそが、ゲームのあのシステムにちょうど合っているのだ。

選択肢は多く、週に一度の「自室モード」と、毎日の日常的な移動ルートがある。
「自室モード」は一週間のまとめのようなもので、現在の各女の子への好感度を確認し、告白するかどうかを決められる。毎日の移動ルート選択はランダム性に満ちている。

ランダムとは言っても、実は少しだけ法則性がある。個人的にはこのシステムを「カードを引く」と呼びたい。
毎日12個の選択肢があり、ひとつは「帰って休む」で、残りは不同の女の子とのイベント小話をトリガーする。これらの小話はランダムに配置されているが、ひとつ選ぶとその選んだ話は消え、消えた位置には新しい話がリフレッシュされる。「帰って休む」を選ぶと、いくつかの小話がリフレッシュされて新しい断片に変わるようだ。

まるでカードを引くように、引くと新しいのが出てくる。「帰って休む」はシャッフルのようなものだから、このゲームの攻略はほぼ書けない。すべてランダムにカードが更新され、選ぶたびに変わる。ただ大まかな方向性はとても簡単で、攻略したい女性の顔アイコンをひたすら選んでいけばいい……
ちなみに、いくつかの話は連続している。例えば昨日あるヒロインと翌日の約束をしたら、翌日のカードにその約束イベントが現れるので、忘れずに選び続けないとせっかくの好感度アップのチャンスを無駄にすることになる。
ただ、攻略可能なキャラは少なくとも5人いて、最初に攻略可能なのは2人だけ。第一学期の前にこの2人への好感度を高くしすぎないようにしないと、後のまひる、さらに後の妹がアンロックされない。このゲームは「いかに微妙なバランスを維持するか」が意外と難しく、あっちを選びこっちを選ぶうちに好感度の天秤が崩れていないかなんて、どうやって分かるんだよ?

私が攻略したのはまひる。性格はなかなかいい幼女……おっと、小柄な女の子。設定では主人公の元カノで、子供の頃に主人公の幼馴染にそそのかされて付き合ったが、実際は心が狭く、主人公と幼馴染がよく笑い合っているのを見て自分は余計なのかもと思い込み、主人公に別れを告げた。その後再び転校して主人公の学校に来て、主人公は二度目の攻略を完了。攻略後もまひるは心が狭く、しょっちゅう嫉妬し、最後には主人公が幼馴染を一度助けたことで、まひるから別れを告げられる。まあ最終的には説得して戻ってきたけど。

そもそも最初からまひるは主人公から離れられない気がした。完全にプリンセス病だ。
実はプリンセス病の女の子は結構好きだったのだが、このゲームに一発殴られた。お前、これめんどくさすぎるだろ、毎日何でも自分でやらなきゃいけないし、なだめなきゃいけないし、ちょっと気に入らないことがあると別れを切り出す。疲れるわ!
カードを引くシステムのおかげでルートに入るのは難しくないが、このゲームには2つのエンディングがある。ひとつは逆告白で、ヒロインの好感度がカンストすると彼女から告白される。もうひとつは自分から告白するもので、リンゴの木の下でアニメーションが流れ、自分の言葉と女の子の反応が描かれる。

しかし、あのアニメーションがある方こそが本編だと感じる!しかもそれが難しい。女の子への好感度がちょうど条件を満たした時でないといけない。「修学旅行」イベントがあり、その時に特定の女の子への好感度が高すぎると、彼女が「私のこと好き?」と聞いてくる。「好き」を選ぶと逆告白になるが、「好きじゃない」を選ぶと即ゲームオーバー、その子の好感度はゼロになり、残り2週間で新しい好感度を築くことはできない……

だから修学旅行の時に好感度を満タンにせず、でも高くしておく必要がある……
おい、これ難しいぞ!
でも大丈夫。ゲームのディレクトリを開き、Moviesフォルダを見つけて本編を自分で見ればいい。告白動画は全部そこにあり、wmv形式で自由に見られる……これ以外は、他の物語も逆告白と同じだ。
チートになるのかな?

特筆すべきは、ゲームの修学旅行の断片で前作の宣伝がたっぷりされていることだ……『あの晴れわたる空より高く』の主人公とヒロインが登場し、見学する場所も天ノ島で、『あの晴れわたる空より高く』と同じ世界観。小さな小ネタだろう。

このゲームは結構気楽で、日常の話が面白く、シットコムを見ているようだ。それぞれの性格がはっきりしていて、恋愛シーンも甘い。作画にも特に欠点はなく、ゲームのOPもとてもとても良い。ゲームの「カードを引く」ような選択方法も新鮮で、多くの同類ゲームが学ぶ価値がある……実はPSV版を出してもいいんじゃないか……その可能性はある。
とはいえ、ゲームで最も心を動かされたのは最後のリンゴの木の下での告白のセリフだ。主人公のではなく、ヒロインの。
まひるの言葉は:

「昔あなたと別れたことがあって、それからはもう二度と恋なんてしないかもしれないと思ってた。でも、あの時あんなことしなければよかったってずっと思ってた……この世界で一番あなたが嫌いだけど、やっぱり私は恋が一番好きで、あなたのことが一番好きなの」
そしてもうひとつ心を動かされたのは、攻略しなかった友希のものだ。正直、友希はゲーム全体で出番が多く、攻略しなくてもたくさん出てくる。主人公の幼馴染として、いつも下ネタを言ったり主人公を男性として見なかったりするのが特徴だ。友希の告白を中国語に翻訳したら、Filmarksの文芸感情フォーラムあたりで一週間はイキれるだろう……

「不思議だよね……ずっと私は『ただの幼馴染』だった」 「一緒にいろんなことしてきた」 「一緒にご飯を食べて、一緒に遊んで」 「深く考えたこともなくて、ずっと幼馴染として見てた」 「時々思うんだ……このまま二人でいられたらいいのにって……」 「そう……このままでいられたらいいのに」 「現状を変えずに、ずっとこのままでいられたら」 「大人になっても、髪が白くなるまで……」 「そうすれば……」 「この気持ち……いつの間にか」 「『恋』って呼ばれるものになってたのかもしれないね」
軽改の幼馴染ヒロインたちがこんなことを言えたら、天降り系にあんな惨めな思いをさせられることもないだろうに……
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