『大図書館の羊飼い Library Party』レビュー

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まず、PSVをクラックした人たちに感謝する。あまり道徳的じゃないとは思うけど、俺は本当に金がない。PSVのゲームもそれなりに買ってるから、まあ罪悪感は薄れてるはずだ。 次に、このゲームをDumpした人に感謝。この達人が共有してくれなかったら、PSVをクラックしても意味ないだろ。 最後に、車を出してくれた兄貴に感謝:Eric Sitounel。この人の助言がなかったら、誰もこのゲームをDumpしてないとすら思ってたわ……

ずっとやりたかったのがこのゲーム。追加ルートと小澤亜李の新キャラ、一之江金魚が入ってるからだ。急いでダウンロードしてPSVをクラックしてから始めた。大図書館の羊飼いの本編はとっくにやってたし、FDもやってたので、新キャラ一直線だ。

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どうだろう、想像よりずっと良かった。簡単に感想を書く。

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まずはこのPSV版そのものの体験について。

ゲーム本体には『大図書館の羊飼い』本編+『大図書館の羊飼い ~放課後しっぽデイズ~』の追加FD、さらに『大図書館の羊飼い -Dreaming Sheep-』という真FD、そして追加新キャラ「一之江金魚」の全新ルートまで入っていて、ほぼこのゲームの全内容をカバーしてる。PSVゲームのサイズだけで3GB近くあって、PCなら10GBくらいの分量だ。今回の移植は本当に誠意がこもってる(ただ値段が高すぎて買えない)。発売元は八月社のマネ会社ARIAに変わり、新OP(見てないけど)と金魚専用ED(CDはとっくに買って歌えるほど聴いた。ちなみにネットでこのCDのリソースを検索したら、90%の確率で俺が流したやつだ)も起用。PSV専用版なので全年齢路線(R15表記だけど)にしかできず、ゲーム内の大量のHCGは削除されたが、KISSCGに差し替えられている。悪くないだろ?

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FD『Dreaming Sheep』のルートはTrue Route部分、つまりMinafesの後の一段に組み込まれている。小太刀はすでにDreaming Sheepの主力キャラの一人なので、本編でデフォルト攻略可能キャラに昇格し、シナリオロックが解除されたが、ルートは依然True End待遇だ。

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特筆すべきは、PSV追加キャラ「一之江金魚」はTrue Endを一本クリアしないとアンロックされず、選択できないこと。だから最短ルートは小太刀を直取して、それから「一之江金魚」に転戦する。

正直に言うと、オリジナル版は全クリア済みだった。ただまさか、このゲームがこんなに長いとは……早送りだけで2時間近くかかった。早送り中に、ゲームが元の設定と小劇場を100%保持しているのを確認した。ただBacklogが醜い。それに選択肢に顔アイコンガイドも追加されていて、PCより機能が多い。本当に気が利いてる。

元のゲーム内容はもう語ることはない。新キャラの話を重点的にしよう。

「一之江金魚」ルートは、元のゲーム設定の「羊飼い」についてかなり大きな補完を行い、しかも本編で「シナリオライターが書くときに、多かれ少なかれ羊飼いは良いものじゃないと言っているようだ」という俺の予感を裏付けた。

「一之江金魚」ルートのトリガーは、男主が外を散歩していて、学校のもう一つの食堂を見つけることから。食堂と言ってもカフェのような場所で、客はほとんどいない。70歳を超えた老店主と、バイトの女子生徒が一人だけ。その女子生徒が新キャラ「一之江金魚」だ。

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男主は金魚の店でコーヒーを飲み、環境は良いのに客がいないので、金魚の人気を上げようと戻って図書部の皆を呼んで手伝わせ、さらに金魚に大きい方の食堂のロリのところへ特訓に行って接客レベルを上げるよう提案する。

