『学☆王 + PSP Ver』レビュー

いわゆる学☆王ってのは……お前の人生みたいなもんだ……

広告

正直な話、俺はもうほとんどただの萌え豚になりかけている。

萌え豚って何かっていうと、もう物語とか筋書きとかどうでもよくなってて、女の子が可愛くて声が良ければ、俺はもうこのゲームはアリだと思う。他の奴がダメって言っても、俺は無理やり理由をこじつけてでもアリだって言う、そういう感じの……

広告

まあそれも仕方ないよな。何せこの世界は顔で決まるんだから。

信じないかもしれないけど、この世界が顔で決まるのにはちゃんと根拠があるんだよ。

昔、俺がまだ超デブだった頃、ある女の子がこんなことを言ってた。

「人を見るのに外見だけじゃダメで、中身をちゃんと見るべきだけどね、でも良い外見があって初めて、その人の内面を知りたいって思えるんだよ」

その言葉を聞いて、俺は鼻がツーンとして、人生に絶望したような気分になった。

「もちろん、ダメな内面はどんなに美しい外見も全部否定しちゃうからね」と彼女はすぐに付け加えた。「だからやっぱり中身が大事なの」

ここまで聞いて、一瞬、無数の衣冠禽獣や笑面虎やビッチの姿が脳裏に禍々しくよぎって、同時に自分が真善美に少し近づいたような気がして、すぐに慰められた気持ちになった。

その女の子は俺を沈められないと見るや、くるっと向きを変えて一目散に逃げていった。

全力疾走するその背中を眺めながら、さっき話してた時、彼女は一度も俺の目を直視してなかったことを思い出した。

しかして数年後、俺はX(旧Twitter)でその子が彭于晏に向かって発情しているのを見た……

多くの女の子は表向きには马蓉を非難するけど、内心では王宝強を嫌悪する。だってブサイクだからな!

だから結局のところ、誰が「内面は外見より大事」なんて言おうと、まずはその人の彼氏/彼女が内面だけあって外見は大ブサイクかどうか確認してからにしろって話だ。

だから結局のところ、この世界では萌え豚でいるのも間違っちゃいない。これも人の情ってやつだ。

だから結局のところ、俺が『学☆王』ってゲームに惹かれてプレイしたのも理解できる話だと思う。少なくともキャラへの要求は満たしてくれたし、CVも悪くない。シナリオについては……何なんだあれ……

screenshot.181.jpg

ただ実際にこのゲームのシナリオを見て、俺はやっぱり衝撃を受けて、「何なんだあれ」と叫ばずにはいられなかった。

『学☆王』はやっぱり角糖社の作品で、しかも初期の作品だ。まあ指を折って数えてもそんなに古くはないけどな。このゲームの売りは萌え、キャラ萌え、わかるだろ、絵師は捆枝りこだから、シナリオへの期待なんて大体、学校でワイワイ騒いで笑ってネタを振ってハーレム作って、キャッキャしながらパコパコするみたいな展開だろう。

screenshot.161.jpg

ところがこのゲーム、最初から俺を驚かせてきた。いきなり主人公は宇宙人で、地球侵略のために地球に留学してるフリをしてるって言い出すんだ。

そしてこのゲームの設定では、世界は「試験」と「勉強」で支配されている。つまり、どんな問題でも「試験」で解決できるってわけだ。

宇宙から来た王子である主人公は、地球の学校に転入する。学校には自分を入れてたった7人しかいない。しかも上から通達が来て、在校生が試験に合格できなければ廃校だって言う。学校関係者の親戚である近衛光莉が唯一まともに勉強できる人間として学校を支え、学校の平均点を引き上げて 廃校を防いでいる。そこで上も対抗策を打ってきて、11 masters、11人の鬼教師を学校に送り込み、生徒たちにあれこれ科目を課して不合格にしようとする。最後はもちろん、主人公たちの愛と友情がすべてを打ち破り、鬼教師たちは当然敗れるってわけだ。

screenshot.203.jpg

物語の終盤、近衛光莉は主人公と学校の仲間たちを連れて最後の科目に挑む。勝てば学校は廃校を免れる。ところが残念ながら光莉は失敗する。しかし主人公は長期間学校で身につけた甲斐あって成績トップになり、学校を守り抜く。最後には主人公も光莉も理解する。ずっと学校に圧力をかけて廃校を企んでいた人物こそ、実は学校を守りたかった人間で、絶えず生徒に圧力をかけて勉強させ、そうでなければ今日の成績はなかったんだ、云々……

