ThinkPad X250:買ってよかった点と微妙な点

ThinkPad X250 非タッチスクリーン最上位版 購入記

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仕事では自前のノートPCを使っている。会社から支給されたマシンがダメというわけではなく、デスクトップ機は何かと面倒なだけだ。1年ちょっと前ThinkPad X230を買い、今に至るまでThinkPadの良さをしみじみ感じている。何かあれば自分で部品を探して直せるし、ぶっ壊してもメルカリで部品を買って組み直せるんじゃないかってくらいだ……

この1年ちょいで画面を換え、冷却をいじり、マシンは快調に動いている。それでもやっぱり引っかかる点はあって、一つは画面が憎き1366 x 768であること。もう一つはバッテリー持ちが悪いこと。9セルを積んでも消費電力は最低で11Wまでしか落ちず、しかも油断すると20Wまで跳ね上がる……

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なのでThinkPad X250が発表され、タッチパッドが元の形に戻ったと聞いて、即買いした。

Macを買わない理由は、OSXを使わないから。それにRMBPにUbuntuを入れるのは面倒すぎる。

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X250とX230の比較は、ネットでThinkPad X240とX230の比較を検索すればいい。なぜそう言うかというと、X250はX240のタッチパッドを修正し、新アーキテクチャに換えただけのものだからだ。写真の左がX250、右がX230。見えないのは分かってるし、見せようとも思ってない。高解像度の画像はネットにいくらでも転がっている。

実際、大まかにはX230とほぼ同じ大きさだ:

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で、買ったのはi7 5600U / 8G RAM / 500GB / FHD非タッチスクリーンのモデル。

外観

X250はX230より厚みがかなり薄くなった。角ばったデザインは好みだし、色はX230ほど黒くはないものの、グレーブラックの方がむしろ自分には合っている。何より前面のThinkPadの小さな赤ランプが、従来の上部にあったバッテリー/スリープ表示ランプに取って代わり、呼吸灯でスリープ中か充電中かを教えてくれるのがとてもいい。

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ただ文句を言いたいのは、本体は薄くなったのに付属するのが6セルバッテリーで、挿すとやっぱり一段飛び出す。おかげでこのバッテリーがスタンドと化し、結局全体を持ち上げた高さはX230と同じになる……

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もちろん3セルバッテリーを買えば薄くなる。バッテリー持ちは落ちるけどな。

キーボード

ThinkPad X250のキーボードはX230よりさらに質感が落ちた。どう言えばいいか、X230はアイソレーションキーボードでありながら、自分が使った中で一番打ち心地が良かった。ストロークが長いからだ。対してX250は筐体を薄くするためストロークが短くなり、戻りも弱くなった。全体に柔らかめで、どことなくMacBook Proに似ているが、それよりはまだマシだ。X230のキーボードが8点、MacBook Proが6点なら、X250は7点といったところか。それでも現時点で一番打ち心地のいいノートPCのキーボードであることに変わりはない。昔の旧キーボードやX230には劣るけどな……

ファンクションキーは全部デフォルトが機能ボタンだ。つまりMacみたいなもので、スピーカーのマークが書いてあるキーを押すとミュートになる。F1 F2ではない。FNキーと組み合わせる必要がある。まあ慌てて罵るな。FN+ESCを押せばFNキーをロックでき、デフォルトでF1-F12になる。しかもこの設定は再起動しても保存される。FNキーは一番外側にあるが、BIOSにCtrlと入れ替えるオプションがあるので問題ない。

もう一つ気に入らないのは、ファンクションキーから音楽再生が消えたこと。自分でショートカットを設定するしかない。

タッチパッド

X240はタッチパッドとトラックポイントの一体化がこっぴどく叩かれたので、X250は元のトラックポイントの物理ボタンに戻した。この物理ボタンもX230よりストロークが短くなっている。まあ薄さのためだから理解はできる。物理ボタンがあればトラックポイントはもう問題にならない。しかもタッチパッド自体もかなり使いやすく、気づけばトラックポイントよりタッチパッドを使っている時間が長かった。トラックポイントが苦手な人でもX240をそこまで罵らなかっただろうな。

ついでに言うと、X240のタッチパッドモジュールとX250は共通だ。X240にトラックポイントボタンがないのが嫌なら、メルカリでX250のものを買って換装すればいい。T440も同じ理屈だ。