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ところが特訓中に小太刀が金魚を見かけ、男主にこっそり言う。金魚は羊飼いで、しかもかなり高位の羊飼いだと。伝説では金魚は超凡な記憶力を持ち、一冊の本を素早くめくって記憶でき、いわゆる「映像記憶」に近い才能がある。この能力を持つ者は羊飼いとして数百冊、数千冊もの魔法の書を同時に掌握でき、一人で四桁の人間の運命を操作・変更し、少なくとも百人の羊飼いが必要な仕事をこなす。羊飼いの中のレジェンドだ。

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男主は不思議に思う。なぜ金魚は羊飼いなのにそこでバイトしていて、しかも暇そうなのか。それとなく聞いてみると、金魚は隠さず素直に認めた。自分は羊飼いで、もう20年以上やっている。今は休暇中だ。あの店でバイトしているのは、店主が自分の父親だから。もちろん、自分が羊飼いになったので、店主は自分に娘がいたことも覚えていない。

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金魚にはかつて幸せな家庭があった。母と父が一緒にカフェを開き、自分は娘として手伝い、両親とも幸せで、家族全員が幸せだった。しかしある日、母が交通事故で死んだ……その後父は立ち直れなくなり、酒に溺れ、ギャンブルまで始め、最後には金魚の目の前でそのカフェを売ってしまった……

母が最も愛したカフェが父に売られたのを見て、金魚は受け入れられず、家出を選んだ。その途中でもう一人の羊飼いに会い、仲間にならないかと誘われた。金魚は父に失望しきり、父を憎んでさえいたので、羊飼いになった。それが20年。羊飼いになると老いも死もなく、20年経ても金魚は当時の少女のままだが、父は老いて70を超え、娘がいたことも覚えていない。

その後、金魚は偶然、父が退職後にまたカフェを始めたことを知る。カフェの内装は昔とそっくりだった。金魚は父のために何かすべきだと思い、休暇を利用してここでバイトし、父のカフェ再興を手伝い、天国にいる母を少しでも慰めようとした。

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その後、男主は金魚が可哀想だと思う……母を失い、羊飼いになり、父にも自分だと分からない。ただ母と父の願いを叶えたいだけ。もっと金魚を手伝い始め、図書部のより多くの人を動員し、猫写真部まで呼んでカフェで展示会を開き、人気を上げる。

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こうして一緒に過ごす時間が増え、二人は徐々に恋愛関係になっていく。ある買い出しのデートのような時に、男主と金魚は互いの恋愛感情を認め合った。

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男主は金魚に、羊飼いになったことを後悔しているか聞いた。金魚は基本的に後悔してない、他人の幸福を守るのも悪くない、と言った。ただ唯一後悔しているのは、羊飼いになる前に恋愛したことがないこと。羊飼いになってから多くの人の人生を読んできて、恋に夢中になる物語に憧れはするが体験できない……

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金魚は男主との出会いと交流の中で恋に落ち、自分の苦悩も多少理解し、かつて羊飼いになったことに少しだけ後悔を感じる。

羊飼いは恋愛してはいけない。皆に平等でなければならない。自分はもう羊飼いで、しかも高位の羊飼い。規則違反は許されない。

男主も聞いた。金魚が最初から自分に接してきたのは羊飼いの仕事か、と。金魚は違う、ただの純粋な出会いだと言った。

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するとすぐに、金魚に任務を出す者が現れる。男主の父で、羊飼いになった男だ。金魚に、ヨーロッパに任務があり、金魚のような大量処理できる人に来てほしいという。休暇中だが早く行かないと、と。

同時にこの771羊飼いは、金魚が男主と曖昧な関係にあることに気づき、忠告する。羊飼いはもう恋愛できない、すべて仕事優先でなければならない。高位の羊飼いが規則を破れば処罰を受け、おそらく100年の閉禁。羊飼いに時間の概念はないので、100年後に出ても外では数日しか経っていないだろう、と。

