真空管アンプ をしばらく使った感想
真空管アンプを聴く
昔から真空管アンプを聴いてみたかった。真空管アンプはすごく高尚だと言われていて、主に「味」がすごいんだそうだ。
それで高校からの親友と一緒に、どうやって真空管アンプを組むか研究することにした。
親友いわく、回路とハンダ付けは問題ないらしい。ネットのそこら中に転がってるし、真空管も既製品を買えばいい。ネットの公開設計図を見ながらハンダ付けすればいい……と。
で、発注した。一緒にハンダ付けするはずだったのに、先月の大学院の答弁がクソすぎて忙しかったせいで、親友に先にやらせてしまった。
完成後、親友が言った。「他人の基板、他人のケース、他人の電源、他人の真空管でハンダ付けしたら、結局売ってる完成品と大して変わらねえ。だったら最初から完成品買えばよくね?」

そうだよな……こんな安いもんなら、なんで完成品を直接買わなかったんだろうな?
まず目的を確認しよう。このガラクタをいじるのは、ひとえに「真空管アンプの味を感じるため」だ。
だから音質にはそれほどこだわっていない。味がわかればいい。まず Mojo デコーダーで試したが、この手のものはフロントエンドにそこまで要求しない。そこそこなら十分だ。
何というか、真空管アンプは真空管自体の特性で高域がかなり削られていて、低域も締まりが足りない気がする。でも音がとても「丸い」。どんな丸さかというと、歯擦音みたいなキンキンした音がほぼ消える。だから聴いていて心地いい……おそらくこれが世間で言う「味」なんだろう。
いくつか組み合わせて試したが、ちょっとしたフロントエンドで十分だとわかった。何しろ入門レベルのポンコツ真空管アンプだ。味を聴くだけが目的なんだから。ちなみに親友はこの味が気に入ったらしく、もっと高級なものを狙っている……
個人的には、真空管アンプにあまり金をかけるのは無駄だと思う。この「味」ならメーカーが模倣しようと思えば簡単にできるはずで、たぶん EQ とかで再現できる。ただ今は解析力と素質を追い求める玄学の時代だから、高域低域が物足りない真空管アンプのパラメータは新世代の目には止まらないだろう。
それにフロントエンドも本当に良い必要はない。どうせ出力音にはエフェクトがかかっているし、真空管アンプは電源を入れただけでノイズが乗る。避けようがない。
最後にこのガラクタは職場に置いて、Creative Live の初代を挿して古い歌を聴いている。なかなか悪くない。
こういうレトロな道具で楊嘉淞のこのアルバムを聴くのが個人的なおすすめ。すごく feel がある。楊嘉淞は田震に曲を書いていたらしく、後に音楽家にもなった。
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