『Re:LieF』レビュー

人生やり直し銃

広告

ネット上には「もう一度学生時代に戻れたら」という仮定が山ほど転がっていて、その仮定をめぐる議論もたくさんある。

もちろん俺にもその発想がないわけじゃない。友達と可能性を語り合ったこともある。

広告

高校時代の俺はクズだった。試験はいつもギリギリ合格、学年ビリの淵をふらふらしていて、それに何の問題も感じていなかった。毎日ネットカフェに走るか、親戚の家に行くか、パソコンがある同級生の家に行って掲示板を巡回し、何か遊べるものはないかと探していた。確かPocket PCを貯金して買って、いつも同じ掲示板をずっと見ていて、しまいにはそこの版主にまでなっていた。

若かった俺は勉強がかなりゴミだった。国語は新聞を読んで文章を学び、英語はゲームで覚え、数学は……わからないわけじゃない。ただ先生が導き方を教えず、過程を乱暴に押し付けて「覚えろ、次にこの手の問題が出たらこうやれ」で済ませるだけだった。物理はたぶん全部わかっていたのに、出てくる問題はいつも妙なところで書き間違えた。化学は完全に興味ゼロ、生物の先生には俺の知能を疑われているような目で見られた。

夜、日本語やいろんなことを勉強しながら思うことがある。今のネット環境は最高だ。Googleが使えるかどうかはさておき、問題にぶつかってもYahoo!知恵袋を覗けば、誰かがわかりやすく原理を教えてくれる。俺の高校時代はネットに繋ぐことすら面倒で、当時Googleを自由に使えたとしても何も検索できなかった。中国語のリソースがなさすぎたし、英語なんて当時の俺のレベルじゃおぼつかなかった。

だから今のネットは俺にとって「図書館」みたいなものだ。必要な知識を高速で検索できて、教科書の解説すら要らない。ある程度の判断力があれば、ネットを通じてほとんど何でも学べる。

で、今の俺はいつも思うのだ。勉強する時間が足りない、仕事はクソほど忙しい、本を読んでいてもネットの雑音が多すぎる。学校に送り返してくれるなら絶対すごいのに、少なくとも昔のクズだった自分よりはすごいはずだと。

だからこの「もしも」は他人とも議論した。「お前、今学校に戻ったら絶対すごいぞ」と。向かいに座ったネズミは俺のホラを聞き終えると、グラスのビールを飲み干した。

「バカ言え!」

そう吐き捨てた……

俺はポカンとしたまま残された。

………………

実はこの「人生をやり直せたら」という発想は俺だけじゃない。多くの人が考えたことがあるし、それを題材にした作品も多い。映画、小説、アニメ……ゲーム……そしてエロゲーにまで。

少し前に『ReLIFE』というアニメがあったし、これからドラマにもなるらしい。俺が話すのはそれと名前が似ているが、結局のところ別物だ。ただ設定はかなり近い。

このゲームの名前は『Re:lieF』。設定はやはり「人生やり直し」を掲げていて、宣伝画像も早くから出ていて、とても美しく見えた。

screenshot.107.jpg

このゲームは新会社Raskの作品だ。実は体験版が出た当初、俺はあまりやりたくないと思っていた。なぜかというと……

あまりにも不親切すぎる!

なぜか?その四つの罪を並べてみよう。

1、ゲームはタッチパネル操作に対応しておらず、マウスが必須。 2、ゲームは拡大縮小に対応せず、解像度は720Pレベル。Surface Pro 4で動かすと、昔の3.2インチ携帯の画面を見ているのとほぼ同じ。 3、デフォルトのフォントが社会への復讐レベル。あの小篆みたいなフォントは何がしたいのか…… 4、配色もさらに社会への復讐レベル。白っぽい配色に白い文字、マジでどう見ても見えない。

要するに、俺はあらゆる方法で「より快適」に遊ぼうとした。デフォルト表示フォントの変更、タッチパネル用マウス操作の追加、画面コントラストの低下、Surfaceの解像度を1080Pに変更……どれにしても、これを見ていると目が潰れそうだった……

最後には解像度の低いGDP Winまで引っ張り出した。内蔵マウススティック付きだ、全画面ならいけるだろ?

