『果つることなき未来ヨリ』レビュー

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昔からよく、日本人は島国根性だなんて言われるよな。

島国根性って何かっていうと、実はこれ二つの意味があって、一つはスタンダードな島国根性で、外の世界の文化を受け入れようとしない的な。もう一つはネットでよく言われる日本に対するアレで、ちょっと逆だけど根源は同じ。つまり、自分とこは土地も資源も狭いし歴史も短い、片やアメリカに虐げられ、片や中国がじわじわ発展してきて国内もなんだか落ち着かない。内憂外患の警戒状態で、常に自分は暗黒の谷底にいて支配の淵に立たされてる、苦しみに備えなきゃいけないと思い込んでる感じ。

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実際この危機感はすごく正しいんだよ。昔の人が言っただろ、「憂患に生まれ、安楽に死す」って。だから日本人はみんな努力するわけで、少なくともその点では、中国史で何度も「天朝上国の夢を見て叩き起こされた」のよりよっぽどマシだと俺は思う。

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ただ「島国根性」自体は褒め言葉じゃない。歪んでて、ちょっと強迫的で妄想がちな現れだ。だからこういうメンタリティは日本の文化や作品のあちこちに顔を出す。アニメでもたくさん見ただろ? 日本が殖民されたり、革命が起きたり、家畜みたいに囲まれたり、世界が日本中心に滅びたり、などなど……(適当に言っただけだぞ。XX王冠とも、叛逆の三鹿とも、禁忌の巨人とも言ってない)

で、類推するに、こういうメンタリティを反映したギャルゲーだって当然ある。例えば今回やった……『果つることなき未来ヨリ』。

『果つることなき未来ヨリ』は宣伝時の陣容が半端なかった。『グリザリヤの果実』のオリジナルスタッフチームだ。『グリザリヤの果実』が何かって? あれは神ゲーだ! オリジナルスタッフが作るってことは? これも神ゲー級の作品ってことだ!

でも設定を見てみたら興味が半分に減った。何を書かなくて異世界探検なんだよ……個人的に異世界設定はあまり好きじゃない。完全に中国の起点文の転生ハーレム套路で、腹黒主人公が過去に飛んで知能で圧倒して無双するとか。例えば俺は『三国腹黒伝』って転生ネット小説を読んだことあるけど、正直、クソバカだった。特に作者がやたらとグダグダ語って自己陶酔してるのがな。最後まで套路はほとんど変わらず、主人公が転生して即曹操を殺したら、曹操と似たような狡猾な奴がボスとして出てくるだけ。換骨奪胎もいいとこだ。

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とはいえ、『グリザリヤの果実』のスタッフなら、設定がバカでも少なくとも話は読めるはずだろ? でもゲームが出たのがちょうど去年の『サクラノ詩』の発売と重なって、これをやる時間がなかった。最後に日本人の評価を見たら「共通線が長い……」の後に「本当に」が付いてた。俺は『グリザリヤの果実』をやった悲惨な経験を思い出した。あのゲームは50時間近い共通線で3ヶ月近くかけてやっと終わったのに、個別ルートとほぼ関係なかった……まあそれも良かったけど……でも俺もうお見合いで結婚させられる身だし、無駄にする時間なんてねえよ…………ずっと勇気が出なくてこのゲームに手を出せなかった。なにせ長いから……

最近お見合い相手に次々蹴られて、心が折れてやり始めた……

でもやってみたら話はそんなに長くなかった。少なくともいい点が一つあって、このゲームには指定されたメインルートがある。俺みたいなメインルート派には時間の節約になる。

物語は第二次世界大戦。主人公は零式戦闘機のパイロットで、戦友がある作戦で死んだ。戦友は死ぬ前に妹を主人公に託した。主人公は戦友の妹に申し訳ないと思いつつ、自分もすぐ戦場に立つ身で、しかも作戦で死ぬことを予感していた(俺の推測ではミッドウェー海戦)。それでも出征を選ぶ。

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そして出征前に戦友の妹にデッドフラグを立てまくり、案の定戦闘が始まると自分の飛行機が撃墜されて終わりかける。