screenshot.232.jpg

つまり何かっていうと、一群が学校で勉強して、試験して、勉強して、試験して、勉強して、試験して、…………期末試験、pass、終了。そういう展開だ……

じゃあ日常パートは何かっていうと、会話……それにネタ、あとは教師との掛け合い。正直な話……このゲームの日常の質には明らかな段差がある……

ゲーム序盤は面白い。主人公は村に来た田舎者みたいな振る舞いをする。何せ宇宙人で地球を見たことがないからな。学校での会話もなかなか面白くて、ちょっと四コマ漫画っぽい感じがある。試験のたびに他の生徒たちが真面目な顔してデタラメを言い出す……

screenshot.218.jpg

そう、真面目な顔してのデタラメがこのゲームの特徴で、いろんな知識を教えてくれるんだけど、その知識が全部デタラメなんだ。実は最初は俺も信じてたんだ。あの「李先生、鶏を食べる」を見るまでは。そこで気づいたよ、お前ら全部デタラメじゃねえか……しかもデタラメ言った上で中国起源とか言い出すし……

screenshot.34.jpg

このゲームのもう一つのシナリオの原動力は、逢坂良太が声を当ててるエロケン。エロネタ師匠で、基本的に物語のリズムを引っ張ってくれる。特にジャネット先生(このキャラは角糖社の後の『Magical Charming!』にも先生として出てて、CVも同じ)とのエロ言葉しりとりもなかなか面白い。そして……そこが最後の面白いところだったかもしれない。

screenshot.38.jpg

何て言うか、あのジャネット先生の章が終わったあと、ゲームの日常パートは明らかに落ち込む。何せ11 Mastersって言ってて、ジャネットの後にも少なくとも何人かいるのに、スクリプトはもう振れるネタがなくなったのか、テンポはどんどん速くなって、内容もどんどん退屈でパターン化していく。最後のBossの前になると、約束のMasterの数が足りてないことに気づいて、慌てて何人か追加して、慌てて騒いで終わり……

個別ルートは……さらにパターン化してる。第一ヒロインの近衛光莉は、告白が突然すぎて予想外だった。共通ルートでは恋愛の話なんて全然なくて、せいぜいほのかな想いがある程度なのに、急に主人公は近衛光莉がオナニーしてるのを目撃して、急に近衛光莉に告白されて、急に二人はヤり始めて、急にカップルになって、その後はデートして、関係を宣言して、Bossに立ち向かって、EDの後日談を少しやって、はい終わり。

だから何ていうか……このゲームの前半は笑える四コマ漫画として読める。後半は……まあ赤点ぎりぎり以上の出来ってところか……ここで俺は井上堅二先生が懐かしくなる。もし彼が後半を書いてたら、もっともっともっと面白くなっただろうな。設定が似てるからな。

screenshot.172.jpg

さっき言った通り、ゲームは勉強を謳ってるのに、勉強の具体的な内容は出てこない。つまり『学☆王』の勉強パートには、化学の問題とか歴史の問題とか国語の問題みたいな明らかな学科内容は出てこなくて、あるのはちょっとしたデタラメばかり。急に真面目な顔して解説が出てくるけど、それもデタラメ。日本の青少年がどう思うか知らないけど(18禁だから青少年は買えないけどな)、とにかく外国人である俺はしっかり騙されて、自分でデマを晴らさなきゃいけなかった。結局後半はもう直接信じないことにした。

screenshot.51.jpg

そう考えると、「試験」で問題を解決する設定なら、井上堅二の『バカとテストと召喚獣』の方が上手くやってるんじゃないか?

