『愚者ノ教鞭』レビュー

君と僕と彼の偉大な夢

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誰にでも夢はある。ただその夢は年齢や生活状況によって少しずつ変わっていくものだ。

でも、子供の頃に最初に浮かんだ夢といえば、先生が「大きくなったら何になりたい?」なんて質問をしてくるあのクソみたいなやり取りを除けば、本当のところは学校に関係したことだったはずだ。

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俺の友達の蟹ボスの夢は、学校の向かいにネットカフェを開くことだった。

「学校の向かいにネットカフェ開いて、最高のマシン入れて、最高の会員制度作って、最高の学生を集めて、あのクソ先生どもを悔しがらせてやるんだよ」

当時の蟹ボスはネットカフェでゲームするのが大好きで、まあ……俺もよく連れて行かれた。

もう一人の友達、套さんの夢は、この世の全ての女を犯し倒すことだった。

もちろん深読みしないでほしい。ここでの「犯す」は地面に押さえつけて殴って擦り付ける方の意味だ。学生時代の套さんは、あのクソめんどくさい女どもが大嫌いで、見るだけでイライラするから一生結婚しないと真顔で言っていた。

俺は聞いた。「女が嫌いなのは、あの女の先生たちが嫌いだからじゃないのか?」

「違う!女はただめんどくさくて嫌いなだけだ、先生とは関係ない!」

でもどう見ても、あのツンデレ女教師たちに叱られてムカついてるだけにしか見えなかった……

そしたら高校卒業した途端に女を口説きに行ったらしく……俺の見立てが正しかったことをさらに裏付けてくれた。つまり女教師にムカついてただけだ……

徐さんはまた別の友達で、彼の夢はわりと現実的だった。

「俺は教育大臣になって、あのクソ先生どもを捻り潰す」

徐さんは問題児で、よく先生に親を呼び出されていたから、先生には恨みしかなかった。

意外と徐さんにはその能力があった。学生時代から皆知っていたことだが、彼の両親は金持ちだった。権力はなかったが、権力があったら先生もあんなに親を呼び出したりしなかっただろう。

腰子はまた別の知り合いで、彼の夢はeスポーツ選手になることだったはずだ。

自分はすごく努力していると自称して、毎日War3を練習し、あらゆる自己啓発文やeスポーツ努力系の記事を読み漁って自分を鼓舞していた。Discordの署名はFightingの文字で埋め尽くされ、もう自分は選ばれし者で、努力さえすれば絶対にeスポーツのスターになれると信じていた。

まあ最高成績は市で3位だったらしいが、今はもう腰子も諦めてるだろう。

面白いのは、腰子はWar3で套さんに勝てない。套さんはプロでもないのに。そして腰子の実力は蟹ボスと互角で、その蟹ボスの兄貴はプロのeスポーツ選手で……WCGの優勝経験まである。

そういう環境を踏まえると、当時から今に至るまで、eスポーツの自己啓発記事を見ても俺は笑って流すしかない。ゲームで金を稼ぐ華やかさを褒めそやす連中は、その成功の道でどれだけの人間が死んだか知らない。成功するのはskyみたいな一人だけだ。しかもskyはまだ鄭州大学の向かいのネットカフェでスタークラフトをやっていて、俺も彼を見たことがある……その後に彼が成功するなんて誰が知っていただろうか?

だから人生最初の夢なんて、ほとんどは適当に考えるだけのものだ。

俺が学生時代に抱いていた夢は、誰にも邪魔されずに使えるパソコンが欲しいとか、いろんな面白いデジタルガジェットが欲しいとか、そんなもんだった。そう、わりと純粋なのだ。昔はゲームどころか、パソコンを30分以上使うと親父がやってきて小言を言い始めた。内容はだいたいこんな感じだ。

「パソコンを使うのはいい、ただし有意義なことに使え」 「絶対にゲームはするな、XXXの家の子供はゲームでダメになった」 「もちろんゲームをさせるなとは言ってない、俺はそんな理不尽な人間じゃない、ただゲームは時間をちゃんと管理しろ……」 「今何をしてる?」(じっと見つめる……

つまり、パソコンでネットを見ていれば、この小言を延々と言われるか、じっと見られて、俺が耐えられずに電源を切るまで続く。

ゲームをしていれば「超小言モード」に切り替わって、あのセリフを永遠に繰り返して電源を切らせる。

おかげで今でもゲームをしているところを見られると、体が落ち着かなくなる。もう親父は何も言わないけど。

まあこの夢はたぶん叶ったと言えるだろう。今思うと本当に……何の向上心もない夢だった。

要するに、人生で最初に思い描く未来の夢は、多かれ少なかれ親や先生、つまり管理者に関係した内容で、しかもそのスタイルには明らかな反抗の色がある。

縛られたくない、自由が欲しい。それが当時の俺たちの最大の願いだった。

俺は親と喧嘩したことはない。コストが高すぎて面倒だからだ。友達の中には家出を試みたやつもいたが、結局一日で帰ってきた。

でも、こういう「子供と大人の衝突」が存在しないとか、意味がないなんて言えない。むしろ逆で、大きな存在意義がある。そして教育の場で世代間のコミュニケーションと信頼が欠けていることから生まれる巨大な矛盾を、見事に表している。