墜落後、主人公が目覚めると死んでおらず、砂漠にいた。そこで龍族の姫と名乗る女竜人に出会い、あれこれ説明されて自分が異世界に来たことを知る……

この異世界はどんな感じかというと、WoWと似てる。龍族、人族、猫族、犬族、人魚族、亡霊族、ドワーフ族、それにトロールとかの雑多な小種族がいる。かつては龍族が圧倒的だったが、科学の発達した人族にあっさりやられた。人族が今最強の国家で拡張を続けている。龍族の姫、つまり主人公を救ったヒロインのユキカゼは、龍族を率いて他種族と連合し、拡張する人族に対抗しようと画策していた。異世界から来た主人公を見て「凄い人が来た」と思い、他の国へ説得に連れて行く。

ここからゲームは章立てになる。一章が一国に対応し、その国の事件を解決したら次の章へ。RPGっぽくもあり、ロードムービーっぽくもある。

最初に着いたのは犬族。この犬族の話がまあ……………………

マジで全然わからなかった!!!

話が芸術的すぎる。どことなくイギリスの田園風。犬族には「晴眼」と呼ばれる予言者のようなキャラがいて、未来が見えると自称する。この予言者が、犬族の国付近で人間が活動していて呪いの塔を建てたと見た、犬族の戦士たちを偵察に出して何とかしろと命じる。

実際の話の終わりは、主人公が犬族の出征に参加して戦い、人族が建てた防御塔か魔法塔みたいなものを片付け、犬族が感謝して龍族と協力することを約束する。

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表面的にはそうだが、内側はそんな単純じゃない。犬族と猫族の関係が語られる。犬族の女戦士アイラと、彼女が引き取った猫女キュリオの愛憎劇だ。キュリオは奴隷商人からアイラに救われ、犬族で自由を与えられ、親切にされた。力を追求する犬族と違い、猫族は知恵を求めるのか、キュリオは犬族の予言者の本を読み始め、驚異的な速さで読破。犬族の歴史書まで読んで過去を知り、予言者の真実も知る。例えば予言者の能力は600年前の大賢者が与えたもので、今の予言者は600年前から不老不死で、本人に能力はなく、憑りついた目が能力を持つ、とか……

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そしてなぜかキュリオが寝返り、犬族の女戦士アイラと敵対する。アイラが「親切に救って衣食住と本まで与えたのになぜ裏切る」と問い詰めると、本を読みすぎたせいか、キュリオは「お前にはわからない、お前なんかに何がわかる、知恵を知っているか? 世界を知っているか?」とイキりまくる。アイラは訳が分からず、しかもアイラはしばしば猫女に勝てず、猫女は魔法も使い、禁忌魔法にまで手を出し、人族の部隊と協力してあの魔法塔を何とかする。もちろん最後はアイラの犬族が大勝。キュリオは敗れつつも予言者を無理やり殺し、最後の決闘で犬族の女戦士に敗れた後、なぜ裏切ったのかと問われて二つの答えを返す。

一つは「知的好奇心が高くて、予言者に憑りついたあの宝物がすごく欲しかった」。もう一つは「お前が私を殺そうとして殺せない、その焦る姿を見るのが好きなだけ」。

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なんだこれ?

まあ要するにこの章は、犬族が国付近の人族を掃除して自分たちにタワーラッシュを仕掛けようとする計画で、途中に犬族の女戦士と親友の愛憎劇が挟まる。愛憎劇の描写はすごく芸術的で、比喩や回想シーン、童話的な暗喩、詩のような並列がてんこ盛り。文の意味はわかるけど、つなげられると何を言いたいのかわからん。最後は「お前を弄ぶのが好き」だけ。俺も弄ばれた気分だ……

で、第二章はもっと説明しやすい。

第二章は主人公たちが人魚族の国へ。人魚族も人族に脅かされている。何せ航路を握っているからな。

龍族が協力を求めるが、人魚族は困り、わざとらしく龍族を騙したりする。調査の結果、人魚族の聖域が巨大イカみたいな怪物に占拠されていることが判明。人族は「航路を開放すれば、人族の精鋭を送ってその巨大イカを片付ける」と言う。龍族は怒る。「人族に頼むな、龍族が片付けてやる。片付けたら龍族と協力してくれるか?」

