『彼女と俺の恋愛日常』レビュー
Lovelyday of Girlfriends & Me
ギャルゲーってやつについて言えば、結構な人が「自分は絵柄じゃなくてシナリオ重視だ」なんて言うくせに、その連中のSNSアイコンは99%女の子の絵なんだよね。
別に不思議でもなんでもない。美しいものを愛する心は誰にでもあるし、仙台のオバサンに言わせりゃAdult Videoと大差ないギャルゲーにおいて「顔で選ぶ」のは至って普通のことだ。
つまりギャルゲーとして売上を伸ばして影響力を広げたいなら、まずキャラを可愛く描かなきゃ話にならない。キャラがブサイクなのに大ヒットした例なんてほとんど見たことがない。『学園ハンサム』くらいか、例外は。
だからキャラが可愛くないゲームはもう死刑宣告されたようなものだ。よほど長い歴史と分厚いファン層を持つキャラなら別だが、脳死ファンは騙せても「沈黙の大多数」は開拓できないんだから、そんなの意味ないだろ、絶対ダメ。
で、『彼女と俺の恋愛日常』を初めて見たとき、俺はこりゃクソゲーだと直感したね。

1、爆裂にベタなタイトル。『彼女と俺の恋愛日常』、最初は「俺と彼女の恋愛日常」だと思ってたのに、英語名を見たら「俺と彼女(ガールフレンド)の恋愛日常」で、しかも「恋愛日常」は「れんあいにちじょう」じゃなくて「ラブリーデイ」と読むらしい。うわ、マジかよこのタイトル、ダサすぎて爆発してるわ。小学生の作文の「記一件有意義的事」レベル。誠意が微塵も感じられない。タイトル見れば中身が分かるってやつだ。これ、何も思いつかなくて企画書の仮タイトルをそのまま使ったんじゃないのか?

2、ブサイクすぎて爆発するキャラデザ。『彼女と俺の恋愛日常』の絵師はちこたむと鳴海ゆうの二人。面白いことにこの二人は『初恋サンカイメ』でも一緒だったし、『Love Rec』でも共演してる。二人とも別に絵に問題はないはずなんだが……このゲームでは……鳴海ゆうが描いたあの二人は何なんだ?何なのあれ?鳴海ゆうが単独で原画を担当した『マジカル☆ディアーズ』だってここまで酷くないぞ?しかも一番ブサイクなあの大皿顔が、設定ではアイドルだって言うんだから、草。日本じゃレンガを秋葉原に投げればアイドルに三人は当たるって言われるけど、それにしたってアイドルがこんなブサイクでいいわけないだろ。深田愛衣よりブサイクってどういうことだよ。

3、設定が汁までベタ。名前からしてこんなに直球な『彼女と俺の恋愛日常』、じゃあストーリーは?って発売前にちょっと見れば大体分かる。主人公は美大生で、絵を描いたりするんだけど、次のコンクールで入選しないと優等生の資格を剥奪されることになって、それで主人公はキャラに愛を注いで優秀な作品を作ることにした…………?
え?待って、ゲームの話ってこれ?公式サイトのStoryを半日眺めたけど、確かにそう書いてある。
でも俺がプレイした内容と違うぞ?俺、偽物のゲームをやらされたのか?

実際のゲーム内容には主人公のそんな面倒な話なんて全然出てこないんだよ!主人公がコンクール用にフィギュアを作るために、童貞だから女の子の体の形をよく知らなくて、妹にパンツを見せてもらうって話で、そこで學校の色んな妹と出会うわけ。外国からの転校生・金剛アリス、幼馴染の真白結花、そしてブサイク極まりない学園アイドル・赤峰しずか、それに妹の蒼井遙。そう、主人公は蒼井翔って名乗るんだけど、危うく妹が蒼井そらかと思ったわ。

ゲームの話には主人公が人生の岐路に立たされるような葛藤なんて微塵もない!完全に主人公が毎日学校行って妹を口説くだけ。どの妹も主人公への好感度はMAX。あの大皿顔の妹は全裸で布団に潜り込んできて驚かせてくるし、コンクールだの何だのは全部ハッタリか、個別ルートのどこかに隠れてるだけ。本当の共通ルートは主人公のナンパだ。実際、共通ルートの前半は結構面白い。面白さの核心はこの人にある:

黒川萌、主人公の先輩で部長。オタク腐女子で、ずっと鋭いツッコミと自虐を繰り返してる。唯一の楽しみはこのキャラだけだ。
しかも彼女、たぶん最初に主人公と足で一発やるキャラだ。なのに攻略対象外。
そう、NPC、攻略不可。黒タイツ足コキで一発やらせてもらえるだけでもありがたいと思え、って話。笑い指数は9.8を突破した。
で、共通ルートの面白いところが終わると、このゲームはもうおしまい。夜中に主人公が誰と仲良くなりたいか考えて、選んだ子のルートに入る。俺が選んだのは金剛アリス。ただ『初恋サンカイメ』の仙台のオバサンのロリと同じくらい可愛く描かれてたからであって、幼女だからでも、体が小さいからでもない。全然関係ない。誤解しないでほしい。

とはいえ金剛アリスのルートもすごく単純。金剛アリスは外国からの転校生で、弓道が全然上手くいかなくて、毎日射った後にShitって言ってる。で、主人公が手伝おうとして、手伝ってるうちにいつの間にかくっついて、最後は学校の日本弓道部の助けを借りて、金剛アリスが自信を取り戻し、周りの視線やプレッシャーを気にせず成功を収める。

はい、以上、それだけ。ただ既視感はある。金剛アリスはずっと「ああ、日本すごい、日本の弓道は素晴らしい、うちの国よりずっとすごい、日本No.1」って言い続けてる。oh god……俺はずっと、大陸の某党と愛国小将どもが毎日「抗日神劇」だの、外国人に中国の文化が大好きで中国No.1って言わせる動画だので自国を自慢するのが得意なのかと思ってたけど、日本にもこういう趣味があったとはな。これまでの日本の「抗米神劇」や「日本高校生が世界を救う」みたいなベタな展開と合わせて考えると、どうやらこれは中国大陸だけの問題じゃないらしい。みんな自国を自慢するのが好きなだけなんだな。

『彼女と俺の恋愛日常』にはルートロックがない。というか必要ない。シナリオもあれだけ、日常もあのパターンだけ。個人的には全く見どころがないと思うけど、完全に面白くないわけでもない。むしろ一部は前にやった『君の眼珠子が俺にぶつかった』よりずっとマシだ。話の上ではな。もちろん絵柄は完全に圧倒されてるけど……
要するに、このゲームはそこまでクソじゃないけど、わざわざやる価値もない。鳴海ゆうがブサイクに描いたとしても、ちこたむはまだいるし。でもどう見てもこのゲームは気合が入ってなくて、適当に作られてる。Parasolは犬血晴菜花の後、完全に沈没して何もできなくなったんじゃないか。去年の水泳部も同じ印象だった。

でもParasolの新作が速攻で公開されたのを見ると、俺の考えすぎであってほしい。この作品は何かすごくイカした予感がする。
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