そしてついに、その手の物語をゲームにしようと飛び出した者が現れた……それが『愚者ノ教鞭』だ。

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『愚者ノ教鞭』の宣伝文句は面白い。最初は電撃姫でやたらすごいことが書いてあった記憶がある。子供達と大人の戦争、子供たちと大人の戦争……戦争だ。俺の頭の中には子供がAK47を手に乱射し、RPGを担いで撃ち合い、ついでに戦術ナイフで斬り合う戦闘シーンが浮かんだ。

でもこのゲームはそうじゃなかった……

すべてはサブタイトルを見た瞬間にポカーンとなった。完全なタイトルは何か?

愚者ノ教鞭 今しか出来ないことがたくさんあるんだ! (愚者の教鞭:今しかできないことがたくさんあるんだ)

なんだこれ!

だから俺はこのゲームを見直すしかなかった。想像していた「戦争」とは大きく違っていて、物語は実にシンプルだ……だいたい三部に分かれる。

まずは日常の恒例の前哨戦。主人公と仲間たちの毎日の学校生活、そして近づく夏休み。仲間たちとどこへ遊びに行くか相談したりする。

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そして夏休みが近づく中、仲間の一人に事件が起きる。並泉という、主人公の友人でもある少女が、学校で教師にわいせつ行為をされたのだ。突然のチャイムが彼女を救い、その教師のレイプは未遂に終わったが、泉という少女には心の傷が残った。

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泉は親に言えず、仲間にだけ話した。仲間たちは一緒に学校の校長のところへ行き、この件を伝えた。校長は熱心に、必ず調査する、事実ならその教師を厳罰に処すと言った。

そして翌日、その教師は姿を消した……体調不良だと言うが、理由を知っているのは主人公たちだけだった。主人公は事態の進展を待ち、校長が事実を調べて公正な処分を下すのを待った。しかし待てど暮らせど、一週間後にその教師はまた授業に戻ってきた……

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そのわいせつ教師は主人公たちを見て満面の軽蔑を浮かべた。つまり、騒ぎが過ぎれば俺はここにいる、お前らに何ができる?という意味だ。

怒った主人公は校長のところへ行く。校長は「ああ、この件は調べましたが、証拠がないのでね……難しいです。引き続き調べますよ……」と追い返した。

そして主人公たちは次第に校長が信用できないと気づく。町の記者のところへ行くが、記者は子供だと見るなり相手にしない。親に話しても、親はこんなつまらないことに何の関わりがある、勉強しろと言う。

一番驚いたのは、主人公が気づいたことだ。校長はこの件を知っていて、もみ消そうとしている。何しろ田舎の小さな学校で「教師が女子生徒にわいせつ」なんてことが起きたら、校長の職は保たない……

最後にどこへ助けを求めても相手にされなかった主人公は、仲間たちと一緒に大人たちとの抗戦を始めることを決意する。

彼らは探検で、森の向こう側に廃墟の旅館……ラブホテルを発見する……細かいことは気にするな。

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主人公と仲間たちは計画を話し合う。仲間たちはそれぞれ親との間にいろいろな不和を抱えていた。過度な管理、親からの不信、過保護すぎて独立したい、などなど……彼らは意気投合し、夜に紛れて逃げ出し、大人の世界から逃げることを決める。拠点はあの廃墟の旅館だ……

彼らは手紙を用意した。親宛てと校長宛てだ。親宛てには泉が教師にわいせつされた経緯を、校長宛てには自分たちの怒りを記した。

そしてある夜、準備を整えた彼らは抜け出し、大脱走を開始する。大人たちの追跡をかわし、あの神秘的な旅館へ向かう。自分たちの生活を始め、大人たちとの抗戦を始める。

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すごそうに見えるだろ?

でも実際はただの家出じゃないか!

