『千の刃濤、桃花染の皇姫』レビュー

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俺は「ガンシュー」系のゲームはあんまり好きじゃない。すぐ飽きるのが分かるからだ。ぶっ放し系はいつも同じパターンばかりで、CSが流行った頃も長くは遊ばなかった。

楽しく遊べたのは、やっぱり中国語のRPGだな。最初に触れたのはみんなと同じく『仙剣』シリーズ。RPGをやる前はストーリーなんて全然読んでなかった。ぶっ放し系のゲームも当時は翻訳なんてなかったけど、GPSみたいなナビがあって、マップを開いてルート通りに進んで、見かけた奴を片っ端から殺せばよかった。でもRPGはストーリーを見なきゃダメだ。物語だからな。攻略だって、俺みたいに遊んだゲームの話をいちいち復唱するような暇人はいない。

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だから『仙剣』シリーズから、最初は余杭県で誰かに会うたびにエンターキー連打で会話を飛ばしていたのが、蘇州城に着く頃には真面目に話を読むようになって、だんだん物語に溶け込んでいった。「ゲームの筋書き」の魅力を味わったわけだ。もちろん当時の「ガンシュー」に筋書きがなかったわけじゃない。ただ当時のゲームは筋書きの表現が少なかったんだよ。Delta Force 3 Land Warriorに可愛いMakoちゃんが出てて、危うく死にかけるなんて、どうやって知ればいいんだ……ゲーム本編では何も語られないんだから。

つまり何が言いたいかというと、中国語RPGの流れに乗って、俺は「ゲームを物語として読む」遊び方を始めた。同時にRPGと「ガンシュー」をだんだん分けて考えるようになった。後者は「爽快感」を追求し、前者は「読む」ことを追求する。

国産RPGにはかつて輝かしい時代があった。今見ても日本産ギャルゲーを軽く凌駕する作品は少なくない。中華の歴史は日本より長いし、誇れるものも多い。大陸の文化的雰囲気がどんどん悪くなっても、華語圏には台湾がある。『軒轅剣』シリーズは中国語RPGの中でも独特な存在だ。いち早く「歴史」と「神話」を融合させ、特に外伝では「感情」も織り交ぜてくる。

『軒轅剣』シリーズは多くの人が経験しているだろう。「雲と山の彼方」も「黒龍舞兮雲飛揚」も、「楓之舞」も「天之痕」も、古参プレイヤーが語り合う作品だ。独特な「絶技」や「錬妖炉」の斬新なシステムに目を奪われることもあるが、やはり中心は物語と筋書きだ。無名の主人公が歴史の大河に入り、歴史の流れを感じ、多かれ少なかれ歴史に自分の価値を残す。悪くない体験だ。

俺は「黒龍舞兮雲飛揚」を先にやってから前作をやった。最初の『軒轅剣4 黒龍舞兮雲飛揚』は秦の時代が舞台で、面白いことに「機関獣」というメカネタの戦闘ユニット以外にも、物語はなかなか良かった。公式が設定本を出したり、分岐エンドやキャラの立ち絵を用意したりもした。仕方ない、あれは初の3Dゲームで、顔をちゃんと見るのが難しかったからな。今の日本の『閃の軌跡』だって、顔はやっぱり平面画には敵わない。

今思うと、この売り方は日本のエロゲーとほぼ同じだ……いや、全年齢向けの戦闘ありギャルゲーと言った方がいい。日本のエロゲーをやればやるほど、その感覚は強くなる。特に「人生」と「大義」の間で揺れる物語をやると、いつも『軒轅剣:蒼之濤』の話を思い出す。

「蒼之濤」は俺の中で評価が高い作品だ。俺自身に対抗心があまりないのも関係する。テーマは反戦、そして立場の違う者同士の無意味な対立への否定。殺し合ったところで何も残らない。極限までやっても、歴史の海に浮かぶ一つの波しぶきに過ぎない。

よく思うんだ……もしDOMOの連中が当初のまま今まで突き進んでいたら、何度も血を入れ替えていなかったら、「軒轅剣」と「仙剣」シリーズは「中国式ギャルゲー」の指標になっていたかもしれない。そうすれば毎日批評空間を這いずり回って、日本人の終わらない被害妄想――異世界で架空の小国を作って大国に対抗する妄想――を読まなくて済んだのに。

しかしその願いは叶わない。中国語ギャルゲーは最近噴出しているように見えるが、拙劣な模倣が大量にあり、企画は精神日本人じみたキチガイじみた発言ばかり、軟色情が溢れる市場で、「歴史」だけではマイナー効果しかない……まあ、死んだものは死んだままだ。

