『Making*Lovers 激イチャアフターストーリー Volume.01 亜子、可憐、咲』レビュー
ファンディスクではあるけれど、あまりおすすめしたくない……
知っての通り、今のゲーム会社ってのは基本的に節操がない……
その節操のなさが一番露骨に出るのが、ゲームを作るときに「完成するまで待つ」なんてことをせず、それなりの内容ができた時点でさっさと売り始めるという点だ。残りの内容はというと、まず本体を売って、あとは後から作る。できあがったら追加する。しかもそれを「Downloadable Content」、つまり DLC と美しい名前で呼ぶ。DLC の中には別途金を払わないといけないものもある。つまりこういうことだ。半製品のゲームをまず金を出して買わされ、さらにその後追加された内容を買うために金を出し、何度も金を払ってようやく内容が完全になり、ゲームが円満になる……
よく考えたらクソみたいな話じゃないか。幸いなことに、このバカげた悪癖は主に欧米メーカーに見られるもので、日本メーカーはまだ少しは節操がある……たぶん。
「たぶん」と言ったのには理由がある。今や日本のメーカーも悪くなっちまったからだ。ゲームを半分作ってから拡張パックを出す、ってのが日本のメーカーの新常態になってしまった。エンジンとフレームさえできてれば、マップエディタを開いてステージをいくつか追加するだけの話だろ……
ましてやマップエディタすら不要な、ゲームの最底辺に位置する「ギャルゲー」においてはなおさらだ!
不動産会社 HOOKSOFT のサブブランドである SMEE は、まさにそんな節操のない存在だ。Minifandisk と称して、やたら短いファンディスクを出したがる。内容の長さは DLC といっていいレベルだ。ああ、無恥なのは SMEE だけじゃない。実は HOOKSOFT にも節操がない。HOOKSOFT のゲームにも Minifandisk がある。HOOKSOFT のもう一つのサブブランド Asa Project は比較的節操があって Minifandisk を出さない、なんて言ったら大間違いだ。あっちは新キャラを追加して PSV 版を売る。より高く売って、より多く稼ぐ……節操なんてどこかに吹き飛んでる。
日本の不動産業って儲からないのか? だから HOOKSOFT はこんな無恥な手口で金を巻き上げるのか?
さて、今回 SMEE は昨年大好評だったゲーム「Making*Lovers」の DLC、いわゆる Mini Fandisk Volume 1 を出した。
ゲームの正式名称はこうだ:
「Making*Lovers 激イチャアフターストーリー Volume.01 亜子、可憐、咲」

うわ、この名前マジでバカすぎる。あとは VOL が全部出揃ったら Deluxe Package Complete Edition とかいうサフィックスを付けるだけじゃないか。
まあタイトルにもはっきり書いてある通り、これはゲームの第1巻 DLC で、中身は亜子、可憐、咲の3人だけのアフターストーリーだ。
なんでこんなバカげたゲームをやったのかって? 咲が見えたからだよ!!!!
どうせタダだし、やらない手はないだろ!
ゲームを始めると予想通り、いきなり3人のヒロインの対応するストーリーを選ぶ形で、それぞれ後日談になっている。付き合って1年後の話もあれば、2年後の話もあり、数ヶ月後の話もある。もちろんそれだけじゃない。このゲーム、意外なことにヒロインの髪型を選べるようになっているのだ!

もちろんこの2つの髪型、差が小さすぎると思うけど……しかも後の CG がこの髪型選択で変わるのかどうかも分からない。
各ヒロインの内容は2章しかなく、元のゲームの章のテンポに合わせると、一人のアフターストーリーをクリアするのに30分くらいしかかからない……

まあいい、これは Mini で、ファンディスクで、しかもまだ Volume 1 だ。適当に眺めるだけにしよう。
咲の後日談は、主人公と咲がしばらく付き合った後から始まる。原作のように結婚して独立しているわけではなく、咲はまだテレビ局で天気を担当している。おそらく原作の付き合った後、ED の前の内容だろう。
話は2本だけ。一つは、テレビ局で天気番組の改編に関わる話。改編で Mark II ハムスターのぬいぐるみが追加され、さらにバカっぽくなる。ドタバタの末に放送事故を起こしてしまう。

もう一つは、おなじみの義母が娘の家に来て、ついでに親に挨拶する話。面白いのは、咲の母親が咲といつも口喧嘩していて、仲が悪いとは言えないけれど、かといって仲がいいとも言えない、とても面白い親子関係になっているところだ。義母が婿に会いに来て、娘の子供の頃のあれこれを全部暴露する。咲は怒り、主人公は大笑い。
最後に咲は復讐として主人公を連れ出してホテルに開房し、ヤりまくる。最終的に二人はすったもんだの末に親の関門を通過し、結婚して子供を作るのを待つだけになる。

DLC、じゃなくて Minifandisk Volume 1 として、このゲームは元のゲームのキャラ設定を引き継いでいる。元の会話スタイルも含めてな。元のゲームのヒロインが好きなら、2章だけの AfterStory を読んでも絶対に損はしない……
ただ、短すぎると思うだけだ。
このゲームをやっていると、なぜかとても馴染み深く感じる。たぶんヒロインの咲と主人公の会話が、現実の自分と似すぎているからだろう。ヒロインの性格、服装、話し方、そして母娘の関係、さらには HCG まで既視感がある……

エロゲーは現実逃避のためにやるもの、なんて言うけれど、このゲームはむしろすごく現実的に感じられて、なんとも微妙な気持ちになる。

それにしても、このヒロインがこんなに好きで、こんなに既視感がある……このファンディスクは正直あまりおすすめしたくない……他の人がやっているのを見ると、遠隔 NTR されたような変な気分になる……
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