『マジカル☆ディアーズ』レビュー

広告

私は節操のある人間だ。

それが主に表れるのは私の強迫観念で、一度引き受けたことは必ず最後までやる。やり遂げられないと罪悪感が残って、誰かに暴かれて批判されるのが怖い。

広告

もっと突き詰めると、ギャルゲーを一度でも製品版で起動したら、もう投げ出さない。いつか必ず最後までやる。

もちろん「製品版」と強調している通り、体験版なら途中で放り出してもいい。

マジカル☆ディアーズは、そんな私に長らく放置されていたゲームの……一つ……。

screenshot.46.jpg

このゲームはたぶん今年1月の新作で、その時ちょっと遊んで、2月の新作が出たのに気づいてそのまま放置した。だからたまに思い出しては拾い上げるんだけど、大体は今月の作品を全部終えて、新作発売まであと1日か2日というタイミングでようやく思い出す程度。

そんな感じで細切れに遊んで、えっちらおっちら半分以上は進めた。そして……

このゲーム、全然印象に残ってない!

screenshot.44.jpg

そう、しばらく前にようやく拾い上げて一応最後までやったのに、それでも印象が薄い……。

話は大体魔法バトルもので、すごくテンプレ。あらゆる面でテンプレ。そのテンプレぶりは全体の展開だけでなく、日常会話にまで及ぶ……。

日常会話がテンプレなゲームってどんな恐ろしい姿かというと、要するにどう見ても退屈なレベルってことだ。

screenshot.51.jpg

最初はけっこういいと思ってたのに、なぜ最後にはこうなったのか。考えてみて、公式サイトを見ようとしたら、navelの子会社であるnavel-honeybellの公式サイトがもう開けなくなっていた……ドメインが解決されないタイプの開けなさで、会社が逃げたのかどうかは知らない。

だからしばらく熟考した結果、たぶんこのゲームは制作時に気合が入っていなかったんじゃないか、という結論に至った……。

脚本家の力量が低いわけではない。近月少女の礼儀とかも書いている人だ。なのに、なぜこんなものを書いたのか。企画を見ても人名ではなく会社名になっていて、たぶんこのゲームの企画自体がいい加減で、脚本もいい加減で、みんな適当にいい加減にやったから、こんないい加減なゲームができたんだろう。画師は比較的まじめに描いていたのに。

screenshot.48.jpg

navel-honeybellというnavelの子会社の立ち位置はよくわからないけど、名前からして可愛い系の废萌作品なんだろう。でもどう見てもあと一歩足りない。彼らは何か勘違いしていて、可愛い系の废萌は絵がきれいで女の子が可愛く見えればたくさんの人が買うと思い込んで、企画の段階で道を誤ったんじゃないか……。

企画の時点で決まっていたんだろう。このゲームは純粋に絵を売って生きるもので、話は適当に魔法学校をでっち上げて、魔法バトルでレベルを上げる方式にしよう、と。そして王道の話なら当然、外国の血を引くお嬢様がいて、兄想いの妹がいて、幼い頃に男主と約束した女の子がいて、歌好きのアイドル担当が必ずいて、ロリも欲しい。一番大事なのは、敵でもあり味方でもある悪役を入れること……。

screenshot.47.jpg

そんなテンプレ全部がこの話を作っていて、全体として漫然としていて、話に集中する必要もない。どのキャラもぎこちなくて、CVは頑張っているように見えるけど……いや、CVも頑張ってない気がする……藤咲ウさは頑張ったのかもしれない。珍しくヒロイン一号っぽい役どころで、脇役じゃなかったのに、残念ながらゲーム自体が良くない。

このゲームをどう言えばいいか……批評空間ではもうクソミソに叩かれている……おっと、叩いている人も少ないか。私の感想は一言、惜しい。

screenshot.50.jpg

何が惜しいかというと、原画の鳴海ゆうだ。彼が今年描いた中で一番いいゲームだと思う……後の参加作品は……初恋第三回とか、私と彼女の恋愛日常とか……あのデザインされたキャラは、どう見てもどうにも違和感がある。このゲームの女の子だけはまあ可愛く描けている。もちろん、かなりの部分は彩色のおかげだと思うけど……。

このゲームから何か光る点を探そうとしたけど、何も見つからなかった。ゲームは結構長いけど、ありがたいことにシナリオロックはなくて、誰か一人を攻略すれば終わり。ただゲーム自体の話がいい加減だから、シナリオロックを作る気もなかったんだろう……わからないけど、そんなにいい加減なら、なぜこのゲームを出したのか。時間をかけてちゃんと作った方がよくないか?

screenshot.52.jpg

この会社の前作『空飛ぶ羊と真夏の花』を思い出す。これも設定は良くて、CVも良くて、画風も良かったのに、話は半分書いて放り出した感じで、中途半端。いや、むしろ完全に半製品だ。始まりだけ作って、あとは放置。デザートにケーキを頼んだら、半分だけ出てきたようなもの……その時の感情は不満だけじゃなくて、怒りだろう。量が足りないことへの怒りだ。

screenshot.54.jpg

あ、そうだ。このゲームの光る点なら実はある。OPとEDはなかなかいい。 OPもなかなかかっこいいし、たぶん外注だろう。そしてOPの歌詞は西又葵が書いている。

そう、西又葵の珍しい作詞だ。何度か聴いて味わってほしい。まあ、歌詞は本当にチアリーディングの応援歌みたいだけど……。

あ!忘れてた。このゲームにはもう一つ光る点があって、男主も魔法を使って参戦できる。参戦する時は女性になる!

screenshot.45.jpg

召喚したロリと合体して女性になるだけで、意識はロリに支配される性転換……一応業界の革新と言えるか? はは……(苦笑

本家 plumz.me でこの記事にコメントする

コメントは中国語の本家サイトで受け付けています。このミラーは閲覧専用です。

目次