でも時々思う。なぜ日本人は『軒轅剣』シリーズみたいなゲームを作らないのか。彼らはいつも欧州風の架空のクソ世界を作り、長ったらしいカタカナの精神欧米貴族の姿态で日本の学園ツンデレ女の会話をさせ、何年も前からそれをやって、今も飽きずに続けている。日本自身の歴史的雰囲気を使う作品はほとんど見かけない(ごく稀に)。たまにあっても不発か、あるいは地雷だ。日本史には掘る価値がないと言う人もいれば、日本人は欧米の騎士道が好きだと言う人もいて、とにかく滅茶苦茶で、この手の題材はほとんど作られない。

それが今回ついに作られた。しかもオーゲスト、AUGUST八月社だ。八月社にはいい印象がある。初期の『夜明け前より瑠璃色な』も、後の『穢翼のユースティア』も、前作『大図書館の羊飼い』も、八月社は俺に「安定」を感じさせる。

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そう、とても真面目で安定している。日本人の「職人」的なものを感じる。作品のスタイルを決めたら最後まで貫く。「八月顔」はツッコまれるけど、本当に美しく描かれている。八月顔は古人の貴族を描くのに向いているとずっと思っている。音楽も固定チームがいるようだし、シナリオはいつも真面目だ。

真面目なものは真面目だ。八月社はいつも「信頼できる」感じを与えてくれる。『夜明け前より瑠璃色な』は筋書き自体はありふれているのに、最後まで安定してテーマを描き切る。並の語り手にはできない。『穢翼のユースティア』の最初から最後までのシリアスさは、本当に小説のようだった。『大図書館の羊飼い』では学園の軽いノリに変わり、そのスタイルを厳守して逸脱せず、しかも極限まで突き詰めた。

だから八月社の新作『千の刃濤、桃花染の皇姫』が発表された時、期待でいっぱいだった。スタイルは古風と決まった。しかもこの大げさなタイトルを見れば「軽い日常」ものじゃないのは明白だ。で、待って待って体験版を迎え、終わった後は……複雑な気分だった。

前に体験版の感想を書いたけど、本当に複雑だった。このゲームはダメだろうと思った。でも、ずっと「真面目」で「信頼できる」八月社が、どうしてこんな滅茶苦茶なものを作ったのか……信じられない!

だから製品版をやる前から、心の中で期待値を下げていた。特にゆずソフトやSAGA PLANETSのゲームを見た後だ。八月社はあまり宣伝もしない。YouTubeにPVも出さないし、発売カウントダウンボイスもない。相変わらず「安定」している。

それが余計に迷わせた。発売日に配信が来るのを待ってやり始めた。正直、今年最初にガッツリやったゲームだ。前のはここまで力が入らなかった。去年のサクラノ詩もここまでじゃなかった。

ルートは『穢翼のユースティア』と同じで、一本道のメインストーリーに他のキャラの中間分岐がある。だから実質一本道とも言える。TRUE END党の俺は他を無視して一直線に最後まで行った。

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ゲームの設定は、主人公の国「XXXXX皇国」(あの滅茶苦茶な漢字は覚えられない)が、別の政治体制と技術が進んだ「XXXX共和国」に攻められて滅亡する。

国家の危機に、皇国の防御聖壁「呪壁」が効かなくなり、護国神器も消え、宰相「小此木時彦」が突然の案内人になって国を共和国に売り渡す。皇国の女帝は戦死し、継承した皇女「宮国朱璃」は亡命皇女となる。皇女は亡国の宮殿前で復讐を誓う。裏切った宰相を殺し、国を再興すると。

宰相が案内人になったので、共和国は皇国が降伏したと見て攻撃を止め、宰相に傀儡皇帝を立てさせた。皇国の「翡翠帝」と名乗る。こうして皇国は共和国の植民地下に存在し、傀儡皇帝もいるが、名ばかりの国となる。

皇女は身を隠して剣術を鍛え、宮殿に潜入して宰相を殺そうとするが力不足で、衛兵に殺されかける。主人公が見て、迷わず救う。話を聞いて、これが本物の皇女だと無条件に信じ、地下抵抗組織「奉刀会」の首領「稲生滸」に紹介する。皇国は忘れても、かつて皇国のために尽くした「武人」たちは滅びていなかった。武人たちは皇族の「呪術刀」を集め、いつか反乱を起こそうとしていた。反清復明、誓殺呉三桂……おっと違う、傀儡皇帝を倒し、裏切り宰相を殺すのだ。主人公も武人団体の一員だが、亡国戦争の記憶がない。

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しかしこの人数で反乱を起こすには足りない。「奉刀会」の首領「稲生滸」は自分が代理当主だと強調する。本当の会長はある活動で拠点を共和国に突き止められ、一網打尽にされ、連行されて生死不明だ。彼女は会長になれるが、自分には無理だと言う。能力がないと。