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金魚は、休暇は月末まである、せめて休み終わってこちらのことを片付けたいと懇願する。任務を出した771羊飼いは同意した。金魚は板挟みになる。ここを離れてヨーロッパへ行けば、羊飼いである自分は店主つまり父も男主つまり恋人も自分を忘れる。この生活を好きになり始めたのに、諦めたくない。でも仕方ない。羊飼いになった時点で自分自身の人生の書は破棄され、人間に戻りたくても戻れない。

そこで金魚は時間を惜しみ、男主に告白しつつ、父のカフェを早く軌道に乗せようとする。

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男主の方はどうってことないが、カフェの店主がやる気をなくし、あらゆる発展の機会を放棄して、カフェが潰れるのを見ているようだ。金魚は怒り、店主と険悪になる。金魚は、店主(つまり父)が母の願いをまったく大切にせず、愛するカフェをちゃんとやらないのは天国にいる母への不敬だ、だらしないのは腹が立つ、と思う。

男主はそこに何かあると感じ、店主と話す。ため息の後、店主は男主と金魚を呼び、自分の過去を話した。

昔、店主と妻がカフェを開いていた時は確かに楽しかった。しかし妻が死んでから、店主は気づいた。カフェの楽しさは妻がいたからだと。

妻がいなくなると、カフェ経営は一瞬で無意味になった……しかも物に触れれば人を思い出し、さらに悲しくなる。店主は酒で逃げ、それでもカフェに戻って妻がいつもいた場所を見ると辛くなり、店を他人に任せた。ところが任せた相手は詐欺師で、戻ってみるとカフェは見る影もなく、みすぼらしい居酒屋になっていた。店主はさらに悲しみ……取り戻しにも失敗し、最後には何も残らなかった。

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退職後、店主は妻にけじめをつけなければと思い、再びカフェを営んだ。そこに金魚が突然現れて手伝ってくれ、店主も嬉しかった。しかしその時、店主は自分の肺に問題があることに気づいた。病気はかなり重く、いつ死んでもおかしくない。店主は、金魚があんなに頑張っているのに自分が急に死んだら、店主のいないカフェが全部金魚一人の肩にのしかかり迷惑をかける。だからカフェをあまり構わず、ゆっくり潰れるのを見ていよう、それでいいと。自分はゆっくり死ねばいいと。

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話を聞いて金魚は泣いていた。父を誤解していたのだ。かつて羊飼いになったことをますます後悔し、辞めたいと思うが、自分の書はもうない……

しかし771羊飼いは金魚に暗示を与えた。書がないなら……また作ればいい、と。

金魚は自分の過去を思い出そうとする。自分が読み返した自分の書と他人の書の間にある自分の人生について。過去は思い出せるが、未来は予知できない。

同時に過去を思い出す中で、金魚は気づく……母が交通事故で死んだ時、現場にもう一人の羊飼いがいたことに。

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そこで金魚は思い出した。もしかすると母の交通事故死は、もう一人の羊飼いが人生の軌道を変えた結果かもしれない。つまり、その羊飼いが他人の幸福のために、自分の母の命を犠牲にした可能性がある。

男主も小太刀の言葉を思い出す。「羊飼いは時に『100人の命を犠牲にする代償』で『10000人の幸福と生存』を交換するかという問題に直面する」、そして羊飼いの選択は大多数が少数を犠牲にすることだ。

同時に小太刀も771羊飼いも言っていた。金魚が羊飼いに選ばれたのは、その強力な記憶力のためで、まさに羊飼いにうってつけだ、と。彼女がいれば羊飼いの仕事効率は大幅に上がる。

ここで手がかりが繋がるとちょっとゾッとする。俺の推測では、ある羊飼いが「金魚を羊飼いにするため」に、間接的に彼女の母を殺すことを選んだ可能性がある。本編の小太刀の黒歴史の扱いと同じで、金魚の黒歴史も示唆だけで詳しくは語られないが、よく考えるとその傾向は確かに明らかだ。

