『Corona Blossom Vol.2 The Truth From Beyond』レビュー

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Corona Blossomが完結した直後、第2巻も発表された。別に驚くことでもない。このシリーズは最初から全3巻と告知されていたからだ。

面白いのは、Corona Blossomが日本で発売されたのはSteam版の1ヶ月後だってこと。つまりSteamのほうが日本より1ヶ月早く遊べるわけで、この第2巻も含めて、日本では11月発売予定のギャルゲーがSteamに先に登場した。なかなか太っ腹である。

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Corona Blossomの第1巻は、批評空間での日本人の評価はあまり高くなかった。「話が広がらない」「日常がつまらない」「分割販売は節操がない」などなど。まあ分かる。今の日本のエロゲーで、深い恨みを抱えた巫女とか、復国アイドルとか、ヤれる妖刀とか、ヤれる電車のモジュールとか出さないと、誰が相手にするかって話だよな? ありきたりな展開にはもう飽き飽きだ。空から金属の石が落ちてきてDuangっと猫耳の萌え妹子になるとか、ラノベが10年前に使い古したネタだ好吗? 全部テンプレだよ!

でも一つ言っておくと、Corona Blossomシリーズはどう見てもFrontwingが海外市場向けに試験的に金を集めるための作品だ。第1巻がSteamで発売される前からindiegogoでクラウドファンディングを始めていて、最終的な調達額は55,030ドル、約5,762,466円。このゲームは日本だと1巻2,000円だから、indiegogoだけで2,880本売れた計算になる。しかもSteamでも売って、日本でも売って……大儲けとは言わないが、確実に儲かってはいる。日本の醜い童貞オタクどもと違って、欧米のweeaboo(weeaboo:欧米の萌えアニメオタクに対する呼称)はもっと純粋で気持ち悪い。彼らは萌え妹子を見れば「Kawaii」と叫び、妹子が「Oniichan」と言えば「daisuki」と叫ぶ外人なのだ(あの有名なスウェーデンだかどっかのオタクのコスプレ写真見たことあるだろ、だいたいあんな感じだ)。だから第1巻は話がベタで展開がダサくても、外人は買う。欧米で遊べるギャルゲーは天朝よりはるかに少ないからな(だから翻訳組に感謝しろよ、毎日機械翻訳で手抜きしてる某所を除いて)。本当に遊べるだけでマシなんだよ。しかもFrontwing製ときた。グリザイアみたいなシナリオがあると本気で思ってるバカな外人もいるに違いない。

そういうわけで第1巻の発売後、外人も騙されて金を払い、第2巻のクラウドファンディングも始まった。さて今回どうする? どうやって外人からさらに金を巻き上げる? Frontwingは切り札を出した。それは…………

18禁無修正パッチ!(ここでドラえもんの効果音が鳴るべき)

そう、第1巻の時点で外人が「なんで俺たちアメリカで発売するゲームが日本法に縛られてるんだ、おかしいだろ、無修正のチンポとマンコが見たいんだ!」と吠えていた。

そこでFrontwingが「As you wish!」と登場。第2巻のクラウドファンディングに参加すれば、15ドルのコースで18禁モザイク無しDLCパッチをプレゼント!

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Mosaic-Free、モザイク無しだ。外人weeabooどもは一瞬で爆発、クラウドファンディングの金額はうなぎ登りに急増。第1巻の調達率は150%程度だったが、第2巻は恐ろしいことに300%以上。Frontwingはさらに追い打ちをかけて各種グッズを販売、外人の購買力は恐怖そのもの。キーホルダーは完売、十数ドルのマグカップも完売、マウスパッドも完売……

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俺はただの傍観者として、このweeabooどもの醜い姿を見て呆気に取られていた……第1巻の時点でFrontwingが「無修正はできない」と言ったのは故意だったんじゃないかと疑わざるを得ない。第2回に取っておくために。

だからこのゲームにはまだ第3巻がある。Frontwingには外人から再び金を吸い上げる切り札があるはずだ。3回目のクラウドファンディングで何を出すか、見ものだな。

さてゲームの話だが、内容は第1巻に直結している。プレイした人なら分かるだろう、第1巻の最後に海賊リリ(Lily)が現れてアルネ(R-NE)を連れて行くと宣言した。考えてみれば、各巻はキャラクター設定に沿ったシナリオになっているんだろう。例えば第1巻はアルネ(R-NE)の登場と簡単な交流、そして最後に敵役リリ(LiLy)の登場、海賊はアルネ(R-NE)を狙って来た、という流れだ。だから第2巻は海賊の話になる。

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標準的な日本のギャルゲーをプレイしたことがある人がどれだけいるか知らないが、大概は猟奇的なのやら破滅的なのやら社会復帰不能なのやらを除けば、キャラ登場→メイン導入→OP→日常日常シナリオ→葛藤→最終対決→ED→後日談、というテンプレだ。第1巻がやったのは日常シナリオの始まりだから、第2巻がメインと最も関係ない「日常回し」になるのは想像に難くない。

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第2巻では大量のシナリオが海賊リリ(LiLy)に割り当てられている。まずは洗白。彼女がアルネ(R-NE)を捕まえたのは悪事ではなく、自分の宇宙船の燃料が切れたから、アルネ(R-NE)というレアメタルを溶かして燃料にしようとしただけだ、と。次にアルネ(R-NE)の出自が明かされる。リリ(LiLy)はアルネ(R-NE)が自分の姉ララ(Lala)に似ていると言う。ただ姉は爆乳で、アルネ(R-NE)は飛行場(ぺったんこ)だと。その後研究の結果、主人公の腕時計の中にリリ(LiLy)の姉ララ(Lala)の破片のようなものがあることが判明。アルネ(R-NE)はレアメタルで、触れた破片に応じて姿を変える。だから最初に主人公に会った時、腕時計の中のララ(Lala)の破片に触れて、ララ(Lala)の姿になったのだ。