「稲生滸」は会長の娘で大任を託されたが、やはり小さな女の子で、衆を服させられない。彼女自身も「奉刀会」の会長になる自信がない。以前大きなミスを犯し、ある組織行動で自分のせいで部下の小隊を全滅させた……

「奉刀会」の首領自身が自信がなく、加えて小さな女の子で、さらに「奉刀会」は長年身を隠して行動が少ない。多くの武人が反発し始めた。最大のものは「槇数馬」という武人首領で、挑発し、皮肉り、「稲生滸」に勝負を挑んで実力を見せろと要求する。「稲生滸」は安定のため耐えるしかない。

ある活動で「槇数馬」が公然と揉め事を起こし、「奉刀会」を抜けると言い出す。こんなダメな小娘をリーダーにはできないと。すぐに「稲生滸」は「槇数馬」が裏切り宰相に寝返り、宮殿内の地下牢の番人になったことを知る。

そこへ情報が入る。「稲生滸」の父が宮殿の地下牢に囚われているが生きている。「稲生滸」は救出を決意し、「槇数馬」と遭遇する。牢屋を見ると、父の代わりに死体が一體。「槇数馬」は自分が斬ったと言い、しかも「不服なら俺と勝負しろ!」と挑発する。

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怒った「稲生滸」はついに父から託された呪術刀「不知火」を抜き、決闘で「槇数馬」に勝つ。すぐに牢の死体は父ではないと分かり、「稲生滸」は全てが「槇数馬」の計らいだと理解する。「槇数馬」は若い首領が内心迷い自信がないのを見て、様々な手段で会長の呪術刀を取らせ正面から決闘させ、本当に実力があるか見たかったのだ。最後に信頼できる首領だと分かり、心服する。裏切りなど偽りで、内心は忠臣だった。

「稲生滸」は老武人を許し、自分の責任を理解し、自信を失わず、より固く決意して正式に「奉刀会」の会長となる。武人団体はより団結する。

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一方、共和国側は大佐エルザを宮殿の傀儡皇帝翡翠帝の監視に派遣する。エルザは共和国人だが、侵略国でありながら内心は純粋だ。共和国は皇国の帝制を倒しただけで、自由と民主と更多を届けるべきだと思っている。エルザは翡翠帝が哀れな傀儡で、実権は宰相が握っているのを見て、これはいけないと共和国の指導者である父に抗議する。

しかし父ははっきり言う。我々は相手の国を侵略している。従順な傀儡が必要だ。宰相は毎年銀を上納してくる。民の膏を搾っているが、我々は金と権があればいい。民主自由など知ったことか。我々は帝国を解放するのではなく、植民地化しているのだ。

エルザは不満で、意地悪を考える。翡翠帝に密かに接触し、なぜ自分でクーデターを起こして宰相(オーボイ?)を倒し、傀儡をやめないのかと告げる。翡翠帝は兵がいないと言うと、エルザは武人を動かせばいいと言う……

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こうしてエルザは翡翠帝を通じて主人公の武人団体と接触する。奉刀会は警戒する。共和国が彼らの裏切り宰相殺しに同意するなんて?エルザは自分の考えを話す。自分は帝国に民主自由と平和をもたらしたい、父のやり方は認めないと。主人公も表面上は同意する。しかし翡翠帝はクーデターが成功したら帝制を廃止すると言い、主人公も表面だけ答应する。

奉刀会とエルザはそれぞれ腹に一物。エルザは奉刀会が宰相を倒した後、自分が奉刀会を倒そうと考える。奉刀会は共和国に嫌われる抵抗組織だから。奉刀会は宰相を倒した後、翡翠帝も廃そうと考える。あれは傀儡皇帝(実は主人公の義妹)で、本当の皇女を擁立し、ついでに独立を宣言して共和国を追い出そうと。

こうしてそれぞれの思惑で、蜂起の日が来る。

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計画はエルザが宮殿内に軍を増やし、地下牢以外を守る。奉刀会は地下牢から突入し、直接宰相を殺す。しかし蜂起の1時間前、エルザの父から電話があり、奉刀会の拠点村に空爆をしたと言う。

空爆はそこにいる武人が死に、民間人も死ぬ。

エルザは慌てふためく。民間人まで殺すのか。そこへ部下ロシェルが現れ、全ての密告は自分がやったと痛快に認める。

エルザはすぐに部隊を空爆地点へ向かわせ民間人に避難を通知する。主人公の奉刀会はエルザの部隊を信頼せず、空爆地点には集結せず、さらに早く宮殿に来ていた。結果は予想通り、宮殿には大量の部隊がいて、ヘリや戦車まである。呪術刀を持つ武人は呪術の力で防弾できる(跳ね返せるのかお前は源氏か?)が、重武器の敵ではない。