ちなみに『学☆王』にはPSP版もあって、主人公の妹の宙乃が攻略対象として追加されてる……

选区_973.png

じゃあこの妹ルートはどうなのか? 言わせてもらえば……相変わらず赤点ぎりぎり以上、ギリギリだね……

选区_968.png

宙乃は女王修行のために地球に来る。つまり見聞を広めに来たわけだ。そしてこっそり主人公と会って、最後は当然兄妹恋愛は許されないって話になって、主人公は自分の国の王になってから宙乃を迎えに来るって言って、blah blah blah。この話にはメインの筋はあるけど、このゲームにとってメインの筋はあまりにも余計で、見る価値もない。大部分は日常会話で、宙乃ルートの日常会話は本当に……大して面白くない。普通より少し上ってところ。もう一つの理由は宙乃のCV、井口裕香。まあ禁書のIndexの声線なんだけど、気弱な声で、しかも井口裕香はゲームの演じ方をあまりよく掴めてないみたいで、このキャラが……あんまり可愛くない……少なくとも俺はすごく嘘っぽいと思った……ちょっとわざとらしい。

选区_932.png

宙乃のルートでは、「どんなことでも試験で解決できる」という原則が完全に濫用されてる。ちょっとしたBossがすぐ試験を受けろって言い出す。本当にバカバカしい……設定だってわかってるけど……もっと娯楽的に書けないのか? 真面目な顔して一群が受験勉強してるの、バカらしい!

选区_954.png

PSP版は全年齢だから、宙乃とは当然ヤれない。でもゲーム内では実はヤってる。宙乃は主人公が帰る前に愛の思い出を残してほしいと言って、翌朝二人の状態は確かにヤったはずなんだけど、そのシーンが……ゲームにはない! へへへ……

选区_963.png

全年齢のおかげで、PSP版は他のルートのHCGも全部削除されてる。あるものは別のイベントに差し替えられ、あるものは直接CGを変えてシナリオを変えてる。例えば近衛光莉が主人公の名前を呟きながらオナニーするシーンは、PSP版では夜中に黙って主人公の写真を見るだけに修正されてる……

选区_913.png

おかしいだろ! 写真を見るだけって、何かしないのかお嬢様!

『学☆王』の音楽は面白い。実は結構聴ける。OPは相変わらず中毒性があって、聴きすぎ注意、聴きすぎるとハマる……ゲームシステムは確かにすごいふりをしてて、スペースキーをたくさん叩く必要があるって言うけど、ゲーム内でスペースキーを連打してヒロインを立ち上がらせるのは一度だけ。他の時のスペースキーは選択肢を決めるだけ。しかも選択肢を決めるルーレットが回るのが遅すぎて、バカじゃなければ正しく押せる。それ以外にこのスペースキーシステムには何の用途もない……

screenshot.1.jpg

だから……システムは結局従来の選択肢で、やり方だけ変えたってだけ……

『学☆王』を客観的に評価するなら、おおよそ画面は優秀、音楽は良好、システムは普通、シナリオは赤点ぎりぎり以上ってところか。もちろんシナリオに光るところがないわけじゃないけど、光るのは最初の30%だけだ……

このゲームをやり終えて、俺は少し物悲しくなった。なんでこれをやったんだ? 女の子が可愛いからか?

screenshot.214.jpg

考えてみたら確かにそうだ。捆枝の描く女の子は小柄で細くて、俺の好みだ。それにCVの高森奈津美はこのゲームでの演技が予想外に良かった。たぶん彼女が下海して声を当てた最初のゲームで、しばらく仕事がなかったから溜まってたんだろう……スクリプトとシナリオについては、実は後半はあまり気にしてなかった。ずっと女の子の表情と声を見ていたから……

評価を漁ってたら、ある日本人がこんな評価をしてた……

选区_987.png

ゲームの設定を振り返って、何か悟った気になった。

俺はずっとこのゲームの設定を真に受けてなかった。何でも試験で解決できるって、そんなの屁理屈だろ? こっちは卒業してもう何年だよ、試験なんて滅多にないわ。でもよく考えてみると、俺たちの人生って、まさに次から次へと「試験」を経験してるんじゃないか……ゲームが試験内容にこだわらないこと、例えば女教師をどう攻略するか、どう人を喜ばせるかみたいなことも、これって人生で出会う挑戦の写し絵なんじゃないか……

人生ってやつは、一つの挑戦に勝ったら次の挑戦に直面する。もう挑戦に勝つ力がなくなった時、最終的にお前を打ち負かす、それが死だ。

いわゆる学☆王ってのは、お前の人生みたいなもんなんだ。

screenshot.228.jpg

最後にこの無理やりな昇華と吹逼、さすがに俺の萌え豚の心に応えてくれるわ。

本家 plumz.me でこの記事にコメントする

コメントは中国語の本家サイトで受け付けています。このミラーは閲覧専用です。

目次