HAVI B3 Pro 1 を使ってみた

HAVI B3 Pro 1

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HAVI B3 Pro 1というイヤホンについての情報は驚くほど少ない。少なくとも中国国内ではそうで、見つかるのは海外のHead-Fiにある数少ないレビューくらいだ。しかも評価はバラバラで、品質問題に遭遇したという人までいる。中国国内となるとこのイヤホンのレビューはさらに少なく、見つかるのはどれもステマっぽいものばかり。HAVIというメーカーもあまり気にしていないようで、むしろ海外市場の開拓に力を入れている感じだ。ともあれ一本買ってみたところ、聴いた後はなかなか驚かされたので、簡単に書いておく。

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HAVI B3 Pro 1の売り手はメルカリで一軒しかなく、しかもそれが公式だ。店の主人はとても親切で、しかもSF Expressで送ってくれた。パッケージは丁寧で、作りも素晴らしい。背面にはガラスのカット面が使われていて、Sennheiser IE80のちょっとした模倣ではあるものの、少なくとも醜くは見えない。公式サイトによるとこのイヤホンはデュアルダイナミック型設計とのこと。正直、複数BA型というのは結構聞いたことがあるが、デュアルダイナミック型は初めてだ。

パッケージには様々なサイズのイヤーピースが付属していて、C套(コンプライ)も含まれている。面白いのは、C套に穴が二つ空いていることだ。しかも意図的なもので、つまんでみた限りでは装着に影響はなく、むしろ耳に入れやすくなっている。何か独特の設計なのだろう。

HAVI B3 Pro 1の音は、どう言えばいいか、これまで聴いてきた他のイヤホンとは全然違う。ずっと思っていたことがあって、それはどんなイヤホンであれ、ポータブルヘッドホンも含めて、Q701ほどの迫力には聴こえないということだ。特に進撃の巨人のOPのような曲では、イヤホンはどの面でも不足していない感じがするのに、Q701と比べると迫力がずっと少なく聴こえる。

今なら分かる。このいわゆる迫力とは音場のことだ。そしてHAVI B3 Pro 1は、カナル型イヤホンでありながら、Q701のような広大な音場をもたらしてくれる。左右方向も前後方向も大きく広がり、音楽を聴くときのあの迫力が戻ってきた。こんな音はイヤホンではほとんど聴いたことがない。音の中では伴奏とボーカルが大きく引き離され、伴奏は伴奏として、ボーカルの声全体が目の前に押し出され、バックコーラス的な音は耳の後ろの付け根あたりに押しやられる。感覚としては奇妙で、そしてとても面白い。高級なBA型をさんざん聴いてきたが、あるものは澄んだ高音とドンドコいう低音、あるものは所謂「女毒」、しかしどれもここまで音が分離していない。こんな感覚を与えてくれるものは一つもなかった。この感覚を好まない人もいるかもしれず、どことなくWalkmanの純音技術に似ている。だが僕が聴いた限りでは確かにとても面白く、驚きがあった。少なくとも新鮮さは大きく、嫌な感じはしない。音の欠点を挙げるなら、低音も高音もあまり特徴がないことだ。低音は少なく、高音は澄み切っているとは言えない。あるのは広大な音場と、中央のボーカルと伴奏の分離だけ。聴感は人による。

HAVI B3 Proの装着感はまあまあ快適で、ケーブルは公式がフラットケーブルを採用しており、それほど絡まりやすくもない。最後に特筆すべきは、このイヤホンが非常に鳴らしにくいことだ。Walkman ZX1の音量を80%まで上げてようやく音楽がはっきり聴こえる。そうでないと音が小さすぎる……結局PHA-1のヘッドホンアンプを使う羽目になった。正直、ここまで書いてきた感想もアンプに通した状態での話だ。音が小さくて特徴がないと言う人もいるが、それは鳴らしきれていないことによるマイナス効果だろう。公式もそれを見越してHAVI B3 Pro 2を出しており、初代より鳴らしやすく、重低音も強化して大衆の需要に合わせている。ただし、あの印象的な音場はなくなったと言われている。

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