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もちろん結果は悲惨で、武人はほぼ全滅。主人公と皇女は宮殿に殺到し、宰相と対面するが、会話の中で宰相が忠臣だったと分かる。

宰相の降伏は「護国三神器」(崑崙鏡、女媧石、軒轅剣……)おっと違う(天機鏡、勾何玉、なになに御剣)を守るためだった。宰相はずっと奉刀会の居場所を知っていた。主人公を引き取った花屋の店主は宰相の人間だった。宰相は密かに奉刀会の休養を助け、傀儡皇帝も本当の皇女の帰還を待つためだった、などなど……(洗白がジェットコースターすぎて語る気もしない。宰相は実はいい人だと分かればいい)。最後に宰相は砲撃で倒れた柱に潰されて死ぬ。死ぬ前に皇女に三神器の場所を伝えるが、最も重要な「天御剣」は伝えず、巫女に頼んで呪術刀のように天御剣を研磨してもらえ、そうすれば最大の力を発揮すると言う。

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主人公と皇女は死に物狂いで走り、共和国軍が死に物狂いで追う。最後に主人公がチートで剣を投げてヘリを二機爆破し、刀で戦車を斬り裂いた後、重傷を負い昏睡する。皇女は生き残った巫女「椎葉古杜音」の助けで、呪術で隠された山里の村に身を潜める。

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こうして蜂起は失敗し、武人首領は捕まり、大部分の武人は戦死。エルザは皇国の反乱行為を認めざるを得ず、翡翠帝を軟禁する。皇国への管理はより厳しくなり、状況は悪化する。

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主人公は昏睡中に長い夢を見る。ゲームの章題は「邯鄲の夢」。中国の「黄粱一夢」から来ている。

夢の中で主人公は「ミツルギ」(漢字で御剣)というもので、皇国の祖皇帝が呪術で作った、国を侵略から守るための存在だった。

祖皇帝は強力な呪術を使う女で、巫女を集め、呪術の力で十三の国を統一した。主人公という「御剣」を作るために、なんと八百八十八人の巫女の命を犠牲にした。ちなみに皇族の呪術刀は巫女を犠牲にして得る。巫女の魂が刀に宿ることで、刀は巨大な力を得る。武人は呪術刀を装備し、君主を守るのだ。

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祖皇帝は、自分の統一は平和のためだと言う。統一後は「帝記」を編纂し、諸家の言を集め、歴史を収録して後世に残す。同時に自ら編んだ「帝記」を広めるため、学館のようなものを設け、民に文化を広める。

また祖皇帝は統一の際、隣の「胡の国」と激しく戦った。統一後は未然に防ぐため、防御用の「呪壁」を築くと決める。呪壁の建築には多くの巫女と民の金が必要だが、祖皇帝は未来の安全のためだと言い、民の怨みを買ってもやる。

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すぐに呪壁の建築や文化の強制普及が不満を呼び、反乱を企てる者が現れる。主人公たちが捕らえ、護衛として祖皇帝にどう処分するか問うと、祖皇帝は一言:斬る。

だから反対勢力はほとんど祖皇帝によって容赦なく斬られた。ある斬られた男は状況が不利で、死ぬ前に笑い、自分は必ず巻き返して祖皇帝をぎゃふんと言わせると言った。

その後祖皇帝は自分の寿命が長くないと言う。呪術を使いすぎたのだ。呪術は寿命を犠牲にする。祖皇帝は二つのことを決意する。一つは子孫を残すこと、もう一つは巫女を利用して自分を延命すること。祖皇帝はお見合いを始めるが、誰も気に入らない。実は祖皇帝が気に入ったのは一人だけ、自分が作ったミツルギだった。名目上は人造だが、生命体でもある。

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最後にミツルギと祖皇帝はセックスし、子供を残す。祖皇帝は呪術で子供を巫女に移し、代理出産させる。同時に自分は巫女を探して呪術を施し、延命を図る。

ところがある日、代理出産の巫女が突然狂う……彼女は祖皇帝を一突きし、主人公が来ると主人公に向かって大笑いする。その笑い声は、かつて自分は巻き返すと言った反乱者を斬った時のものと同じだった。主人公は巫女が何か悪いものに取り憑かれたと気づく。

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巫女は狂笑し、自分を斬れ、さもなければ祖皇帝を刺し続けると言う。主人公は一瞬ためらい、巫女を斬る。