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結局、主人公が龍族の姫と犬族の戦士たちを連れて小隊を組み、巨大イカの水中ダンジョンに挑み、ボスを倒して人魚族の支持を得る。

中では人魚族のメルティナの過去が語られる。幼い頃から聖域で育ち、巨大イカが聖域にトロールの怪物を引き連れて侵入した時、母親が最初の出征に参加して死んだとか……

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特筆すべきは、その巨大イカを人族が放ったということ。人族が怪物を放って自分が出しゃばる。この章でも人族を黒く描いている。

第三章はさらに単純粗暴。龍族はドワーフ族と協力し、ドワーフが採掘した鉱石を買う予定だったが、最近ドワーフが「鉱石が掘れない」と言い出す。主人公と龍族の姫が調査に行くと、鉱山には巨大アリと毒ガスがいて入ると即死、掘れないと。主人公が探検すると、巨大アリと毒ガスだけでなく亡霊もいて、組織化されている。死霊術師が率いていた。

調査の結果、その死霊術師は女の子で、もう一人の死霊術師が契約した亡霊の小妹リアもロリだった。死霊術師オゾスが自分とリアの過去を語る。

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二人とその亡霊ゾンビの群れは、昔ある場所の魔法種族だった。各々にルーンがあり魔法を行使できる。ある時、人族の死霊術師が村を通りかかり、この桃源郷を見つけ、種族の世話になった。去った後、死霊術師は秘密を守ったが、人族の将校に痕跡を見つけられる。将校は死霊術師を使って戦死した龍族戦士をゾンビ龍として蘇らせ戦争に使っていた。そこで思いつく。「この魔法種族も死霊術師で改造すれば不死の戦士にできるのでは?」

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結局、人族部隊が村の全員を捕まえ、死霊術師にその魔法種族を強制改造させる。もちろんほぼ全員失敗。村人は全員アンデッドになった。リアというロリだけは死霊術師が手を下せず、後路を残した。そのロリも亡霊になったが意識は残り、もう一人の村人オゾスも意識が残った。

魔法種族はこうして村ごと滅ぼされた。意識の残ったオゾスとリア。オゾスは死霊術師のローブを着て死霊術師を装い、村の同胞である大量の亡霊ゾンビを連れて安住の地を探す。オゾスは死霊術が使えず、治療術だけ。村人のゾンビが腐りかけると治すだけ。この鉱洞に来たのは毒ガスがあり人間は入れないが亡霊は影響を受けないと聞き、安住の地を見つけたと思って来たのだ。

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最後は亡霊族が主人公とドワーフに協力して鉱洞のアリを掃除するが、人族が奇襲、亡霊族は半分滅び、オゾス戦死。龍族はリア率いる残りの亡霊族を引き取るが、オゾスの治療術がないとほとんど腐り、埋葬するしかない。最後に亡霊族はリア一人だけ。リアは仲間になる。

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最初の三章は「世界探索」の劇情で、最終劇情とはほぼ関係ない。三章が終わると最後のルート、人族との大戦に入る。

三章終了後に主人公がなぜ転生したかの説明がある。

主人公は夢で神の場所へ行き、創世神と名乗る者がなぜ異世界に来たかを語る。

この世界は退屈した神が創ったもの。神は世界を創り、生物の進化から文明の派生まで観察する。同時に神は複数の世界を創ることに興味を持ち、恐竜が絶滅した世界(俺たちの世界)と恐竜が絶滅しなかった世界(主人公が来た世界)を創った。しかし神は一人で世界を創るのが退屈になり、自分を創って自分と対抗して遊ぶことにした。だがその分身はすぐ「世界を創る」意義で意見が分かれる。分身は「自分は神なのだから、創った世界に干渉し導いて可能性を見るべきだ。壊れたら世界を滅ぼしてまた創り直せばいい」と考え、元の神は「創ったからには簡単に諦めるな」と考えた。

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この世界で神の分身は人族を密かに助け、黒科技を与えた。飛行船、戦闘機、銃器、各種戦術。さらに神は人族の首領を煽り、「他種族はゴミ、人族こそ未来、世界を統一せよ」と言って人族を種族主義に染め上げ、人族は周囲の国々へ狂ったように拡張と侵略を始める。