SSD増設とストレージ拡張

X250はX230やX240と同じくデュアルストレージに対応する。内蔵SSD一つ、SATAストレージドライブ一つだ。X250はX240と同じくインターフェースが42mm長のNGFF。現在市場で買える最大容量はTranscendの256Gだが、コントローラが不明で、良いと言う人もいれば地雷だと言う人もいる。大事なのは、買ってすぐ壊れたという報告があること。Ubuntuのシングルブートしか使わないので128Gで足りると判断し、最終的にPlextorの128G M6G 2242を買った。

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X250はX230と違い、換装に蓋を開ける必要があるが、9.5mmのドライブに対応している。日立の7200回転1Tを直接買った。ハイブリッドドライブも見てみたかったが、少しでも性能が上がればと思ったものの、ハイブリッドはどれも5400回転+SSDモジュールで、直接7200回転を選んだ方がマシだった。

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ThinkPad X250には内蔵3セルバッテリーがあるので、分解する前に必ずBIOSに入り、バッテリーを切るオプションを見つけて確認を押し、完全に電源を落としてからでないと蓋を開けてはいけない。

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X250の分解方法はX240と全く同じ。詳しくはネットで検索すればいい。SSDとSATAドライブの交換も簡単で、場所を見つけて外して換えるだけだ。

最終的なストレージは1T+128Gになる。

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写真の左がSSD、右が無線モジュール。つまり次に話すものだ。

無線LANカードのアップグレード

X250に標準で付いてくる無線LANカードは、X230のような地雷のRealtek製ではなくIntel 7265 NG。すごく立派に見えるだろ? 甘い。これはACはおろかデュアルバンドにも対応していないバージョンだ。個人的にはコストカット版だと思っている。ネットを探し回っても出てくるのは7265がデュアルバンドカードだという話ばかりで、まさかこんな派生があるとは誰が思うだろう。最初は無線ドライバが入っていないせいだと思い込んでいたが、後で公式サイトとFRUリストを見てからくりを理解した。

カードがデュアルバンド非対応なら、もう換えるしかない。

ただし換える前に待った。メルカリには7265 ACデュアルバンド、しかもFRU付きと謳うカードが大量に出回っているが、ほとんどがESのテストサンプルで、一部がQSの最終確認版サンプル。正式版を買うのは至難の業だ。

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左から順に、公式の5G帯非対応版、ESエンジニアリングサンプルの地雷版、正式量産版。

俺のアドバイスは、カードを換えないならそれでいい、ES版は買うなということ。ES版は地雷で、5Gの電波がほとんどの時間使えない状態になる。

ここで宣伝させてくれ。俺が買ったこの7265の正式量産版はメルカリのここで買った。店員が親切で、すべてのカードの違いを詳しく説明し、比較写真までくれた。最後に一つ、この店の店員は天然ボケ属性で、とても可愛い……(・∀・)

最終的に正式版に換えた後、ACルーターとの接続はとても快調だ。

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Dock拡張ドック

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X250はX240のほぼすべてのアクセサリーが共用でき、拡張ドックも含む。メルカリにはエンジニアリング品がいくつかあるので試しに買ってみてもいいが、これも運次第だ。俺が手に入れた個体は変形していて、返品して新品に交換してもらった。

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特筆すべきは、X250でX240のドックを使うとDVI出力が本体画面の解像度を超えられないことだ。つまりFHD画面の俺がDell 2412Mに繋ぐと1080pしか出ない。解決策はVGAを使うか、DPケーブルを使うかだ。

一部のX240ドックには音声出力の電流ノイズが大きい問題がある。詳細はこのリンクと動画を見てほしい。俺の最初の変形ドックにもこの問題があった。次の個体はまだ届いていないから分からないが、もしそうなら……外付けサウンドカードで解決するしかない。10元のものでもいいし、デコーダーでもいい(・∀・)。

携帯充電器

Appleの充電器が小さくて持ち運びやすいと多くの人が褒めるが、実はThinkPadにもある。65Wで軽くて持ち運びやすい。ただし別途購入が必要なだけだ。

金があまりないなら国産の互換品を買ってもいい。どうせ純正より良いと吹いているし、酷評もそう多くない。俺は保険のために正規品を買った。

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Ubuntuのインストール

C社は本当にLTS版を大々的に推していると文句を言いたくなる。Ubuntu 14.04.1 LTSを入れると14.10よりトラブルがずっと少ない。14.10はソフトウェアソースのエラーが頻発するが、14.04.1は安定している。

