『ずっと前から女子でした』レビュー

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懐古趣味に浸っていると、どうしても小学校の頃を思い出す。

小学生の頃の自分は、いつも ACG の主人公みたいな気分だったからだ。

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人は自分がイケてた頃を懐かしむもので、ダサかった頃は思い出したがらない。こればかりは仕方ない。とはいえ、俺のいわゆる「主人公」っぷりは、北京まで行って「X フェージョン」で「ヤバいほど最高だ」と吹聴したわけでも、喜茶を飲みながら自転車でケツを擦ったわけでも、毎日ノート PC をバラして Raspberry Pi をいじくり、湘南訛りで「どれほどどれほどどれほどヤバいか」を語ったわけでも、ましてや女教師と鳩娘、それから日本語教室で出会った女子学生の間を毎日渡り歩いていたわけでもない。ただ小学生の頃、成績はそこそこ、容姿もそこそこ、話し方もそこそこ、女子のほうからちょっと近寄ってくる程度だった、それだけの話だ……

だが、小学生時代の「主人公」に何が得られたというのか? 小学生なんて何も分かっちゃいない。俺も何も分かっちゃいなかった。

小学生の頃、俺は少なからぬ女子と付き合いがあった。その感覚は今、女性と接するのとはまるで違う。当時の女子はかなり猛々しくて強かった。基本、男子を押さえ込んで叩きのめしていた。

そう、叩きのめす。これは比喩でも形容でもなく、物理的に押さえ込んで叩いていたのだ。

昔は不思議に思ったものだ。先生はいつも男子に「女子には譲りなさい、彼女たちは弱者なのだから」と諭す。しかし、泣き虫なごく一部の女子を除けば、大半の女子は男子よりよほど獰猛で、体力だって上だった。

小学生の頃、俺は長距離走で一番だった。才能なのかどうかは自分でも分からないが、走っているといつの間にか後ろに誰もいなくなっていて、それほど苦しくもなかった。大会でも楽々と一位を取った。ところが三年生になると太り始め、もう一位は取れなくなり、最終的にはビリになった。もちろんそれは後の話だ。

長距離大会に出場したたった三年間、二位を走るのはいつも同じ女子だった。その女子は走りだけでなく勉強でも常に二位で、しかもなぜかよく俺に「追い抜いてやる」と挑発してきた。

正直、最初はあれを女子だと思っていなかった。どこが女子なんだ? 口を開けばあんなに肛裂……いや剛烈で、負けん気が強く、体力も強く、長い髪なんてものはなくいつもショートカット。これのどこが女子だと言うのか? 男だと言われても信じる。むしろ大半の男より男らしかった。

しかし時は流れ、やがて俺たちは大人になった。あの頃とても剛烈だった「女子」たちも、次第に髪を伸ばし、スカートを穿き、胸には饅頭が二つ増えた。

大学時代、暇だったので小学校の同窓会に一度参加した。大半は知らない顔だったが、美人をたくさん見かけた。

そう、本当に美人だった。かつて男子を追い回して叩いていた人たちだとはとても思えない。しかも今はみんな、あんなにもか弱げで、話し方も腰が低い。

理由はよく分からない。ただ、それ以来俺は意識して小さな女の子を観察するようになった。犯罪ではない、純粋に好奇心からの観察だ。

「なぜ小さな女の子は、子供の頃と大人になってからでこんなに差があるのか?」

有名な創作サイト Yahoo!知恵袋には、こんなあまり信憑性のない説明があった。女性は本来あらゆる体力が男性より優れているが、次世代を孕むために月経やさまざまな生理的要因が訪れると、自分の体力に大きな制限がかかり、まるで足枷をはめられたように全力を出せなくなる。だから大人になるとますます弱くなるのだ……と。

