『カノジョ*ステップ』レビュー

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今年の日本のエロゲー開発各社が一体何を間違えたのか知らないけど、今年の新作の大半は……以前と比べて明らかに劣化してるようにしか思えない。

年明けの はにかみclover に始まり、途中のいろんな奇作、たとえば サクラノモリ†ドリーマーズ みたいな上智下愚なやつ、キミトユメミツ みたいなわけのわからない不快感を覚えるやつ。好評だった まいてつ すら、あの私物化した政治ショーがレベルを下げてると思うし、Saga Planets の新作 は最終結末は創意工夫があったけど共通ルートの退屈さは隠せないし、八月社 はもう言うのも面倒くさい。考えれば考えるほどダメで、しばらくするとあのダブルスタンダードな日本人どもがこのゲームを80点未満に落とす勇気があるのか見てみたくなる。

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概していえば、「物語主導」のゲームが軒並み明らかに退歩していて、最初から最後まで大麻でも吸ったかのようにスカっとさせてくれる作品が一つもない。おかげで過去の作品で自分を麻痺させる羽目になって、新作のストーリー系をやればやるほどクソみたいな気分になる。

当然、期待してた作品が次々とクソを食わせてくれるおかげで、新たな楽しみを見つけられたゲームもたくさんある……たとえば 聖鍵遣いの命題、皇女と野猫、七色の心のログ、もちろん ゆず も……

ゆずだよ!分かる?俺はずっとゆずに対して抵抗感があったんだよ!ゆずは俺のギャルゲー歴で初めて全ルート制覇したゲームだけど、終わった後はいつも自分に警告してた。「これは廃萌これは廃萌これは廃萌これは廃萌これは廃萌これは廃萌」って。俺は物語にこだわる人間だから、キャラが可愛いだけで理性を失うわけにはいかないと。

結局、一番見たくないことが起きた……まず、今年元の水準を保ちつつむしろ進歩したのは確かにゆずだけだった。しかもゆずのストーリーにも中身が出てきた……それに比べて他の会社は、ストーリーでやらかすか、廃萌かのどっちか。萌えの連続でぶん殴られて、ISLAND みたいな以前好きだったタイプを見てもちょっとイラッとするようになった。昔の俺はこんなんじゃなかったのに!

昔の俺と今の俺を比べてみた。

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とにかく、自分が萌豚だとは認めたくない。俺は所詮声豚、そう声豚、声豚声豚声豚声豚!(机を叩く

とにかく信頼できない報道によれば、日本のアダルトゲーム産業は縮小し続けているらしい。理由も容易に想像できる。長年経っても、ゲーム性は増えるどころかむしろ後退している。大金は全部グラフィックに注ぎ込まれている……しかも多くのゲームのグラフィックは描けば描くほどクソになっている。そう、あの鳴海とかいう奴、お前のことだ。俺みたいに据え置き機を買えなくて、毎日寝床でしかゲームできない人間がタブレットを買ってギャルゲーを見る以外にないけど、余裕のある奴はとっくに Doto LOL WOW WOT だの各種 PS4 XBOX One だのに行ってる。

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だからよ、エロゲーを作ってる中小会社ども、ケツの穴でよく考えろ。こんなこと続けて売れるわけねえだろ。グッズを売ってしか稼げないなんて言うなよ。グッズ売りたいならゲームなんか作るな、キャラ設定だけ出してラブドール売ってりゃいいんだよ。それにギャルゲーのシナリオを書く脚本家は絶対ラノベの方が得意だろ、少なくとも自分でスクリプトを打たなくていいんだからな。言わせてもらえば、全部てめえで自滅してるんだよ。

そして今日もまた自滅する会社が来た。年々退化している SMEE だ。

SMEE にはいい印象があった。かつての フレラバ、去年の ピュア×コネクト、どちらもいいゲームだと思った。SMEE のゲームは「恋愛」と「ギャグ」が売りで、日常はとても軽くて面白く、女の子とコミュニケーションを取る機会も多い。女の子もそんなにバカで純粋ぶってなくて、生き生きしてる感じがする。とにかくストーリーは笑えて面白いし、恋愛も甘い。恋愛シミュレーションゲームとしては、これで十分すぎるだろ!