インストール後、タッチパッドは使えるがFNの組み合わせ機能キーが効かない。トラックポイントは移動できるが、左右ボタンと中ボタンがクリックできない。

解決策は最新カーネルを入れること。14.04に14.10のカーネルを入れる:

sudo apt-get install linux-image-generic-lts-utopic

新カーネルを有効にすると音量は制御できる。バックライトの明るさはまだダメだが、自分でショートカットを設定できる。

トラックポイントの対応は新カーネルのパッチ待ちだ。Archlinuxフォーラムに関連スレッドがあり、Bug報告もあって、問題は解決済みと分かる。Ubuntuが更新するかは不明だが、パッチが出れば自分で当てるだけだ。

Archlinuxフォーラムの新トラックポイントが使えない件の議論スレッド https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id=192875

公式Bug報告の結果リンク: https://bugs.freedesktop.org/show_bug.cgi?id=88609

もちろん一時的な回避策もある。例えばgrubの起動オプションでimpsドライバを強制する。

sudo vim /etc/default/grub

起動オプションの最後に追加:

psmouse.proto=imps

こんな感じになる

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その後grubを更新すれば使える。ただしタッチパッドのマルチタッチが失われるので、BIOSで無効にするのを忘れずに。

sudo update-grub

中ボタンが使えない件は、Fedora 20のX230でのBug解決に従えばいい。

X250はFHD画面で、12.5インチで等倍表示すると目が痛い。幸いUbuntu 14.04からはHiDPIスケーリングがそこそこ使える。

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俺には112%がちょうどいい。125%が標準的だが、それなら1440X900の方がマシな気がする。

ついでに、このスケーリングはFirefoxには効かない。Firefoxで開く必要がある:

about:config

Layout.cssという名前の項目を探し、同期的なサイズ、例えば110%に変更する

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ページを自動で110%に縮小するにはこのアドオンが使える。

https://addons.mozilla.org/en-US/firefox/addon/default-fullzoom-level/

バッテリー持ち

Windowsは使わないが、ThinkPad X250の内蔵3セル+外付け6セルなら10時間くらい持つらしい。Linuxでバッテリー持ちを伸ばすにはTLPが要る。TLPの導入も簡単でPPAがある:

sudo add-apt-repository ppa:linrunner/tlp
sudo apt-get update
sudo apt-get install tlp tlp-rdw
sudo apt-get install tp-smapi-dkms acpi-call-dkms

特筆すべきは最後の行で入れるのがThinkPad Onlyのモジュールだということ。

実際、デフォルトのTLP設定でも十分だ。不満なら細部を変えられる。バッテリー駆動時にTurbo Boostを無効にしたり、P-stateを有効にして性能のパーセントを制限したり。

sudo vim /etc/default/tlp

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他にも方法はある。P-Stateを完全に有効にするとか、GrubにGPUの消費電力を下げるコマンドを追加するとか、自分で検索してほしい。

結果を簡単に言うと、外付けのヘッドホンアンプ+デコーダーで音楽を聴かなければ、日常のブラウジングで消費電力は8W-10W程度。音楽を聴くと13W。現在の48Wh+24Whバッテリーで6-7時間は余裕で持つ。将来72Wh+24Whにアップグレードすればさらに長く持つ。

BroadWellはやっぱりすげえ!

まとめ

全体としてX250は薄さと性能のバランスが取れている。MBA13より少し小さい:

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ここで奇妙な話がある。X250が届いたとき画面を念入りにチェックして問題なしだったのに、3日目に画面に輝点が出た。目立たないとはいえ気になって仕方ない。店に聞くと、1点では交換しないと言う。すると不思議なことに、翌日にはその輝点が消えた……

そして翌日の夜また出て、また消えた。今ではもう一度も出ていない。運が良かったのか、どこか接触不良だったのか分からない。

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ThinkPad X230を買ったとき、次の次の世代のThinkPadが出るまで戦うと言った。どうやら果たせたようだ。ThinkPad X250は今のところ非常に満足している。唯一不満なのはメモリが最大8Gまでで16Gにできないこと。それ以外は不満がない。超低電圧ながら性能はX230と同等か少し上回り、しかも消費電力はこれだけ低く、バッテリー持ちは大幅向上。これ以上何を望むというのか。

X230はどうなったかって?

今はWindows 10派に鞍替えして、俺のWindowsメインマシンとして余生を過ごしている:

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