『虹の彼方に』レビュー

広告

病弱な女の子は庇護欲を掻き立てる。だから多くの物語では、ヒロインが重い病気を抱えている、あるいは抱えやすい設定になっている。病床に横たわり、病室の窓から外の景色を眺め、空を見上げ、いつか治ったら普通の暮らしができるのだろうと想像する。そこに優しい主人公が現れ、毎日ベッドのそばで半月の夜空を一緒に見上げ、心のどこかでこの重病の少女が実はもう長くないという事実を受け入れている——

ああ、なんて涙を誘うんだ!なんて癒やされるんだ!なんて感動的なんだ!

広告

選択範囲_774.png

だから公式サイトの虹の彼方にの紹介を読んだら、誰だってこんな癒やし系の話だと思うに決まっている。まあ……ある意味では確かに癒やされるんだけどな。

冒頭、主人公は医者としてヒロインのmikuの部屋にやって来る。宿題を教え、笑い合い、ゲームをする。一方のヒロインは重病で、癌で両脚が麻痺し、脳にも重度の障害がある。両親は交通事故で死んでいる。もうこれ以上ないくらい悲惨だ。我らが先生は「自分の心が痛い、痛い、心臓が締め付けられる」と繰り返し、ヒロインの状態を知りながら真実を告げられないでいる。

「病気が治ったら、また学校に行くんだ。ma君とmikaちゃんは、こんな私を受け入れてくれるかな」 ヒロインはさっぱりと笑った。

「大丈夫。もしお前をいじめたら、俺が叱ってやるから」 偉大なる先生はそうヒロインを宥めた。

話がここで終われば、まあそんなものだ……もちろん、これほど癒やし系のゲームがそう簡単に終わるわけがない。

「ねえ、今日新しいゲーム覚えたんだけど、やる?」 「やるやる」

そしてゲームが始まる!抜きゲーってやったことあるか?maho字幕組の催眠術シリーズ見たことあるか?そう、主人公がヒロインに催眠をかけ始めるんだ。催眠暗示をこれでもかとかけて、さらに「俺が『虹の彼方に』と言ったら、お前は眠りに入る」と命令する。つまり虹の彼方にが、主人公がヒロインを催眠する合図になったわけだ。最初はヒロインを子供時代に戻す催眠、次に大人にする催眠、そして自分と結婚させる催眠、続いて結婚後に必ずやることを始める。一度終えると、主人公はまた催眠をかけて「まだ欲しい」と言わせ、二回目、三回目、四回目……四回目でヒロインは白目を剥いた!主人公こと先生は、ため息一つついてから「止めるな」精神を貫き、最後までやり遂げた。

選択範囲_766.png

事後、主人公はヒロインをきれいに片付け、車椅子に乗せて病室を後にする。

ここまではまだいい。小規模サークルの抜きゲー『催眠術の虹の彼方に』だと思えば済む。しかし癒やしはここで止まらない!まだ続く!

主人公はナースステーションに来る。中では二人の看護師がDIY中だ。誰がやらせたかって、もちろん我らが催眠マスター兼主治医の主人公。その晩の当直看護師は二人とも自分のセフレなので、精神操作できると自称する。そうでなきゃ、ヒロインのmikuちゃんとあんなに何発もやったら絶対バレるからな。そして主人公は指を鳴らし、二人のセフレの催眠状態を解除する。心の中では「当直が二人のセフレでよかった。さもなきゃ今夜Mikuちゃんとヤるチャンスなんてなかった」と安堵する。

選択範囲_769.png

外に出ると電話がかかってくる。誰からか?自分の情婦からだ。情婦は主人公にヒロインと手を切れと要求する。自分は医者なのに、どうして患者とヤるのかと。主人公はため息をつき、ヒロインの後見人、つまりmikuちゃんの叔父を全力で殴ったと話す。mikuの両親が死んで、叔父が養育者になったが、その叔父がケチで医療費を払おうとしない。だからmikuは治療を受けられず死にかけている。先生こと主人公は激怒し、叔父を殴った(Hitを使ったらしいが、殴り殺したかどうかは分からない)。電話の情婦は不機嫌で、死ぬだの何だのと騒ぐ。

「お前とは一度しか寝てない。しかも俺が催眠をかけてお前をレイプしたんだ。だから俺はお前を愛してない。消えろ」 主人公は義正辞厳に言い放つ。

「その小娘が好きなら、さっさとあのビッチと結婚しなさいよ!」 電話の情婦は罵倒する。

「俺は……できない」主人公はまたため息をつく。「昨日、彼女を抱いた。最後に白目を剥いてた。もう死ぬだろう……」

そして電話は切られ、続けて病院から電話が来る。ヒロインが死にかけていると。

我らが先生は病院へ行き、ヒロインの最期の顔を見る。ヒロインは自分の手を握って「パパ」と呼び、もう意識は混濁している。

「もう一度……彩虹を見たいな」 ヒロインは死ぬ前にそう言った……

ちょっと待て。「虹の彼方に」って、お前がヒロインを催眠ミイラにするための合図じゃなかったのか?もう一度彩虹を見たいって、どういうことだ?もう一発やるのか?

さらにすごいのは、ここに分岐があることだ。主人公はかつてヒロインはもう死んでいて、自分は催眠術で操っているだけで誰も気づいていないと言っていた。考えたくもないが、ヒロインが彩虹と言うあの回想シーンっぽい演出と合わせると、主人公が死体をヤっていたと言われても不思議じゃない……ただここは明記されていないので、まあそうではないとしておこう。

選択範囲_772.png

そしてヒロインは死ぬ。主人公は憂鬱なまま郊外へ来る。空は晴れ、彩虹が現れる。遠くに女の子が見える。mikuの病室と同じ紙風車を持ち、顔がなく、「ありがとう」と一言だけ言って消えた。

最後に主人公は空の彩虹を見て、ヒロインとの彩虹の約束(約束?)を思い出す。ゲームは終わる。

ちょっと癒やされすぎだ。振り返ろう。主人公はクズだ。セフレが何人もいて情婦もいて、その上立場を利用して病弱なヒロインを抱いた。抱くだけならまだしも、体が弱い相手を抱き死なせた……もともと抜きゲーにはよくある設定で、主人公はクズ、すべてはエロのため。

でも後半、情婦との会話で見せる真実の愛っぽい態度はなんだ?そしてヒロインのために他人の身内を殴ったのは?ヤンデレか?いや、ヤンデレなら逃げるなよ?

もっと面白いのはゲームの紹介だ。公式サイトの紹介は陽光と「約束」の言葉に満ちているが、全然そんなことないだろ。これ完璧な詐欺じゃねえか。

何とか知更鳥とか妹調教とかは重口すぎて人を騙すには向かない。この77MBのゲームを適当に翻訳して、純粋な小坊主たちを騙すのに使うことをおすすめする。絶対に騙せる……

本家 plumz.me でこの記事にコメントする

コメントは中国語の本家サイトで受け付けています。このミラーは閲覧専用です。

目次