最後に祖皇帝の延命は失敗し、子孫を残すことも失敗し、主人公の腕の中で死ぬ。祖皇帝は自分は延命に失敗したが、将来輪廻転生すると言い、主人公に待つように告げる。再び帰るまで忠誠を尽くし、皇国に尽くせと。最後に祖皇帝は主人公への愛を語り、自分は主人公を深く愛している、主人公も祖皇帝を深く愛していると。祖皇帝は護国神器を残したとも言う。一つは胡の国を破って没収した鏡、一つは祖皇帝が身につけていた玉、そしてもう一つは主人公自身。主人公自体が護国神器の剣なのだ。

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主人公は祖皇帝の要求を心に刻む。しかし後で、あの代理出産の巫女がどこかで死んでいるのが見つかる。祖皇帝を刺したのは偽物で、隅で死んだ巫女のお腹から子供が生まれていた。奇跡と言うべきか。

こうして長い歳月、主人公は護国の武人として忠誠を尽くし国を守るが、しばらくすると巫女に憑依したあの遊魂に遭遇する。毎回違う姿で主人公の前に現れ、毎回違う者に憑依し、毎回主人公に斬られる。斬られるたびに彼は強くなる。主人公は彼を「災厄」(または災禍)と呼び、主人公は皇女の帰りを待ち続ける。

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二千年が過ぎ、皇女が滅国しようとする時、本当の祖皇帝の転生である皇女朱璃が生まれる。主人公自身は純粋な人間ではなく、不老不死も当然だ。滅国の際、主人公が現れて朱璃を守るが、共和国の砲火で粉々になる。主人公自身が護国神器の一つなので、体は再生するが過去の記憶を失う。主人公は引き取られ、鴇田宗仁と名付けられる。ゲーム開始時の主人公だ。

黄粱の夢が終わり、主人公は自分の使命を思い出し、現在の皇女が過去の祖皇帝の転生だと知る。しかし現在の主人公には過去の護国神器のような猛战斗力はない(それでも刀で戦車を斬れるが)。皇女も前世ほど強力な呪術師ではない。巫女が隠すこの山奥で体を回復するしかない。蜂起はすでに失敗し、何も残っていない。

しかしすぐに主人公の隠れ場所が見つかり、共和国が攻撃を仕掛ける。

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主人公は驚く。共和国に呪術を使う者がいる。女で、名は八岐雪花。彼女が先頭で主人公と皇女の隠れ呪術を破り、一路主人公の前に殺到する。八岐雪花は以前も皇国の巫女だった。なぜ皇国の巫女なのに、呪術を使いながら裏切って共和国を助けるのかと問い詰められる。

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雪花は語る。自分の祖先は「胡の国」の者だ。主人公の皇国の祖皇帝は他国を統一するため、彼らの胡の国を侵略し、神器(あの鏡)を奪い、胡の国に自分の宗派を信仰するよう強制し、自国の巫女を抑圧した。最も腹立たしいのは、先皇帝の呪術行使は常に巨大な副作用を生むということだ。何かの呪術力を創造すれば、相反する力が現れ、その相反する力はゴミのように全て胡の国に捨てられた。胡の国の巫女も連れて行かれ、先皇帝の呪術のために犠牲にされた。主人公を創造した時の八百八十八人の巫女の中にも胡の国の者が少なくないはずだ。雪花は自国の恨みは忘れないと言い、皇族が共和国に攻め込まれた時、果断に案内人となり、皇国の防御「呪壁」を破壊した。

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主人公は祖皇帝の感慨を思い出す。自分は統一のため多くの人を殺し、多くの人を害し、多くの人に恨まれた。しかし仕方ない。統一してこそ平和が生まれると信じていたのだ。

雪花は祖皇帝の統一によって滅ぼされた種族の一つだ。

終盤、雪花と巫女の古杜音がちょっとした戦いをして、古杜音が勝ったものの、ある封印を解いてしまう。封印が解けて黒幕が現れる。共和国の大佐の副官ロシェルが笑顔で出てくる。その笑顔を主人公は知っている。毎回の輪廻で彼が斬っていたあの幽魂「災厄」だ。今回は共和国の人間に憑依したってわけ。

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ロシェルはさっぱりと言い放つ。皇国への侵略は全部彼の仕業だと。むしろ共和国そのものが彼の前世が創ったもので、皇国を潰すためだったと。皇族の内紛も、共和国の非人道的な攻撃も、雪花の呪術への憎悪も、全部彼が仕組んだ。要するに全部この野郎のせい。封印の力を吸収して、一気にヤバい存在になった。

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主人公が斬りに行くが、こいつは死なない。主人公が殺されかけたその時、巫女の古杜音が宰相の遺言を思い出す。「御剣」を研磨すれば大きな力が得られる、そして主人公こそが「御剣」そのものだと。機転を利かせた巫女は主人公に研磨の呪術をかける。封印が解けて威力が大幅アップ、あの変態を撃退した。ただ、こいつも別に焦っていないのか、ぴょんぴょん逃げていって「次また決闘しよう」と主人公に言い残した。