つまりこのゲームの主題は、子供が教師にわいせつされ、あちこち告発しても誰も信じてくれず、集団で家出して大きな騒ぎを起こし、校長に謝罪を迫る物語だ。

そして家出が成功した後の物語は、あまり面白くない……毎日一群で食べて飲んで遊んで、一方で校長は親から子供たちのことを問い詰められ、あのわいせつ事件は何なのかと聞かれる。

校長は明らかに通報を恐れていて、親たちにこう言う。わいせつ事件は遊び好きな生徒たちが見つけた口実にすぎない、彼らは外で遊びたかったからこんな事件を捏造した、信じるな、まず子供たちを見つけよう、と。

子供たちはあの廃墟の旅館にキャンプを張り、森の奥に罠を仕掛ける。そしてある日、大人たちが探しに来た……

子供たちは水鉄砲と水風船、あとは石や罠で抵抗し、帰りたくない、校長に謝罪を要求すると言う。

親たちはもちろん子供を相手にせず、子供の話も信じない。校長も降伏を促す姿勢のままだ。誰もこの子供たちのことを真面目に受け止めず、ただの悪ふざけと見なす。

そしてある夜、校長がこっそりやって来た。明日は土曜日だ、明日親たちと教師たちがここを一斉に襲撃する、もう罠を掘っても無駄だ、捕まれば全員処分される。しかも親が記者を連れてくるから、この件は大きく報じられる。処分された後、社会に出ればどこでも悪い子として嘲笑され、学校の他の生徒たちにも迷惑がかかる、お前たちの騒ぎはすでに悪い影響を広げている、他の生徒も巻き込まれる、後で後悔しても遅い。それに、お前たちの親はお前たちを信じるのか?

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校長は主人公と取引を持ちかける。明日、自分たちから出てきて、自分たちから帰れば、態度が良いとのことで処分はなし、あの教師はとっくにクビになっている、目的はもう達成されている、この件は内々で済ませて、騒ぎにしない、それがみんなのためだ。

主人公は熟考し、受け入れた。

翌日、主人公と仲間たちが出てくると、迎えたのは校長だけでなく、記者もいた……

校長は記者の取材を受けていて、その内容を聞いて主人公は怒った。

校長は自分が指導力を発揮し、苦労してこのいたずら好きな子供たちを見つけたと話していた。

そして子供たちの家出は学校とは関係ないが、教育者として親に対しても子供に対しても責任がある、必ず見つけなければならない……とも言っていた。

要するに校長は責任を全て押し付け、主人公は騙された。

怒った主人公は仲間を連れて再び根拠地へ戻り、校長の条件を拒否した。

そして決戦の日は来た。主人公たちの目的は明確で、校長をやっつけることだ。いろんな道具や水風船、万能接着剤で校長を制圧する。

結局、件は大きく報じられたが結果は違った。校長が不良教師をかばっていたことが発覚し、子供たちは英雄になった。それから何年も経って、大きくなった子供たちが再会し、当時の勇気ある行動を語り合って感慨にふける。彼らは自分たちが本当に「あの時しかできないこと」をしたと言い、子供の価値も証明された。一人が物語を書き残そう、タイトルは『愚者の教鞭』にしよう……と言った。


この物語はゲームのNormal Endが標準なんだろう。ただ各攻略ヒロインには個別のエンドがある。でもNormal Endがゲームの主題の物語だと思う。

このゲームはどうかというと、プレイ中ずっと笑っていた。理由は簡単だ……あまりにも無茶苦茶だから。

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子供の集団がどうやってあの野外で生き延びるんだ。廃墟の旅館とはいえ、電気はどこから?火はどこから?寝具はどこから?中の物は全部腐ってるだろ?

子供たちが水風船と罠だけで大人たちの進行を止められるのか?冗談だろ?俺が大人ならさっさと入って引きずり出す。

子供の集団がそれだけで校長を倒せる?どこから巨大な万能接着剤が出てくるんだ?旅館にドラえもんでもいるのか?

要するに、この「子供と大人の戦争」という設定の描写を見ていると、すごくおかしいと思う。子供に何ができる?どうやって大人をそこまで追い詰めるんだ?

しかも最大のツッコミどころは、ただの子供の家出を戦争と言い張ることだ……ふざけるなよ。

でも二周目のOPを見て、自分のツッコミがちょっとみっともないことに気づいた……

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俺のこの考え方と、ゲームの悪役、つまり「大人たち」と何が違うんだ?

中学生や小学生の子供なら……彼らにできるのは、水風船、罠、高いところに登る、走る、などなど……本当に子供がAK47を使いこなせるのか?それならファンタジーだ……あるいは中東が舞台でないとおかしい……

ゲームの物語をよく思い返すと、中心思想には確かに問題がない。大人たちが子供を「取るに足らない」と思い、「大したことはできない」と決めつけ、ただの「小僧」だと見なして、子供の尊厳を踏みにじり、信頼を奪い、好き放題にする様子を見事に描いている。

最近ある記事で「大人が子供と話すときは、しゃがんで同じ目線の高さで話してほしい」と読んだ。俺はしみじみと思った。もしかして自分も年を取って、もう子供ではなくなったから、ゲームの悪役のような考えを持つようになったのか……もし俺がゲームの子供だったら、抗戦の勇気すらなかったかもしれない。