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そして神は主人公に告げる。お前は私に選ばれた「救世主」で、異世界から龍族と小種族を助け、人族と戦い、あの戦争狂人を終わらせるために連れてこられたと。

最後に神は、この戦争を終わらせれば元の世界に帰してやると言う。

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同じ頃、人族は周囲の国への侵略を開始。まず中立国に爆弾を落とす。その名もマジーの太陽……国ごと吹き飛ばす(つまり核弾)。さらに「次は龍族の首都を攻め、核弾を落とす。龍族が武装を解除し部隊を解散しない限り」と宣言する。

龍族は核弾に怯えて武装を解除し部隊も解散。しかし情報を傍受し、解散しようがしまいが人族は核弾を落とすつもりだと知り、慌てて再集結。主人公を救兵に呼び、作戦を練る。

最後は龍族と人族が空中戦を展開。科技も人数も劣る中で人族の陰謀を砕き、主人公は最後の人族の戦争狂人を倒す。

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戦争は終わり、人族は縮こまる。龍族は寡を以て衆を制し、小国が大国を殺した。主人公は選択を迫られる。元の世界へ帰るか、残るか。

要は選択一つ。帰れば龍族の姫が主人公の子を産み、主人公はこの異世界で伝説になる(そういやこのゲーム、主人公と龍族の姫の恋愛劇もあったな。ちゃんとエロもあったわ)。帰らなければここに残って龍族の姫と暮らす。それだけ。

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これがゲームのメインルート。他のルートを選んでもメインとほぼ同じ。人族が戦争を始め侵略し中立国に核弾を落とす。ただ主人公が協力するチームが違う。犬族のアイラルートは犬族の地上部隊に参加して地上の人族部隊を粉砕。龍族は空戦。人魚族ルートは国内の種族矛盾。亡霊族ルートは……やってない。

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感想の前にちょっと他を。

画風は『グリザリヤの果実』を継承。画師が同じだからな。でも手抜きの痕跡をけっこう見つけた。表情がコピペ疑惑のものも多い。まあ画師のスタイルと言われればそれまでだが。音楽BGMは可もなく不可もなく。OPとED数曲はすごく良い。CVは普通。水橋が最高で他は今ひとつ。性格があまり出てなくてキャラゲーとしては見られない。もっともゲーム自体がその位置づけじゃない。

システムはいつものFrontwingシステム。でも文句を言いたい。画面をダブルタップするとバックログが出るクソ機能、どうやって無効にするんだよ。ISLANDの時から罵りたかったわ。

続いて劇情の感想。

でも評価する前にいくつかツッコミを。

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要点は龍族対人族の部分。

注意して見ればわかるが、この龍族は日本を映し、向かいの人族はアメリカを映している。

人族が侵略時に落とした核弾は、まさにアメリカが広島長崎に落とした原子爆弾に対応する。

龍族は原子爆弾の威力に怯えて武装解除。これも第二次大戦の歴史そのまま。

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そして主人公が龍族で訓練する「飛龍隊」は、第二次大戦の日本の「神風隊」に対応。呆れるのは「神風隊」が大戦で良い部隊じゃなかったのに、このゲームでは「飛龍隊」が異常に勇猛で完全にポジティブ。

最後の龍族と人族の決戦では、龍族が弱小ながらの強さを見せ、人族が傲慢さを見せる。いや、ゲームは最初の章から人族が世界の警察よろしくあちこちに首を突っ込んでいると言っている。今のアメリカの行動とまったく同じだ。

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で、見てみよう。龍族が最後の戦いで人族を撃退、寡を以て衆を制す。理屈から言えばすごく燃えるし爽快だ。でも爽快は爽快として……なんか違う気がする。

どこが違う? すごく既視感がある。相手はいつもバカをやって、味方はいつも凄い。そして主人公が手にした工兵スコップを見てわかった……

あのアニメを思い出した。aldnoah zeroだ。大戦のリズムがまったく同じ……あの無表情が訓練機に乗ると敵のIQが下がりまくる。こっちは主人公が工兵スコップを持って最後のボスを数発で追い詰め、変身させる。