なのに今年の SMEE のゲームは何だ?カノジョ*ステップだ。

カノジョ*ステップ、彼女*Step。Step を見れば分かるだろ、また「一歩ずつゆっくり進む」アレをやるんだよ。実際、公式サイトの紹介もそう書いてある。

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すごいことが書いてある。まず女の子に会って、次に女の子と話して、話してるうちに二人に感情が芽生えて、感情が熟したらその子に付き合うかどうか聞ける。女の子がOKしたら、はい、彼女ゲットだ。

これを見て、このゲームは段階を踏んで一歩ずつ恋愛の甘さを描くゲームだと思うだろ?Purely X Cation とか、私が好きならすきって言って?みたいな。

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はっきり言うぞ、甘い考えだ!

ゲームは最初、主人公が田舎の親戚の家に引っ越すところから始まる。田舎はとても辺鄙だけど、人情は厚い。その後主人公は学校に入学し、後輩の久遠、昆虫好きののえ先生、生徒会長のかの、運動好きの明日香など、たくさんの女の子と知り合う。そこからはお決まりの展開で、カレンダーが渡されて毎日一日ずつ過ごし、選択肢で女の子を選ぶ。

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このゲームの流れは一目で分かる……

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要はカレンダーで毎日を過ごすんだけど、毎日の物語は「日常」と「個人」に分かれる。日常は主人公が授業中に人とバカ話するパート、個人は女の子を一人選んで話すパートだ。

女の子を選んで話す日が終わると、その子の特殊イベントが挿入され、その後は個人ルートに入って結末まで続く。

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見た目は正統派だけど、問題はここだ:

このゲームの「日常」パートは、女の子の「個人」パートよりはるかに面白い!

日常パートに頻繁に出るのは、主人公とその男友達二人、先生、そして女子生徒一人。この連中の物語がゲーム全体を支えていると言ってもいい。この話、ギャルゲーにするのはもったいない。四コマ漫画にすれば、何とかいう下ネタ生徒会の漫画すら凌駕する出来になる。

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この共通ルートの日常小劇場がマジでぶっ飛んでる。主人公の演技は満点で、いろんなフォローと支えがある。精子観察だの、配偶者選び研修だの、エロ本鑑定だの、もう笑い転げた。でも笑い終わった後……いつの間にか、ヒロインのルートに入りそうになっている。

毎日一人のヒロインに会える。ゲームは偉そうに「キャンパスマップを作った」とか言って、大地図を駆け回ってヒロインと遊べるとか言うけど、全部ウソ。大地図の左下にヒロインの顔アイコンがあって、クリックすればそこに行けるだけだ。

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要はクソ選択肢で、しかも一度しか選べない。選んだ後、ヒロインとの会話は大半が雑談。途中に(あるかもしれない、毎日ではない)選択肢が一つあって、普通は三択。正解を選べば好感度が上がるんだろう。最後に誰のルートに入るかは好感度の計算で決まる。

だからこのゲームでは、主人公の毎日はまずクラスメートとバカ話してネタを振り、次にヒロインとバカ話してネタを振る。ネタ自体は結構よくて、中には傑作もある。腹筋が痛くなるほど笑ったものも少なくない。でもここで何かおかしいことに気づいただろ……

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そう、ゲーム紹介にあった「一歩ずつ恋愛」の流れはどこ行った?

Boy Meets Girl はあるけど、その後の出会いとか理解とか恋愛は?見当たらねえぞ。主人公がひたすら人とバカ話してネタを振ってるのしか見えない……

まあいい、せいぜいギャグゲーとして遊べばいい。ピュア×コネクトみたいに個人ルートに入れば恋愛があるんだろう。そう思って後輩の個人ルートに入ったら、入った後、男友達とのバカ話はなくなって、後輩とのバカ話になった。しかも……

男友達とのネタより面白くない……

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告白のシーンはベタすぎる。相変わらず SMEE お馴染みの送り帰りながら横顔で話すパターン。しかもおかしい。後輩は早くから主人公のことが好きだと言っていたのに、主人公は言わない。後輩がデートに誘っても言わない。後輩がもう主人公を彼氏扱いしても、まだ言わない。夏祭りの最後まで引っ張って、やっと真面目な顔で人を裏山に連れて行って言うんだ:

「俺は君のことが好きだ」

すきだ、じゃねえよ。バカでも分かるだろ、ヒロインはとっくにお前のことが好きなんだよ。お前はバカみたいに毎日ネタを振ってネタを振って、ウンコが肛門で限界になるまで我慢してからやっと告白するのか?