その後、主人公は皇女に夢の中のことを話す。皇女も、自分の前世と主人公の前世(たぶん?)が過去に何かあったことに気づく。巫女は、皇女には封印がかかっていて、解けば先代皇女の力を引き出せるかもしれないと言う……

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結局、力は解放された。先代皇女が二千年ぶりに主人公と再会する……主人公が先代皇女に問う。あの幽魂はなぜ死なないのか、二千年も斬り続けているのに。

先代皇女の答え。呪術の行使には代償がある。均衡のため、何かを創ればその対立物が生まれる。巫女は八百八十八人を犠牲にして主人公を創った。目的は国を守るため。そしてそれに対応して、「国を滅ぼすため」に存在する幽魂も生まれる。「災厄」はそういう存在だと。

簡単に言えば、主人公は不老不死、災厄も不老不死。主人公は無限に転生し、災厄も同じ。

先代皇女の最後の願い。あの災厄に勝つ方法は一つしかない。かつての罪を償うことだと。

先代皇女は統一のために、君主となるために、何度も呪術を利用し、無数の人を害した。自分の罪は深い。だから主人公に自分を斬れと要求する。彼女を斬ってこそ、先代皇女の呪術の力は完全に今の皇女に受け継がれ、主人公もあの災厄の魂と対抗するためのすべての力を得るのだと。

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最後は当然、先代皇女は自分が創った御剣の刃の下で息絶え、「あとは今の皇女に任せた」と言い残した。

その後、皇女は力を得る。一方、ロシェルに化けた災厄は皇国の都に戻り、胡の国の神器、天機鏡だか何だかの鏡を奪い、その鏡を使って国全体の都市を火の海と煉獄に変える。皇国も共和国も関係なく無差別攻撃。

それでも共和国の首脳は出兵しない。「植民地のことは俺には関係ない」と。

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エルザは焦れて、銃で実の父親を撃つことまでする。ロシェルが皇国全体を地獄に変えようとする中、エルザは再び皇国の武人たちと手を組むことを決める。要するに、武人と共和国が雪花という巫女と戦い、主人公と皇女が最終ボスの災厄と戦うという分担。

翡翠帝とエルザは拘束中の武人全員を解放し、呪術刀を渡す。エルザは共和国の軍を連れてきて、発狂したロシェルに立ち向かう。しかし激闘の末、ロシェルはやはり死なない。主人公がチートしても、皇女がチートしても、どう戦っても死なない。逆に鏡の神器を発動させ、胡の国の最大の天神を召喚してしまう……

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天神は天上に目を開き、地上の凡人を見下ろす。長年の皇国による呪術の使用に天神は激怒し、あらゆる攻撃を始める。世界が滅びる寸前……主人公は先代皇女の言葉を思い出す。自分は多くの胡の国の巫女を犠牲にして生まれた存在だ。そして自分の出現が、あの災厄を生んだ。つまり、天神の怒りを鎮めるには、自分が犠牲になって贖罪するしかない。自分が犠牲になれば、ともに生まれた対立物である災厄も一緒に消える。

最後、主人公は皇女の力を借りて、災厄を抱きしめ、ともに天上の胡の国の神への生贄となった。

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世界は平和になった。災厄は消えた。

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最後の結末は美しい。皇女は再び即位し、共和国は侵略を止めて皇国の選択を尊重し、世界も平和になる。おまけに最後は強引なハッピーエンド。自らを犠牲にした主人公は、胡の国の暗黒世界へ永遠に送られたはずだったが、皇女の祈りによって胡の国の天神が主人公を許し、彼だけを送り返す。再び皇女と再会し、二人は抱き合って、ゲームは終わる。

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何と言うか……

クリアしてみての感想は、まず失望。そのあと考えてみると、別に失望することもないか、八月社は十分よくやっている。ただ「花」を咲かせられなかっただけだ……

さっき覚えたある言葉で言うなら「花がない」。

八月社はこのゲームのプロモーションで「亡国の皇女の復国」の物語だと言い、「忠義」という言葉も強調していた。理屈で言えば、ゲーム中盤、あの皇粱夢あたりまでは、その概念はかなり徹底されている。ゲームは「忠義とは何か」を一か所だけでなく探索している。共和国のエルザはよくわからない。なぜ皇国の武人たちは自分の君主をそんなに無条件に信じるのか、もっと主張すべきではないのか。主人公は「忠義」について良い説明をしているし、武人とは違う解釈も持っている。武人は忠義とは無条件に従うこと、君主が死ねと言えば死ぬこと、「君、臣に死を命じれば臣は死なざるを得ず」だと考えているが、主人公の見解では、忠義とは君主に忠実であることだが、君主が間違っていれば指摘し、君主が誤った道を遠くまで歩まないようにする、盲従はしない。忠義の内容には、エルザが共和国内部の醜い行為に直面しながらも「忠義」の精神を保つことも含まれる。彼女自身の言葉で言えば、「国への忠誠という暗い前提の中で、ある程度の純粋さを保つ」という意味で、どことなく中国官界の「外円内方」に通じるものがある。