残りの話は海賊リリ(LiLy)が萌えを振りまく日常だ。第2巻全体が彼女の専売特許的な趣がある。

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そしてシナリオの最後、志乃(Shino)が突然倒れ、彼女の過去が明かされる。志乃(Shino)はかつて白血病を患い、もう助からないと言われていたが、5年後に奇跡的に治癒した。志乃(Shino)にも理由は分からず、主人公にも分からない。しかも主人公は指摘されて、昔アルネ(R-Ne)に似た人物に会ったことがある気がするのに、その人物について一切記憶がないことに気づく。

海賊リリ(LiLy)はこれを聞いてしばらく判断し、確信する。自分の姉ララ(Lala)は地球に来たことがあり、主人公が子供の頃に出会った人物も、志乃(Shino)の難病が治った理由も、すべてララ(Lala)に関係している、と。しかも最もぶっ飛んでいるのは、リリ(LiLy)がこの村の銭湯の煙突が、実はララ(Lala)の宇宙戦艦の砲身で作られていることを突き止めるのだ……

つまりララ(Lala)は宇宙船が地球に墜落し、地球に流れ着いたララ(Lala)は何らかの理由で主人公と出会い、主人公を助け、腕時計を渡し、志乃(Shino)も助けて白血病を治し、そして失踪した、ということになる。

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そして物語が進み、みんなでララ(Lala)を探そうとした矢先、ずっと町にいた主人公の母の友人kanateが飛び出してきて海賊船と船のロボットを制御下に置く。彼女は実は人類の研究組織に所属していて、ララ(Lala)の宇宙船は彼らが回収し、ずっと宇宙人研究をしていたのだと言う。宇宙海賊に難病を治す力があるなら、それを提供して人類に貢献すべきだ。宇宙海賊はエネルギー不足で治病できないなら、アルネ(R-Ne)を溶かせばいい……

つまり主人公の母の友人が敵役になるわけだ。第2巻は真の敵役の登場で幕を閉じる。

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最終的な結末、アルネ(R-Ne)はリリ(LiLy)の姉なのか、リリ(LiLy)の姉ララ(Lala)はどこにいるのか、それは第3巻を待つしかない。

ここで言わざるを得ないのは、このゲームの制作が完全に「第1巻の肩に乗っている」ことだ。新OPなし、新EDなし、新キャラなし、新背景なし、あるのは新CGだけ。要するに、ななかまいに何枚か絵を描かせて、声優に声を当てさせればゲームとして売り出せる。コストは低い。ちなみにゲームのOPとEDにはHiRes小金標版があるが、フルバージョンはあまり良くない。特に後半……あの転調はどこのバカな作曲者が考えたんだ。

第2巻のCGは第1巻より大胆で、Steamで発売しているのに堂々と乳首を露出している。猫星人がスライムで女主たちを洗うエッチなCGがそのまま出てるんだから、たいしたもんだ……もちろん日本本土組もたいしたもので、新作『星恋*ティンクル』では梱枝りこ大師が描いた妹の立ち絵が全編乳首丸出しなんだよな……ただ乳首を出すだけならR15だが、重要なのはこのゲームのR18。前作同様、パッチを当ててHCGを見る。全部で3つ、すべて無修正……ただな…………

ただな…………

ななかまいは『妹調教日記』も描いたベテラン女性絵師なのに、どうして男性のチンポに対する認識が「秋林赤腸」(中国のソーセージ)レベルで止まってるんだ?

無修正HCGでは女性の深みはちゃんと表現されているのに、男性側はどう見ても一本のソーセージだ……せめてシワくらい入れろよな? ストレート男子として、細部への厳密さから言わせてもらうと、チンポがリアルに描かれていないのは我慢ならない。ゴホン……

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ゲームは相変わらず日本語と英語のバイリンガル仕様。日本語が少し分かるなら両方同時にオンにするのを勧める。日本語の単語も学べるし、日本語ペラペラで英語がダメな日語萌え二なら両方同時でも英語の単語を学べる。ゲーム内の英語翻訳は非常に標準的で、俺も英訳版をいくつかプレイしたことがあるが、ロリコンをpedophileと訳すのを初めて見た。濃厚なアカデミックスタイル、嫌いじゃない!

買うべきかどうかは状況次第だ。金に困ってないならこの質問は無意味だ。シナリオ目当てに買いたいなら、シナリオはまあそんなもんだと言っておく。80%は日常会話で、頭と尻だけがシナリオを進める部分。重要なのは第4章と第5章くらいだ。日常会話は海外向けということもあって、日本人にしか分からない深いネタは使えない。英語でどう訳すか分からないから簡単な方にせざるを得ない、仕方ない……だからストーリー目当てに買うかどうかも人それぞれだ。

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もう一つは支援目的の購入。これまでFrontwingのゲームに金を払って遊んだことがなくて支援したいなら、それもありだ。あるいは絵師ななかまいが以前描いた『妹調教日記』などをプレイしたことがあって金を送りたいなら買ってもいい(彼女の取り分がいくらかは知らないし、それなら彼女が描いた同人誌を買った方が早い気もするが)。とにかく正規版を支援してほしい。

正規版の支援は業界の健全な発展に役立つ。見てみろ、FrontwingはIslandもSteamのスケジュールに載せた(英語翻訳が難しいから2017年になるらしい)。グリザイアシリーズの新作も来年日本語と英語同時発売で、CVに内田真礼が出てるから全年齢版だろうしSteamにも来るかもしれない。その時は様子を見てもいい。

原文掲載: https://steamcommunity.com/id/plumlis/recommended/531730/ Steam版はネタバレなし

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