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とはいえ、このゲームにはやはり不適切な点がある。肝心なのは18禁だということだ。主人公たちの年齢は?見た目は小学生にしか見えない……個別ルートのエロシーンは本当に面白くなくて、唐突すぎる……だから個別ルートには価値がないと思う。Normal Endがシナリオ重視派には最良の選択だろう。

ただ一人だけ言及する価値のある個別ルートがある。ヒロインの高野原レイナのルートだ。これは今年出会ったゲームシナリオの中でもかなり独創的な描写だ。

レイナルートの描写は、英語の童話『みにくいアヒルの子』の文を挿入して使っている。面白いのは、その童話の一文一文がレイナの動きや現在の状況に対応していることだ。

レイナは母子家庭で、母親はとても甘やかし、いつも自分が一番だと褒めてくれる。しかしある日、レイナは自分が養子で、実の子ではないと知る。外にも自分の噂が流れている。それでもレイナの母親は甘やかし続け、信じ、レイナは自分の娘で一番だと信じている……

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「多くの人があなたをダメだと言っても、お母さんはあなたが一番だと信じてる。いつか必ず証明してみせるわ」

『みにくいアヒルの子』でも、アヒルの子の母親はそう信じていた。そしてアヒルの子も母親の実の子ではなかった。

レイナはその童話を読んで、自分と、アヒルの群れで育った白鳥の状況を考え始める。自分は養母から距離を置くべきではないか。養母は自分を褒めてくれている。養母を失望させたくない。自分で独立して成長したい。童話のあの子のように家出し、少しずつ大きくなり、白鳥に変身したい。

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レイナは英語を独学し、勉強を続け、あらゆる面で努力する一方、わざと母親を遠ざける。

主人公の家出計画に加わったのも同じ理由だ。自立のために、自分を甘やかす母の腕から逃げるために。

そして物語は終わりを迎える。レイナは母と理解し合う。二人は実の母娘ではないが、実の母娘以上の絆で結ばれる。

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相変わらず母娘の物語だが、『みにくいアヒルの子』という童話が入ることで独創性と深みが生まれている。俺もこれを機に『みにくいアヒルの子』の完全版を読み返した。


『愚者ノ教鞭』をどう評価するか、正直気持ちは複雑だ……

まず、このゲームの企画はいい。ただ18禁ゲームの企画にすべきではなかった。映画やアニメ、漫画の企画にすべきものだ。18禁のポルノゲームとしては、不適切だ。非常に不適切だ。

次に、ゲームの物語はリアルで、「子供がやるべきこと」と「大人が子供の行動にどう反応するか」をほぼ説明している。でもリアルになればなるほど面白みがなくなる。俺たちが見たいのは子供が銃を手に大人と大乱闘する姿だ。リアルすぎると見続ける楽しさがない。こういう題材は文芸映画くらいしか使わないが、文芸映画のレベルはこのエロゲーよりはるかに高い……比べる意味があるのか?

予算の制約もある。ゲームはとにかく金を節約していて、キーパーソンの校長には立ち絵すらない。理解できない。

最後に、光もある。『みにくいアヒルの子』の導入で、レイナルートはゲーム唯一の見どころある個別ルートになった。他のルートはさっとエロして親と和解したら終わり……お決まりすぎる。

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だからこのゲームは……題材としては悪くないと思う。矛盾を抱えている。子供の反抗をファンタジーにしすぎれば、イラストだけが取り柄で中身がクソなラノベの山の一員になるし、リアルにしすぎれば日常パートが退屈になる。確かに退屈だ。子供の会話を、18歳を超えた人間が見て面白いか?『パパはどこ?』でも見てるのか?そして絶対に避けられないのが、子供は大人に敵わないということ。どう書いても、子供を勝たせようとすれば無理が生じる……

矛盾は多いが、このゲームには意味があると思う……

俺たちはもう大人になった。でもこのゲームは、俺と仲間たちの昔の楽しい日々を思い出させてくれる。そして……俺たちのあの偉大な夢も……

どの子供も最初に抱く偉大な夢は、大人への挑戦で、世界の主導権を握りたいと思い、早く大人になりたいと願う。

そして本当に大人になった今の俺は、ただ「大人になりたくない、時間よもう少し止まってくれ」と思うだけだ……

時々思う。大人になった俺たちは子供の頃の純真さを失い、子供の会話を見ても幼稚だと感じ、自分も角を削られ、反抗する勇気を失った。

少なくともこのゲームは思い出させてくれる。君も、俺も、彼も、かつて大人の世界に挑戦しようとした偉大な夢を持っていたことを……

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