科学的かどうかは別として、聞いているとそれっぽくはある。

まあ、男女には違いがある。子供の頃は女子に押さえ込まれて叩かれても、大人になれば結局は女子を押さえ込む側になるのだ……

金を騙し取る会社 feng が最近出した短編ゲームが、まさにそんな話だった。

ずっと前から女子でした ずっと前から女子でした

feng という会社は、おそらく涼香と組んだ『XXX のセイイキ』シリーズにもうネタがなくなったのか、新しいシリーズを作った。相変わらずめちゃくちゃ安い小品作だ。

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設定は前述の通り。主人公は子供の頃、ヒロイン(風間星名)と一緒にサッカーをするのが好きだった。ヒロインはサッカーもかなり上手く、主人公は彼女を男だと思っていた。やがて別れ、再会するが、女だと分からず、後に分かって……エッチが始まる……

率直に言って悪く思わないでほしい。実際ゲームの筋はこうなのだ。子供の頃仲良くしていた男の子が、大人になって実は大美人だったと分かれば、理性を保てないのも当然だ。

ゲームにはもう一人、同じく子供の頃ヒロインと遊んでいた金髪の第三者がいる。彼女はヒロインが主人公を好きだという秘密を知っているが、彼女とはエッチできないので無視しよう。

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物語はとてもシンプルだ。最初、主人公は家で姉や妹にいつも虐げられ、女が嫌いだと言う。ヒロインも男と接するのが苦手だと言う。しかし二人はよく電車で一緒になり、しかも毎回同じ席で胸を擦りつけ合う。これも縁と言うほかない。知り合って間もなく、二人は「きになる」(気になる)と言い、好きだの愛してるだのと特に言わず、ごく普通に付き合い始める。その後はエッチ、エッチ、エッチ、エッチ、エッチ、エッチ、エッチ。

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エロゲー、しかも短編エロゲーなのに、これには分岐がある。ヒロインとエッチすると決める前に、彼女への態度を選べるのだ。もっと気持ちよくヤりたいか、それとも永遠に彼女と添い遂げたいか。

これはこのゲームの二つのエンドを表している。永遠に添い遂げるエンドは当然、結婚を目指す。

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もっと気持ちよくヤりたいほうは、ヒロインの性癖を開発し始め、二人でさまざまな露出プレイに走る。ゲームの最後まで結婚するかどうかは語られず、むしろ単なるセフレのように感じられる。

このゲームについて言うことは特にない。コンセプトは「主人公が子供の頃の人と再会し、ずっと男だと思っていた相手が実は巨乳美少女だった」というものだが、明らかにこの点の描写は全然足りない。俺が冒頭に書いた文章より少ないくらいで、あっさり数行、二度の回想シーンで済まされている。BGM もお粗末で、全体にいろいろとお粗末だ。非主人公に CV はなく、モブに立ち絵もなく、CG の大半は H に割かれている。だが 1890 円という価格を考えれば、全部理解できる。何しろ独立した OP まであるのだ。しかも藍月なくるが歌っている。2000 円未満で CD を買うと思えば損でもない!

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もちろん個人的には少し残念だ。ヒロインの絵柄はけっこう好みなのに、このゲームは最初から最後までずっと「金がない」体で、予算が少なすぎてこんな小品作しか作れない。もっと金があったらなあ。

結局、このゲームは大半のオタクの妄想を満たしてくれる。子供の頃知っていた地味な誰かが、突然巨乳美女になって言い寄ってくる。天降りに近い感覚だ……

子供の頃は兄弟、大人になって再会したらセフレ。一人二役、よりによってお前が好き。だって女子だから。

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しかし現実は残酷だ。実際、俺が小学校の頃にいつも追い抜こうとしてきた二位の女子は、大人になってもショートカットで貧乳で剛烈だった……後にアメリカへ行ったと聞き、レズビアンになったという噂もある……

もしかしたら彼女は最初から女子になろうなんて思っていなかったのかもしれない。


ちなみに feng はこうした小品作で金を騙し取るのに飽きたのか、ようやく本編作品を出すことを覚えたようだ……

http://www.feng.jp/feng8th/

ところが今 karory を引っ張り出すと……ななろば華みたいだと言われるだけだろう……後者がパクリなのに。

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