2 - 1.jpg

しかしクソ、フォントは相変わらず小さい……しかもクソ細くて、らとやといが区別できず、見ていてつらすぎる。しかもゲームにはあの細くて短いフォント以外に、小篆みたいな日本語フォントもあって、仮名の一部が判別できない。簡体字に見えそうになる。

screenshot.10.jpg

解決方法はないのかって?

ある。最後のさらに強硬手段、VNRを直接起動だ。もちろん機械翻訳のためじゃない、文字を見るためだ……

screenshot.11.jpg

しかしそれでも、このゲームは遊んでいて目がつらい。文字は小さい、VNRは慣れない、画風は白っぽい、配色も白っぽい、拡大縮小にも非対応、クソが……

そもそもなぜ遊ぶ気になったかというと、発売前にこのゲームのヒロインのCVにTwitterでフォローされたからだ。彼女はこのゲームを宣伝していたようで、新人声優として大変なのは理解できる。

ただ他のCVと違って、彼女はたまに俺とやり取りしてくれた……

選区_398.png

そして発売前に「私のゲームを応援してほしい」と言ってきた。俺は中国大陸にいると答えた。エロゲーを遊ぶのは好きだが、大陸では販売が許されていないので、非合法な手段しかないと。相手は「関係ない、とにかく遊んでください」blah blah blah……

そこまで言われたら……遊ぶしかない。実はこのゲームが出た当初、批評空間の評価が怖いくらい高くて、100や99が並んでいた。だからこれはもしかすると癒し系の神ゲーかもしれないと、時間を作って遊んで、最後にTwitterでそのCVを褒めてやろうと思った……

でも遊び終わった今、そんなことはできそうにない……

どう言えばいいか、このゲームの話は微妙すぎる。


ゲームの冒頭はヒロインの箒木日向子の一人称視点で始まる。つまりTwitterで俺をフォローしてきたCVが演じるキャラだ。日向子は会社をクビになったばかりで、帰宅して迷茫し、たまたまアルバムをめくって学生時代を懐かしんでいた。そこに祖母が突然倒れ、そんな折に彼女へ連絡が来る。「Re:Tryment」計画に参加しないか、と。

このRe:Tryment計画とは、薬を飲んで十歳ほど若返り、人工島に行って一年間学校生活をやり直すというもの。一年後には社会に戻る。もう一度学生時代を体験できるチャンスをくれるのだ。

結局日向子は毎日迷いながら、十年前の自分が今の自分に宛てた手紙を見つけて感慨にふけり、参加を選ぶ。

screenshot.13.jpg

島に着くと参加者が何人もいて、自分も少し若返ったことに気づく。この学校は「学校に戻りたい」失業中の大人向けに開かれているので、課題は「未来を研究する」こと。未来で社会に出たらどうするか、どう勇気を出すか、などなど。

日向子はとても縮こまっていて勇気がない。そこに新田司という男子生徒が現れ、彼女を励ます。一ヶ月後、日向子は勇気を出してクラスで二度目の本当の自己紹介をした。最初のごまかしよりずっとよく、未来に立ち向かう自信を確立した。

screenshot.16.jpg

ここでゲームは突然視点を切り替え、新田司の一人称になる。何しろエロゲーだから、彼が主人公だ。

screenshot.26.jpg

新田司もずっとこの学校に通っているが、この学校には妙なことがあると知っている。たとえば学校は第一区域と第二区域に分かれ、区域の間は隔離されていて二つの別の学校になっている。そして新田司は、どこか名もなき廃病院に神秘的な白髪の少女アイがいて、時々彼女に会いに行くこと、日向子も最初に偶然この少女を見かけたこと、その少女は幽霊だという噂があることまで知っている。