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だから最後の章と結末は、まあ面白い。でも面白いだけ。爽快映画みたいで、オナニーみたいなもんだ。スカッとして笑って燃えて、それで終わり。最初に期待した『グリザリヤの果実』のような深い劇情なんて、考えすぎだった……この結末はむしろ『グリザリヤの楽園』に近い。いや、楽園より厳密さも面白さもない。楽園はまだアメリカ映画だったが、これは完全に日本アニメに格下げ。しかも大河内一楼が書いたようなアニメで、荒木哲郎の感じ。最近『甲鉄城のカバネリ』があったろ? あんな味だ。映像は爽快、劇情は一方的。唯一の利点はクソを食わせなかったことだけ。

で、この「結末」をどう評価すべきか? 日本がYYした「抗米神劇」? なぜFrontwingがこのゲームをSteamに推さず、さっさとIslandを推したのか、少しわかる気がする。考えてみろよ、これをアメリカ人にやらせたら笑い死にするぞ。

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もちろん劇情に価値がないと言ってるわけじゃない。最後のアホすぎる神劇級の大戦を除けば、他の描写は中規中矩。猫女と犬族の部分は非常に芸術的だが、やりすぎてわからん。俺は日本語が下手なのかと思ったが、他の人の感想を見ても猫女の裏切り動機が理解できないと書いてあった。張愛玲のイキりを真似て失敗した感じだ。人魚族の劇情はWoWのダンジョンクエスト並み。亡霊族の部分はほとんど普通のギャルゲーのリズム。

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考えてみるとこのゲーム、特別なところはないな……日常パートは『グリザリヤの果実』に劣り、最後のキャラ描写も『グリザリヤの果実』に劣る。むしろ完全に物語を語っているが、その物語も花を咲かせられず、最後の決戦はむしろギャグになって抗米神劇と化した。ここでこのゲームの亮点を言おう。その中心思想だ(小学館の読解問題みたいな味がするだろ?)。

ゲーム全体は分裂して見える。各章の話のスタイルが違い、最後はアニメ风格で、どう評価していいかわからなくなる。

だが! このゲームには中心思想がある! 『果つることなき未来ヨリ』は反戦ゲームだ。そう、テーマは反戦。

第一章から最終章まで、脚本は戦争がいかに悪いかを描こうと腐心している。主人公が第二次大戦を回想し、自分が侵略側だった時の感情、龍族として被侵略側の感情、戦争で兵士は実は死にたくないが、国のため家族を守るため死なねばならない悲壮さ。

ゲームは人族王国を徹底的に黒く描くが、戦争狂人の人族王国の反面が戦争の残酷さを引き立てる。人魚族の聖域の流血、犬族の栄光のための死、亡霊族の実験被害者(731部隊の話でもしようか)としての流浪。どれもよく表現されている。

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しかし最も強い表現はゲーム内の核弾の爆発効果だ。筆を尽くしている。日本人は核弾をBoomされた国だから理解し共鸣しやすいのか、よくそこから書いて可哀想を演出し、核爆発で戦争の苦難を引き立て反戦を実現しようとする。

でも残念、それは本当に矫情だ。

いや、このゲームは異世界の風情と設定、冗談を除けば、話の本筋は矫情の味しかしない。「お前たちはいつもいじめて、戦争を起こす。俺たちは良い子で、戦いたくない。戦うのも家族のために仕方なくだ」という感覚。ムズムズするんだよ……

だから最初に「島国根性」と言った。このゲームは本当にその味がする。

俺は中国大陸の「抗日神劇」を何度も嘲笑したが、日本側も「抗米神劇」を作れるとは思わなかった。まあ考えてみればアニメでもこんな話は少なくないか?

こねくり回した反戦。もっと大らかに、悲壮に書けばいいのに。片や自分は弱小と言い、片や相手を圧倒する。何なんだ。

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日本人がこのゲームに70点台をつけたのを見ると、原爆投下への同情点や、アメリカに対するあの複雑な感情が、それなりの割合を占めているんだろうなと思う。

はあ、核爆弾の威力を無理やり見せつけるために、ルートごとにヒロインが入れ替わりで強制核爆発させられる展開には、こちらも呆れるしかない。核爆神曲でも流すのかっての。

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