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ところが中盤を過ぎると、ゲームは「国家」「戦争」「平和」について考え始める。先代皇女は十六国を統一し、自分は民の安寧のためにやったと思っていた。しかし実際にはもっと大きな苦しみをもたらした。国を守り民を守るために巫女を犠牲にして呪術で創った主人公という護国の神器が、最大の災いとなった。国を囲む呪壁も民に大きな負担を強いた。最後になって先代皇女は、自分もまた国のために悪事を働く道具にすぎなかったと、どうしようもなく言う。

まさに「興れば百姓苦しみ、亡べば百姓苦しむ」。

しかしゲームは最終盤に……

何と言うか、一気に物語の範囲がどんどん小さくなる。

それまで大義や国家や各方面について論じてきた内容が全部消え、残るのは二千年前の皇女が呪術で作った罪を償う話だけ。あの死なないボス、そして繰り返される輪廻転生。どう言えばいいのか。話が通じないわけではない。でもそれまでの「スケールの大きさ」を一気に台無しにしている。しかも最後はめちゃくちゃだ。雪花が出てきてからの展開はジェットコースター並み。前に雪花という名前すら説明がなかった。第一章で出てきたから黒幕っぽくはあったが、あれは象徴的な意味だけだった。さんざん「復国」だの「大義」だの言っておいて、最後は政治闘争か、皇女と主人公が国家と民の間で選択する話になるのかと思っていたら、突然第三者が出てきてボスになる。しかも「復国」とも「大義」とも関係なく、呪術と輪廻の話。「呪術で希望を創れば対応する絶望が生まれる」という設定を見て、頭の中は魔法少女まどかでいっぱいになった。

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輪廻と愛憎相半ばの物語は見たことがある。その点ではうたてめぐりというゲームのほうがよくできていると思う。あれと比べると、八月社のこのゲームは、最初は国と国の対立だったものが、どんどん小さくなって、最後は私怨、しかも 2000 年前の私怨になってしまったという印象だ。

最後に触れておきたいのは、このゲームのあの唐突な「アイドル」「学園」「生徒会」の要素だ。

まとめると二文字:病気。

どこの馬鹿がこれらの要素をゲームに入れろと言ったのか知らない。最初は何か大きな意味があって入れざるを得ないのかと思ったが、実際は……ゲームの三分の一を過ぎたあたりから、これらの要素は再登場する意味がまったくない。分量がそんなに少ないのに、なぜわざわざ入れたのか。復国の皇女が敵対する学校に通う?傀儡皇帝が生徒会に入る?みんなで学校の食堂で談笑?ふざけてるのか?

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それから奉刀会の会長がアイドルになる話、見ていて気まずくて仕方なかった。頭をひねっても、これに何の意味があるのかわからない。今アイドルが流行っているからこれを入れろと?今は女装も流行っているぞ、じゃあ主人公にも女装させろよ。

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気まずいところは一つだけじゃない。最後の戦いで雪花が召喚するあの欧米風のゴーレムを見て、笑いが崩壊した。俺は指輪物語でも見ているのか?主人公が刀でヘリや戦車を斬るのはまだしも、あの混ざり合った世界観は受け入れられない。向こうは戦車に突撃銃、こちらは皇国で武人と呪術。向こうは大統領、こちらは皇帝。歴史の行程を考えてくれよ。

ストーリーは流れとしては滑らかだが、突っ込みどころはある。一番明白なのはこれだ。

人がすぐ死ぬ、すぐ生き返る。

ゲーム中何度か、キャラクターが刀で刺され、重傷を負い、死にそうになる。Dead Flag が立ちまくったように見える。それがしばらくすると、あいつは元気に飛び出してくる。最初の分岐、武人のおじさんが苦心して死んだと思ったら、ちょっと感傷に浸した直後に生き返る……

二番目三分岐、ホテルの女将がかっこよく登場し、大殺戮。壮絶に死んだと思ったら、最後にまた生き返る。

その後の古都音の巫女が死んだり生きたりを何度も繰り返すのはもう突っ込まない。敵の雪花でさえそうだ。今にも息絶えそうな様子で、先代皇は暴君だ、雪花の胡の国は可哀想だと思わせておいて、最後には土を払って立ち上がりボスになる。もう「涙を返せ」と言う気にもなれない。

脚本、これ誰に習った?銀魂か?これから八月社のゲームでは、誰かが刀で刺されようが銃で撃たれようが、砲弾を食らおうが、死んだと言われなければ、バラバラにされても一章経てば生き返って見せるのか?