ではその少女は何者なのか?日向子のルートでは語られない。ここでゲームのシナリオロックの話になる。攻略可能なキャラは四人で、最初の三人は日向子を含むクラスメート、最後の一人があの廃病院のアイだ。

screenshot.18.jpg

個人的に満足したルートは日向子のルートで、比較的納得できる。日向子は未来に自信がなく、学園から出たくない、社会に出たくない。このルートで日向子と主人公はいろいろな物語を経て、最後に日向子は勇気を出して現実に向き合い、社会に出ることを選ぶ。とても正統な癒し系だが、最後に主人公が消え、日向子だけが現実に戻る。主人公のことは触れられない。

screenshot.17.jpg

他の二人のルートはあまり面白くない。個人ルートは非常に唐突で意味も薄く、むしろ最後のTrue Endへの伏線を引き出すためのものに見える。

どんな伏線か?大舘流花のルートは普通に突然告白して恋に落ちてパコパコするだけだが、ルートの最後で彼女は主人公が突然暴走するのを見る。彼女はすべてを理解したと言い、「研究所」の門口へ走り、ここに自分がやるべきことがあると言う。その後、大舘流花自身の目の前にも雪花のモザイクが走り、目の前が暗くなり、目を開けるとどこかに寝ている。やがて大舘流花は研究所の奥へ行き、機器の山の中で寝ている主人公を見て、目覚めるのを待つと言う。

screenshot.65.jpg

海蔵もものルートでは、この世界には「人工知能」がたくさんあるといった言葉が出てくる。自分も「人工知能」アシスタントを開発している。ルートの最後では、人工知能が実現できなかった多くのことを実現したと強調され、やはり主人公が暴走し、海蔵ももが目覚め……などなど。

だからこれらのルートから、プレイヤーはだいたい推測できる。「薬を飲んで島に送られ人生を一年やり直す」というのは嘘で、この島は「仮想現実」か何かで作られた偽りの世界、マトリックスの脳後插管のようなものだ。插管してこの世界で一年やり直し、一年後に管を抜いて社会に戻る。主人公は血を流した交通事故の記憶があると言っていた。もしかすると主人公自身はすでに交通事故で脳死していて、この脳後插管の世界にだけ存在して生きているのかもしれない。

screenshot.92.jpg

だからTrue Endでこの話が始まる……

True End自体は内容が多いが、物語のテーマに関わる部分は単純だ。主人公の母親は学生時代に「人工知能」技術の研究を担当し、卒業後も業績を上げた。しかし主人公は母親の息子でありながらとても臆病で、会話が苦手だった。そこで母親は感情を持つAIを自ら作り、その名をAlphaとした。この女性AIに主人公と会話させ、友達にした。モニター越しでも二人は楽しく話し、主人公はこのAlphaという仮想の少女をユウ(yuu)と名付け直した。主人公はこの人工知能ユウのおかげで明るくなった。学校ではいつもいじめられ、誰にも相手にされなかったが……

screenshot.94.jpg

そこに悪報が来る。ある日、主人公は車に轢かれ、かなり严重で、たぶん脳死した。母親は悲しみに暮れ、息子を救うことを決意。仮想現実の社会を作り、息子の以前の環境を模倣し、この仮想社会の中でゆっくり蘇生してほしいと願った。さらに自分が開発したAI、つまりユウもこの仮想社会に入れ、管理者にした。「必ず息子を守り、彼の脳の蘇生のために努力してください」と頼んだ。

screenshot.95.jpg

ただ仮想世界でAIが息子を呼び覚ますだけでは足りない。刺激が足りず、本物の人間が必要だ。そこでRe:Tryment計画が生まれた。「学校生活をもう一年やり直したい」人たちをボランティアとして集め、ここで息子と一緒に学校に通わせ、徐々に息子を目覚めさせる。

screenshot.96.jpg

その後の展開にはさらに多くの波乱がある。九曲十八弯で、たとえばあのAIは主人公を守るため、全員をここに閉じ込め、出さないようにしようとする。AIは外の世界は醜いと考え、ここにいることこそ守りだと信じている。

screenshot.104.jpg

もちろん最後にはAIは説得され感動し、主人公を監禁するのを諦め、主人公は目覚めて社会に戻る。仮想は現実に代われない、などなど……


このゲームはそういう話だが、ツッコミどころが多い……

1、ゲームがテーマから逸脱している。設定は「人生に失敗した敗者たちがもう一度人生をやり直す」なのに、日向子のルート以外は本当にかけ離れている。主人公の話はもはや『リトルバスターズ!』に近く、「社会の失敗からの人生やり直し」とは何の関係もない。ただの「母親が息子を目覚めさせたい」だけだ。