「金魚の母の死」->「金魚の父の失墜」->「金魚の父への失望」->「金魚への羊飼い誘い」->「金魚がやけになって羊飼いに」

そして金魚が羊飼いになれば、一人で1000冊以上の魔法の書の業務を処理でき、「一万人以上の幸福を生む」ことに他ならない。代償は金魚の母一人の命だけ。さらに金魚が後に羊飼いを辞めたいと選んだ時、より古い羊飼いが全力で妨害し、「金魚は選ばれた」と言ったことが、この推測が正しいことをさらに示している。

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金魚の最後の期限はやはり来た。しかし金魚は羊飼いを辞めたいと選び、老羊飼いが現れて金魚を強引に連れ去る。金魚は去る前に男主に言った。「待ってて、必ず戻るから。」

連れ去られた金魚は「堕ちた羊飼い」として閉禁され、期限は推定100年。金魚は771が教えた人間に戻る方法を思い出す。それは自分の魔法の書を作ること、自分の人生を記録する魔法の書。過去は思い出せる、では未来は?

金魚は考えた。未来は自分に関わるすべての人の魔法の書から抜き出せるはずだ。自分に未来があるなら、必ず他人の魔法の書に自分の物語が残る。

金魚は能力を利用して魔法の書を速読し、自分に属する未来の情報を大量に集めて寄せ集め、閉禁の長い年月の中で自分の魔法の書を完成させた。同時に本当の名前も取り戻した。美沙希。「一之江金魚」は所詮、羊飼いになった時の偽名だ(小太刀も偽名だと思う)。

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金魚が閉じ込められた日々、彼女の存在感はますます薄くなり、男主と店主だけが彼女が来たことを懸命に覚えていた。誰かが覚えていたからこそ、彼女は魔法の書を創造でき、あの図書館から逃げ出せた。

魔法の書を得た金魚は無事羊飼いを辞め、普通の人間になった。過去の速読と記憶の能力も失ったが、どうでもいい。大事なのは、店主つまり金魚の父が金魚を認識できたことだ。消された記憶が戻ったから。

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金魚は最終的に人間界に残り、父と一緒にカフェを経営することを選ぶ。もちろん、男主と一緒に。

771と小太刀によると、羊飼いの老人たちは驚いたが、金魚にはもう興味がない。能力を失ったから。価値もなくなったので、見逃した。

そして男主と金魚はハッピーエンドを迎えた。

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正直に言うと、「一之江金魚」ルートの品質は高い。ゆずのいくつかのゲームルートよりずっとマシだ。CVも良い。小千代こと小澤亜李だし。ゲーム本来の設定スタイルを踏襲しつつ、元の「羊飼い」設定を補完して、こう見ると最終的に物語全体がより完結している。ただ不満なのは、全年齢だからキス二回で終わり。ゲームには二人が同じ布団で一夜を過ごすシナリオまであるのに、何もしない!

真・布団かぶって純雑談。

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まあ俺も適当に言ってるだけ。純潔なのも悪くない。小澤亜李も海に降りてないしな。しかも海に降りる希望はあまりないと思う。一つはアニメの出演が多い、二つは声質に特徴があまりなく、米澤円と最近海に降りた「夏和小」の間くらいで、特徴がない。まあ萌えではあるけど……

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全体として、PSVでこのゲームの追加ルートをプレイできて満足だ。「円満」な感じもする。PSVも歴史的使命を終え、またホコリをかぶってていいかもしれない。

あ……そんな断定的なことは言えない。

もし下の二つのゲームのPSV版がDumpされたのを見かけたら、必ず教えてほしい。

ひとつ飛ばし恋愛 V プラマイウォーズ V

最後に一言。大図書館の羊飼いは本当に良い。八月社が二日後に出すあの不倫不類な混合物より、どれだけ良いか分からない……

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