『PARA-SOL』レビュー
PARA-SOL:脚本家は精神病院でちゃんと飯食ってるのか?
音楽から入ってゲームを探すのが自分の悪い癖だって、前にも一度ならず書いた気がする。で、今回もうっかり《Octave Rain》を耳にして、いいじゃんと思ったらゲームのOPだった……そんでそのゲームを探して遊んだわけだ。
ゲームの名前はPARA-SOL。英語がそこそこ分かる人ならピンとくるはずだが、PARASOLってのは日傘のことだ。つまりタイトルは「日傘」って意味になる。

実はダウンロードした時は中文版だなんて思ってなかった。で、起動してみたら、うわ、漢化されてるじゃん。予想外だった……

遊ぶ前に日本人の感想をいくつか見たんだが、大半が「序盤の展開はめちゃくちゃすごいのに、終盤の展開がクソすぎる」って言ってた。国内の界隈だと「老子には理解できねえ!」って説明の方が多かった。
分からんもんなんて山ほどあるし、自分は頭おかしい作品を見るのが得意な方だから、迷わずゲームを開いた……
それから数日かけてクリアした……ルートは一本だけ。で、二本目をやる気は完全に起きなかった……
理由は簡単:頭おかしすぎる!
このゲームのシナリオ、最後まで何を言いたいのか分からなかった。OPの映像と全体のテーマを合わせて考えると、「家族の温かさと素晴らしさ」を描きたかったらしい。でも「家族の温かさと素晴らしさ」を描くのに……そこまでやる必要あんのかよ?

ゲームの舞台は未来の世界。未来には「人造人間」がいて、「人造人間」には「母」の役割が存在する。「母」は継承できるのか何なのか、人造人間は「陽傘」、つまりParasolと呼ばれている。で、未来の世界では月が病気を引き起こす。月が出ると地球に向けて放射線の流星を放ち、人間が隠れないで月光を浴びすぎると「流星病」になる。流星病の末期症状は狼男みたいな獣になることだ。
人間は身を守るため、流星病を防ぐために人造人間「陽傘」を作ったんだろう。でも「人造人間」の組織に何か問題が起きたのか、内部抗争みたいなのがあって、主人公も巻き込まれる。

で、主人公は登場した時から謎だらけ。「私」は「私」じゃない、今の身分は小次郎だと言い、前代の「陽傘人造人間アリョーシャ」の記憶の一部を継承している。登場した目的は二人の少女の安全を守ること……
そこから主人公が学校に通いながら護衛する話が始まる……と同時に、色々と意味不明な挿入が続く。ここでなんで「意味不明な挿入」と言うのか説明しないといけない。
このゲームは前に遊んだDEVILS DEVEL CONCEPTってゲームに限りなく近い、いや、もっと酷い。DEVILS DEVEL CONCEPTはまだ注釈があったが、このゲームには注釈が一切ない。

主人公の出自を探る中で、周囲のシナリオは絶えず新キャラを出してくる。新キャラが口を開けばクソみたいな新設定の山。だいたいこんな対話だ:
「やっと現れたな、ALSKDJHALSDの件はどうなった?」 「あれか?実はQEWQEから聞いたんだが、ああそうだ、IUYIの件はどうなった?」 「彼女はもうOIYQWEにやられた。さすがWEQEの人間だ。ああそうだ、QWKJLEHから来た別の奴も新しいOIYUを出した。HJASHDK技術のおかげで、奴らは完全にLSKHしてLSQEQWEした。だから淘汰されたLASKDHであるお前は気をつけろよ」

おい、こいつらが何言ってるか分かったか?お前がこのアルファベットを知らないのは分かってる、こっちだって知らねえよ。しかもゲーム内はアルファベットじゃなくて、色々と意味不明な名前だ。これらの名前を説明してくれる奴は一人も出てこない。途中には主人公の夢の中に神秘的な人物が現れて主人公に質問する場面もある。自分と主人公はテレパシーで繋がっているから質問で確認したいとか言うが、その質問は口先だけの無意味なもの。最後にはその神秘的な人物が突然、自分が一度も聞いたことのない名前を口にして、自己紹介もなしに消える。
で、物語の最後は主人公が二人の女性を守り抜き、二人に「家族の温かさ」を味わわせて唐突に終わる……

整理すると……自分の見た流れでは、このゲームは、ある使命を背負って作られた人造人間の主人公が、特別な身分の二人の少女のもとに派遣され、二人を守り、自分たちは家族だと名乗って家庭の温かさを感じさせる話らしい。途中で家庭の平和を壊そうとする敵役がいて、全部主人公が片付ける……
以上。自分が分かったのはそれだけ。
時々、DEVILS DEVEL CONCEPTには本当に申し訳ないと思う。あのゲームは最後にテーマをちゃんと説明してくれた。でもPARA-SOLは最後まで自分は雲の中だった。しかも漢化版をやってるのに、「全部漢字なのになんで日本語より読むのが辛いんだ」って感覚になる。もちろん日本語版も見たが、もっと辛かった……
一本クリアした後、extraで用語解説を見つけた……でもその解説はむしろ無い方がマシだと思った。ほぼ分からないままだし、使い勝手も悪い。

じゃあこのゲームをどう評価するか?自分は完全に分からなかった。精神病+物語を語る能力が完全に欠如した設定厨が書いたシナリオにしか見えない。この開発会社の人間自身が理解できているのかすら疑う。ゲームを書いた脚本家が酔っ払ってるか精神分裂で書いたんじゃないか……だって完全に意味不明だから。このゲームの作画と戦闘エフェクトが本当にもったいない。あれは本当に力が入ってた……

こういう描写方法は以前にもツッコミを入れたことがある。「無理やりイキり」と呼んで、妄想文まで書いた。でも今思うと、PARA-SOLは無理やりイキりというより、《弱智吧》の重症患者が書いたものに近い。この脚本家はこのゲームを書いた後、新作を書いていないらしい……
精神病院に入院して治療を受けてるって考えていいのか?日本の精神病院の飯は美味いのか知らないが、いつか回復する日が来ることを願っている。
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