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これが伝説の Love Step?Love はどこに?Step はどこに?これお見合い速配番組だろ?それとも「非誠勿擾」か?しかもクソギャグスタイルの速配。

しかも最悪なのはヒロインの個人ルート。10個のイベントがあって、最後の二つになってやっとヒロインの個人の話が出てくる。たとえば後輩は実の親に捨てられ、養親に育てられた。養親はとてもよくしてくれたけど、それでも実の親を探してけじめをつけたい。なんて男女の感情が噴き出しそうなエピソードだ。ヒロインが心にわだかまりを抱え、主人公がそれを解いて感動的な展開にできるし、その中で感情を育むこともできる。なのにこのゲームは全部をネタに任せている……

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言ってしまえば、このゲームからギャグを全部削除したら、残る内容は10分もないだろう。ギャグと軽さとネタは SMEE の特色だけど、忘れちゃいけない。フレラバでは毎日ヒロインと1対1の会話があって、最近の話題で話せたし、会話後のヒロインの反応も違った。間違えると好感度が下がる。それ自体がインタラクションで、ヒロインをもっと知ることができて、現実で女の子と話す感覚があった。ピュア×コネクトではメールに変わったけど、メールでも女の子の性格が出るし、一通だけじゃなく何通か選ぶ必要があった。妹のメールは可愛かったのを覚えてる。なのにこのカノジョ*ステップでは、地図を装った一本道の選択でごまかされて、個人ルートもネタばかり。女の子とのコミュニケーションは!?

インタラクションの選択肢を捨てたとして、じゃあ恋愛は!?恋愛要素はどこに?お前らの会社がネタを振るのが好きなのは知ってるけど、宣伝してるのは恋愛だぞ!これって作文で脱線してるってことじゃないのか?還珠格格のDVDを買って家で再生したら中身が郭徳綱だった、みたいな話だろ?品違いもいいところだ!

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結局、二周目になってやっとあのインタラクションシステムの用途が分かった。このゲームには隠しキャラがいて攻略できる。その条件は、毎回どの女の子に会いに行くか選ぶとき、毎回「階段」を選ぶことだ。

おいおい、どんだけバカなら毎回階段を選ぶんだよ?しかも一番バカなのは、階段の上り下りを間違えると妹子に会えないことだ!

もちろんカノジョ*ステップの日常ギャグは最近では一番よくできてるとは認める。同じ HOOK の Asa project の新作スキとスキとでサンカク恋愛の体験版のネタなんて、カノジョ*ステップの靴磨きにも値しない。でもそんなにギャグをやりたいなら Asa と相談しろよ。お前ら交換しろよ。あっちは明らかにギャグで始めて温情に行こうとしてるし、こっちは明らかに恋愛温情をやるべきなのにネタを詰め込んでる……

笑った後でそのわけのわからない感情シーンを見ると、尴尬癌が再発する。しかもこのゲームの全員のあの残念な顔と残念な目が加わる。

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CG とキャラデザを見た人はみんな首を振るだろう。あの魔性の目玉が怖すぎる。どの女の子もまるで焦点が合ってない目をしてる。SMEE がどうやって元の絵師を引き留められなかったのか分からない。あの人は枯れない世界と終わる花を描きに行ったし、しかもあっちの彩色はお前らの前作よりずっと綺麗だ。

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しかも一番ムカつくのは、SMEE が絵師の名前を出さず、集団名でごまかすことだ:カノジョ*ステップ制作部。お前、インターンに外注したのか?

全体として、SMEE の新作は金欠の匂いがするだけでなく、妙にちぐはぐだ。最初から企画が青春ギャグ物語だと言ってくれれば何も言わない。なのに「段階式恋愛」の看板を掲げてネタを詰め込んで、ネタの質は高いんだけど、笑うたびにあの歪んだキャラデザを見ると、勃起したチンコを首を絞められたような苦しさで、あったはずの好感も全部吹き飛ぶ。

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言ってしまえば、フレラバが90点なら、ピュア×コネクトは80点、それに対してカノジョ*ステップは75点だ。75点はこの手のゲームでは低くないけど、SMEE の作品の質は下がり続けている。今回の作品はギャグ以外、音楽も画風も CV もこれといったものがない。次にギャグも支えられなくなったら、あっという間に終わりだ。

カノジョ*ステップの名前の重点は Step、階段恋愛。でもこのゲームでは全然表現されてない。全部ネタのお見合いだ……

むしろこの名前は「階段彼女」と訳したほうがいい。ネタを言い終わったら、足を一蹴りして、彼女ありの階段を踏み上がる。

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