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他の面はいつもの八月社レベル。音楽は……まあ、悪くないが印象に残らない。CV は見どころ。日本人が主人公に音声があることに突っ込んでいたが、最初は主人公の声はあまり良くないと思った。後に彼の由来を知って、なぜ羽多野渉が演じるのかわかった。主人公は元々感情がなく、後に忠厚で知られるようになる。だからこそ厚みのある声が必要だったのだ。仙台エリの声は……聞き飽きた……どこにでも彼女がいる。本当に飽きる。ただ彼女が演じる先代皇女は素晴らしい。あのオーラは唯一無二。他の人はまあまあ。桐谷華が演じる 2000 年前の巫女は一耳で気づいた。彼女が出ているとは思わなかった。

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そう、ゲームの OP が安っぽくて爆発している。歌はまあまあなのに、OP を作る金がない。エンジンが HiDPI スケーリングに対応していないのはまだ我慢する。OP が大図書館や汚れた翼より劣っている。金はどこに使った?コンサートでも開いたのか?

全体としては、このゲームは悪くないかもしれない。中の中より上。文章は流暢で、冒頭はすごい。中盤後半まではかなり良いテンポ。残念なのは最後の結末が安っぽいこと。そう、悪いのではなく、安っぽいのだ。こんな「地球が滅びるからボスを倒しに行け」的な展開は何度も見た。初期の 11eyes から今年前半の聖鍵遣いの命題まで、結末は同じパターン。面白いのは、聖鍵遣いの命題の最後は日本人に「陳腐で退屈でゴミ」と叩かれたのに、今回の八月社の結末も同じパターンなのに、日本人のあのダブルスタンダードの馬鹿どもは全員黙り込む。厨のダブスタがいかに気持ち悪いかよくわかる!!!

もしこれがどこかの新会社のゲームなら、よくやった、いい、創造的、将来性ありと言うだろう。残念ながらこれは八月社のゲームだ。八月社は汚れた翼や大図書館を出したことがある。しかもほぼ同じスタッフ。彼らには一定の矜持があると思っていた。ところが今回は突破どころか、元の特色まで失っている。

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汚れた翼が物語を売ることで極致を極め、大図書館がキャラを売ることで極致を極めたなら、千の刃濤、桃花染の皇姫はキャラを売るのは柚子に劣り、物語を売るのは……たぶんフローラル・フローラブにも劣る。年末の売上で八月社が柚子に顔を地面に擦りつけられる光景がもう目に浮かぶ。

もしかすると俺が八月社に求めすぎているのか?でも八月社自身が迷子になっているのかもしれない。ほら、アイドルと学園の設定まで入れた。迷子と言わずして何と言う……


最後に別の話。今回の『千の刃濤、桃花染の皇姫』は中国産 RPG を思い出させる。気づいた人もいるかもしれないが、多くの展開が中国語 RPG でやったことのあるものだ。天上に目が開き怪物が降ってくる。赤貫星に空を裂いてもらって天之痕を演出しないだけマシだ。特に回想シーン、先代皇祖が十六国を統一し、防御壁を造る。どう見ても長城造りと同じだ。長城も多くの百姓を苦しめた。先代皇祖はさらに「帝記」を編纂する。史記のネタか?

一番あれなのはあの「胡の国」……意味はわかるだろ。

過去の『軒轅剣:天之痕』のストーリーを思い出す。これも亡国の少主の復国記で、最後は千年の悪魔の使者独孤寧可が邪魔をし、最後のボスもサタンの化身だった。たぶんだが偶然だろう。『千の刃濤、桃花染の皇姫』のこのパターン、中国語 RPG はとっくにやっている……民族の誇りと言うべきか、それとも……悲しいと言うべきか。何年経っても、我が国の中国語 RPG は進歩がなく、新作もまともに語られず、完全に腐を売り始めている。時々突っ込むんだが、我が国の中国語 RPG はどうやってギャルゲーから BLゲームになったのか……

偶然だが、感慨にふけらずにはいられない。『軒轅剣』シリーズもほぼ死にかけている……まだ出てはいるが、ストーリーはもう見どころがない。それでも思い出せるのは救いだ。少なくとも『天之痕』では陳靖仇が独孤寧可や宇文拓と一緒に学校に通って生徒会に入ることはなかった。少なくとも『蒼之濤』では車芸が余暇にアイドルをやることはなかった(笑……

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