screenshot.42.jpg

2、ゲームの「自己ネタバレ」が病的。ゲームの最初、プレイヤーは日向子が本当に薬を飲んで若返り、あの島で生活を始めたと思うはずだ。ところがほどなくして、ゲームに「雪花のモザイク」のような効果が現れる……遊んでいる最中ならどう思う?これは偽りの世界じゃないかと考えるだろう。しかも学校の画面では左下と右上に緑の枠があり、CardboardのようなVRヘッドセットの枠に似ている。現実の回想シーンにはその枠がない。この暗示はあまりにも露骨だ。ゲームは最初から「人工知能」「仮想現実」を大いに吹聴し、遠回しにほのめかす。さらに各ルートの最後には主人公の回想シーンがあり、突然現れた人工知能の管理者が主人公に「あなたはとっくに死んでいる」と言う。これらすべてが「主人公はもう死んでいる、交通事故に遭った、ここは仮想現実の偽りの世界」とネタバレしている。そしてTrue Endでゲームは真面目に謎を明かすふりをする。

screenshot.27.jpg

勘弁してくれ、自分でほとんどネタバレしておいて、ここでプレイヤーに知らないふりをさせるなよ。笑えないぞ。

最も病的なのはゲームの公式Twitterだ。最初の評価が良すぎて調子に乗ったのか、自己ネタバレ画像をいろいろ投稿し始めた。三人の異なるAIヒロイン、主人公の表情、さらには他人のクリア後スクリーンショットのリツイートまで。まったくもう……

3、ゲームの日常パートが非常に退屈。個人的にギャルゲーの日常パートは「シチュエーションコメディ」レベルの効果であるべきだと思う。『Re:lieF』の場合、日常パートは完全な会話だけで、授業の部分はない。放課後に車でドライブして、どこそこが景色がいい、寮に戻って雑談、たまに人生を感慨する……などなど。一、二日ならいいが、毎日これだと飽きる。しかもゲームで唯一価値があるのは癒し系の部分だ。たとえばヒロインはよく仕事中の自分を思い出す。どれほど大変だったか、どれほど悲惨だったか、どれほど忙しかったか。学生時代はどれほど美好だったか、未来にどれほど自信がなかったか……それでも前に進まなければならない、などなど……

screenshot.35.jpg

正直、癒し系は嫌いじゃない。しかしこう説教くさく灌がれると、さすがに免疫ができてしまう……

4、ゲームのTrue End部分が非常に混乱している。これは正直評価しづらい。True Endに入る頃には海陸空からほぼネタバレされていたからだ(ゲームの自己ネタバレと公式Twitterで)。俺が見たかったのは、主人公が最後に何かの急展開で目覚めるのか、目覚めた後に「人生をやり直しても社会に向き合う」という癒しをくれるのか。しかしそれらはなかった。

ゲームはいろいろな与太話を始める。具体的に評価しづらいのは、これらの話を本当に読むのが面倒だったからだ……ざっと読んだだけ。俺が話を曲解していると思うならそう思ってくれ。何しろあのフォントと配色では、俺は目を守りたい……

screenshot.76.jpg

主人公が最初に目覚めた後、あの管理者AIは主人公をここから出したくなくて、主人公の一部を強制的にコピーし、区域二に連れて行って自分とパコパコした。その後このコピーされた主人公が元の主人公を刺しに行く。管理者は呆然とする。

そしてあの神秘的な病院の白髪の少女、実は管理者AIではなく、管理者が主人公と接触しやすいようにか何かで、自分のコピーを作ったものらしい。回想によると、主人公が好きなのは総管理者AIのはずだが、最後に主人公が告白する時、このコピーの相手に告白してしまう……

理解できない。回想の中であなたの友達は初代AIじゃなかったのか?なぜ海賊版に告白するんだ?

screenshot.84.jpg

この混乱についてはまだまだあるが、見ている時は完全にどうでもよくなっていた。最後の一口の癒しが見たいだけだったのに、それも灌がれず、主人公が目覚めた、目覚めたで終わり……

5、ゲームのテンポが悪い。これもTrue End。個人ルートは短く、日常は退屈で、飛ばせばすぐ終わる。True Endは「曲折」を見せるためか、不必要な内容をたくさん故意に増やしている。同時に各種の謎解きや展開、回想の中で、退屈な日常を多く増やしている……

おい、最終劇情だぞ、もっと滑らかにしてくれ。一段一段区切らないでほしいし、あのフォントもある、目が持ちません。

しかももう一つの疑問、ゲームのミリャは一体何なんだ……語られてないだろ?俺が見逃したのか?


