『且听琴语』レビュー
且聴琴語:中途半端で、無駄遣い
『且聴琴語』というゲームは、Steamのトップページでおすすめに表示されて知った。値段はたったの6元。
とはいえ6元の中国産ギャルゲーは別に珍しくもない。ただ、多くの作品は見た瞬間にどういう路線か分かるし、日本の某ゲームのパクリだとすぐに分かる。個人的には中国産ギャルゲーには大きな期待を寄せているのだが、ほとんどの作品は根本的に「本気で作っている」という印象を与えにくい。一発稼いで話題を盛り上げて大儲けしよう、それだけの話だ。
だから『且聴琴語』には少し新鮮味を感じた。第一に絵柄がなかなか良い。第二に設定とCV。絵柄はともかく、CVには驚かされた。中国産のゲームなのに設定上ほぼ全員が日本人キャラで、CVも純粋な日本人だ。中国のメーカーが日本設定のゲームを作って日本の声優を起用するのはおかしいと思う人もいるかもしれないが、俺はそうは思わない。向こうの日本だって、ドイツ人やフランス人が何年も日本語をしゃべっているじゃないか。ヨーロッパで抗議が起きたなんて聞いたこともない。みんな北欧の巨乳鎧騎士に万歳三唱しているだろ。それに最近の中国製の日本風ゲームはなかなか良い出来で、中には日本に逆輸出されているものもある。日本のオタクが「射爆」と「謝謝茄子」を覚えた事例だってあるくらいだ。だからゲームが良ければ、日本設定でも中国設定でも受け入れられると思う。
しかも絵柄は悪くないし、CVは間違いなく国内の気まずい演技よりマシ。音楽も日本の外注らしいし、脚本がたとえ郭敬明レベルでも、中国産の最高峰になるはずだろ……
もちろん、実際にプレイしてみて……自分は甘すぎたと思い知った。
まずは良い点から。
最大の長所は間違いなくCVだ。白石涼子に野中藍、それに橘桜。声の演技はどれも良かった。まあ当然っちゃ当然か。ゲームは高解像度ディスプレイで表示すると非常に綺麗で、試しに2K画面で動かしてみたら出力がとても精細だった。日本のほとんどの会社がまだFullHD対応をセールスポイントにしているレベルより、よほど上だ。OPもなかなか良い。歌詞はよく聞き取れなかったけど。一部のCGも非常に丁寧で、構図にも工夫が感じられる。日本の模倣の痕跡はあるものの、少なくとも優秀なレベルではある……
ゲームの……あの……えっと……それから……
すまん、もっと良い点を挙げたかったんだが、本当に思いつかない。ああ!そうだ、値段だ。6元、煎餅を一枚追加するのと同じ金額。日本のだとセールでも2000円取られることを考えれば、あまりにも安い。
お察しのとおり、良い点は終わりだ。ここからは悪い点を挙げる。
1、ゲームの動作効率が悪すぎる
最初に起動したときは驚いた……でかいUnityのロゴ、しかも個人版。
ギャルゲーをUnityで作る人を初めて見た。Unityでギャルゲーを作る利点なんて考えても分からない。タブレットに移植しやすいからか?しかもこのゲーム自体には3Dのシーンなんてない。純粋な2Dなのに、システムリソースの消費は3Dゲーム並みだ。OPはリアルタイム演算を使っているらしく、うちのポンコツタブレットではカクカクで全然見えない。このゲームをやるなら、PUBG用のデスクトップPCに替えたほうがいいのかもしれない。高解像度ディスプレイのサポートは良いが、背景CGと立ち絵に限った話で、選択肢のUIはスケーリングに対応していない。
しかも変なところにバグが多い。例えば「Auto」モードが使えない。Autoをオンにしてスマホでゲームでもやろうと思ったら、このAutoモードが二歩進んでは止まり、二歩進んでは止まりの繰り返し。仕方なく延々とAutoを押し続けるハメになった。ちなみにゲーム内でAuto ModeとSkip Modeがオンかどうかの表示は一切ない。Skip Modeはまだ分かるかもしれないが、Auto Modeがオンかどうかは……運次第だ。
2、立ち絵の顔は良い……うん、顔は良い
絵柄は少なくとも日本のギャルゲー作品の二流から上のレベルだと思う。例えるなら少し前に日系ギャルゲーで話題になった『景の海のアペイリア』と同じくらいのレベル。一流との差は細部だけだ。立ち絵の顔は特に問題なさそうに見える。正面は良いし、CGも大体良い。ただ細かい表情は嘘っぽく見えるし、横顔は崩れる。特に深刻なのが女二号・白鳥優子の横顔で、同一人物には見えない。
中国産の絵師に過度な要求をするなというのは分かる。でも……この数年中国産絵師のレベルも上がってるはずだろ?伸ばせる部分は伸ばしてほしい。
立ち絵で一番気まずいのがキャラの動きだ。「頭は動かず、体だけがくねくね動く」パターンが多い。特に女一号・萝伊は手足の動きが頻繁なので、この問題がより顕著で、見ていてとても気まずい。もしかして………………
(以下、放置) 書き直し:
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