『猫忍えくすはーと』レビュー

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Whirlpool、俺はもともとそこまで悪い印象は持ってなかった。過去のクジラをヤるやつとか、ロボットをヤるやつとか、初期の竜の姫をヤるやつとか、ともかくWhirlpoolは人外とのアレが好きなんだろうな……いや、人と混血か。それがウリなんだろう。

で、今年のWhirlpoolの新作がいきなり発表されて、いきなり発売された……俺はずっと5月発売だと思ってた……

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新作のタイトルは『猫忍えくすはーと』。設定はシンプル極まりなくて、主人公の家に代々伝わる由緒正しい家系から猫耳の忍者が二人派遣されてきて、護衛兼手下として仕える、という話が展開される。

ここで強調しておきたいのは、このゲームがたった2000円で売られていて、初回特典版の抱き枕カバー付きだけが13000円だということ。

どう?このパターン、何を思い出す?XXXのセイイキシリーズじゃないか?そう、実はこのゲームはあのシリーズを意識して作られている。

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特徴ははっきりしている。シナリオは短く、話は単純、絵は可愛い。

『猫忍えくすはーと』の話は短いだけでなく、中身もほぼない。まず世界には「亜人」と呼ばれる連中がいて、つまり猫耳娘とか狼男とかそういう連中のハナシで、主人公は先祖の功徳によって、派遣された二人の猫耳くノ一を従者として手に入れる。最初は主人公も困っていて、二人がとにかくベタベタしてくるからだ。だが、彼女たちが毎日公園の豚の頭みたいなコンクリート管に住んでいるのを見かねて、二人を受け入れる。

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受け入れた途端、なぜか主人公を狙う連中が現れて、お前はあの猫娘どもに惑わされているんだと言い、そのまま猫娘たちを攫っていく。主人公は助けに行き、救出したあと猫娘たちが突然小宇宙を燃やして主人公を守るために敵をぶちのめす。すると誘拐グループが「実は我々は悪者ではなく、上の者からこの二人の猫娘が一人前の「忍者」として通用するか試すように命じられただけだ」と言い出し、最後はめでたしめでたし。猫娘たちは残り、主人公も右に左に囲まれて、すべてが完璧。

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ただね、この話はあまりにもお決まりすぎる。冒頭からヒロインのゆらとたまが登場するなり、二人は主人公に対して冷酷非道な海陸空全方位のベタベタ攻撃を仕掛けてくる。しかもそのベタベタがかなりLowというか、Lowとは言わないか。「わりと古典的」?とにかく最初から「私はあなたに身を捧げます」という覚悟で出てきた猫忍者たちだから、HCGが突然出てきても想定の範囲内だし、日常会話にもこれといって光るものはない。「ご主人様、私が必要ですか」「ご主人様、お守りします」みたいなテンプレの連続。なにより一番許せないのは、二人の日本語の言葉遣いがおかしすぎることだ。たまは甘えん坊の女の子みたいな喋り方で、やたら「食べたいもん」を連発する。ゆらはというと、昔の家来みたいな喋り方で「〜でござる」を連発する。しかも大半の喋り方が俺には理解できない。幸いなことに、漢字が読めるおかげでむしろ意味が分かりやすかった。

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总之このゲームは、日常会話に光るものはないし、他の部分にも大した見どころはない。強いて挙げるなら、絵と短さだろう。

絵については、原画師が鷹乃ゆきで、初音島シリーズに参加した人だ。確かに絵は良くて可愛い。Whirlpoolの塗りも安定していて、CGはどれも綺麗だし、立ち絵も問題ない。ゲームの長さはかなり短く、早めに読めば3時間くらいで終わる。しかも真剣に読む価値のある内容も特にない。ゆらの喋り方を学びたいなら別だが……

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さっきも言った通り、このゲームは公式にmini projectと銘打たれた2000円の小品で、どうやらFengという会社のやり方——原画と抱き枕グッズだけで食っていくスタイル——を学んでいるように見える。売れているかは知らないが、このゲームは……悪いとは言えない。確かに本来の位置づけには合っている。ゲームを半分ほど進めた時、これはもしかしてWhirlpoolがHCGをカットしてSteamに出すつもりなんじゃないかと疑った。なにせ例のプルタブゲームがそうしたからな。今になってみると、その可能性は完全には否定できないが、それほど変な位置づけでもないだろう。

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猫忍えくすはーと は、原画以外はあまり戦えないゲームだと思う。CVもややもったいない。高森奈津美のヒロインはまあそんな感じだし、前田惠の二号ヒロインも本来の実力を出し切れていない。幸いゲーム時間は短いから、適当に遊ぶ分には問題ない。しかもあんなに安いし、絵も可愛い。主人公を本気で萌えるオタクはとっくに抱き枕セットを買いに行っているだろう。ゲーム本体のほうは、おそらくそれほど重要ではないのだろう。

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