で、このゲームをどう評価するか。True End部分をあまり注意深く読んでいないせいかもしれないが、物語が本当にダメかどうかは評価できない。少なくとも俺が見た内容ではかなり乱れていて、合理性も薄い。素直に主人公の母親が息子を救うためにこの世界を作った、でよかったのに。わざわざAIが反逆して全員を閉じ込めようとし、余計なことをあれこれやる。蛇足だ。素直に癒しを灌げばいいじゃないか。

ていうか、その癒しをちゃんと灌いだとしても、それは「母親が息子を救う」話でしかない。「人生やり直し」は???

「学校に戻り、もう一度やり直す」はどうした?テーマを食ったのか?こんなに感慨深いゲーム紹介で、俺にやらせたのは劣化版『リトルバスターズ!』か?

screenshot.106.jpg

だからこのゲームは、素直に日向子が学校で大悟して社会に戻り努力するテーマを書くか、テンポを整えて最後の本来感動すべきTrue Endをちゃんと書くか、どちらかだ。今のこれは四不像な感じだ。

もちろん、このゲームのシナリオ以外は文句なし。音楽は美しく、作画は精良、制作も丁寧。あのクソ font と拡大縮小非対応を除けば……

screenshot.61.jpg

このゲームについて、俺は多くの絶賛を見たし、俺と同じように退屈でつまらないと感じた人も見た。ともあれ、ゲームの立意は悪くないし、制作も精良で、制作側も精品を作ろうと努力したようだ。ただ脚本家の経験不足が惜しい。話は半端だと俺も思うが、この会社には期待している。次作で経験を活かしてほしい。テンポさえ掴めれば、『リトルバスターズ!』を書き直しても感動させられるはずだ……Key社も新島夕を探しているんだから、Key社の山寨も悪くないだろ。

screenshot.38.jpg

それから、こんなクソ font を使うな。HiDPI拡大縮小対応も忘れるな。True Endでこのゲームに没入できなかったのは、あのクソ font と拡大縮小と直接関係あるかもしれないんだぞ!


視線は酒席に戻る。向かいのネズミはまた一本飲み干した。

「なんで俺が学校に戻ってもダメだって言えるんだ?」

俺はネズミに問い詰める。ネズミはまぶたを上げ、滔々と語った。

「今お前が学校に戻ればすごいと言うのは、お前がいろんなことを経験した上での話だ。もし学校に戻ったら、必然的に今の経験はない。その時のあなお前は未来の危機に気づかず、どうにでもなれと思い、遊ぶべき時に遊び、食べるべき時に食べ、やはりあの頃のままだ……」ネズミは指を鳴らした。「何て言ったっけ?三つ子の魂百までだ。」

「…………」

「それに、中学時代に無駄にしたと自分で思っていること、本当に意味がなかったと思うか?」

しばらく考えて……首を振った。

もし中学時代にあんなふうに遊ばなければ、掲示板にたむろすることもなかっただろう。Pocket PCで遊ばなければ、今ごろ適当にiPhoneを買って、脱獄すら知らない人になっていたかもしれない。

あるいはそうならなければ、今ブログを書いている俺もいなかっただろう……

「だからさ。」ネズミは手を広げた。「過去は変えられない。だが過去の君と俺があったから今の自分がある。今を大切にしろ、まだ遅くない。」

ネズミが珍しく道理を言った……

「それに、本気で人生をリセットしたいなら方法がないわけじゃない。」ネズミは声を潜めた。「俺が言ったように、もう一度やり直す。ただし記憶は失う。自分が誰かも、どこにいるかも、今の自分が経験したことも覚えていない。」

「おお?本当にあるのか?」

「「人生やり直し銃」って聞いたことあるか?Googleで調べてみろ。」ネズミは邪悪な笑みを見せた……

俺は泣くに泣けず笑うに笑えない表情を浮かべた。

本家 plumz.me でこの記事にコメントする

コメントは中国語の本家サイトで受け付けています。このミラーは閲覧専用です。

目次